言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Error
コンストラクター関数を使用します。一般には、try
コードブロック内から新しい Error オブジェクトをスローし、catch
コードブロックでこれをキャッチします。
Error クラスのサブクラスを作成し、そのサブクラスのインスタンスをスローすることもできます。
プロパティ | 定義元 | ||
---|---|---|---|
constructor : Object
指定されたオブジェクトインスタンスのクラスオブジェクトまたはコンストラクター関数への参照です。 | Object | ||
errorID : int [読み取り専用]
特定のエラーメッセージに関連付けられた参照番号です。 | Error | ||
message : String
Error オブジェクトに関連付けられたメッセージです。 | Error | ||
name : String
Error オブジェクトの名前です。 | Error |
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
新しい Error オブジェクトを作成します。 | Error | ||
エラー発生時のエラーの呼び出しスタックをストリングで返します。 | Error | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
[オーバーライド]
デフォルトでは "Error" というストリングを返します。Error.message プロパティが定義されている場合は、その値を返します。 | Error | ||
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object |
errorID | プロパティ |
message | プロパティ |
public var message:String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Error オブジェクトに関連付けられたメッセージです。デフォルトでは、このプロパティの値は "Error
" です。Error オブジェクトを作成する際に、message
プロパティを指定するには、Error
コンストラクター関数にエラーストリングを渡します。
関連する API エレメント
name | プロパティ |
public var name:String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Error オブジェクトの名前です。デフォルトでは、このプロパティの値は "Error
" です。
関連する API エレメント
Error | () | コンストラクター |
public function Error(message:String = "", id:int = 0)
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
新しい Error オブジェクトを作成します。message
を指定した場合は、その値がオブジェクトの Error.message
プロパティに割り当てられます。
message:String (default = " ") — Error オブジェクトに関連付けられたストリング。このパラメーターはオプションです。
| |
id:int (default = 0 ) — 特定のエラーメッセージに関連付ける参照番号です。
|
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
err
を作成し、次に Error()
コンストラクターを使用して、ストリング "New Error Message"
を err
に割り当てます。
var err:Error = new Error(); trace(err.toString()); // Error err = new Error("New Error Message"); trace(err.toString()); // Error: New Error Message
getStackTrace | () | メソッド |
public function getStackTrace():String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
エラー発生時のエラーの呼び出しスタックをストリングで返します。次の例に示されているように、戻り値の先頭行は、例外オブジェクトのストリング表現で、その後にはスタックトレースエレメントが続きます。
TypeError: Error #1009: Cannot access a property or method of a null object reference at com.xyz::OrderEntry/retrieveData()[/src/com/xyz/OrderEntry.as:995] at com.xyz::OrderEntry/init()[/src/com/xyz/OrderEntry.as:200] at com.xyz::OrderEntry()[/src/com/xyz/OrderEntry.as:148]
前述のリストでは、このメソッドを Flash Player のデバッガーバージョンで呼び出すか、AIR Debug Launcher(ADL)で実行中のコードで呼び出した場合の、このメソッドの値を示しています。コードが Flash Player または AIR のリリースバージョンで実行される場合、次の例のように、ファイルパスや行番号の情報なしでスタックトレースが取得されます。
TypeError: Error #1009: Cannot access a property or method of a null object reference at com.xyz::OrderEntry/retrieveData() at com.xyz::OrderEntry/init() at com.xyz::OrderEntry()
Flash Player 11.4 以前および AIR 3.4 以前では、Flash Player のデバッガーバージョンまたは AIR Debug Launcher(ADL)でコードを実行中の場合のみ、スタックトレースを取得できます。これらのランタイムの非デバッガーバージョンでは、このメソッドを呼び出すと null
が返されます。
String — 呼び出しスタックのストリング表現です。
|
toString | () | メソッド |
override public function toString():String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
デフォルトでは "Error"
というストリングを返します。Error.message
プロパティが定義されている場合は、その値を返します。
String — エラーメッセージです。
|
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
err
を作成し、次に Error()
コンストラクターを使用して、ストリング "New Error Message"
を err
に割り当てます。最後に、message
プロパティには "Another New Error Message"
が設定され、"New Error Message"
は上書きされます。
var err:Error = new Error(); trace(err.toString()); // Error err = new Error("New Error Message"); trace(err.toString()); // Error: New Error Message err.message = "Another New Error Message"; trace(err.toString()); // Error: Another New Error Message
ErrorExample
クラスを使用して、カスタムエラーを作成する方法を示しています。これを行うには、以下の手順を実行します。
- Array 型のローカル変数
nullArray
を宣言しますが、新しい Array オブジェクトは作成されません。 - コンストラクターはエラー処理コードセグメント内で
push()
メソッドを使用して、初期化されていない配列に値をロードしようとします。このエラー処理セグメントは、CustomError
クラス(Error
の拡張)を使用してカスタムエラーをキャッチします。 - CustomError がスローされると、コンストラクターはこれをキャッチし、
trace()
ステートメントを使用してエラーメッセージを出力します。
package { import flash.display.Sprite; public class ErrorExample extends Sprite { private var nullArray:Array; public function ErrorExample() { try { nullArray.push("item"); } catch(e:Error) { throw new CustomError("nullArray is null"); } } } } class CustomError extends Error { public function CustomError(message:String) { super(message); } }
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z