以下のエレメントの辞書では、AIR アプリケーション記述ファイルの有効なエレメントについて説明します。
android
エレメントを Android マニフェストファイルに追加できます。AIR によって、各 APK パッケージの AndroidManifest.xml ファイルが作成されます。AIR アプリケーション記述子で android エレメントを使用して新規アイテムを追加できます。Android 以外のすべてのプラットフォームでは無視されます。
親エレメント:
application
子エレメント:
コンテンツ
Android アプリケーションマニフェストに追加する Android 固有のプロパティを定義するエレメント。
例
<android>
<manifestAdditions>
...
</manifestAdditions>
</android>
application
AIR アプリケーション記述ドキュメントのルートエレメント。
親エレメント:
なし
子エレメント:
属性
minimumPatchLevel — このアプリケーションで必須の AIR ランタイムの最小パッチレベル。
xmlns — XML 名前空間属性によって、アプリケーションの必須 AIR ランタイムバージョンが決まります。
この名前空間は、AIR のメジャーリリースごとに異なります(マイナーパッチには影響されません)。名前空間の最後のセグメント(「3.0」など)は、アプリケーションに必要なランタイムバージョンを示します。
AIR メジャーリリースの xmlns 値は次のとおりです。
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.1"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.2"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.3"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/2.0"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/2.5"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/2.6"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/2.7"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.0"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.1"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.2"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3,3"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.4"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.5"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.6"
xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.7"
SWF ベースのアプリケーションの場合、アプリケーション記述子で指定された AIR ランタイムのバージョンによって、アプリケーションの初期コンテンツとして読み込むことができる SWF の最大バージョンが決定されます。AIR 1.0 または AIR 1.1 を指定するアプリケーションは、AIR 2 ランタイムを使用している場合でも、初期コンテンツとして使用できるのは SWF9(Flash Player 9)ファイルのみです。AIR 1.5(またはそれ以降)を指定するアプリケーションは、初期コンテンツとして SWF9 または SWF10(Flash Player 10)ファイルを使用できます。
SWF バージョンによって、使用できる AIR および Flash Player API のバージョンが決定されます。AIR 1.5 アプリケーションの初期コンテンツとして SWF9 ファイルが使用されている場合、そのアプリケーションは AIR 1.1 および Flash Player 9 API にのみアクセスできます。また、AIR 2.0 または Flash Player 10.1 内の既存の API に対して行われた動作の変更は有効になりません(ただし、API へのセキュリティに関する重要な変更は例外であり、ランタイムの現在または将来のパッチでさかのぼって適用することができます)。
HTML ベースのアプリケーションの場合、アプリケーション記述子で指定されたランタイムのバージョンによって、アプリケーションで使用できる AIR および Flash Player API のバージョンが決定されます。HTML、CSS、および JavaScript の動作は、アプリケーション記述子ではなく、インストールされた AIR ランタイムで使用されている Webkit のバージョンによって決定されます。
AIR アプリケーションが SWF コンテンツを読み込む場合、そのコンテンツで使用できる AIR および Flash Player API のバージョンは、コンテンツの読み込み方法によって異なります。実際のバージョンは、アプリケーション記述子の名前空間によって決定される場合や、読み込むコンテンツのバージョンによって決定される場合、または読み込まれているコンテンツのバージョンによって決定される場合があります。次の表に、読み込み方法に基づいて API バージョンがどのように決定されるかを示します。
コンテンツの読み込み方法
|
API バージョンがどのように決定されるか
|
初期コンテンツ、SWF ベースのアプリケーション
|
loaded
ファイルの SWF バージョン
|
初期コンテンツ、HTML ベースのアプリケーション
|
アプリケーション記述子の名前空間
|
SWF コンテンツによって読み込まれる SWF
|
loading
コンテンツのバージョン
|
<script> タグを使用した HTML コンテンツによって読み込まれる SWF ライブラリ
|
アプリケーション記述子の名前空間
|
AIR または Flash Player API(flash.display.Loader など)を使用している HTML コンテンツによって読み込まれる SWF
|
アプリケーション記述子の名前空間
|
<object> タグまたは <embed> タグ(または同等の JavaScript API)を使用している HTML コンテンツによって読み込まれる SWF
|
loaded
ファイルの SWF バージョン
|
読み込まれるコンテンツとは異なるバージョンの SWF ファイルを読み込む場合、次の 2 つの問題が発生する場合があります。
-
古いバージョンの SWF によって新しいバージョンの SWF を読み込む場合 — 読み込まれたコンテンツ内の、新しいバージョンの AIR と Flash Player で追加された API への参照が解決されません。
-
新しいバージョンの SWF によって古いバージョンの SWF を読み込む場合 — 新しいバージョンの AIR と Flash Player で追加された API が、読み込まれたコンテンツの予期しない動作をする可能性があります。
コンテンツ
アプリケーションエレメントには、AIR アプリケーションのプロパティを定義する子エレメントが含まれます。
例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/3.0">
<id>HelloWorld</id>
<version>2.0</version>
<filename>Hello World</filename>
<name>Example Co. AIR Hello World</name>
<description>
<text xml:lang="en">This is an example.</text>
<text xml:lang="fr">C'est un exemple.</text>
<text xml:lang="es">Esto es un ejemplo.</text>
</description>
<copyright>Copyright (c) 2010 Example Co.</copyright>
<initialWindow>
<title>Hello World</title>
<content>
HelloWorld.swf
</content>
<systemChrome>none</systemChrome>
<transparent>true</transparent>
<visible>true</visible>
<minSize>320 240</minSize>
</initialWindow>
<installFolder>Example Co/Hello World</installFolder>
<programMenuFolder>Example Co</programMenuFolder>
<icon>
<image16x16>icons/smallIcon.png</image16x16>
<image32x32>icons/mediumIcon.png</image32x32>
<image48x48>icons/bigIcon.png</image48x48>
<image128x128>icons/biggestIcon.png</image128x128>
</icon>
<customUpdateUI>true</customUpdateUI>
<allowBrowserInvocation>false</allowBrowserInvocation>
<fileTypes>
<fileType>
<name>adobe.VideoFile</name>
<extension>avf</extension>
<description>Adobe Video File</description>
<contentType>application/vnd.adobe.video-file</contentType>
<icon>
<image16x16>icons/avfIcon_16.png</image16x16>
<image32x32>icons/avfIcon_32.png</image32x32>
<image48x48>icons/avfIcon_48.png</image48x48>
<image128x128>icons/avfIcon_128.png</image128x128>
</icon>
</fileType>
</fileTypes>
</application>
aspectRatio
アプリケーションの縦横比を指定します。
指定しない場合、アプリケーションはデバイス「本来の」縦横比および向きで開きます。本来の向きは、デバイスによって異なります。通常、電話などの小さな画面のデバイスでは、縦長の縦横比となります。iPad タブレットなどの一部のデバイスでは、アプリケーションは現在の向きで開きます。AIR 3.3 以降では、最初の表示だけでなく、アプリケーション全体にこのエレメントが適用されます。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
portrait、landscape
または
any
例
<aspectRatio>landscape</aspectRatio>
autoOrients
デバイス自体の物理的な向きが変わったときに、アプリケーションのコンテンツの向きを自動的に変えるかどうかを指定します。詳しくは、「
ステージの方向
」を参照してください。
自動回転を使用する場合は、Stage の
align
プロパティと
scaleMode
プロパティを次のように設定することを検討してください。
stage.align = StageAlign.TOP_LEFT;
stage.scaleMode = StageScaleMode.NO_SCALE;
これらの設定によって、アプリケーションは左上隅を軸に回転できるようになり、また、アプリケーションコンテンツが自動的に拡大/縮小されなくなります。他の拡大/縮小モードを使用すると、回転されるステージのサイズに合うようにコンテンツが調整されますが、同時にコンテンツのクリップ、変形、過度な縮小も行われます。ほとんどの場合、独自にコンテンツの再描画や再レイアウトを実行することで、さらに良い結果が得られます。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<autoOrients>true</autoOrients>
colorDepth
16 bit カラーと 32 bit カラーのどちらを使用するかを指定します。
16 bit カラーを使用すると、レンダリングのパフォーマンスを高めることができますが、色の再現性は低下します。AIR 3 よりも前のバージョンの場合、Android では常に 16 bit カラーが使用されます。AIR 3 では、デフォルトで 32 bit カラーが使用されます。
注意:
StageVideo クラスを使用するアプリケーションでは、32 bit カラーを使用する必要があります。
親エレメント:
android
子エレメント:
なし
例
<android>
<colorDepth>16bit</colorDepth>
<manifestAdditions>...</manifestAdditions>
</android>
containsVideo
アプリケーションにビデオコンテンツか含まれるかどうかを指定します。
親エレメント:
android
子エレメント:
なし
例
<android>
<containsVideo>true</containsVideo>
<manifestAdditions>...</manifestAdditions>
</android>
content
content
エレメントには、アプリケーションのメインコンテンツファイルの URL を指定します。このファイルは SWF ファイルまたは HTML ファイルのいずれかです。URL は、アプリケーションのインストールフォルダーのルートを基準に指定します(ADL を使用して AIR アプリケーションを実行する場合は、アプリケーション記述ファイルを含むフォルダーを基準とする URL を指定します。ADL の
root-dir
パラメーターを使用すると、別のルートディレクトリを指定できます)。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
アプリケーションディレクトリへの相対ディレクトリ。content エレメントの値は URL として扱われるので、コンテンツファイル名の文字は、
RFC 1738
で定義されたルールに従って URL エンコードする必要があります。例えば、空白文字は、
%20
としてエンコードする必要があります。
例
<content>TravelPlanner.swf</content>
contentType
contentType
は、AIR 1.5 以降では必須です(AIR 1.0 および 1.1 では省略可能でした)。一部のオペレーティングシステムでこのプロパティを使用すると、ファイルを開く最適なファイルを特定できます。この値はファイルコンテンツの MIME タイプである必要があります。Linux では、当該ファイルタイプが既に登録済みで MIME タイプに割り当てられている場合、この値は無視されます。
親エレメント:
fileType
子エレメント:
なし
コンテンツ
MIME タイプとサブタイプ。MIME タイプについて詳しくは、
RFC2045
を参照してください。
例
<contentType>text/plain</contentType>
copyright
AIR アプリケーションの著作権情報です。Mac OS では、インストールしたアプリケーションのバージョン情報ダイアログボックスに著作権情報が表示されます。Mac OS では、アプリケーションの Info.plist ファイルの「NSHumanReadableCopyright」フィールドにも著作権情報が表示されます。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
アプリケーションの著作権情報を含むストリング。
例
<copyright>© 2010, Examples, Inc.All rights reserved.</copyright>
customUpdateUI
アプリケーションが独自のアップデートダイアログを表示するかどうかを指定します。
false
の場合、標準のアップデートダイアログがユーザーに表示されます。組み込みの AIR アップデートシステムを使用できるのは、AIR ファイルとして配布されているアプリケーションのみです。
インストールされているバージョンのアプリケーションで
customUpdateUI
エレメントが
true
に設定されているときに、ユーザーが新しいバージョンの AIR ファイルをダブルクリックするか、シームレスインストール機能を使用してアプリケーションのアップデートをインストールすると、インストールされているバージョンのアプリケーションがランタイムによって起動されます。ランタイムでは、デフォルトの AIR アプリケーションインストーラーは起動されません。その後、アプリケーションロジックでアップデート操作の続行方法を決定できます(アップグレードを続行するには、AIR ファイルとインストールされているアプリケーションのアプリケーション ID および発行者 ID が一致している必要があります)。
注意:
customUpdateUI
のメカニズムが機能するのは、アプリケーションがインストール済みで、ユーザーがアップデートを含む AIR インストールファイルをダブルクリックするか、シームレスインストール機能を使用してアプリケーションのアップデートをインストールする場合だけです。アップデートのダウンロードおよびインストールは、
customUpdateUI
が
true
かどうかにかかわらず、独自のアプリケーションロジックとカスタム UI (必要な場合)を使用して行うことができます。
詳しくは、
AIR アプリケーションのアップデート
を参照してください。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<customUpdateUI>true</customUpdateUI>
depthAndStencil
アプリケーションで深度またはステンシルバッファーを使用する必要があることを示します。通常、これらのバッファーは 3D コンテンツを操作する際に使用します。デフォルトでは、このエレメントの値は
false
であり、深度およびステンシルバッファーは無効化されています。これらのバッファーは、コンテンツの読み込み前のアプリケーション起動時に割り当てられる必要があるので、このエレメントが必要になります。
このエレメントの設定は、
Context3D.configureBackBuffer()
メソッドの
enableDepthAndStencil
引数に渡される値と一致する必要があります。値が一致しない場合は、AIR でエラーが発生します。
このエレメントは、
renderMode
=
direct
の場合にのみ適用されます。
renderMode
が
direct
でない場合は、ADT により次のようなエラー 118 がスローされます。
<depthAndStencil> element unexpected for render mode cpu. It requires "direct" render mode.
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<depthAndStencil>true</depthAndStencil>
description
AIR アプリケーションインストーラーに表示される、アプリケーションの説明です。
1 つのテキストノードを指定した場合(複数の text エレメントを指定しない場合)、システム言語に関係なく、この説明が AIR アプリケーションインストーラーで使用されます。複数のテキストノードを指定した場合、AIR アプリケーションインストーラーでは、オペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語に最も近い説明が使用されます。例えば、アプリケーション記述ファイルの
description
エレメントの値として en(英語)が含まれているとします。オペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語が en(英語)になっている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで en 記述が使用されます。システムのユーザーインターフェイス言語が en-US(アメリカ英語)の場合にも、en 記述が使用されます。ただし、システムのユーザーインターフェイス言語が en-US で、アプリケーション記述ファイルに en-US と en-GB の両方が定義されている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで en-US が使用されます。システムのユーザーインターフェイス言語と一致する記述がアプリケーションに定義されていない場合、AIR アプリケーションインストーラーではアプリケーション記述ファイルに定義された最初の
description
の値が使用されます。
複数言語アプリケーションの開発について詳しくは、
AIR アプリケーションのローカライズ
を参照してください。
親エレメント:
application
子エレメント:
text
コンテンツ
AIR 1.0 アプリケーション記述スキーマでは、1 つの単純なテキストノードのみを名前として定義できます。複数の
text
エレメントを定義することはできません。
AIR 1.1(またはそれ以降)では、複数の言語を
description
エレメントに指定できます。各テキストエレメントの
xml:lang
属性は、
RFC4646
(http://www.ietf.org/rfc/rfc4646.txt)に定義された言語コードを指定します。
例
単純な text ノードを使用する記述:
<description>This is a sample AIR application.</description>
英語、フランス語、スペイン語にローカライズされた text エレメントを使用する記述(AIR 1.1 以降で有効):
<description>
<text xml:lang="en">This is an example.</text>
<text xml:lang="fr">C'est un exemple.</text>
<text xml:lang="es">Esto es un ejemplo.</text>
</description>
description
ファイルタイプ記述は、オペレーティングシステムのユーザーに表示されます。ファイルタイプ記述はローカライズできません。
参照:
description
(application エレメントの子として)
親エレメント:
fileType
子エレメント:
なし
コンテンツ
ファイルコンテンツを説明するストリング。
例
<description>PNG image</description>
embedFonts
AIR アプリケーション内の StageText でカスタムフォントを使用できるようにします。このエレメントはオプションです。
親エレメント:
application
子エレメント:
font
コンテンツ
embedFonts エレメントには、font エレメントをいくつでも含めることができます。
例
<embedFonts>
<font>
<fontPath>ttf/space age.ttf</fontPath>
<fontName>space age</fontName>
</font>
<font>
<fontPath>ttf/xminus.ttf</fontPath>
<fontName>xminus</fontName>
</font>
</embedFonts>
Entitlements
iOS では、Entitlements というプロパティを使用して、追加のリソースおよび機能へのアクセスをアプリケーションに提供します。Entitlements エレメントを使用して、モバイル iOS アプリケーションでこの情報を指定します。
親エレメント:
iPhone
子エレメント:
iOS Entitlements.plist エレメント
コンテンツ
アプリケーションの Entitlements.plist 設定として使用するキーと値のペアを指定する、子エレメントが含まれます。Entitlements エレメントのコンテンツは CDATA ブロックで囲む必要があります。詳しくは、iOS Developer Library の「
Entitlement Key Reference
」を参照してください。
例
<iphone>
...
<Entitlements>
<![CDATA[
<key>aps-environment</key>
<string>development</string>
]]>
</Entitlements>
</iphone>
extension
ファイルタイプの拡張ストリング。
親エレメント:
fileType
子エレメント:
なし
コンテンツ
ファイル拡張子文字を指定するストリング(ドット(.)を除きます)。
例
<extension>png</extension>
extensionID
アプリケーションで使用される ActionScript 拡張の ID を指定します。ID は拡張記述ドキュメントに定義されます。
親エレメント:
extensions
子エレメント:
なし
コンテンツ
ActionScript 拡張 ID を示すストリング。
例
<extensionID>com.example.extendedFeature</extensionID>
extensions
アプリケーションで使用される ActionScript 拡張を指定します。
親エレメント:
application
子エレメント:
extensionID
コンテンツ
拡張記述ファイルの ActionScript 拡張 ID を含む子の
extensionID
エレメント。
例
<extensions>
<extensionID>extension.first</extensionID>
<extensionID>extension.next</extensionID>
<extensionID>extension.last</extensionID>
</extensions>
externalSwfs
リモートでホストするために、ADT によって設定される SWF のリストを含むテキストファイルの名前を指定します。アプリケーションによって使用される SWF のサブセットをパッケージ化し、
Loader.load()
メソッドを使用してランタイムでその他の(アセットのみの)外部 SWF をロードすることで、最初のアプリケーションのダウンロードサイズを最小限に抑えることができます。この機能を使用するには、ADT がアセットのみを含む SWF ファイルを残し、外部でロードされた SWF ファイルからメインアプリケーションの SWF にすべての ActionScript バイトコード(ABC)を移動するアプリケーションをパッケージ化する必要があります。これは、アプリケーションがインストールされた後にコードをダウンロードすることを禁じる Apple Store のルールに従うためです。
詳しくは、
外部の、アセットのみの SWF をロードすることでダウンロードサイズを最小限にする
を参照してください。
親エレメント
:
iPhone
、
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
リモートでホストされる SWF の行区切りリストを含むテキストファイルの名前
例
iOS:
<iPhone>
<externalSwfs>FileContainingListofSWFs.txt</externalSwfs>
</iPhone>
filename
アプリケーションのインストール時に、アプリケーションのファイル名(拡張子なし)として使用するストリングです。ランタイムでは、アプリケーションファイルから AIR アプリケーションを起動します。
name
の値を指定しない場合、
filename
がインストールフォルダーの名前としても使用されます。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
filename
プロパティには、任意の Unicode(UTF-8)文字を含めることができますが、次の文字は使用できません。これらの文字は、各種のファイルシステムで使用が禁止されています。
文字
|
16 進コード
|
各種文字
|
0x00 ~ x1F
|
*
|
x2A
|
"
|
x22
|
:
|
x3A
|
>
|
x3C
|
<
|
x3E
|
?
|
x3F
|
\
|
x5C
|
|
|
x7C
|
filename
の値の末尾にピリオドを付けることはできません。
例
<filename>MyApplication</filename>
fileType
アプリケーションが登録できる単一のファイルタイプを指定します。
親エレメント:
fileTypes
子エレメント:
例
<fileType>
<name>foo.example</name>
<extension>foo</extension>
<description>Example file type</description>
<contentType>text/plain</contentType>
<icon>
<image16x16>icons/fooIcon16.png</image16x16>
<image48x48>icons/fooIcon48.png</imge48x48>
<icon>
</fileType>
fileTypes
fileTypes
エレメントを使用すると、AIR アプリケーションを関連付けることができるファイルの種類を宣言できます。
AIR アプリケーションをインストールすると、宣言済みのファイルの種類がすべてオペレーティングシステムに登録されます。これらのファイルの種類が別のアプリケーションに関連付けられていない場合は、AIR アプリケーションに関連付けられます。ファイルの種類と他のアプリケーションとの関連付けをオーバーライドするには、実行時に
NativeApplication.setAsDefaultApplication()
メソッドを使用します(ユーザーの権限で実行することをお勧めします)。
注意:
ランタイムメソッドで管理できるのは、アプリケーション記述子で宣言されたファイルの種類の関連付けだけです。
fileTypes
プロパティはオプションです。
親エレメント:
application
子エレメント:
fileType
コンテンツ
fileTypes
エレメントには、
fileType
エレメントをいくつでも含めることができます。
例
<fileTypes>
<fileType>
<name>adobe.VideoFile</name>
<extension>avf</extension>
<description>Adobe Video File</description>
<contentType>application/vnd.adobe.video-file</contentType>
<icon>
<image16x16>icons/AIRApp_16.png</image16x16>
<image32x32>icons/AIRApp_32.png</image32x32>
<image48x48>icons/AIRApp_48.png</image48x48>
<image128x128>icons/AIRApp_128.png</image128x128>
</icon>
</fileType>
</fileTypes>
font
AIR アプリケーション内で使用できる単一のカスタムフォントを表します。
親エレメント:
embedFonts
子エレメント:
fontName
、
fontPath
コンテンツ
カスタムフォントの名前とパスを指定するエレメント。
例
<font>
<fontPath>ttf/space age.ttf</fontPath>
<fontName>space age</fontName>
</font>
fontName
カスタムフォントの名前を指定します。
親エレメント:
font
子エレメント:
なし
コンテンツ
StageText.fontFamily に指定されるカスタムフォントの名前。
例
<fontName>space age</fontName>
fontPath
カスタムフォントファイルの場所を示します。
親エレメント:
font
子エレメント:
なし
コンテンツ
カスタムフォントファイルのパス(ソースを基準として指定)。
例
<fontPath>ttf/space age.ttf</fontPath>
forceCPURenderModeForDevices
指定したデバイスセットに対して CPU レンダリングモードを強制的に適用します。この機能を使用すると、効率的にその他の iOS デバイスに対して選択的に GPU レンダリングモードを有効にすることができます。
このタグは
iPhone
タグの子として追加し、デバイスのモデル名のリストをスペース区切りで指定します。有効なデバイスモデル名には以下が含まれます。
iPad 1,1
|
iPhone1,1
|
iPod1,1
|
iPad 2,1
|
iPhone1,2
|
iPod2,1
|
iPad 2,2
|
iPhone2,1
|
iPod3,3
|
iPad2,3
|
iPhone3.1
|
iPod4,1
|
iPad 2,4
|
iPhone3,2
|
iPod5,1
|
iPad 2,5
|
iPhone4,1
|
|
iPad 3,1
|
iPhone5,1
|
|
iPad 3,2
|
|
|
iPad 3,3
|
|
|
iPad 3,4
|
|
|
親エレメント
:
iPhone
、
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
デバイスモデル名のスペース区切りのリスト
例
iOS:
...
<renderMode>GPU</renderMode>
...
<iPhone>
...
<forceCPURenderModeForDevices>iPad1,1 iPhone1,1 iPhone1,2 iPod1,1
</forceCPURenderModeForDevices>
</iPhone>
fullScreen
アプリケーションをフルスクリーンモードで起動するかどうかを指定します。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<fullscreen>true</fullscreen>
height
アプリケーション起動時のメインウィンドウの高さ。
高さを設定しない場合、ルート SWF ファイルの設定によって決まります。また、HTML ベースの AIR アプリケーションの場合は、オペレーティングシステムによって決まります。
AIR 2 では、ウィンドウの最高の高さは 2,048 ピクセルから 4,096 ピクセルに変更されました。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
icon
icon
プロパティでは、アプリケーションで使用するアイコンファイルを指定します。アイコンの指定は必須ではありません。
icon
プロパティを指定しない場合、オペレーティングシステムによってデフォルトのアイコンが表示されます。
アイコンファイルのパスは、アプリケーションのルートディレクトリを基準に指定します。アイコンファイルは PNG 形式である必要があります。次のすべてのアイコンサイズを指定できます。
特定のサイズに対応するエレメントが存在する場合、ファイル内のイメージは指定どおりのサイズになります。一部のサイズしか存在しない場合、アイコンの使用に合わせて、最も近いサイズのイメージがオペレーティングシステムによって拡大または縮小されます。
注意:
指定したアイコンは、AIR パッケージに自動的には追加されません。アプリケーションをパッケージ化する際には、アイコンファイルが適切な相対場所に格納されている必要があります。
最適な結果を得るためには、使用可能なサイズごとにイメージを用意します。また、アイコンが 16 bit および 32 bit のカラーモードで適切に表示されることを確認します。
親エレメント:
application
子エレメント:
imageNxN
コンテンツ
目的の各アイコンサイズの imageNxN エレメント。
例
<icon>
<image16x16>icons/smallIcon.png</image16x16>
<image32x32>icons/mediumIcon.png</image32x32>
<image48x48>icons/bigIcon.png</image48x48>
<image128x128>icons/biggestIcon.png</image128x128>
</icon>
id
アプリケーション ID と呼ばれる、アプリケーションの識別ストリングです。リバース DNS スタイル ID がよく使用されますが、必須ではありません。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
ID 値には、次の文字のみを使用できます。
-
0 ~ 9
-
a ~ z
-
A ~ Z
-
. (ドット)
-
-(ハイフン)
値の長さは 1 ~ 212 文字です。このエレメントは必須です。
例
<id>org.example.application</id>
imageNxN
アイコンへのパスを定義します(アプリケーションディレクトリに対して相対的なパス)。
次のアイコン画像を使用し、それぞれに異なるアイコンサイズを指定できます
アイコンは、image エレメントに指定されたとおりのサイズの PNG グラフィックにする必要があります。アイコンファイルはアプリケーションパッケージに含める必要があります。アプリケーション記述ドキュメントで参照されるアイコンは、自動的には取り込まれません。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
アイコンへのファイルパスには、任意の Unicode(UTF-8)文字を含めることができますが、次の文字は使用できません。これらの文字は、各種のファイルシステムで使用が禁止されています。
文字
|
16 進コード
|
各種文字
|
0x00 ~ x1F
|
*
|
x2A
|
"
|
x22
|
:
|
x3A
|
>
|
x3C
|
<
|
x3E
|
?
|
x3F
|
\
|
x5C
|
|
|
x7C
|
例
<image32x32>icons/icon32.png</image32x32>
InfoAdditions
iOS アプリケーションの追加プロパティを指定できます。
親エレメント:
iPhone
子エレメント:
iOS Info.plist エレメント
コンテンツ
アプリケーションの Info.plist 設定として使用するキーと値のペアを指定する、子エレメントが含まれます。InfoAdditions エレメントのコンテンツは CDATA ブロックで囲む必要があります。
キーと値のペアおよびそれらを XML で表現する方法については、Apple iPhone Reference Libraryの「
Information Property List Key Reference
」を参照してください。
例
<InfoAdditions>
<![CDATA[
<key>UIStatusBarStyle</key>
<string>UIStatusBarStyleBlackOpaque</string>
<key>UIRequiresPersistentWiFi</key>
<string>NO</string>
]]>
</InfoAdditions>
initialWindow
メインコンテンツファイルとアプリケーションの外観の初期設定を定義します。
親エレメント:
application
子エレメント:
次のエレメントのすべてを initialWindow エレメントの子として表示できます。ただし、AIR がプラットフォームでウィンドウをサポートしているかどうかによって、一部のエレメントは無視されます。
コンテンツ
アプリケーションの外観と動作を定義する子エレメント。
例
<initialWindow>
<title>Hello World</title>
<content>
HelloWorld.swf
</content>
<depthAndStencil>true</depthAndStencil>
<systemChrome>none</systemChrome>
<transparent>true</transparent>
<visible>true</visible>
<maxSize>1024 800</maxSize>
<minSize>320 240</minSize>
<maximizable>false</maximizable>
<minimizable>false</minimizable>
<resizable>true</resizable>
<x>20</x>
<y>20</y>
<height>600</height>
<width>800</width>
<aspectRatio>landscape</aspectRatio>
<autoOrients>true</autoOrients>
<fullScreen>false</fullScreen>
<renderMode>direct</renderMode>
</initialWindow>
installFolder
デフォルトのインストールディレクトリのサブディレクトリを指定します。
Windows では、デフォルトのインストールサブディレクトリは Program Files ディレクトリです。Mac OS では、/アプリケーションディレクトリです。Linux では、/opt/ です。例えば、
installFolder
プロパティが「
Acme
」に設定されていて、アプリケーションの名前が「
ExampleApp
」である場合、アプリケーションは、Windows では C:¥Program Files¥Acme¥ExampleApp に、Ma OS では /アプリケーション/Acme Example.app に、Linux では /opt/Acme/ExampleApp にそれぞれインストールされます。
installFolder
プロパティはオプションです。
installFolder
プロパティを指定しない場合、アプリケーションは、
name
プロパティに基づいて、デフォルトのインストールディレクトリのサブディレクトリにインストールされます。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
installFolder
プロパティには、任意の Unicode(UTF-8)文字を含めることができます。ただし、各種のファイルシステムでフォルダー名として使用できない文字は除きます(使用できない文字の一覧については、
filename
プロパティを参照してください)。
ネストされたサブディレクトリを指定する場合は、スラッシュ(/)をディレクトリの区切り文字として使用します。
例
<installFolder>utilities/toolA</installFolder>
manifest
アプリケーションの Android マニフェストファイルに追加する情報を指定します。
親エレメント:
manifestAdditions
子エレメント:
Android SDK によって定義
コンテンツ
技術的には、manifest エレメントは AIR アプリケーションの記述スキーマの一部ではありません。Android マニフェスト XML ドキュメントのルートです。manifest エレメントに配置するコンテンツは、AndroidManifest.xml スキーマに従う必要があります。AIR ツールで APK ファイルを生成すると、manifest エレメント内の情報が、アプリケーションの生成された AndroidManifest.xml 内の対応する部分にコピーされます。
AIR で直接サポートされる SDK バージョンよりも新しいバージョンでのみ利用可能な Android マニフェストの値を指定する場合は、アプリケーションをパッケージ化する際に、ADT に
-platformsdk
フラグを設定する必要があります。このフラグを、追加する値をサポートしているバージョンの Android SDK へのファイルシステムパスに設定してください。
manifest エレメント自体を、AIR アプリケーション記述子内の CDATA ブロックに含める必要があります。
例
<![CDATA[
<manifest android:sharedUserID="1001">
<uses-permission android:name="android.permission.CAMERA"/>
<uses-feature android:required="false" android:name="android.hardware.camera"/>
<application android:allowClearUserData="true"
android:enabled="true"
android:persistent="true"/>
</manifest>
]]>
manifestAdditions
Android マニフェストファイルに追加する情報を指定します。
各 Android アプリケーションには、基本的なアプリケーションプロパティを定義するマニフェストが含まれています。Android マニフェストは、AIR アプリケーション記述子と概念が似ています。AIR for Android アプリケーションには、アプリケーション記述子と自動的に生成された Android マニフェストファイルの両方があります。AIR for Android をパッケージ化すると、この
manifestAdditions
エレメントの情報は、Android マニフェストドキュメントの対応する部分に追加されます。
親エレメント:
android
子エレメント:
manifest
コンテンツ
manifestAdditions
エレメントの情報は、AndroidManifest XML ドキュメントの対応する部分に追加されます。
AIR は、生成された Android マニフェストドキュメントに複数のマニフェストエントリを設定して、アプリケーションとランタイム機能が正しく動作するようにします。次の設定をオーバーライドすることはできません。
manifest エレメントの次の属性を設定することはできません。
-
package
-
android:versionCode
-
android:versionName
メインアクティビティエレメントの次の属性を設定することはできません。
-
android:label
-
android:icon
application エレメントの次の属性を設定することはできません。
例
<manifestAdditions>
<![CDATA[
<manifest android:installLocation="preferExternal">
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<application android:allowClearUserData="true"
android:enabled="true"
android:persistent="true"/>
</manifest>
]]>
</manifestAdditions>
maximizable
ウィンドウを最大化できるかどうかを指定します。
注意:
Mac OS X などのオペレーティングシステムでは、ウィンドウの最大化がサイズ変更操作として行われるため、ウィンドウのズームまたはサイズ変更を防ぐために、maximizable と resizable の両方を
false
に設定する必要があります。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
(デフォルト)または
false
例
<maximizable>false</maximizable>
maxSize
ウィンドウの最大サイズ。最大サイズを設定しない場合、オペレーティングシステムの制限に従います。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
空白で区切られた、最大の幅と高さを表す 2 つの整数。
注意:
AIR がサポートする最大ウィンドウサイズは、AIR 2 で 2,048 × 2,048 ピクセルから 4,096 × 4,096 ピクセルに拡大されました(画面の座標はゼロベースなので、幅または高さに使用できる最大値は 4,095 です)。
例
<maxSize>1024 360</maxSize>
minimizable
ウィンドウを最小化できるかどうかを指定します。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
(デフォルト)または
false
例
<minimizable>false</minimizable>
minSize
ウィンドウに使用できる最小サイズを指定します。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
空白で区切られた、最小の幅と高さを表す 2 つの整数。オペレーティングシステムによる最大サイズ制限の方が、アプリケーション記述子で設定した値よりも優先されます。
例
<minSize>120 60</minSize>
name
AIR アプリケーションインストーラーで表示されるアプリケーションタイトル。
name
エレメントが指定されていない場合、AIR アプリケーションインストーラーではアプリケーション名として
filename
が表示されます。
親エレメント:
application
子エレメント:
text
コンテンツ
1 つのテキストノードを指定した場合(複数の
<text>
エレメントを指定しない場合)、システム言語に関係なく、この名前が AIR アプリケーションインストーラーで使用されます。
AIR 1.0 アプリケーション記述スキーマでは、1 つの単純なテキストノードのみを名前として定義できます。複数の
text
エレメントを定義することはできません。AIR 1.1(またはそれ以降)では、複数の言語を
name
エレメントに指定できます。
各テキストエレメントの
xml:lang
属性は、
RFC4646
(http://www.ietf.org/rfc/rfc4646.txt)に定義された言語コードを指定します。
AIR アプリケーションインストーラーでは、ユーザーのオペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語と最も近い名前が使用されます。例えば、アプリケーション記述ファイルの
name
エレメントの値として en(英語)が含まれているとします。オペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語が en(英語)になっている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで名前 en が使用されます。システムのユーザーインターフェイス言語が en-US(アメリカ英語)の場合にも名前 en が使用されます。ただし、ユーザーインターフェイス言語が en-US で、アプリケーション記述ファイルに en-US と en-GB の両方が定義されている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで en-US が使用されます。システムのユーザーインターフェイス言語と一致する名前がアプリケーションに定義されていない場合、AIR アプリケーションインストーラーではアプリケーション記述ファイルに定義された最初の
name
の値が使用されます。
name
エレメントは、AIR アプリケーションインストーラーで使用されるアプリケーションのタイトルを定義するだけです。AIR アプリケーションインストーラーは、複数の言語(繁体字中国語、簡体字中国語、チェコ語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポーランド語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語およびトルコ語)をサポートしています。AIR アプリケーションでは、システムのユーザーインターフェイス言語に基づいて、アプリケーションとタイトルおよび説明以外のテキスト用として、表示された言語が選択されます。この言語の選択は、アプリケーション記述ファイルの設定とは関係なく行われます。
name
エレメントでは、実行中のインストール済みアプリケーションの言語は定義しません。複数言語アプリケーションの開発について詳しくは、
AIR アプリケーションのローカライズ
を参照してください。
例
次に、簡単な text ノードを使用して名前を定義する例を示します。
<name>Test Application</name>
次の例は AIR 1.1 以降で有効です。<text> エレメントノードを使用して、3 つの言語(英語、フランス語、およびスペイン語)で名前を指定します。
<name>
<text xml:lang="en">Hello AIR</text>
<text xml:lang="fr">Bonjour AIR</text>
<text xml:lang="es">Hola AIR</text>
</name>
name
ファイルタイプの名前を指定します。
親エレメント:
fileType
子エレメント:
なし
例
<name>adobe.VideoFile</name>
programMenuFolder
Windows オペレーティングシステムのすべてのプログラムメニューまたは Linux のアプリケーションメニューに表示する、アプリケーションのショートカットの位置を指定します(現在、この設定は他のオペレーティングシステムでは無視されます)。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
programMenuFolder
値には、任意の Unicode(UTF-8)文字を含めることができます。ただし、各種のファイルシステムでフォルダー名として使用できない文字は除きます(使用できない文字の一覧については、
filename
エレメントを参照してください)。この値の末尾文字としてスラッシュ(/)は使用しないでください。
例
<programMenuFolder>Example Company/Sample Application</programMenuFolder>
publisherID
AIR バージョン 1.5.2 以前で作成された AIR アプリケーションの更新に使用する発行者 ID を指定します。
アプリケーションのアップデートを作成するときにのみ、発行者 ID を指定します。
publisherID
エレメントの値は、前のバージョンのアプリケーション用に AIR で生成された発行者 ID と一致する必要があります。インストール済みのアプリケーションの場合、発行者 ID はアプリケーションのインストールフォルダーの
META-INF/AIR/publisherid
ファイルで見つけることができます。
AIR 1.5.3 以降で作成された新しいアプリケーションでは、発行者 ID を指定しないでください。
詳しくは、
AIR 発行者 ID について
を参照してください。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
例
<publisherID>B146A943FBD637B68C334022D304CEA226D129B4.1</publisherID>
renderMode
グラフィック処理装置(GPU)のアクセラレーションが現在のコンピューターデバイスでサポートされる場合、そのアクセラレーションを使用するかどうかを指定します。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
次の値のいずれかを使用します。
-
auto
(デフォルト) — 現在は CPU モードに戻ります。
-
cpu
— ハードウェアアクセラレーションは使用されません。
-
direct
— コンポジションのレンダリングは CPU で行われ、ブリッティングには GPU が使用されます。AIR 3 以降で使用できます。
注意:
Flash コンテンツの GPU アクセラレーションを、モバイルプラットフォーム向けの AIR で利用するには、renderMode="gpu" ではなく renderMode="direct"(Stage3D)を使用することをお勧めします。Adobe で公式にサポートおよび推奨している Stage3D ベースのフレームワークは、Starling(2D)および Away3D(3D)です。Stage3D および Starling/Away3D について詳しくは、
http://gaming.adobe.com/getstarted/
を参照してください。
-
gpu
— ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用されます。
重要:
Flex アプリケーションでは GPU レンダリングモードを使用しないでください。
例
<renderMode>direct</renderMode>
requestedDisplayResolution
アプリケーションが、高解像度画面を搭載するデバイスまたはコンピューター画面で標準解像度を使用するか高解像度を使用するかを指定します。デフォルトの
standard
に設定すると、画面はアプリケーションに対して標準解像度の画面として表示されます。
high
に設定すると、アプリケーションは高解像度の各ピクセルを解決できます。
例えば、640x960 の高解像度 iPhone 画面で、設定を
standard
にした場合、フルスクリーンのステージサイズは 320x480 となり、アプリケーションの各ピクセルは画面の 4 ピクセルを使用してレンダリングされます。設定が
high
の場合は、フルスクリーンのステージサイズは 640x960 になります。
標準解像度の画面を搭載するデバイスでは、どちらの設定が使用されていても、ステージサイズは画面サイズに一致します。
requestedDisplayResolution
エレメントが
iPhone
エレメント内でネストされている場合は、この設定は iOS デバイスに適用されます。その場合、
excludeDevices
属性を使用して、この設定が適用されないデバイスを指定できます。
requestedDisplayResolution
エレメントが
initialWindow
エレメント内でネストされている場合は、この設定は高解像度ディスプレイをサポートする MacBook Pro コンピューター上のデスクトップ AIR アプリケーションに適用されます。指定された値は、アプリケーションで使用されるすべてのネイティブウィンドウに適用されます。
initialWindow
内での
requestedDisplayResolution
エレメントのネストは、AIR 3.6 以降でサポートされます。
親エレメント
:
iPhone
、
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
standard
(デフォルト)、または
high
。
属性:
excludeDevices — iOS モデル名またはモデル名の接頭辞をスペースで区切ったリスト。この指定によって、開発者は高解像度を使用するデバイスと標準解像度を使用するデバイスを区別して指定できます。この属性は、iOS でのみ使用できます(
requestedDisplayResolution
エレメントは
iPhone
エレメント内でネストされます)。
excludeDevices
属性は、AIR 3.6 以降で使用できます。
この属性内でモデル名が指定されているすべてのデバイスで、
requestedDisplayResolution
の値は、この指定された値の逆になります。つまり、
requestedDisplayResolution
の値が
high
の場合、除外されるデバイスでは標準解像度が使用されます。
requestedDisplayResolution
の値が
standard
の場合は、除外されるデバイスでは高解像度が使用されます。
この値は、iOS デバイスモデル名かモデル名の接頭辞のいずれかです。例えば、iPad3,1 という値は、Wi-Fi モデルの第 3 世代 iPad を示します(ただし、GSM モデルまたは CDMA モデルの第 3 世代 iPad ではありません)。また、iPad3 という値は任意の第 3 世代 iPad を示します。iOS モデル名の非公式のリストは、
iPhone Wiki のモデル名のページ
にあります。
例
デスクトップ:
<initialWindow>
<requestedDisplayResolution>high</requestedDisplayResolution>
</initialWindow>
iOS:
<iPhone>
<requestedDisplayResolution excludeDevices="iPad3 iPad4">high</requestedDisplayResolution>
</iPhone>
resizable
ウィンドウをサイズ変更できるかどうかを指定します。
注意:
Mac OS X などのオペレーティングシステムでは、ウィンドウの最大化がサイズ変更操作として行われるため、ウィンドウのズームまたはサイズ変更を防ぐために、maximizable と resizable の両方を
false
に設定する必要があります。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
コンテンツ
true
(デフォルト)または
false
例
<resizable>false</resizable>
softKeyboardBehavior
仮想キーボードが表示されたときのアプリケーションのデフォルトの動作を指定します。デフォルトの動作としては、アプリケーションを上方にパンします。ランタイムにより、フォーカスの当たっているテキストフィールドまたはインタラクティブオブジェクトが画面上に維持されます。アプリケーションで独自のキーボード処理ロジックを実装していない場合は、
pan
オプションを使用します。
また、
softKeyboardBehavior
エレメントを
none
に設定することによって、この自動動作をオフにできます。この場合、ソフトキーボードが開いたときにテキストフィールドおよびインタラクティブオブジェクトから SoftKeyboardEvent が送出されますが、ランタイムによるアプリケーションのパンまたはサイズ変更は行われません。アプリケーション側で、テキスト入力領域の表示を維持する必要があります。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
none
または
pan
。デフォルト値は
pan
です。
例
<softKeyboardBehavior>none</softKeyboardBehavior>
supportedLanguages
アプリケーションのサポート対象言語を指定します。このエレメントは、iOS、Mac キャプティブランタイムおよび Android アプリケーションでのみ使用されます。その他の種類のアプリケーションでは、このエレメントは無視されます。
このエレメントを指定しない場合、Packager によって、アプリケーションの種類に応じてデフォルトで次の処理が実行されます。
-
iOS - アプリケーションのサポート対象言語として、AIR ランタイムのサポート対象言語のすべてが、iOS App Store で表示されます。
-
Mac キャプティブランタイム - キャプティブバンドルとともにパッケージ化されたアプリケーションには、ローカライズ情報は含まれません。
-
Android — アプリケーションバンドルに、AIR ランタイムのサポート対象言語のすべてに対応するリソースが含まれます。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
空白文字で区切られた、サポート対象言語のリスト。AIR ランタイムのサポート対象言語に対応する ISO 639‑1 値で指定します。有効な言語の値は、
en
、
de
、
es
、
fr
、
it
、
ja
、
ko
、
pt
、
ru
、
cs
、
nl
、
pl
、
sv
、
tr
、
zh
、
da
、
nb
、
iw
です。
<supportedLanguages>
エレメントの値が空の場合は、Packager でエラーが発生します。
注意:
<supportedLanguages>
タグを使用している場合に、このタグに含まれていない言語の値は、ローカライズ対象のタグ(name タグなど)で無視されます。
<supportedLanguages>
タグで指定されていない言語のリソースがネイティブ拡張に含まれている場合は、警告が表示され、その言語のリソースは無視されます。
例
<supportedLanguages>en ja fr es</supportedLanguages>
supportedProfiles
アプリケーションでサポートされるプロファイルを指定します。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
次に示す値を任意に組み合わせて
supportedProfiles
エレメントに指定できます。
-
desktop
- デスクトッププロファイル。AIR ファイルを使用してデスクトップコンピューター上にインストールされる AIR アプリケーション用です。この種類のアプリケーションは、NativeProcess クラス(ネイティブアプリケーションとの通信を実現するクラス)にはアクセスできません。
-
extendedDesktop
- 拡張デスクトッププロファイル。ネイティブアプリケーションインストーラーを使用してデスクトップコンピューター上にインストールされる AIR アプリケーション用です。この種類のアプリケーションは、NativeProcess クラス(ネイティブアプリケーションとの通信を実現するクラス)にアクセスできます。
-
mobileDevice
- モバイルデバイスプロファイル。モバイルアプリケーション用です。
-
extendedMobileDevice
- 拡張モバイルデバイスプロファイルは現在使用されていません。
supportedProfiles
プロパティはオプションです。このエレメントをアプリケーション記述ファイルに含めない場合、そのアプリケーションは任意のプロファイル用にコンパイルおよびデプロイできます。
複数のプロファイルを指定する場合は、プロファイル間を 1 個の空白文字で区切ります。例えば、次の設定は、そのアプリケーションをデスクトップおよび拡張プロファイルでのみ提供できることを指定します。
<supportedProfiles>desktop extendedDesktop</supportedProfiles>
注意:
ADL を使用してアプリケーションを実行するとき、ADL の
-profile
オプションの値を指定しないと、アプリケーション記述子の最初のプロファイルが使用されます(アプリケーション記述子にプロファイルが指定されていない場合、デスクトッププロファイルが使用されます)。
例
<supportedProfiles>desktop mobileDevice</supportedProfiles>
systemChrome
オペレーティングシステムに用意されている標準のタイトルバー、ボーダーおよびコントロールを使用して、アプリケーションの初期ウィンドウを作成するかどうかを指定します。
ウィンドウのシステムクロムの設定を実行時に変更することはできません。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
例
<systemChrome>standard</systemChrome>
text
ローカライズされたストリングを指定します。
テキストエレメントの
xml:lang
属性は、
RFC4646
(http://www.ietf.org/rfc/rfc4646.txt)に定義された言語コードを指定します。
AIR アプリケーションインストーラーでは、オペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語に最も近い
xml:lang
属性値を持つ
text
エレメントが使用されます。
例えば、
text
エレメントに en(英語)ロケールの値が含まれているインストールを行うとします。オペレーティングシステムのユーザーインターフェイス言語が en(英語)になっている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで名前 en が使用されます。システムのユーザーインターフェイス言語が en-US(アメリカ英語)の場合にも名前 en が使用されます。ただし、ユーザーインターフェイス言語が en-US で、アプリケーション記述ファイルに en-US と en-GB の両方が定義されている場合は、AIR アプリケーションインストーラーで en-US が使用されます。
システムのユーザーインターフェイス言語に一致する
text
エレメントがアプリケーションに定義されていない場合、AIR アプリケーションインストーラーではアプリケーション記述ファイルに定義された最初の
name
の値が使用されます。
子エレメント:
なし
コンテンツ
ロケールとローカライズされたテキストのストリングを示す
xml:lang
属性。
例
<text xml:lang="fr">Bonjour AIR</text>
title
アプリケーションの初期ウィンドウのタイトルバーに表示されるタイトルを指定します。
タイトルが表示されるのは、
systemChrome
エレメントが
standard
に設定されている場合のみです。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
例
<title>Example Window Title</title>
transparent
アプリケーションの初期ウィンドウをデスクトップとアルファブレンドするかどうかを指定します。
透明なウィンドウを有効にすると、描画に時間がかかり、より多くのメモリを必要とする場合があります。実行時に透明設定を変更することはできません。
重要:
transparent
を
true
に設定できるのは、
systemChrome
が
none
の場合に限られます。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<transparent>true</transparent>
version
アプリケーションのバージョン情報を指定します。
version ストリングは、アプリケーション定義の指示子です。AIR は、version ストリングを解釈しません。したがって、バージョン「3.0」はバージョン「2.0」より新しいとは見なされません。例えば、「
1.0
」、「
.4
」、「
0.5
」、
4.9
」、「
1.3.4a
」のように指定します。
AIR 2.5 以降では、
version
エレメントは
versionNumber
エレメントと
versionLabel
エレメントに置き換えられました。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
アプリケーションのバージョンを含むストリング
例
<version>0.1 Alpha</version>
versionLabel
人間が読み取りできるバージョンストリングを指定します。
バージョンラベルの値は、
versionNumber
エレメントの値の代わりにインストールダイアログに表示されます。
versionLabel
が使用されない場合、両方に
versionNumber
が使用されます。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
公開されているバージョンテキストを含むストリング。
例
<versionLabel>0.9 Beta</versionlabel>
versionNumber
アプリケーションのバージョン番号。
親エレメント:
application
子エレメント:
なし
コンテンツ
バージョン番号には、3 個以下の連結した整数をピリオドで区切って含めることができます。各整数には、0 以上 999 以下の数を指定する必要があります。
例
<versionNumber>1.0.657</versionNumber>
<versionNumber>10</versionNumber>
<versionNumber>0.01</versionNumber>
visible
アプリケーションの初期ウィンドウの作成後すぐに表示可能にするかどうかを指定します。
初期ウィンドウを含む AIR ウィンドウは、デフォルトでは非表示状態で作成されます。ウィンドウを表示するには、NativeWindow オブジェクトの
activate()
メソッドを呼び出すか、
visible
プロパティを
true
に設定します。最初はメインウィンドウを非表示のままにしておくことで、ウィンドウの位置やサイズ、およびウィンドウ内のコンテンツのレイアウトに対する変更が表示されないようにすることができます。
Flex
mx:WindowedApplication
コンポーネントは、
applicationComplete
イベントが送出される直前にウィンドウを自動的に表示してアクティブにします。ただし、MXML 定義で
visible
属性が
false
に設定されている場合は除きます。
ウィンドウをサポートしないモバイルプロファイルのデバイスでは、visible 設定は無視されます。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
コンテンツ
true
または
false
(デフォルト)
例
<visible>true</visible>
width
アプリケーション起動時のメインウィンドウの幅。
幅を設定しない場合、ルート SWF ファイルの設定によって決まります。また、HTML ベースの AIR アプリケーションの場合は、オペレーティングシステムによって決まります。
AIR 2 では、ウィンドウの最高の幅は 2,048 から 4,096 ピクセルに変更されました。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
x
アプリケーションの初期ウィンドウの水平位置。
ほとんどの場合、固定値を割り当てるのではなく、オペレーティングシステムによるウィンドウ初期位置の決定に従うことをお勧めします。
画面座標系の始点(0,0)は、メインデスクトップ画面の左上隅です(オペレーティングシステムによって決まります)。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
y
アプリケーション初期ウィンドウの垂直位置。
ほとんどの場合、固定値を割り当てるのではなく、オペレーティングシステムによるウィンドウ初期位置の決定に従うことをお勧めします。
画面座標系の始点(0,0)は、メインデスクトップ画面の左上隅です(オペレーティングシステムによって決まります)。
親エレメント:
initialWindow
子エレメント:
なし
|
|
|