| パッケージ | flash.globalization |
| クラス | public final class StringTools |
| 継承 | StringTools Object |
| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
場合により、大文字と小文字の変換は 1 つの文字からもう 1 つの文字への単純な変換ではなく、言語またはコンテキスト固有の処理が必要になる場合があります。次に実際の使用例を示します。
- トルコ語とアゼリー語では、ドット付きの小文字 i の大文字は、ドット付きの大文字 İ (U+0130)になります。同様に、ドットが付いていない大文字 I の小文字は、ドットが付いていない小文字 ı (U+0131)になります。
- ドイツ語で使用される小文字のエスツェット ß (U+00DF)は、大文字では 2 つのS (SS)に変換されます。
- ギリシャ語では、小文字のシグマに σ (U+03C3)と ς (U+03C2)の 2 つの表記があり、両方とも大文字のシグマ(Σ)(U+03A3)に変換されます。
このクラスの toLowerCase() メソッドと toUpperCase() メソッドは、このような特殊な大文字と小文字の変換ロジックを提供します。
ユーザー設定の使用、オペレーティングシステムによって提供される大文字と小文字の変換ルールの使用および要求したロケールがサポートされていない場合の代替ロケールの使用が原因となり、同じロケール ID を使用していても、ユーザーによってさまざまな大文字と小文字の変換結果が表示される場合があります。
| プロパティ | 定義元 | ||
|---|---|---|---|
| actualLocaleIDName : String [読み取り専用]
この StringTools オブジェクトで使用される実際のロケール ID の名前。 | StringTools | ||
![]() | constructor : Object
指定されたオブジェクトインスタンスのクラスオブジェクトまたはコンストラクター関数への参照です。 | Object | |
| lastOperationStatus : String [読み取り専用]
この StringTools オブジェクトが実行した最新の操作のステータス。 | StringTools | ||
| requestedLocaleIDName : String [読み取り専用]
この StringTools オブジェクトのコンストラクターに渡された、要求されたロケール ID の名前。 | StringTools | ||
| メソッド | 定義元 | ||
|---|---|---|---|
StringTools(requestedLocaleIDName:String)
指定されたロケールの規則に応じて大文字と小文字の変換機能とその他のユーティリティを提供する新しい StringTools オブジェクトを構築します。 | StringTools | ||
[静的]
このクラスでサポートされているすべてのロケール ID 名のリストが表示されます。 | StringTools | ||
![]() |
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | |
![]() |
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | |
![]() |
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | |
![]() |
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | |
![]() |
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | |
言語の規則に応じて、ストリングを小文字に変換します。 | StringTools | ||
![]() |
指定されたオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | |
言語の規則に応じて、ストリングを大文字に変換します。 | StringTools | ||
![]() |
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object | |
actualLocaleIDName | プロパティ |
actualLocaleIDName:String [読み取り専用] | 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
この StringTools オブジェクトで使用される実際のロケール ID の名前。
オペレーティングシステムおよび StringTools() コンストラクターに渡される requestedLocaleIDName パラメーターの値に応じて、この名前は、次の 3 つの値になる可能性があります。
- 要求されたロケールが
LocaleID.DEFAULTではなく、要求されたロケールをオペレーティングシステムがサポートする場合、返される名前はrequestedLocaleIDNameプロパティと同じです。 LocaleID.DEFAULTがコンストラクターに対するrequestedLocaleIDNameパラメーターの値として使用された場合、ユーザーのオペレーティングシステムによって指定された現在のロケールの名前が使用されます。LocaleID.DEFAULT値により、ユーザーのカスタマイズした設定が OS に保持されます。requestedLocaleIDNameパラメーターとして明示的な値を渡した場合に、2 つのロケール ID 名が同じでもLocaleID.DEFAULTを使用する場合と同じ結果になるとは限りません。ユーザーがコンピューターのロケール設定をカスタマイズして、LocaleID.DEFAULTを使用するのではなく、明示的なロケール ID 名を要求した場合、アプリケーションがそれらのカスタマイズされた設定を取得しない場合があります。- システムがコンストラクターで指定された
requestedLocaleIDNameをサポートしていない場合、代替のロケール ID 名が提供されます。
実装
public function get actualLocaleIDName():String関連する API エレメント
lastOperationStatus | プロパティ |
lastOperationStatus:String [読み取り専用] | 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
この StringTools オブジェクトが実行した最新の操作のステータス。コンストラクターまたはこのクラスのメソッドが呼び出されたり、別のプロパティが設定されたりすると、必ず lastOperationStatus プロパティが設定されます。有効な値については、各メソッドの説明を参照してください。
実装
public function get lastOperationStatus():String関連する API エレメント
requestedLocaleIDName | プロパティ |
requestedLocaleIDName:String [読み取り専用] | 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
この StringTools オブジェクトのコンストラクターに渡された、要求されたロケール ID の名前。
LocaleID.DEFAULT 値が使用された場合、返される名前は「i-default」です。代替のロケールが適用される場合、実際に使用されるロケールは要求されたロケールと異なる場合があります。 実際のロケール名は actualLocaleIDName プロパティを使用して取得できます。
実装
public function get requestedLocaleIDName():String関連する API エレメント
StringTools | () | コンストラクター |
public function StringTools(requestedLocaleIDName:String)| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
指定されたロケールの規則に応じて大文字と小文字の変換機能とその他のユーティリティを提供する新しい StringTools オブジェクトを構築します。
このコンストラクターは、現在のオペレーティングシステムが要求されたロケール ID 名をサポートしているかどうかを判別します。サポートされていない場合、代わりに代替のロケールが使用されます。代替のロケールが使用される場合、lastOperationStatus プロパティに代替ロケールの種類が表示され、actualLocaleIDName プロパティには代替ロケール ID の名前が表示されます。
このコンストラクターが正しく完了すると、lastOperationStatus プロパティが次のように設定されます。
LastOperationStatus.NO_ERROR
要求されたロケール ID 名を使用できない場合、lastOperationStatus は以下のいずれかに設定されます。
LastOperationStatus.USING_FALLBACK_WARNINGLastOperationStatus.USING_DEFAULT_WARNING
それ以外の場合、lastOperationStatus プロパティは LastOperationStatus クラスで定義された定数のいずれかに設定されます。
requestedLocaleIDName:String — 日付または時刻フォーマットを決めるときに使用する優先ロケール ID 名。
|
例外
ArgumentError — requestedLocaleIDName パラメーターが null の場合。
|
関連する API エレメント
getAvailableLocaleIDNames | () | メソッド |
public static function getAvailableLocaleIDNames():Vector.<String>| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
このクラスでサポートされているすべてのロケール ID 名のリストが表示されます。
このクラスが現在のオペレーティングシステムでサポートされていない場合、このメソッドは null 値を返します。
このメソッドが呼び出されて正しく完了すると、lastOperationStatus プロパティが次のように設定されます。
LastOperationStatus.NO_ERROR
それ以外の場合、lastOperationStatus プロパティは LastOperationStatus クラスで定義された定数のいずれかに設定されます。
Vector.<String> — このクラスでサポートされているすべてのロケール ID 名を含む文字列のベクトル。
|
toLowerCase | () | メソッド |
public function toLowerCase(s:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
言語の規則に応じて、ストリングを小文字に変換します。ロケールによって、出力ストリングの長さと入力ストリングの長さが一致しない場合があります。
このメソッドが呼び出されて正しく完了すると、lastOperationStatus プロパティが次のように設定されます。
LastOperationStatus.NO_ERROR
それ以外の場合、lastOperationStatus プロパティは LastOperationStatus クラスで定義された定数のいずれかに設定されます。
パラメーター
s:String — 小文字に変換するストリング。
|
String — 変換された小文字のストリング。
|
例外
ArgumentError — s パラメーターが null の場合。
|
関連する API エレメント
toUpperCase | () | メソッド |
public function toUpperCase(s:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10.1, AIR 2 |
言語の規則に応じて、ストリングを大文字に変換します。ロケールによって、出力ストリングの長さと入力ストリングの長さが一致しない場合があります。
このメソッドが呼び出されて正しく完了すると、lastOperationStatus プロパティが次のように設定されます。
LastOperationStatus.NO_ERROR
それ以外の場合、lastOperationStatus プロパティは LastOperationStatus クラスで定義された定数のいずれかに設定されます。
パラメーター
s:String — 大文字に変換するストリング。
|
String — 変換された大文字のストリング。
|
例外
ArgumentError — s パラメーターが null の場合。
|
関連する API エレメント
この例では、次の手順が実行されます。
- StringTools オブジェクトを作成します。
- トルコ語、ギリシャ語、ドイツ語の各言語に固有の文字をそれぞれ使用して、3 つのストリングを定義します。
- 各ストリングを大文字表記と小文字表記に変換し、結果を表示します。この例では、トルコ語の「ı」と「İ」、ドイツ語の「ß」およびギリシャ語の「Σςσ」などの文字に対するロケール固有の動作を示します。
package {
import flash.display.Sprite;
import flash.globalization.LocaleID;
import flash.globalization.StringTools;
import flash.text.TextField;
import flash.text.TextFieldAutoSize;
public class StringToolsExample extends Sprite
{
public function StringToolsExample()
{
var localeName:String= LocaleID.DEFAULT;
var strTool:StringTools = new StringTools(localeName);
trace('\n\n' + "LocaleID requested: " + nf.requestedLocaleIDName
+ "; actual: " + nf.actualLocaleIDName);
trace( "Last Operation Status:" + nf.lastOperationStatus );
var turkishStr:String = "iI ıİ";
var greekStr:String = "Σςσβΰ�Σ";
var germanStr:String= "ß";
var tfTurInp:TextField = createTextField(10, 10);
tfTurInp.text="Turkish Input: \t " + turkishStr;
var tfdash:TextField = createTextField(10, 20);
tfdash.text="-------------------";
var tf1:TextField = createTextField(10, 30);
tf1.text="\t Upper case: \t " + strTool.toUpperCase(turkishStr);
var tf2:TextField = createTextField(10, 40);
tf2.text="\t Lower case: \t " + strTool.toLowerCase(turkishStr);
var tfgreekInp:TextField = createTextField(10, 60);
tfgreekInp.text="Greek Input: \t " + greekStr;
var tfdash1:TextField = createTextField(10, 70);
tfdash1.text="-------------------";
var tf3:TextField = createTextField(10, 80);
tf3.text="\t Upper case: \t " + strTool.toUpperCase(greekStr);
var tf4:TextField = createTextField(10, 90);
tf4.text="\t Lower case: \t " + strTool.toLowerCase(greekStr);
var tfgermanInp:TextField = createTextField(10, 110);
tfgermanInp.text="German Input: \t " + germanStr;
var tfdash2:TextField = createTextField(10, 120);
tfdash2.text="-------------------";
var tf5:TextField = createTextField(10, 130);
tf5.text="\t Upper case: \t " + strTool.toUpperCase(germanStr);
var tf6:TextField = createTextField(10, 140);
tf6.text="\t Lower case: \t " + strTool.toLowerCase(germanStr);
}
private function createTextField(x:Number, y:Number):TextField
{
var result:TextField = new TextField();
result.x = x;
result.y = y;
result.autoSize=TextFieldAutoSize.LEFT;
addChild(result);
return result;
}
}
}
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z
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