パッケージ | flash.geom |
クラス | public class Rectangle |
継承 | Rectangle Object |
サブクラス | RoundedRectangle |
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Rectangle クラスの x
、y
、width
、および height
の各プロパティは、互いに独立しているため、あるプロパティの値を変更しても、他のプロパティに影響はありません。ただし、right
プロパティと bottom
プロパティはこれら 4 つのプロパティと不可分に関連しています。例えば、right
プロパティの値を変更すると width
プロパティの値も変更されます。bottom
プロパティの値を変更すると、height
プロパティの値も変更されます。
次のメソッドおよびプロパティでは、Rectangle オブジェクトを使用します。
- BitmapData クラスの
applyFilter()
、colorTransform()
、copyChannel()
、copyPixels()
、draw()
、fillRect()
、generateFilterRect()
、getColorBoundsRect()
、getPixels()
、merge()
、paletteMap()
、pixelDisolve()
、setPixels()
、threshold()
の各メソッドおよびrect
プロパティ - DisplayObject クラスの
getBounds()
メソッドとgetRect()
メソッド、およびscrollRect
プロパティとscale9Grid
プロパティ - TextField クラスの
getCharBoundaries()
メソッド - Transform クラスの
pixelBounds
プロパティ - Sprite クラスの
startDrag()
メソッドのbounds
パラメーター - PrintJob クラスの
addPage()
メソッドのprintArea
パラメーター
Rectangle オブジェクトを作成するには、new Rectangle()
コンストラクターを使用します。
注意:Rectangle クラスは矩形シェイプの表示オブジェクトを定義しません。矩形シェイプオブジェクトを画面上に描画するには、Graphics クラスの drawRect()
メソッドを使用します。
関連する API エレメント
flash.display.BitmapData
flash.display.DisplayObject
flash.display.NativeWindow
flash.text.TextField.getCharBoundaries()
flash.geom.Transform.pixelBounds
flash.display.Sprite.startDrag()
flash.printing.PrintJob.addPage()
プロパティ | 定義元 | ||
---|---|---|---|
bottom : Number
y プロパティと height プロパティの合計です。 | Rectangle | ||
bottomRight : Point
Rectangle オブジェクトの右下隅の位置で、right プロパティと bottom プロパティの値で決まります。 | Rectangle | ||
constructor : Object
指定されたオブジェクトインスタンスのクラスオブジェクトまたはコンストラクター関数への参照です。 | Object | ||
height : Number
矩形の高さ(ピクセル単位)です。 | Rectangle | ||
left : Number
矩形の左上隅の x 座標です。 | Rectangle | ||
right : Number
x プロパティと width プロパティの合計です。 | Rectangle | ||
size : Point
Rectangle オブジェクトのサイズで、width プロパティと height プロパティの値を持つ Point オブジェクトとして表現されます。 | Rectangle | ||
top : Number
矩形の左上隅の y 座標です。 | Rectangle | ||
topLeft : Point
Rectangle オブジェクトの左上隅の位置で、そのポイントの x 座標と y 座標で決まります。 | Rectangle | ||
width : Number
矩形の幅(ピクセル単位)です。 | Rectangle | ||
x : Number
矩形の左上隅の x 座標です。 | Rectangle | ||
y : Number
矩形の左上隅の y 座標です。 | Rectangle |
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
左上隅が x パラメーターと y パラメーターで指定され、幅と高さが width パラメーター height パラメーターで指定された新しい Rectangle オブジェクトを作成します。 | Rectangle | ||
元の Rectangle オブジェクトと x、y、width、および height の各プロパティの値が同じである、新しい Rectangle オブジェクトを返します。 | Rectangle | ||
指定されたポイントがこの Rectangle オブジェクトで定義される矩形領域内にあるかどうかを判別します。 | Rectangle | ||
指定されたポイントがこの Rectangle オブジェクトで定義される矩形領域内にあるかどうかを判別します。 | Rectangle | ||
rect パラメーターで指定された Rectangle オブジェクトがこの Rectangle オブジェクト内にあるかどうかを判別します。 | Rectangle | ||
すべての矩形データを、ソース Rectangle オブジェクトから、呼び出し元の Rectangle オブジェクトにコピーします。 | Rectangle | ||
toCompare パラメーターで指定されたオブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと等しいかどうかを判別します。 | Rectangle | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
Rectangle オブジェクトのサイズを、指定された量(ピクセル単位)だけ大きくします。 | Rectangle | ||
Rectangle オブジェクトのサイズを大きくします。 | Rectangle | ||
toIntersect パラメーターで指定された Rectangle オブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと交差する場合に、交差領域を Rectangle オブジェクトとして返します。 | Rectangle | ||
toIntersect パラメーターで指定されたオブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと交差するかどうかを判別します。 | Rectangle | ||
この Rectangle オブジェクトが空かどうかを判別します。 | Rectangle | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
Rectangle オブジェクトの位置(左上隅で決定される)を、指定された量だけ調整します。 | Rectangle | ||
Point オブジェクトをパラメーターとして使用して、Rectangle オブジェクトの位置を調整します。 | Rectangle | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
Rectangle オブジェクトのすべてのプロパティを 0 に設定します。 | Rectangle | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
Rectangle のメンバーを指定の値に設定します。
| Rectangle | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
Rectangle オブジェクトの水平位置と垂直位置、および幅と高さを列挙するストリングを作成して返します。 | Rectangle | ||
2 つの矩形間の水平と垂直の空間を塗りつぶすことにより、2 つの矩形を加算して新しい Rectangle オブジェクトを作成します。 | Rectangle | ||
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object |
bottom | プロパティ |
bottomRight | プロパティ |
height | プロパティ |
left | プロパティ |
left:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
矩形の左上隅の x 座標です。Rectangle オブジェクトの left
プロパティ値を変更しても、y
および height
の各プロパティに影響はありません。ただし、width
プロパティには影響します。一方、x
値を変更しても width
プロパティに影響はありません。
left
プロパティの値は、x
プロパティの値と等価です。
実装
public function get left():Number
public function set left(value:Number):void
関連する API エレメント
right | プロパティ |
size | プロパティ |
top | プロパティ |
top:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
矩形の左上隅の y 座標です。Rectangle オブジェクトの top
プロパティ値を変更しても、x
および width
の各プロパティに影響はありません。ただし、height
プロパティには影響します。一方、y
値を変更しても height
プロパティに影響はありません。
top
プロパティの値は、y
プロパティの値と等価です。
実装
public function get top():Number
public function set top(value:Number):void
関連する API エレメント
topLeft | プロパティ |
width | プロパティ |
x | プロパティ |
y | プロパティ |
Rectangle | () | コンストラクター |
public function Rectangle(x:Number = 0, y:Number = 0, width:Number = 0, height:Number = 0)
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
左上隅が x
パラメーターと y
パラメーターで指定され、width
パラメーターと height
パラメーターが指定された新しい Rectangle オブジェクトを作成します。パラメーターなしでこの関数を呼び出すと、x
、y
、width
、および height
の各プロパティが 0 に設定された矩形が作成されます。
x:Number (default = 0 ) — 矩形の左上隅の x 座標です。
| |
y:Number (default = 0 ) — 矩形の左上隅の y 座標です。
| |
width:Number (default = 0 ) — 矩形の幅(ピクセル単位)です。
| |
height:Number (default = 0 ) — 矩形の高さ(ピクセル単位)です。
|
関連する API エレメント
clone | () | メソッド |
public function clone():Rectangle
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
元の Rectangle オブジェクトと x
、y
、width
、および height
の各プロパティの値が同じである、新しい Rectangle オブジェクトを返します。
Rectangle — 元の Rectangle オブジェクトと x 、y 、width 、および height の各プロパティの値が同じである、新しい Rectangle オブジェクトです。
|
関連する API エレメント
contains | () | メソッド |
public function contains(x:Number, y:Number):Boolean
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定されたポイントがこの Rectangle オブジェクトで定義される矩形領域内にあるかどうかを判別します。
パラメーター
x:Number — ポイントの x 座標(水平位置)です。
| |
y:Number — ポイントの y 座標(垂直位置)です。
|
Boolean — Rectangle オブジェクトに指定されたオブジェクトが含まれる場合は true を返します。含まれない場合は false を返します。
|
関連する API エレメント
containsPoint | () | メソッド |
public function containsPoint(point:Point):Boolean
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定されたポイントがこの Rectangle オブジェクトで定義される矩形領域内にあるかどうかを判別します。このメソッドは、Point オブジェクトをパラメーターとして使用することを除けば、Rectangle.contains()
メソッドと似ています。
パラメーター
point:Point — x および y の座標値で表されるポイントです。
|
Boolean — Rectangle オブジェクトに指定されたオブジェクトが含まれる場合は true を返します。含まれない場合は false を返します。
|
関連する API エレメント
containsRect | () | メソッド |
public function containsRect(rect:Rectangle):Boolean
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
rect
パラメーターで指定された Rectangle オブジェクトがこの Rectangle オブジェクト内にあるかどうかを判別します。2 番目の Rectangle オブジェクトが最初の Rectangle オブジェクトの境界内に完全に収まる場合、最初の Rectangle オブジェクトは 2 番目の Rectangle オブジェクトを包含していると言います。
パラメーター
rect:Rectangle — チェック対象の Rectangle オブジェクトです。
|
Boolean — 指定した Rectangle オブジェクトがこの Rectangle オブジェクトに含まれる場合は true を返します。含まれない場合は false を返します。
|
copyFrom | () | メソッド |
equals | () | メソッド |
public function equals(toCompare:Rectangle):Boolean
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
toCompare
パラメーターで指定されたオブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと等しいかどうかを判別します。このメソッドは、オブジェクトの x
、y
、width
、および height
の各プロパティを、この Rectangle オブジェクトの同じプロパティと比較します。
パラメーター
toCompare:Rectangle — この Rectangle オブジェクトと比較する矩形です。
|
Boolean — true は、オブジェクトの x 、y 、width 、および height の各プロパティの値がこの Rectangle オブジェクトと等しいkとを示します。等しくない場合は false を返します。
|
関連する API エレメント
inflate | () | メソッド |
public function inflate(dx:Number, dy:Number):void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Rectangle オブジェクトのサイズを、指定された量(ピクセル単位)だけ大きくします。Rectangle オブジェクトの中心点は変わりませんが、サイズは dx
値に応じて左右に大きくなり、dy
値に応じて上下に大きくなります。
パラメーター
dx:Number — Rectangle オブジェクトの左右に加わる値です。次の等式を使用して、矩形の新しい幅と位置が計算されます。
x -= dx; width += 2 * dx; | |
dy:Number — Rectangle オブジェクトの上下に加わる値です。次の等式を使用して、矩形の新しい高さと位置が計算されます。
y -= dy; height += 2 * dy; |
関連する API エレメント
inflatePoint | () | メソッド |
public function inflatePoint(point:Point):void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Rectangle オブジェクトのサイズを大きくします。このメソッドは、Point オブジェクトをパラメーターとして使用することを除けば、Rectangle.inflate()
メソッドと似ています。
次の 2 つのコード例の結果は同じになります。
var rect1:Rectangle = new Rectangle(0,0,2,5); rect1.inflate(2,2)
var rect1:Rectangle = new Rectangle(0,0,2,5); var pt1:Point = new Point(2,2); rect1.inflatePoint(pt1)
パラメーター
point:Point — この Point オブジェクトの x プロパティは、Rectangle オブジェクトの水平方向のサイズを大きくするために使用します。y プロパティは、Rectangle オブジェクトの垂直方向のサイズを大きくするために使用します。
|
関連する API エレメント
intersection | () | メソッド |
public function intersection(toIntersect:Rectangle):Rectangle
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
toIntersect
パラメーターで指定された Rectangle オブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと交差する場合に、交差領域を Rectangle オブジェクトとして返します。矩形が交差しない場合、このメソッドは、プロパティが 0 に設定された空の Rectangle オブジェクトを返します。
パラメーター
toIntersect:Rectangle — この Rectangle オブジェクトと交差するかどうかを調べる対象の Rectangle オブジェクトです。
|
Rectangle — 交差領域と等しい Rectangle オブジェクトです。矩形が交差しない場合、このメソッドは x 、y 、width 、および height の各プロパティが 0 に設定された空の Rectangle オブジェクトを返します。
|
intersects | () | メソッド |
public function intersects(toIntersect:Rectangle):Boolean
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
toIntersect
パラメーターで指定されたオブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと交差するかどうかを判別します。このメソッドは、指定された Rectangle オブジェクトの x
、y
、width
、および height
の各プロパティをチェックして、この Rectangle オブジェクトと交差するかどうかを調べます。
パラメーター
toIntersect:Rectangle — この Rectangle オブジェクトと比較する Rectangle オブジェクトです。
|
Boolean — 指定されたオブジェクトがこの Rectangle オブジェクトと交差する場合は true を返します。交差しない場合は false を返します。
|
関連する API エレメント
isEmpty | () | メソッド |
offset | () | メソッド |
offsetPoint | () | メソッド |
public function offsetPoint(point:Point):void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Point オブジェクトをパラメーターとして使用して、Rectangle オブジェクトの位置を調整します。このメソッドは、Point オブジェクトをパラメーターとして使用することを除けば、Rectangle.offset()
メソッドと似ています。
パラメーター
point:Point — この Rectangle オブジェクトをオフセットするための Point オブジェクトです。
|
関連する API エレメント
setEmpty | () | メソッド |
setTo | () | メソッド |
toString | () | メソッド |
union | () | メソッド |
public function union(toUnion:Rectangle):Rectangle
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
2 つの矩形間の水平と垂直の空間を塗りつぶすことにより、2 つの矩形を加算して新しい Rectangle オブジェクトを作成します。
注意:union()
メソッドは、高さまたは幅の値が 0
である矩形(var rect2:Rectangle = new Rectangle(300,300,50,0);
など)を無視します。
パラメーター
toUnion:Rectangle — この Rectangle オブジェクトに追加する Rectangle オブジェクトです。
|
Rectangle — 2 つの矩形の和集合である新しい Rectangle オブジェクトです。
|
trace()
メソッドを使用して、Rectangle インスタンスが正常に作成されたことを確認します。次に、ブール型変数 isContained
が、containsRect()
メソッドの呼び出し結果に代入されます。このメソッドは、2 番目の矩形が 3 番目の矩形を完全には囲んでいないことを判別します。
package { import flash.display.Sprite; import flash.geom.Rectangle; public class RectangleExample extends Sprite { public function RectangleExample() { var firstRect:Rectangle = new Rectangle(); trace(firstRect); // (x=0, y=0, w=0, h=0) var secondRect:Rectangle = new Rectangle(1, 3, 11, 13); trace(secondRect); // (x=1, y=3, w=11, h=13) var thirdRect:Rectangle = new Rectangle(5, 8, 17, 19); trace(thirdRect); // (x=5, y=8, w=17, h=19) var isContained:Boolean = secondRect.containsRect(thirdRect); trace(isContained); // false } } }
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z