パッケージ | トップレベル |
クラス | public final class Number |
継承 | Number Object |
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
Number クラスのプロパティは静的であるため、プロパティを使用するためのオブジェクトは不要で、コンストラクターを使用する必要はありません。
Number データ型は、倍精度 IEEE-754 規格に準拠します。
Number データ型は、浮動小数値を使用する必要がある場合に便利です。Flash ランタイムは Number よりも int および uint データ型を効率的に処理しますが、必要な値の範囲が int および uint の各データ型の有効範囲を超える場合は Number が便利です。Number クラスは、int および uint の各データ型の有効範囲を大きく超える整数値を表す場合に使用できます。整数値を表すのに int および uint では 32 bit を使用できるのに対し、Number データ型は最大 53 bit を使用することができます。Number 型として型指定されている変数のデフォルト値は NaN
(非数)です。
関連する API エレメント
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
指定された値を持つ Number オブジェクトを作成します。 | Number | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
数値のストリング表現を指数表現で返します。 | Number | ||
数値のストリング表現を固定小数点表現で返します。 | Number | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
数値のストリング表現を指数表現または固定小数点表現で返します。 | Number | ||
指定された Number オブジェクト(myNumber)のストリング表現を返します。 | Number | ||
指定された Number オブジェクトのプリミティブな値のタイプを返します。 | Number |
定数 | 定義元 | ||
---|---|---|---|
MAX_VALUE : Number [静的]
表現可能な最大の数値(倍精度 IEEE-754)です。 | Number | ||
MIN_VALUE : Number [静的]
ゼロではない表現可能な IEEE-754 最小数値(最も小さな負数ではなく、0 に最も近い数)です。 | Number | ||
NaN : Number [静的]
非数(NaN)を表す IEEE-754 の値です。 | Number | ||
NEGATIVE_INFINITY : Number [静的]
負の無限大を表す IEEE-754 値を指定します。 | Number | ||
POSITIVE_INFINITY : Number [静的]
正の無限大を表す IEEE-754 値を指定します。 | Number |
Number | () | コンストラクター |
public function Number(num:Object)
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定された値を持つ Number オブジェクトを作成します。このコンストラクターの結果は、異なる型のオブジェクトをプリミティブな数値に変換する Number()
パブリックネイティブ関数と同じものになります。
num:Object — 作成する Number インスタンスの数値、または Number に変換する値です。num が指定されなかった場合のデフォルト値は 0 です。num パラメーターを指定せずにコンストラクターを使用することは、値を割り当てずに Number 型の変数を宣言すること(var myNumber:Number など)と同じではありません。この場合は、デフォルトが NaN になります。値の割り当てられていない数値は未定義で、new Number(undefined) と同等です。
|
関連する API エレメント
toExponential | () | メソッド |
AS3 function toExponential(fractionDigits:uint):String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 9, AIR 1.0, Flash Lite 4 |
数値のストリング表現を指数表現で返します。ストリングには、fractionDigits
パラメーターでの指定に従って小数点の前に 1 桁、小数点以下に最大 20 桁が含まれます。
パラメーター
fractionDigits:uint — 必要な小数の桁数を表す 0 ~ 20 の整数です。
|
String |
例外
RangeError — fractionDigits 引数が 0 ~ 20 の範囲を超える場合、例外がスローされます。
|
例 ( この例の使用方法 )
toExponential(2)
を使用して、ストリングを指数表現で返す方法を示しています。
var num:Number = 315003; trace(num.toExponential(2)); // 3.15e+5
toFixed | () | メソッド |
AS3 function toFixed(fractionDigits:uint):String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 9, AIR 1.0, Flash Lite 4 |
数値のストリング表現を固定小数点表現で返します。固定小数点表現とは、fractionDigits
パラメーターの指定に従って、小数点以下の特定の桁数をストリングに含めたものです。fractionDigits
パラメーターの有効範囲は 0 ~ 20 です。 この範囲外の値を指定すると例外がスローされます。
パラメーター
fractionDigits:uint — 必要な小数の桁数を表す 0 ~ 20 の整数です。
|
String |
例外
RangeError — fractionDigits 引数が 0 ~ 20 の範囲を超える場合、例外がスローされます。
|
例 ( この例の使用方法 )
toFixed(3)
を使用して、小数点以下 3 桁に四捨五入したストリングを返す方法を示しています。
var num:Number = 7.31343; trace(num.toFixed(3)); // 7.313
toFixed(2)
を使用して、末尾にゼロを追加したストリングを返す方法を示しています。
var num:Number = 4; trace(num.toFixed(2)); // 4.00
toPrecision | () | メソッド |
AS3 function toPrecision(precision:uint):String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 9, AIR 1.0, Flash Lite 4 |
数値のストリング表現を指数表現または固定小数点表現で返します。ストリングには、precision
パラメーターで指定された桁数が含まれます。
パラメーター
precision:uint — 結果のストリングに必要な桁数を表す 1 ~ 21 の整数です。
|
String |
例外
RangeError — precision 引数が 1 ~ 21 の範囲を超える場合、例外がスローされます。
|
例 ( この例の使用方法 )
toPrecision(3)
を使用して、ストリングを 3 桁のみで返す方法を示しています。指数表現は必要ないので、ストリングは固定小数点表現で表されます。
var num:Number = 31.570; trace(num.toPrecision(3)); // 31.6
toPrecision(3)
を使用して、ストリングを 3 桁のみで返す方法を示しています。結果の数値には固定小数点表現に必要な桁が含まれないため、ストリングは指数表現で表されます。
var num:Number = 4000; trace(num.toPrecision(3)); // 4.00e+3
toString | () | メソッド |
AS3 function toString(radix:Number = 10):String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定された Number オブジェクト( myNumber
)のストリング表現を返します。Number オブジェクトの値が先行ゼロを持たない小数(.4
など)の場合、Number.toString()
は先行ゼロを追加(0.4
)します。
パラメーター
radix:Number (default = 10 ) — 数値からストリングへの変換に使用する基数(2 ~ 36)を指定します。radix パラメーターを指定しない場合、デフォルト値は 10 です。
|
String — Number オブジェクトの数値表現のストリングです。
|
valueOf | () | メソッド |
MAX_VALUE | 定数 |
public static const MAX_VALUE:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
表現可能な最大の数値(倍精度 IEEE-754)です。この数値は、約 1.79e+308 です。
MIN_VALUE | 定数 |
public static const MIN_VALUE:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
ゼロではない表現可能な IEEE-754 最小数値(最も小さな負数ではなく、0 に最も近い数)です。ほとんどのプラットフォームで、この数値は約 5e-324 ですが、非正規化数をサポートしていないシステムでは、これより大きい数値となる場合があります。例えば、iOS でのこの定数の値は 2.225e-308 です。
注意:表現可能な数値全体で、実際の最小の数は -Number.MAX_VALUE
です。
NaN | 定数 |
public static const NaN:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
非数(NaN
)を表す IEEE-754 の値です。
関連する API エレメント
NEGATIVE_INFINITY | 定数 |
public static const NEGATIVE_INFINITY:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
負の無限大を表す IEEE-754 値を指定します。このプロパティの値は、-Infinity
定数の値と同じです。
負の無限大は、数学演算または関数が表現できる下限を超える負の値を返すときに返される特別な数値です。
POSITIVE_INFINITY | 定数 |
public static const POSITIVE_INFINITY:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
正の無限大を表す IEEE-754 値を指定します。このプロパティの値は、Infinity
定数の値と同じです。
正の無限大は、数学演算または関数が表現できる上限を超える正の値を返すときに返される特別な数値です。
package { import flash.display.Sprite; public class NumberExample extends Sprite { public function NumberExample() { var num:Number = new Number(10.456345); var str:String = num.toFixed(2); trace(num); // 10.456345 trace(str); // 10.46 } } }
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z