トップレベルまたはグローバル関数は、ActionScript が使用された SWF ファイル内の任意の箇所やユーザー定義クラスで使用できます。ActionScript 2.0 のほとんどのグローバル関数は、クラスに移行されました。
| 関数 | 定義元 | ||
|---|---|---|---|
新しい配列を作成します。 | トップレベル | ||
expression パラメーターをブール値に変換し、その値を返します。 | トップレベル | ||
エンコードされた URI をストリングにデコードします。 | トップレベル | ||
エンコードされた URI コンポーネントをストリングにデコードします。 | トップレベル | ||
ストリングを有効な URI(Uniform Resource Identifier)にエンコードします。 | トップレベル | ||
ストリングを有効な URI コンポーネントにエンコードします。 | トップレベル | ||
パラメーターをストリングに変換し、URL エンコード形式にエンコードします。この場合、英数字以外のほとんどの文字は % が付いた 16 進シーケンスで置き換えられます。 | トップレベル | ||
指定した数値を整数値に変換します。 | トップレベル | ||
値が有限大である場合は true を返し、Infinity または -Infinity である場合は false を返します。 | トップレベル | ||
値が NaN(非数)の場合は、true を返します。 | トップレベル | ||
指定されたストリングが、XML エレメントまたは属性に対して有効な名前かどうかを判断します。 | トップレベル | ||
指定した数値を Number 値に変換します。 | トップレベル | ||
ActionScript 3.0 ではすべての値がオブジェクトであるため、値に対して Object() を呼び出すと、その値が返されます。 | トップレベル | ||
ストリングを浮動小数に変換します。 | トップレベル | ||
ストリングを整数に変換します。 | トップレベル | ||
指定されたパラメーターのストリング表現を返します。 | トップレベル | ||
デバッグ中に式を表示、またはログファイルに書き込みます。 | トップレベル | ||
指定した数値を符号なし整数値に変換します。 | トップレベル | ||
パラメーター str をストリングとして評価し、URL エンコードされた形式からストリングをデコード(すべての 16 進シーケンスを ASCII 文字に変換)して、ストリングを返します。 | トップレベル | ||
エレメントが指定されたデータ型のインスタンスである新しい Vector インスタンスを作成します。 | トップレベル | ||
オブジェクトを XML オブジェクトに変換します。 | トップレベル | ||
オブジェクトを XMLList オブジェクトに変換します。 | トップレベル | ||
トップレベルまたはグローバル定数は、どのスクリプトでも使用でき、ドキュメント内のどのタイムラインやスコープでも参照できます。
| 定数 | 定義元 | ||
|---|---|---|---|
| Infinity : Number
正の Infinity を表す特殊な値です。 | トップレベル | ||
| -Infinity : Number
負の Infinity を表す特殊な値です。 | トップレベル | ||
| NaN : Number
"非数"(NaN)の値を表す Number データ型の特殊メンバーです。 | トップレベル | ||
| undefined : *
初期化されていない型指定のない変数、または初期化されていないダイナミックオブジェクトプロパティに適用される特殊な値です。 | トップレベル | ||
-Infinity | 定数 |
public const -Infinity:Number| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9 |
負の Infinity を表す特殊な値です。この定数の値は、Number.NEGATIVE_INFINITY と同じです。
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
-Infinity になるのは、除数が負の数値である場合のみです。
trace(0 / 0); // NaN trace(7 / 0); // Infinity trace(-7 / 0); // -Infinity
Infinity | 定数 |
NaN | 定数 |
public const NaN:Number| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9 |
"非数"(NaN)の値を表す Number データ型の特殊メンバーです。数式の結果が数値として表現できない値になる場合、その結果は NaN になります。次のリストでは、結果が NaN になる一般的な式について説明します。
- 除数も 0 の場合にのみ、0 による除算の結果が
NaNになります。 除数が 0 よりも大きい場合は、0 による除算の結果はになります。 除数が 0 よりも小さい場合は、0 による除算の結果はInfinityになります。-Infinity - 負の数の平方根です。
- 有効な範囲(0 ~ 1)外の数値のアークサインです。
Infinityから減算されたInfinityです。Infinityまたは-Infinity(Infinityまたは-Infinityで除算)です。- 0 で乗算された
Infinityまたは-Infinityです。
NaN 値は、int または uint データ型のメンバーではありません。
NaN 値は、NaN を含む他のどの値とも等しいと見なされないため、等価演算子を使用して、式が NaN であるかどうかをテストできません。数値が NaN 関数かどうかを判別するには、isNaN() を使用します。
関連する API エレメント
undefined | 定数 |
public const undefined:*| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9 |
初期化されていない型指定のない変数、または初期化されていないダイナミックオブジェクトプロパティに適用される特殊な値です。ActionScript 3.0 では、型指定のない変数のみが値 undefined を保持できます。ただしこれは、ActionScript 1.0 および ActionScript 2.0 には当てはまりません。例えば、次の変数は型指定も初期化も行われていないため、いずれも undefined になります。
var foo;var bar:*;
また、undefined 値は初期化されていない、または定義されていないダイナミックオブジェクトのプロパティにも適用されます。例えば、オブジェクトが Object クラスのインスタンスの場合、動的に割り当てられたプロパティに値が割り当てられるまで、そのプロパティの値は undefined です。
さまざまな関数で undefined が使用されている場合は、結果が異なります。
String(undefined)によって返される値は"undefined"です(undefinedはストリングに変換されます)。Number(undefined)によって返される値はNaNです。int(undefined)およびuint(undefined)によって返される値は 0 です。Object(undefined)によって返される値は、新しい Object インスタンスです。- 値
undefinedを型指定されている変数に割り当てると、その値はそのデータ型のデフォルト値に変換されます。
undefined を null と混同しないようにしてください。null と undefined を等価演算子(==)で比較すると、結果は true になります。ただし、null と undefined を厳密な等価演算子(===)で比較すると、結果は false になります。
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
myVar が宣言されていますが、初期化されていません。変数の型が指定されていないため、myVar の値は undefined です。変数に型注釈があるか、または特殊な(*)型指定されていない注釈(var myVar:*;)が使用されているかは関係ありません。
// trace value of untyped and uninitialized variable var myVar; trace(myVar); // undefined
obj(ダイナミッククラス A)が指定された場合、obj.propName(obj インスタンスの初期化されていないプロパティ)の値は、undefined です。
dynamic class A {}
var obj:A = new A()
// trace undefined property of obj
trace(obj.propName); // undefined
Array | () | 関数 |
public function Array(... args):Array| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
新しい配列を作成します。配列は 0 以上の長さにするか、1 つの指定したオブジェクトで設定された配列にすることができます。
- 引数なしで
Array()を呼び出すと、空の配列が返されます。 - 単一の整数の引数を指定して
Array()を呼び出すと、指定された長さの配列が返されますが、その各エレメントの値は未定義です。 - オブジェクトを指定して
Array()を呼び出すことで、指定したオブジェクトの 1 つのエレメントを含む配列が返されます。
Array() 関数の使用は、Array クラスのコンストラクタを使用した配列を作成する場合と似ていますが、Array() 関数で指定できるパラメーター値は 1 個または 0 個です。複数の値を持つ新しい配列を設定する場合、Array() 関数は使用できません。
注意:Array() 関数を使用して新しい配列を作成し、複数の値をパラメーターとして渡して配列を設定しようとすると、コンパイラーエラーが発生します。Array() 関数では 1 つのパラメーターのみを指定できます。複数の値を持つ配列を作成および設定するには、代わりに Array クラスコンストラクターを使用します。
Array() 関数はオブジェクトの型を配列にキャストしません。引数がプリミティブな値ではない場合は、明示的な型の変換や型のキャストには as 演算子を使用します。詳細については、この項の「例」のセクションを参照してください。Array() 関数にパラメーターとしてオブジェクトを渡すと、オブジェクトをエレメントとして含む新しい配列が作成されます。
パラメーター
... args — 引数を渡さない場合は空の配列が作成され、整数の引数を 1 つ渡すと特定の長さの配列が作成されます。また、1 つのオブジェクトを渡すと、指定したオブジェクトを含む配列が作成されます。
|
Array — ゼロ以上の長さの配列です。
|
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
Array() 関数の動作を表しています。配列へのキャストの一般的な使用方法は、配列形式で値を保存する Object インスタンスの変換です。Array() を、Object 型またはその他のプリミティブでないデータ型の引数を使って呼び出した場合は、オブジェクトへの参照が新しい配列のエレメントに格納されます。つまり、渡された唯一の引数がオブジェクトである場合、そのオブジェクトへの参照が新しい配列の最初のエレメントになります。
var obj:Object = [ "a", "b", "c" ];
var newArray:Array = Array( obj );
trace(newArray == obj); // false
trace(newArray[0] == obj); // true
trace(newArray[0][0]) // a
trace(newArray[0][1]) // b
trace(newArray[0][2]) // c
obj を配列にキャストするには、as 演算子を使用します。obj が有効な配列の場合は配列の参照が返され、そうでない場合は null が返されます。
var obj:Object = [ "a", "b", "c" ];
var newArray:Array = obj as Array;
trace(newArray == obj); // true
trace(newArray[0]); // a
trace(newArray[1]); // b
trace(newArray[2]); // c
Boolean | () | 関数 |
public function Boolean(expression:Object):Boolean| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
expression パラメーターをブール値に変換し、その値を返します。
戻り値は、次の表に示すように、引数のデータ型および値によって異なります。
| 入力値 | 例 | 戻り値 |
|---|---|---|
0 | Boolean(0) | false |
NaN | Boolean(NaN) | false |
数値(0 でも NaN でもない) | Boolean(4) | true |
| 空のストリング | Boolean("") | false |
| 空ではないストリング | Boolean("6") | true |
null | Boolean(null) | false |
undefined | Boolean(undefined) | false |
| Object クラスのインスタンス | Boolean(new Object()) | true |
| 引数なし | Boolean() | false |
ActionScript の以前のバージョンとは異なり、Boolean() 関数は Boolean クラスのコンストラクターと同じ結果を返します。
パラメーター
expression:Object — ブール値に変換する式またはオブジェクトです。
|
Boolean — ブール値への変換の結果です。
|
decodeURI | () | 関数 |
public function decodeURI(uri:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
エンコードされた URI をストリングにデコードします。encodeURI 関数でエンコードされていたすべての文字が、エンコードされていない表現に復元されたストリングを返します。
次の表に、文字にデコードされない(decodeURI 関数において)エスケープシーケンスのセットを示します。この表にあるエスケープシーケンスをデコードするには、decodeURIComponent() を使用してください。
| デコードされないエスケープシーケンス | 相当する文字 |
|---|---|
%23 | # |
%24 | $ |
%26 | & |
%2B | + |
%2C | , |
%2F | / |
%3A | : |
%3B | ; |
%3D | = |
%3F | ? |
%40 | @ |
パラメーター
uri:String — encodeURI 関数でエンコードされたストリングです。
|
String — encodeURI 関数でエスケープされていたすべての文字が、アンエスケープされた表現に復元されたストリングです。
|
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
package {
import flash.display.Sprite;
public class DecodeURIExample extends Sprite {
public function DecodeURIExample() {
var uri:String = "http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>";
var encoded:String = encodeURI(uri);
var decoded:String = decodeURI(encoded);
trace(uri); // http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>
trace(encoded); // http://www.example.com/application.jsp?user=%3Cuser%20name='some%20user'%3E%3C/user%3E
trace(decoded); // http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>
}
}
}
decodeURIComponent | () | 関数 |
public function decodeURIComponent(uri:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
エンコードされた URI コンポーネントをストリングにデコードします。encodeURIComponent 関数でエスケープされていたすべての文字が、エンコードされていない表現に復元されたストリングを返します。
この関数は、URI ストリングの一部(URI コンポーネントと呼びます)のみの変換を目的とします。この点で、decodeURI() 関数とは異なります。URI コンポーネントは、コンポーネントセパレーターと呼ばれる特殊文字(: / ; ?)の間に表示される任意のテキストです。 URI コンポーネントの一般的な例は、"http" および "www.adobe.com" です。
この関数と decodeURI() のもう 1 つの重要な相違点は、この関数は URI コンポーネントを処理することを想定しているので、特殊なセパレーター文字(; / ? : @ & = + $ , #)を表すエスケープシーケンスが、デコードの必要がある通常のテキストとして扱われることです。
パラメーター
uri:String — encodeURIComponent 関数でエンコードされたストリングです。
|
String — encodeURIComponent 関数でエスケープされていたすべての文字が、アンエスケープされた表現に復元されたストリングです。
|
関連する API エレメント
encodeURI | () | 関数 |
public function encodeURI(uri:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
ストリングを有効な URI(Uniform Resource Identifier)にエンコードします。完全 URI をストリングに変換します。基本文字の小さなグループに属していない限り、すべての文字が UTF-8 エスケープシーケンスとしてエンコードされます。
次の表に、UTF-8 エスケープシーケンスに変換されない(encodeURI 関数で変換されない)すべての文字を示します。
| エンコードされない文字 |
|---|
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z |
; / ? : @ & = + $ , # |
- _ . ! ~ * ' ( ) |
パラメーター
uri:String — 完全な URI を表すストリングです。
|
String — 特定の文字が UTF-8 エスケープシーケンスとしてエンコードされているストリングです。
|
関連する API エレメント
例 ( この例の使用方法 )
package {
import flash.display.Sprite;
public class EncodeURIExample extends Sprite {
public function EncodeURIExample() {
var uri:String = "http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>";
var encoded:String = encodeURI(uri);
var decoded:String = decodeURI(encoded);
trace(uri); // http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>
trace(encoded); // http://www.example.com/application.jsp?user=%3Cuser%20name='some%20user'%3E%3C/user%3E
trace(decoded); // http://www.example.com/application.jsp?user=<user name='some user'></user>
}
}
}
encodeURIComponent | () | 関数 |
public function encodeURIComponent(uri:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
ストリングを有効な URI コンポーネントにエンコードします。URI のサブストリングをストリングに変換します。基本文字の非常に小さなグループに属していない限り、すべての文字が UTF-8 エスケープシーケンスとしてエンコードされます。
encodeURIComponent() 関数は、URI ストリングの一部(URI コンポーネントと呼びます)のみの変換を目的とします。この点で、encodeURI() 関数とは異なります。URI コンポーネントは、コンポーネントセパレーターと呼ばれる特殊文字(: / ; ?)の間に表示される任意のテキストです。 URI コンポーネントの一般的な例は、"http" および "www.adobe.com" です。
この関数と encodeURI() のもう 1 つの重要な相違点は、この関数は URI コンポーネントを処理することを想定しているので、特殊なセパレーター文字(; / ? : @ & = + $ , #)が、エンコードの必要がある通常のテキストとして扱われることです。
次の表に、UTF-8 エスケープシーケンスに変換されない(encodeURIComponent 関数で変換されない)すべての文字を示します。
| エンコードされない文字 |
|---|
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z |
- _ . ! ~ * ' ( ) |
パラメーター
uri:String |
String |
関連する API エレメント
escape | () | 関数 |
public function escape(str:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
パラメーターをストリングに変換し、URL エンコード形式にエンコードします。この場合、英数字以外のほとんどの文字は % が付いた 16 進シーケンスで置き換えられます。URL エンコードされたストリング内のパーセント記号(%)は、エスケープ文字の開始を表すもので、剰余演算子(%)ではありません。
次の表に、エスケープシーケンスに変換されない(escape() 関数で変換されない)すべての文字を示します。
| エンコードされない文字 |
|---|
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z |
@ - _ . * + / |
注意:特殊なセパレーター文字(@ + /)を通常のテキストとしてエンコードするには、escape() 関数ではなく encodeURIComponent() 関数を使用します。
パラメーター
str:String — ストリングに変換し、URL エンコードする対象の式です。
|
String — URL エンコードされたストリングです。
|
関連する API エレメント
int | () | 関数 |
isFinite | () | 関数 |
public function isFinite(num:Number):Boolean| 言語バージョン: | ActionScript 3.0. |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
値が有限の場合は true を返します。false を返すのは、値が Infinity または -Infinity である場合です。Infinity または -Infinity は、0 による除算などの数学的なエラーの可能性を示します。
パラメーター
num:Number — 有限大または無限大として評価する数値です。
|
Boolean — 有限大である場合は true を返し、無限大または負の無限大である場合は false を返します。
|
isNaN | () | 関数 |
public function isNaN(num:Number):Boolean| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
true を返します(値が NaN(非数)の場合)。isNaN() 関数は、数式が正常に数値に評価されるかどうかをチェックするのに便利です。isNaN() は、parseInt() 関数および parseFloat() 関数から返された値をチェックするために最もよく使用されます。NaN 値は、"非数" の値を表す Number データ型の特殊メンバーです。
注意:NaN 値は、int または uint データ型のメンバーではありません。
次の表に、さまざまな入力タイプや値での isNaN() の戻り値を示します。 コンパイラー警告が Strict モードに設定されている場合、次の演算の一部がコンパイラー警告を生成する場合があります。
| 入力タイプと値 | 例 | 戻り値 |
|---|---|---|
| 0 を 0 で除算 | isNaN(0/0) | true |
ゼロ以外の数値を 0 で除算 | isNaN(5/0) | false |
| 負の数の平方根 | isNaN(Math.sqrt(-1)) | true |
| 0 ~ 1 以外の数値のアークサイン | isNaN(Math.asin(2)) | true |
| Number に変換できるストリング | isNaN("5") | false |
| Number に変換できないストリング | isNaN("5a") | true |
パラメーター
num:Number — 評価する数値または数式です。
|
Boolean — true を返します(値が NaN(非数)の場合)。それ以外の場合は、false を返します。
|
isXMLName | () | 関数 |
Number | () | 関数 |
public function Number(expression:Object):Number| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定した数値を Number 値に変換します。次の表に、さまざまな入力タイプの結果を示します。
| 入力タイプと値 | 例 | 戻り値 |
|---|---|---|
undefined | Number(undefined) | NaN |
null | Number(null) | 0 |
true | Number(true) | 1 |
false | Number(false) | 0 |
NaN | Number(NaN) | NaN |
| 空のストリング | Number("") | 0 |
| Number に変換されるストリング | Number("5") | 数値(例:5) |
| Number に変換されないストリング | Number("5a") | NaN |
パラメーター
expression:Object — 数値に変換される値です。
|
Number — 変換された数値の値です。
|
Object | () | 関数 |
parseFloat | () | 関数 |
public function parseFloat(str:String):Number| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
ストリングを浮動小数に変換します。この関数は、初期数の一部でない文字に達するまで、ストリング内の数値を読み取り(解析し)、結果を返します。ストリングが解析できる数値で始まっていない場合、parseFloat() は NaN を返します。有効な整数の前の空白は、後続の非数値文字と同様に無視されます。
パラメーター
str:String — 読み込まれて浮動小数に変換されるストリングです。
|
Number — 数値または NaN(非数)です。
|
parseInt | () | 関数 |
public function parseInt(str:String, radix:uint = 0):Number| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
ストリングを整数に変換します。パラメーターで指定されたストリングを数値に変換できない場合は NaN を返します。0x から始まる整数は、16 進数と解釈されます。ActionScript の以前のバージョンと異なり、0 から始まる整数は 8 進数と解釈されません。8 進数には 8 の基数を指定する必要があります。有効な整数の前の空白およびゼロは、後続の非数値文字と同様に無視されます。
パラメーター
str:String — 整数に変換されるストリングです。
| |
radix:uint (default = 0) — 解析する数値の基数を表す整数です。有効な値は、2 ~ 36 です。
|
Number — 数値または NaN(非数)です。
|
String | () | 関数 |
public function String(expression:Object):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定されたパラメーターのストリング表現を返します。
次の表に、さまざまな入力タイプの結果を示します。
| 入力タイプと値 | 戻り値 |
|---|---|
undefined | undefined |
null | "null" |
true | "true" |
false | "false" |
NaN | "NaN" |
| String | String |
| Object | Object.toString() |
| Number | 数値のストリング表現です。 |
パラメーター
expression:Object — ストリングに変換される式です。
|
String — expression パラメーターに渡された値のストリング表現です。
|
trace | () | 関数 |
public function trace(... arguments):void| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 9, AIR 1.0, Flash Lite 4 |
デバッグ中に式を表示、またはログファイルに書き込みます。単一のトレースステートメントに複数の引数を指定できます。trace ステートメント内の引数に String 以外のデータ型が含まれている場合は、trace 関数によって、そのデータ型に関連付けられた toString() メソッドが呼び出されます。例えば、引数がブール値の場合、trace 関数で Boolean.toString() が呼び出され、戻り値が表示されます。
パラメーター
... arguments — 評価する 1 つ以上のカンマ区切りの式です。複数の式がある場合、出力では各式の間に空白が挿入されます。
|
例 ( この例の使用方法 )
TraceExample を使用して、trace() メソッドで単純なストリングをプリントする方法を示しています。通常、メッセージは "デバッグ" コンソールに出力されます。
package {
import flash.display.Sprite;
public class TraceExample extends Sprite {
public function TraceExample() {
trace("Hello World");
}
}
}
uint | () | 関数 |
public function uint(value:Number):uint| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
指定した数値を符号なし整数値に変換します。10 進数値は小数点で切り捨てられます。
次の表に、さまざまな入力タイプや値での uint() の戻り値を示します。
| 入力タイプと値 | 例 | 戻り値 |
|---|---|---|
undefined | uint(undefined) | 0 |
null | uint(null) | 0 |
0 | uint(0) | 0 |
NaN | uint(NaN) | 0 |
| 正の浮動小数 | uint(5.31) | 切り捨てられた符号なし整数(例:5) |
| 負の浮動小数 | uint(-5.78) | 切り捨てて整数にし、負の整数の規則を適用します。 |
| 負の整数 | uint(-5) | uint.MAX_VALUE と負の整数の合計(例えば、uint.MAX_VALUE + (-5)) |
true | uint(true) | 1 |
false | uint(false) | 0 |
| 空のストリング | uint("") | 0 |
| Number に変換されるストリング | uint("5") | 数値 |
| Number に変換されないストリング | uint("5a") | 0 |
パラメーター
value:Number — 整数に変換される値です。
|
uint — 変換された整数値です。
|
関連する API エレメント
unescape | () | 関数 |
public function unescape(str:String):String| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
パラメーター str をストリングとして評価し、URL エンコードされた形式からストリングをデコード(すべての 16 進シーケンスを ASCII 文字に変換)して、ストリングを返します。
パラメーター
str:String — 16 進シーケンスをエスケープするストリングです。
|
String — URL エンコードされたパラメーターからデコードしたストリングです。
|
Vector | () | 関数 |
public function Vector(sourceArray:Object):Vector.<T>| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | Flash Player 10, AIR 1.5, Flash Lite 4 |
エレメントが指定されたデータ型のインスタンスである新しい Vector インスタンスを作成します。この関数を呼び出す場合、type パラメーターを使用して結果ベクターのエレメント(ベクターのベース型)のデータ型を指定します。この関数は、Vector インスタンスを宣言する場合、または新しい Vector.<T>() コンストラクターを呼び出す場合に使用するシンタックスと同じシンタックスを使用します。
var v:Vector.<String> = Vector.<String>(["Hello", "World"]);
生成されるベクターには sourceArray 引数のエレメントの値が設定されます。sourceArray 引数が Vector.<T> インスタンス(ここで、T はベース型です)の場合、関数はそのベクターを返します。それ以外の場合、結果ベクターには sourceArray 配列(ベクター)のエレメントが設定されます。
どちらの場合も、sourceArray 引数のすべてのエレメントのデータ型が、関数呼出しで指定されたベース型 T と一致する必要があります。
sourceArray 引数が length 0 を持つ場合、関数は空のベクターを返します。
ベクターが sourceArray 引数として渡され、そのベース型が T ではない場合、または配列が渡され、そのエレメントがデータ型 T のすべてのインスタンスではない場合、ベース型の値の変換が試行されます。値が自動的に変換される場合、結果ベクターは変換された値を取り込みます。変換が行われない場合、エラーが発生します。
同様に、sourceArray 引数のエレメントがベース型 T のサブクラスのインスタンスの場合、呼出しは成功し、エレメントが生成されるベクターに追加されます。sourceArray 引数がベース型 T のサブクラスのベクターである場合でも、この機能は有効です。実際に、この機能は、ベース型 T を持つベクターを T のスーパークラスであるベース型を持つベクターに変換する唯一の方法です。
例えば、次のコードは、Strict モードの場合にコンパイルエラーを引き起こすか、実行時に TypeError を引き起こします。これは、Vector.<Sprite> を Vector.<DisplayObject> 変数に割り当てようとするためです(Sprite は DisplayObject のサブクラスです)。
var v1:Vector.<Sprite> = new Vector.<Sprite>();
v1[0] = new Sprite();
var v2:Vector.<DisplayObject> = v1;
次の代替バージョンのコードは、Vector.<Sprite> インスタンスを Vector.<DisplayObject> インスタンスに正常にコピーします。
var v1:Vector.<Sprite> = new Vector.<Sprite>();
v1[0] = new Sprite();
var v2:Vector.<DisplayObject> = Vector.<DisplayObject>(v1);
パラメーター
sourceArray:Object — エレメントが結果ベクターのエレメントとなる Array または Vector インスタンス。関連するデータ型が指定されたデータ型と同じ Vector インスタンスである引数の場合、引数は関数の結果として返されます。
|
Vector.<T> — sourceArray 配列のエレメントによって作成された Vector インスタンス。
|
例外
TypeError — sourceArray 引数に、指定されたデータ型に変換できないエレメントが含まれる場合。
|
関連する API エレメント
XML | () | 関数 |
public function XML(expression:Object):XML| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
オブジェクトを XML オブジェクトに変換します。
次の表に、さまざまな入力タイプでの戻り値を示します。
| パラメータータイプ | 戻り値 |
|---|---|
| Boolean | 値は最初にストリングに変換され、次に XML オブジェクトに変換されます。 |
| Null | ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| Number | 値は最初にストリングに変換され、次に XML オブジェクトに変換されます。 |
| Object | 値が String、Number、または Boolean の場合にのみ XML に変換されます。それ以外の場合は、ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| String | 値が XML に変換されます。 |
| 未定義 | ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| XML | 入力値は変更されずに返されます。 |
| XMLList | XMLList オブジェクトに XML 型のプロパティが 1 つだけ含まれている場合にのみ、XML オブジェクトを返します。それ以外の場合は、ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
パラメーター
expression:Object — XML に変換されるオブジェクトです。
|
XML — 変換するオブジェクトが保持していた値を含む XML オブジェクトです。
|
関連する API エレメント
XMLList | () | 関数 |
public function XMLList(expression:Object):XMLList| 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
| ランタイムバージョン: | AIR 1.0, Flash Player 9, Flash Lite 4 |
オブジェクトを XMLList オブジェクトに変換します。
次の表に、さまざまな入力タイプでの戻り値を示します。
| パラメータータイプ | 戻り値 |
|---|---|
| Boolean | 値は最初にストリングに変換され、次に XMLList オブジェクトに変換されます。 |
| Null | ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| Number | 値は最初にストリングに変換され、次に XMLList オブジェクトに変換されます。 |
| Object | 値が String、Number、または Boolean の場合にのみ XMLList に変換します。それ以外の場合は、ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| String | 値は XMLList オブジェクトに変換されます。 |
| 未定義 | ランタイムエラーが発生します(TypeError 例外)。 |
| XML | 値は XMLList オブジェクトに変換されます。 |
| XMLList | 入力値は変更されずに返されます。 |
パラメーター
expression:Object — XMLList オブジェクトに変換されるオブジェクトです。
|
XMLList — 変換するオブジェクトが保持していた値を含む XMLList オブジェクトです。
|
関連する API エレメント
Tue Jun 12 2018, 10:51 AM Z