パッケージ | spark.accessibility |
クラス | public class VideoPlayerAccImpl |
継承 | VideoPlayerAccImpl AccImpl AccessibilityImplementation Object |
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
製品バージョン: | Flex 4 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 10, AIR 2.0 |
Spark の VideoPlayer が作成されると、そのオブジェクトの accessibilityImplementation
プロパティがこのクラスのインスタンスに設定されます。その後、Flash Player でこのクラスを使用することにより、スクリーンリーダーなどの MSAA クライアントで VideoPlayer の表示と操作が可能になります。アクセシビリティ実装クラスと MSAA の背景情報については、mx.accessibility.AccImpl および flash.accessibility.AccessibilityImplementation クラスを参照してください。
子
MSAA では、VideoPlayer に次の 6 つの子があります。
- 再生 / 一時停止コントロール
- スクラブコントロール
- 再生時間インジケーター
- ミュートコントロール
- ボリュームコントロール
- フルスクリーンコントロール
これらのコントロールは、スキン内での順序に関係なく、アクセシビリティを確保するために常に同じ順序で表示されます。
役割
VideoPlayer の MSAA Role は ROLE_SYSTEM_PANE です。
各子コントロールの Role は次のとおりです。
- 再生 / 一時停止コントロール:ROLE_SYSTEM_BUTTON
- スクラブコントロール:ROLE_SYSTEM_SLIDER
- 再生時間インジケーター:ROLE_SYSTEM_STATICTEXT
- ミュートコントロール:ROLE_SYSTEM_BUTTON
- ボリュームコントロール:ROLE_SYSTEM_SLIDER
- フルスクリーンコントロール:ROLE_SYSTEM_BUTTON
名前
デフォルトでは、VideoPlayer の MSAA Name は、ロケールごとに異なるリソースから取得されます。en_US ロケールの場合、この名前は "VideoPlayer" になります。FormItem エレメント内にラップされた場合、この名前は FormItem のラベルに結合されます。この動作をオーバーライドするには、VideoPlayer の accessibilityName
プロパティを設定します。
各子コントロールの Name も同様のリソースによって指定されます。en_US の場合の名前は次のとおりです。
- 再生 / 一時停止コントロール:"Play" または "Pause"
- スクラブコントロール:"Scrub Bar"
- 再生時間インジケーター:表示テキスト
- ミュートコントロール:"Muted" または "Not muted"
- ボリュームコントロール:"Volume Bar"
- フルスクリーンコントロール:"Full Screen"
これらの子コントロールの名前をオーバーライドするには、VideoPlayer のスキンを再設定し、コントロールの accessibilityName
を設定します。
再生 / 一時停止コントロールとミュートコントロールは、ユーザーの操作に応じて変化する複数の MSAA Name を持ちます。これらを指定するには、accessibilityName
で MSAA Name のカンマ区切りリストを指定します("Play,Pause"、"Not Muted,Muted" など)。
VideoPlayer またはいずれかの子コントロールの Name が変更されると、該当する childID(コントロールの場合)または 0(VideoPlayer 本体の場合)を含む MSAA イベント EVENT_OBJECT_NAMECHANGE が VideoPlayer から送出されます。
説明
デフォルトでは、VideoPlayer の MSAA Description は空の文字列ですが、VideoPlayer の accessibilityDescription
プロパティを設定することで説明を指定できます。
子コントロールの Description は空の文字列です。
状態
VideoPlayer の MSAA State は STATE_SYSTEM_NORMAL です。
各子コントロールの State は次のとおりです。
- 再生 / 一時停止コントロール:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSED
- スクラブコントロール:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSED
- 再生時間インジケーター:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_READONLY
- ミュートコントロール:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSED
- ボリュームコントロール:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSED
- フルスクリーンコントロール:
- STATE_SYSTEM_UNAVAILABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSABLE
- STATE_SYSTEM_FOCUSED
VideoPlayer またはいずれかの子コントロールの State が変化すると、該当する childID(コントロールの場合)または 0(VideoPlayer 本体の場合)を含む MSAA イベント EVENT_OBJECT_STATECHANGE が VideoPlayer から送出されます。
値
VideoPlayer には MSAA Value がありません。
各子コントロールの Value は次のとおりです。
- 再生 / 一時停止コントロール:Value なし
- スクラブコントロール:時間量を示すスライダーの Value
- 再生時間インジケーター:Value なし
- ミュートコントロール:Value なし
- ボリュームコントロール:スライダーの Value
- フルスクリーンコントロール:Value なし
子コントロールの Value が変化すると、該当するコントロールの childID を含む MSAA イベント EVENT_OBJECT_VALUECHANGE が VideoPlayer から送出されます。
場所
VideoPlayer および子コントロールの MSAA Location は、それぞれの境界矩形です。
デフォルトアクション
VideoPlayer には MSAA DefaultAction がありません。
各子コントロールの DefaultAction は次のとおりです。
- 再生 / 一時停止コントロール:"Press"
- スクラブコントロール:なし
- 再生時間インジケーター:なし
- ミュートコントロール:"Press"
- ボリュームコントロール:なし
- フルスクリーンコントロール:"Press"
各子コントロールのデフォルトアクションには、次の効果があります。
- 再生 / 一時停止コントロール:再生と一時停止を切り替える
- スクラブコントロール:なし
- 再生時間インジケーター:なし
- ミュートコントロール:ミュートのオン / オフを切り替える
- ボリュームコントロール:なし
- フルスクリーンコントロール:フルスクリーンのオン / オフを切り替える
フォーカス
VideoPlayer はフォーカスを取得できます。その場合は、MSAA イベント EVENT_OBJECT_FOCUS イベントが送出されます。
また、一部の子コントロールもフォーカスを取得できます。
- 再生 / 一時停止コントロール:フォーカスを取得できます
- スクラブコントロール:フォーカスを取得できます
- 再生時間インジケーター:フォーカスを取得できません
- ミュートコントロール:フォーカスをボリュームバーに転送します
- ボリュームコントロール:フォーカスを取得できます
- フルスクリーンコントロール:フォーカスを取得できます
フォーカスを報告する際、VideoPlayer 本体にフォーカスがあり、いずれの子コントロールにもフォーカスがない場合、VideoPlayer は自身を報告します。それ以外の場合、フォーカスは再生 / 一時停止コントロール、スクラブコントロール、ボリュームコントロール、フルスクリーンコントロールのいずれかにあると報告される可能性があります。
選択
VideoPlayer は、MSAA の概念における選択をサポートしていません。
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
VideoPlayerAccImpl(master:UIComponent)
コンストラクターです。 | VideoPlayerAccImpl | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかに関連付けられているデフォルトアクションを実行する IAccessible メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
AccessibilityImplementation の子要素の境界ボックスを指定する DisplayObject または Rectangle を返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネント内の選択を変更するための IAccessible メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
[静的]
VideoPlayer クラスでアクセシビリティを有効にします。 | VideoPlayerAccImpl | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかのデフォルトアクションを返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
コンポーネント内に子フォーカスを持つ子要素がある場合に、その符号なし整数 ID を返す MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかの名前を返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかのシステムロールを返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
選択されているすべての子要素の ID を含む配列を返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかの現在のランタイム状態を返すための IAccessible メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントまたはその子要素のいずれかのランタイム値を返すための MSAA メソッドです。 | AccessibilityImplementation | ||
AccessibilityImplementation | |||
AccessibilityImplementation | |||
AccessibilityImplementation のすべての子要素の符号なし整数 ID を含む配列を返します。 | AccessibilityImplementation | ||
[静的]
フォームアクセシビリティをサポートするためのメソッドです。 | AccImpl | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
[静的]
コンポーネントの上位要素で enabled が false に設定されている場合は true を返します。 | AccImpl | ||
true または false を返して、x、y、width および height で指定されたバウンディングボックスを持つテキストオブジェクトを、この AccessibilityImplementation が表すコンポーネントのラベルと見なすかどうかを示します。 | AccessibilityImplementation | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
指定されたオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object |
VideoPlayerAccImpl | () | コンストラクター |
public function VideoPlayerAccImpl(master:UIComponent)
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
製品バージョン: | Flex 4 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 10, AIR 2.0 |
コンストラクターです。
パラメーターmaster:UIComponent — この AccImpl インスタンスによってアクセス可能になる UIComponent インスタンスです。
|
enableAccessibility | () | メソッド |
public static function enableAccessibility():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
製品バージョン: | Flex 4 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 10, AIR 2.0 |
VideoPlayer クラスでアクセシビリティを有効にします。
このメソッドは、MXML コンパイラーによって自動生成されるアプリケーション起動コードから呼び出されます。その後、VideoPlayer のインスタンスが初期化されると、accessibilityImplementation
プロパティがこのクラスのインスタンスに設定されます。
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z