アップデートフレームワークの使用

アプリケーションのアップデートの管理は煩雑になることがあります。 Adobe AIR アプリケーション用アップデートフレームワーク には、開発者が AIR の堅牢なアップデート機能を実現できる API が用意されています。AIR アップデートフレームワークでは、開発者向けに次のタスクを実行します。

  • 一定の間隔に基づいて、またはユーザーの要求時に、定期的にアップデートをチェックします。

  • Web ソースから AIR ファイル(アップデート)をダウンロードします。

  • 新しくインストールされたバージョンが初めて実行されるときにユーザーに警告を通知します。

  • ユーザーによるアップデートのチェックの必要性を確認します。

  • 新しいアップデートバージョンの情報をユーザーに表示します。

  • ダウンロードの進行状況とエラー情報をユーザーに表示します。

AIR アップデートフレームワークには、アプリケーションで使用できるサンプルユーザーインターフェイスが用意されています。このサンプルユーザーインターフェイスにより、アプリケーションのアップデートに関する基本情報と設定オプションがユーザーに示されます。アプリケーションでカスタムユーザーインターフェイスを定義して、アップデートフレームワークに使用することもできます。

AIR アップデートフレームワークを使用すると、AIR アプリケーションのアップデートバージョンに関する情報を単純な XML 設定ファイルに格納できます。ほとんどのアプリケーションでは、これらの設定ファイルに基本コードを含めるように設定することで、エンドユーザーが使いやすいアップデート機能を実現できます。

アップデートフレームワークを使用しない場合でも、Adobe AIR には、AIR アプリケーションの新しいバージョンへのアップグレードに使用できる Updater クラスが用意されています。 Updater クラスを使用して、ユーザーのコンピューター上の AIR ファイルに含まれているバージョンにアプリケーションをアップグレードできます。ただし、アップグレードの管理では、ローカルに保存されている AIR ファイルに基づいてアプリケーションをアップデートする以外にも作業が必要になることがあります。