アップデートプロセス

AIR アップデートフレームワークでは、次のステップでアップデートプロセスが実行されます。

  1. Updater の初期化により、delay で定義されている間隔内にアップデートのチェックが実行されたかどうかが確認されます( アップデート設定の構成 を参照してください)。アップデートのチェックが必要な場合は、アップデートプロセスが続行されます。

  2. アップデート記述ファイルがダウンロードされ、解釈されます。

  3. アップデート AIR ファイルがダウンロードされます。

  4. アプリケーションのアップデートバージョンがインストールされます。

これらの各ステップが完了するたびに、Updater オブジェクトからイベントが送出されます。ApplicationUpdater バージョンでは、プロセスのステップが正常に完了したことを示すイベントをキャンセルできます。これらのイベントのいずれかをキャンセルすると、プロセスのその次のステップがキャンセルされます。ApplicationUpdaterUI バージョンでは、プロセスのステップごとに、プロセスをキャンセルするか進行させるかをユーザーが選択できるダイアログボックスが表示されます。

イベントをキャンセルした場合、Updater オブジェクトのメソッドを呼び出すとプロセスを再開できます。

ApplicationUpdater バージョンでアップデートプロセスが進行するときは、現在の状態が currentState プロパティに記録されます。このプロパティは、次のいずれかの値のストリングに設定されます。

  • "UNINITIALIZED" - Updater は初期化されていません。

  • "INITIALIZING" - Updater の初期化中です。

  • "READY" - Updater の初期化が完了しました。

  • "BEFORE_CHECKING" - アップデート記述ファイルはまだチェックされていません。

  • "CHECKING" - アップデート記述ファイルのチェック中です。

  • "AVAILABLE" - アップデート記述ファイルは使用可能です。

  • "DOWNLOADING" - AIR ファイルのダウンロード中です。

  • "DOWNLOADED" - AIR ファイルのダウンロードが完了しました。

  • "INSTALLING" - AIR ファイルのインストール中です。

  • "PENDING_INSTALLING" - Updater の初期化は完了し、保留中のアップデートがあります。

Updater オブジェクトのメソッドの中には、Updater が特定の状態の場合にのみ実行されるものもあります。