アップデートフレームワークの初期化

アップデートを初期化するには、設定プロパティを設定した後に( 基本のサンプル:ApplicationUpdaterUI バージョンの使用 を参照してください) initialize() メソッドを呼び出します。

appUpdater.initialize();

このメソッドは、次の処理を行います。

  • アップデートフレームワークを初期化し、保留中のアップデートがあればそれを同期的にサイレントインストールします。このメソッドを呼び出すとアプリケーションが再起動される場合があるため、アプリケーションの起動時にこのメソッドを呼び出す必要があります。

  • 延期されている更新があるかどうかをチェックし、ある場合はインストールします。

  • アップデートプロセス中にエラーが発生した場合は、アップデートファイルとバージョン情報をアプリケーションのストレージ領域から消去します。

  • delay の間隔が過ぎている場合は、アップデートプロセスを開始します。それ以外の場合はタイマーを再起動します。

このメソッドを呼び出すと、Updater オブジェクトから次のイベントが送出されます。

  • UpdateEvent.INITIALIZED - 初期化が完了したときに送出されます。

  • ErrorEvent.ERROR - 初期化中にエラーが発生したときに送出されます。

UpdateEvent.INITIALIZED イベントが送出されると、アップデートプロセスが完了します。

initialize() メソッドを呼び出すと、タイマーの delay の設定に基づいてアップデートプロセスが開始され、すべてのステップが実行されます。しかし、Updater オブジェクトの checkNow() メソッドを呼び出すことにより、任意の時点でアップデートプロセスを開始することもできます。

appUpdater.checkNow();

アップデートプロセスが既に実行中の場合は、このメソッドを呼び出しても何も起こりません。それ以外の場合は、アップデートプロセスが開始されます。

checkNow() メソッドを呼び出すと、Updater オブジェクトから次のイベントが送出されます。

  • UpdateEvent.CHECK_FOR_UPDATE - アップデート記述ファイルのダウンロードを試みる直前に送出されます。

checkForUpdate イベントをキャンセルした場合、Updater オブジェクトの checkForUpdate() メソッドを呼び出すことができます(次の節を参照してください)。このイベントをキャンセルしない場合、アップデートプロセスが進行し、アップデート記述ファイルがチェックされます。