アップデートフレームワークの ApplicationUpdaterUI バージョンには、アプリケーションで簡単に使用できる基本インターフェイスが用意されています。以下に基本のサンプルを示します。
まず、アップデートフレームワークを呼び出す AIR アプリケーションを作成します。
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アプリケーションが HTML ベースの AIR アプリケーションである場合は、applicationupdaterui.swf ファイルを読み込みます。
<script src="ApplicationUpdater_UI.swf" type="application/x-shockwave-flash"/>
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AIR アプリケーションのプログラムロジックで、ApplicationUpdaterUI オブジェクトをインスタンス化します。
ActionScript では、次のコードを使用します。
var appUpdater:ApplicationUpdaterUI = new ApplicationUpdaterUI();
JavaScript では、次のコードを使用します。
var appUpdater = new runtime.air.update.ApplicationUpdaterUI();
このコードを、アプリケーションが読み込まれたときに実行される初期化関数に追加できます。
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updateConfig.xml という名前のテキストファイルを作成し、次のコードを追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<configuration xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/configuration/1.0">
<url>http://example.com/updates/update.xml</url>
<delay>1</delay>
</configuration>
updateConfig.xml ファイルの
URL
エレメントを、Web サーバー上のアップデート記述ファイルの最終的な場所に一致するように編集します(次の手順を参照してください)。
delay
は、アプリケーションでアップデートをチェックする間隔を示す日数です。
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AIR アプリケーションのプロジェクトディレクトリに updateConfig.xml ファイルを追加します。
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Updater オブジェクトに updateConfig.xml ファイルを参照させ、このオブジェクトの
initialize()
メソッドを呼び出します。
ActionScript では、次のコードを使用します。
appUpdater.configurationFile = new File("app:/updateConfig.xml");
appUpdater.initialize();
JavaScript では、次のコードを使用します。
appUpdater.configurationFile = new air.File("app:/updateConfig.xml");
appUpdater.initialize();
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最初のアプリケーションとは異なるバージョンを持つ、もう 1 つの AIR アプリケーションを作成します(バージョンはアプリケーション記述ファイルの
version
エレメントで指定されます)。
次に、AIR アプリケーションのアップデートバージョンを Web サーバーに追加します。
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AIR ファイルのアップデートバージョンを Web サーバーに配置します。
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updateDescriptor.2.5.xml という名前のテキストファイルを作成し、次の内容を追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<update xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/description/2.5">
<versionNumber>1.1</versionNumber>
<url>http://example.com/updates/sample_1.1.air</url>
<description>This is the latest version of the Sample application.</description>
</update>
updateDescriptor.xml ファイルの
versionNumber
、
URL
および
description
を、アップデート AIR ファイルに一致するように編集します。このアップデート記述形式は、AIR 2.5 SDK 以降に含まれるアップデートフレームワークを使用するアプリケーションで使用されます。
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updateDescriptor.1.0.xml という名前のテキストファイルを作成し、次の内容を追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<update xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/description/1.0">
<version>1.1</version>
<url>http://example.com/updates/sample_1.1.air</url>
<description>This is the latest version of the Sample application.</description>
</update>
updateDescriptor.xml ファイルの
version
、
URL
および
description
を、アップデート AIR ファイルに一致するように編集します。このアップデート記述形式は、AIR 2 SDK 以前に含まれるアップデートフレームワークを使用するアプリケーションで使用されます。
注意:
この 2 つ目のアップデート記述ファイルの作成は、AIR 2.5 より前に作成されたアプリケーションへのアップデートをサポートする場合にのみ必要です。
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updateDescriptor.2.5.xml および updateDescriptor.1.0.xml ファイルを、アップデート AIR ファイルがある同じ Web サーバーディレクトリに追加します。
これは基本のサンプルですが、多くのアプリケーションに十分なアップデート機能を提供できます。このドキュメントの後半では、ニーズに最も適したアップデートフレームワークの使用方法について説明します。
アップデートフレームワークの使用方法を示す別の例については、Adobe AIR デベロッパーセンターで次のサンプルアプリケーションを参照してください。
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