アプリケーションへのバージョン番号の割り当て規則が AIR 2.5 で変更されたので、AIR 2 アップデートフレームワークは、AIR 2.5 アプリケーション記述子のバージョン情報を解析できません。互換性がないので、AIR 2.5 を使用するようにアプリケーションを更新する前に、アプリケーションが新しいアップデートフレームワークを使用するように変更する必要があります。したがって、2.5 より前のバージョンの AIR から、AIR 2.5 以降のアプリケーションに更新するには、2 つのアップデートが必要です。最初のアップデートでは、AIR 2 名前空間を使用して、AIR 2.5 アップデートフレームワークを含めます(引き続き、AIR 2.5 SDK を使用するアプリケーションパッケージを作成できます)。2 つ目のアップデートで、AIR 2.5 名前空間を使用して、アプリケーションの新しい機能を含めることができます。
AIR Updater クラスディレクトリを使用する AIR 2.5 アプリケーションへのアップデート以外を実行しない、中間アップデートを含めることもできます。
次の例に、バージョン 1.0 から 2.0 にアプリケーションをアップデートする方法を示します。バージョン 1.0 では古い 2.0 名前空間を使用しています。バージョン 2.0 では、2.5 名前空間を使用しており、AIR 2.5 API を使用して新しい機能が実装されています。
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アプリケーションのバージョン 1.0 に基づいて、アプリケーションの中間バージョンとして、バージョン 1.0.1 を作成します。
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アプリケーションを作成するときは、AIR 2.5 Application Updater フレームワークを使用します。
注意:
Flash テクノロジに基づく AIR アプリケーションの場合は
applicationupdater.swc
または
applicationupdater_ui.swc
を、HTML ベースの AIR アプリケーションの場合は
applicationupdater.swf
または
applicationupdater_ui.swf
を使用してください。
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次のように古い名前空間とバージョンを使用して、バージョン 1.0.1 用のアップデート記述ファイルを作成します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<update xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/description/2.0">
<version>1.0.1</version>
<url>http://example.com/updates/sample_1.0.1.air</url>
<description>This is the intermediate version.</description>
</update>
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AIR 2.5 API と 2.5 名前空間を使用するバージョン 2.0 のアプリケーションを作成します。
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アップデート記述ファイルを作成し、アプリケーションを 1.0.1 バージョンから 2.0 バージョンにアップデートします。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<update xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/description/2.5">
<version>2.0</version>
<url>http://example.com/updates/sample_2.0.air</url>
<description>This is the intermediate version.</description>
</update>
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