パッケージ | flash.events |
クラス | public class ThrottleEvent |
継承 | ThrottleEvent Event Object |
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 11, AIR 3.2 |
ThrottleEvent.THROTTLE
の 1 つのみです。
このイベントはブロードキャストイベントです。したがって、このイベントに対して登録されているリスナーを持つすべての EventDispatcher オブジェクトがこのイベントを送出します。ブロードキャストイベントについて詳しくは、DisplayObject クラスを参照してください。
注意:このイベントには「キャプチャ段階」と「バブリング段階」はありません。したがって、ターゲットが表示リストにあるかないかに関わらず、潜在的なターゲットにはイベントリスナーを直接追加する必要があります。
Flash Player は、コンテンツを低いフレームレートにスロットルできます(フレームレートを、一般的には 2~ 8 fps に下げます)。コンテンツのタブが非表示になるときや最小化されるときに、コンテンツをスロットルできます。モバイルデバイスでは、バックライトが消灯するときやスクリーンセーバーモードが開始されるときに、コンテンツをスロットルできます。コンテンツのスロットルの前に、ThrottleEvent.state=ThrottleType.THROTTLE
が設定された状態で ThrottleEvent が送出されます。ThrottleEvent.targetFrameRate
プロパティには、新しいターゲットフレームレートの値が格納されます。
コンテンツでは、イベントリスナーのコードを実行して、スロットルに備えることができます。これにより、外部コンテンツに対して、スロットル後のコンテンツの応答が大幅に遅くなるという警告を出すことができます。例えば、アクティブな FileReference.upload()
メソッドや FileReference.download()
メソッドをキャンセルできます。また、コンテンツが LocalConnection を使用して他の SWF と通信している場合、このタイミングで SWF に対して応答が遅くなることを通知します。スロットルされたコンテンツでは、スロットルが開始される前の非同期アクションを完了できない可能性があります。イベントリスナーの処理が終了すると、コンテンツでスロットル状態が開始されます。
Flash Player でコンテンツを一時停止できます。例えば、オーディオまたはビデオが再生中でないときにモバイルデバイス上でコンテンツが画面外にスクロールされたときに、コンテンツを一時停止できます。コンテンツの一時停止の前に、ThrottleEvent.state=ThrottleType.PAUSE
および ThrottleEvent.targetFrameRate=0
が設定された状態で ThrottleEvent が送出されます。コンテンツが ThrottleType.THROTTLE
イベントを受信する場合と同様に、コンテンツでイベントリスナーのコードを実行して、一時停止に備えることができます。イベントリスナーの処理が終了すると、コンテンツで一時停止状態が開始されます。一時停止中は、コンテンツはマウスクリックやキーボード入力などのユーザーの操作に応答しません。ただし、その状態でも ActionScript ネットワークイベントを受信することはできます。
スロットル状態または一時停止状態のコンテンツが再開されると、ThrottleEvent.state=ThrottleType.RESUME
が設定された状態で ThrottleEvent が送出されます。ThrottleEvent.targetFrameRate
はフレームレートを表すものであり、通常は Stage.frameRate
と同じ値です。ステージの一部が表示されたり、ユーザーがコンテンツの再開を要求したりした場合に、コンテンツが再開されます。
現在スロットルおよび一時停止をサポートしているプラットフォームは、Mac および Windows 用 Flash Player Desktop、AIR Mobile、Flash Player Android です。AIR for TV デバイス、デスクトップ用 AIR、Flash Player Linux Desktop では一時停止またはスロットルがサポートされていないので、ThrottleEvent は自動的には送出されません。
関連する API エレメント
プロパティ | 定義元 | ||
---|---|---|---|
bubbles : Boolean [読み取り専用]
イベントがバブリングイベントかどうかを示します。 | Event | ||
cancelable : Boolean [読み取り専用]
イベントに関連付けられた動作を回避できるかどうかを示します。 | Event | ||
constructor : Object
指定されたオブジェクトインスタンスのクラスオブジェクトまたはコンストラクター関数への参照です。 | Object | ||
currentTarget : Object [読み取り専用]
イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 | Event | ||
eventPhase : uint [読み取り専用]
イベントフローの現在の段階です。 | Event | ||
state : String [読み取り専用]
プレーヤーの開始時の状態を示します(ThrottleType.THROTTLE、ThrottleType.PAUSE または ThrottleType.RESUME)。 | ThrottleEvent | ||
target : Object [読み取り専用]
イベントターゲットです。 | Event | ||
targetFrameRate : Number [読み取り専用]
Flash Player または AIR で、ThrottleEvent の送出後にターゲットとされるフレームレートです。 | ThrottleEvent | ||
type : String [読み取り専用]
イベントのタイプです。 | Event |
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
ThrottleEvent(type:String, bubbles:Boolean = false, cancelable:Boolean = false, state:String = null, targetFrameRate:Number = 0)
ThrottleEvent に関する情報を含む Event オブジェクトを作成します。 | ThrottleEvent | ||
[オーバーライド]
ThrottleEvent オブジェクトのコピーを作成して、各プロパティの値を元のプロパティの値と一致するように設定します。 | ThrottleEvent | ||
カスタム ActionScript 3.0 Event クラスに toString() メソッドを実装するためのユーティリティ関数です。 | Event | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
イベントで preventDefault() メソッドが呼び出されたかどうかを確認します。 | Event | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
イベントのデフォルト動作をキャンセルできる場合に、その動作をキャンセルします。 | Event | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
イベントフローの現在のノードおよび後続するノードで、イベントリスナーが処理されないようにします。 | Event | ||
イベントフローの現在のノードに後続するノードで、イベントリスナーが処理されないようにします。 | Event | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
[オーバーライド]
ThrottleEvent オブジェクトのすべてのプロパティを含むストリングを返します。 | ThrottleEvent | ||
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object |
定数 | 定義元 | ||
---|---|---|---|
THROTTLE : String = "throttle" [静的]
ThrottleEvent イベントオブジェクトの type プロパティ値を定義します。 | ThrottleEvent |
state | プロパティ |
targetFrameRate | プロパティ |
targetFrameRate:Number
[読み取り専用] 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 11, AIR 3.2 |
Flash Player または AIR で、ThrottleEvent の送出後にターゲットとされるフレームレートです。
例えば、コンテンツが一時停止される場合は、targetFrameRate
は 0 になります。コンテンツがスロットルされる場合は、targetFrameRate
は通常 2 ~ 8 です。この設定はコンテンツが実行されるプラットフォーム、オーディオ再生の有無、その他の要因によって変わります。一時停止またはスロットル後にコンテンツが想定されたフレームレートに戻る場合は、targetFrameRate
は Stage.frameRate
と等しい値になります。
実装
public function get targetFrameRate():Number
関連する API エレメント
ThrottleEvent | () | コンストラクター |
public function ThrottleEvent(type:String, bubbles:Boolean = false, cancelable:Boolean = false, state:String = null, targetFrameRate:Number = 0)
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 11, AIR 3.2 |
ThrottleEvent に関する情報を含む Event オブジェクトを作成します。イベントリスナーには Event オブジェクトがパラメーターとして渡されます。
パラメーターtype:String — イベントのタイプです。イベントリスナーは、継承された type プロパティを通じてこの情報にアクセスできます。ThrottleEvent イベントのタイプは ThrottleEvent.THROTTLE の 1 つのみです。
| |
bubbles:Boolean (default = false ) — Event オブジェクトがイベントフローのバブリング段階で処理されるかどうかを判断します。イベントリスナーは、継承された bubbles プロパティを通じてこの情報にアクセスできます。
| |
cancelable:Boolean (default = false ) — Event オブジェクトがキャンセル可能かどうかを判断します。イベントリスナーは、継承された cancelable プロパティを通じてこの情報にアクセスできます。
| |
state:String (default = null ) — ThrottleType.THROTTLE 、ThrottleType.PAUSE または ThrottleType.RESUME です。
| |
targetFrameRate:Number (default = 0 ) — Flash Player または AIR で、ThrottleEvent の送出後にターゲットとされるフレームレートを示します。例えば、コンテンツが一時停止される場合は、targetFrameRate は 0 になります。コンテンツがスロットルされる場合は、targetFrameRate は通常 2 ~ 8 です。この設定はコンテンツが実行されるプラットフォーム、オーディオ再生の有無、その他の要因によって変わります。一時停止またはスロットル後にコンテンツが想定されたフレームレートに戻る場合は、targetFrameRate は Stage.frameRate と等しい値になります。
|
関連する API エレメント
clone | () | メソッド |
toString | () | メソッド |
override public function toString():String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 11, AIR 3.2 |
ThrottleEvent オブジェクトのすべてのプロパティを含むストリングを返します。ストリングは次の形式です。
[ThrottleEvent type=value bubbles=value cancelable=value state=value targetFrameRate=value]
String — ThrottleEvent オブジェクトのすべてのプロパティを含むストリングです。
|
THROTTLE | 定数 |
public static const THROTTLE:String = "throttle"
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | Flash Player 11, AIR 3.2 |
ThrottleEvent
イベントオブジェクトの type
プロパティ値を定義します。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | スロットルイベントに対するリスナーが登録された任意の DisplayObject インスタンスです。 |
state | ThrottleType.THROTTLE、ThrottleType.PAUSE または ThrottleType.RESUME です。 |
targetFrameRate | Flash Player または AIR で、ThrottleEvent の送出後にターゲットとされるフレームレートを示します。例えば、コンテンツが一時停止される場合は、targetFrameRate は 0 になります。コンテンツがスロットルされる場合は、targetFrameRate は通常 2~8 です。この設定はコンテンツが実行されるプラットフォーム、オーディオ再生の有無、その他の要因によって変わります。一時停止またはスロットル後にコンテンツが想定されたフレームレートに戻る場合は、targetFrameRate は Stage.frameRate と等しい値になります。 |
関連する API エレメント
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z