Data Model ビューでの項目の追加

Data Model ビューで、ガイドで使用できる項目を追加できます。これらの項目は、現在のガイドでのみ使用可能であり、元のデータモデルには保存されません。これらの項目によって取得されるデータは、ガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されません。

これらの項目は、同じデータモデルに基づく他のガイドで再利用できません。これらの項目を再利用するには、モデルソースファイルを編集します。例えば、Data Model パースペクティブで FML ファイルを編集するか、Designer で XDP フォームを編集します。

Data Model ビューで、ガイドの次の項目を追加できます。

データオブジェクト
ガイドに関連付けられているモデルに複数の固定エンティティが含まれている場合、ルートとして選択したエンティティのみが Data Model ビューに表示されます。関連付けられているモデルの別のエンティティを使用するには、そのエンティティをデータオブジェクトとして追加します。

リストソース
リストソースを使用して、リストの内容を設定します。Control Type プロパティで、List Box または Drop Down List を指定する場合、リストソースを選択する必要があります。ガイドを送信するときに、リストの内容は送信されません。ただし、リストから選択した値はデータとして送信できます。

入力
入力は、データ入力項目です。

ルール
ルールには、ガイド内の項目にバインドできる条件ロジックが含まれています。ルールは、既存のガイド情報によって駆動され、ガイドの動作に影響します。

バインディング
バインディングを使用して、Data Model ビュー内の項目から別の項目にデータをコピーします。

バリエーション
バリエーションは、プロセス内の様々な手順の実行時に、ガイドの複数のアスペクトを制御する特殊なリストです。バリエーションを使用すると、ユーザーアクションに基づいて、ガイドの別のビューを表示できます。

データオブジェクト

モデルから Guide Design パースペクティブの Data Model ビューにエンティティを追加できます。Data Model ビューには、ガイドを作成したときに選択したルートエンティティのデータオブジェクトのみが表示されます。ルートエンティティ外のその他のエンティティがモデルに含まれている場合、それらを Data Model ビューに追加できます。

Data Model ビューでデータオブジェクトを追加した後で、そのデータオブジェクトをガイドで使用できます。

データオブジェクトの追加:

  1. Data Model ビューメニューから、「Add Data Object」を選択します。Add Data Object ダイアログボックスに、モデル内の各エンティティおよび関連付けられているサービスおよび機能が表示されます。

  2. Guide Design パースペクティブの Data Model ビューに追加するエンティティを選択し、「OK」をクリックします。

  3. Data Model ビューで、追加したエンティティを右クリックして「Properties」を選択します。

  4. 必要に応じてプロパティを編集します。

リストソース

リストソースには、リストから使用されるリスト項目が含まれます。各リスト項目には、ラベルと値があります。ラベルと値を分けることによって、関連付けられている値を変更しないでラベルを変換できます。

リストソースによって、以前のバージョンの Workbench の選択リストが置き換えられます。以前のバージョンの Workbench で作成されたガイドで、既存の選択リストが機能し続けます。

リストソースを使用する場合

リストソースは、リストコントロールに関連付ける必要があるリスト項目のコレクションがデータモデルに含まれていない場合に使用します。また、リスト項目をローカライズする必要があるときにも、リストソースを使用できます。

データモデルでリストの内容が指定されていない場合、リストソースを使用して、リストコントロールの項目リストを指定します。例えば、リストソースを使用して、国リストが指定されたリストボックスを設定します。状態のコードテーブルのリストソースを使用して、ラベル「California」を値「CA」にコーディングすることもできます。

注意: 実行時に動的に更新されるようにリストを設定した場合、選択した項目のリストが変更されると、リスト内の値は最初の項目にリセットされます。ガイド入力者は、新しいリストから新しい値を選択する必要があります。

リストとリストソースの追加

Guide Design パースペクティブの Data Model ビューにリストソースを追加できます。リストソースを追加すると、ガイドのみに追加され、データモデルには追加されません。リストソースは関連付けられているガイドのみで使用でき、同じデータモデルに基づく他のガイドでは使用できません。別のモデルでリストを再利用するには、データモデル(FML)でコレクションを作成するか、XDP または PDF フォームでリストを作成します。

ガイドを送信するときに、リストの内容は送信されません。ただし、リストソースをリストにバインドしている場合、選択した値を送信できます。

リストソースは、Data Model ビューの List Source セクションに表示されます。

  1. Data Model ビューメニューから、「Add List Source」を選択します。Guide Properties ビューにリストソースプロパティが表示されます。

  2. 「List Source Name」を入力します。

  3. リスト項目を指定します。

    • リストソースでリスト項目を直接追加するには、「Specify List Items」を選択します。リスト項目ごとに、「Add」ボタンをクリックし、「Label」と「Data」を入力します。

    • XML ファイルから項目を追加するには、「Get List Items From XML File」を選択します。次の例は、リストソースファイルのフォーマットを示しています。各リスト項目のラベルとデータが含まれます。

      <model xmlns:xliff="urn:oasis:names:tc:xliff:document:1.2"> 
          <ListSource> 
              <items> 
                  <label xliff:rid="...">Bicycle Yellow</label> 
                  <data>370A-3</data> 
              </items> 
              <items> 
                  <label xliff:rid="...">Bicycle Blue</label> 
                  <data>370A-4</data> 
              </items> 
          </ListSource> 
      </model>
  4. データモデル項目または入力をガイドに追加します。

    • データモデル項目を追加するには、Data Model ビューの項目をエディターのパネルにドラッグします。

    • 入力を追加するには、Data Model ビューメニューの「Add Input」を選択します。入力は Data Model ビューに表示され、入力のプロパティは Guide Properties ビューに表示されます。

      • Guide Properties ビューで、入力の名前を入力します。

      • Data Model ビューで、入力を選択し、エディターのパネルにドラッグします。

  5. エディターで、追加したデータモデル項目または入力を選択します。Guide Properties ビューにフィールドのプロパティが表示されます。

  6. Guide Properties ビューの Control Type プロパティで、「Display As」オプションからリストタイプを選択します。選択できるリストタイプには、「Check Box List」、「Drop Down List」、「List Box」、「Radio Button List」および「Static List」があります。

  7. 「List Source」オプションから、作成したリストソースを選択します。

  8. 必要に応じて、リストのデフォルト値を指定します。

    • データモデルから追加した項目のデフォルト値を指定するには、Data Model ビューメニューから「Add Binding」を選択します。Guide Properties ビューにバインディングのプロパティが表示されます。

      • Source プロパティに、デフォルト値として設定するリストソース項目のデータ値を入力します。

      • Copy To プロパティから、リストとして設定するデータモデル項目を選択します。

    • 入力のデフォルト値を指定するには、Data Model ビューで入力を右クリックし、「Properties」を選択します。Guide Properties ビューに入力のプロパティが表示されます。

      • 「Default Value」フィールドに、デフォルト値として設定するリストソース項目のデータ値を入力します。

リストソースプロパティについて詳しくは、List source プロパティを参照してください。

バリエーション

バリエーションは、特殊なリストです。バリエーションによって、カスタマイズしたガイド動作をプロセスの特定の手順と関連付けることができます。プロセス手順で、ガイドのインターフェイスまたは機能にバリエーションが必要な場合があります。例えば、ガイドが承認手順を通過した後は、一部のフィールドが読み取り専用であるバリエーションを使用するように後続の手順を設定できます。

異なる手順の要件に合わせてガイドの複数のコピーを作成する代わりに、1 つのガイドの表示および動作が変わるように設定します。ガイドの各表示をバリエーションリストの項目と関連付けます。そうすることで、バリエーションリストを使用して、プロセスの手順で使用されるガイド表示を指定できます。

バリエーションの追加

Guide Design パースペクティブの Data Model ビューにバリエーションを追加します。バリエーションは関連付けられているガイドのみで使用でき、同じデータモデルに基づく他のガイドでは使用できません。

バリエーションを追加した後で、必要なバリエーションをリスト項目として追加します。例えば、ガイドのステータス(入力済みまたは承認済み)またはプロセス手順の名前(initialstep や finalstep など)に基づいて項目を作成します。

バリエーションのリストを定義すると、選択したバリエーションに基づいてガイドで項目のプロパティを制御できます。選択したバリエーションを、表示、読み取り専用および必須のルールにバインドし、条件を設定できます。より複雑なルールが必要な場合、バリエーションをルールにバインドし、ルールをプロパティにバインドします。

ガイドに追加できるバリエーションは 1 つだけです。

  1. Data Model ビューメニューから、「Add Variation」を選択します。Guide Properties ビューにバリエーションプロパティが表示されます。

  2. 必要に応じてプロパティを編集します。

バリエーションプロパティについて詳しくは、Variation プロパティを参照してください。

バリエーションへのルールのバインド

バリエーションの作成後、その値は Data Model ビューに表示されます。

バリエーションは、Data Model ビューの Selection Lists カテゴリに表示されます。ルールをバインドできる次の項目が含まれています。
  • listOfItems:項目のリストを返します。

  • selectedItem:選択されている値を返します。

  • selectedItem == <list item>:バリエーションの Guide Properties ビューで作成するリスト項目です。リスト項目は、true または false を返すブール値です。

バリエーションを使用して、ガイド項目のプロパティを制御します。例えば、合計フィールドの Read-only プロパティに Approved 項目をバインドします(Data Model ビューの項目のバインドを参照)。

バリエーションとプロセス

プロセスをデザインするときに、Assign Task または Assign Multiple Tasks 操作によって使用されるアセットとしてガイドを指定することが多くあります。これらの操作は、タスクがユーザーおよびグループに割り当てられる、プロセス内の手順を表します。指定したガイドにバリエーションリストがある場合、リストは操作の Presentation および Data プロパティに表示されます。リストから、その操作に使用する適切なバリエーションを選択します。

実行時に、バリエーションに関連付けられている設定と、プロセス手順に対して指定したバリエーションによって、ガイドの動作が決まります。

ガイドのバリエーションリストを後で変更した場合、プロセスデザイナーに表示されるバリエーションリストは自動的に更新されます。

入力

入力」は、ガイドに表示されるがデータモデルの一部ではないデータ入力フィールドです。入力はガイドのみで使用され、取得されるデータはガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されません。

例えば、入力を使用して表示ルールまたはデフォルト値を指定します。また、バリエーションプロセスの一部として Render Guide プロセスを使用して入力を設定することもできます。複数のデータモデルに基づいている、複数のガイドを含むガイドコンポーネントを使用するアプリケーションの場合、入力を使用して共通データを共有できます。

入力の追加:

  1. Data Model ビューメニューから、「Add Input」を選択します。新しい入力が Data Model ビューに表示されます。

  2. Guide Properties ビューで、必要に応じて入力プロパティを編集します。

ルール

ルール」には、ガイド内の項目にバインドできる条件ロジックが含まれています。ルールは、既存のガイド情報によって駆動され、ガイドの動作に影響します。

ルールの追加後、1 つ以上の条件をルールに追加します。各条件を Data Model ビュー内の項目(データモデル項目やガイド固有の項目(例:入力)など)にバインドできます。

注意: 永久ループになるので、条件をその条件が属するルールにバインドしないでください。

Data Model ビューでルールを追加した後、そのルールを Guide Properties ビューでプロパティにバインドできます。ルールを次のプロパティにバインドできます。

  • フィールドまたはパネルの表示ルール

  • 別のルールの条件(ルールのチェーンが作成されます)

  • バインド項目の Copy To プロパティ

  • リストソースまたはデータオブジェクトの Retrieve Data 条件

例えば、2 つの特定フィールドの入力時に特定のパネルがナビゲーションパネルに表示されるように指定したルールを使用します。

フルサイズのグラフィックを表示
指定したフィールドが入力されると、パネルが表示されるルールを作成します。
フルサイズのグラフィックを表示
フィールドが入力されたときに表示するパネルについて、Display Rules にルールをバインドします。

Data Model ビューに追加するルールは、現在のガイドのみで使用できます。これらのルールは、同じデータモデルに基づく他のガイドで再利用できません。

ルールの追加

  1. Data Model ビューメニューから、「Add Rule」を選択します。新しいルールが Data Model ビューの Rules カテゴリに表示され、Guide Properties ビューにプロパティが表示されます。

  2. ルールの 1 つ以上の条件を追加します。条件を All または Any 条件に設定できます。

  3. ルールにバインドする項目を選択します。

  4. Guide Properties ビューで、プロパティをルールにバインドします。

バインディング

バインディングを使用して、Data Model ビュー内の項目から別の項目にデータをコピーします。バインディングを使用すると、入力やデータオブジェクトなどの外部データソースからルートエンティティにデータをコピーできます。データがルートエンティティにコピーされると、データはガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されます。

Data Model ビューで追加するバインディングは、現在のガイドのみで使用できます。これらのバインディングは、同じデータモデルに基づく他のガイドで再利用できません。

バインディングの追加:

  1. Data Model ビューメニューから、「Add Binding」を選択します。新しいバインディングが Data Model ビューの Bindings カテゴリに表示され、Guide Properties ビューにプロパティが表示されます。

  2. Guide Properties ビューで、Binding Name に入力します。

  3. Source を指定します。文字列リテラル値を入力するか、Data Model ビュー内の項目をバインドできます。

  4. 「Copy To」オプションから、データをコピーする Data Model ビュー内の項目を選択します。

  5. 必要に応じて、Data Model ビュー内の項目を Perform Copy プロパティのバインディングアイコンにドラッグし、When 条件を選択します。

Data Model ビューメニュー

Data Model ビューでは、データオブジェクト、入力、リストソース、ルールおよびバインディングを追加できます。これらの項目はガイドで使用できますが、ルートエンティティの一部ではなく、入力したデータは送信されません。

Data Model ビューのメニューには、次のオプションがあります。

Add Data Object
Add Data Object ダイアログボックスを表示します。ダイアログボックスには、ガイドの基になるデータモデル内の各エンティティおよび関連付けられているサービスおよび機能が表示されます。ルートエンティティ外のその他のエンティティがデータモデルに含まれている場合、それらを Data Model ビューに追加できます。データオブジェクトを追加すると、Data Model ビューに表示され、Guide Properties ビューにプロパティが表示されます。

Add Input
Inputs カテゴリに入力を追加し、Guide Properties ビューにプロパティを表示します。「入力」は、ガイドに表示されるがモデルの一部ではないデータ入力フィールドです。入力はガイドのみで使用され、取得されるデータはガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されません。

Add List Source
List Source カテゴリにリストソースを追加し、Guide Properties ビューにプロパティを表示します。ガイドのみに追加され、モデルには追加されません。リストソースは関連付けられているガイドのみで使用でき、同じモデルに基づく他のガイドでは使用できません。リストソースはモデルの一部ではありません。そのため、取得されるデータは、ガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されません。

Add Variation
Selection Lists カテゴリにバリエーションを追加し、Guide Properties ビューにプロパティを表示します。バリエーションは、特殊なリストです。バリエーションによって、カスタマイズしたガイド動作をプロセスの特定の手順と関連付けることができます。

Add Rule
Rules カテゴリにルールを追加し、Guide Properties ビューにプロパティを表示します。「ルール」には、ガイド内の項目にバインドできる条件ロジックが含まれています。ルールは、既存のガイド情報によって駆動され、ガイドの動作に影響します。ルールの追加後、1 つ以上の条件をルールに追加します。各条件を Data Model ビュー内の項目にバインドできます。Data Model ビューでルールを追加した後、そのルールを Guide Properties ビューでプロパティにバインドできます。

Data Model ビューに追加するルールは、現在のガイドのみで使用できます。これらのルールは、同じモデルに基づく他のガイドで再利用できません。

Add Binding
Bindings カテゴリにバインディングを追加し、Guide Properties ビューにプロパティを表示します。バインディングを使用して、Data Model ビュー内の項目から別の項目にデータをコピーします。バインディングを使用すると、入力やデータオブジェクトなどの外部データソースからルートエンティティにデータをコピーできます。データがルートエンティティにコピーされると、データはガイドがプロセスの一部としてデプロイされるときに送信されます。Data Model ビューで追加するバインディングは、現在のガイドのみで使用できます。これらのバインディングは、同じモデルに基づく他のガイドで再利用できません。

Delete
選択した項目を Data Model ビューから削除します。Data Model ビューに追加したデータオブジェクト、入力、リストソース、バリエーション、ルールまたはバインディングのみを削除できます。

Refresh Model
関連付けられているデータモデルが変更された場合に、Data Model ビューを更新します。

Data Model Settings
Data Model Settings ダイアログボックスを表示します。ガイドのデータモデル、データモデルルートノードおよび作成済みデータモデル(SWF)を表示および変更できます。

Show/Hide Constraints
Data Model ビューの制約を表示するか非表示にします。

Show/Hide Labels
Data Model ビューのラベルを表示するか非表示にします。

Properties
Guide Properties ビューの選択した項目のプロパティを表示します。