編集マスクおよび表示パターン

テキスト、日付および数値フィールドでは、マスクおよびパターンを使用してフィールド値を書式設定または解析できます。編集マスクおよび表示パターンを使用して、データモデルで定義されているスタイルまたはパターンを無効にすることができます。

フィールドの Guide Properties ビューで、編集マスクまたは表示形式を選択できます。

編集マスク
フィールドにデータを入力する構文を記述します。編集マスクは、フィールドにフォーカスが置かれたときに適用されます。

表示形式
ガイドでのデータの表示方法を記述します。ユーザー入力および実行時に取得されるバインドされた値が書式設定されます。

フィールドでは編集マスクと表示形式の両方を使用できます。編集マスクは、フォーカスがフィールドにあり、ガイド入力者がフィールドにデータを入力しているときに適用されます。表示形式は、フォーカスがフィールドから外れたときに適用されます。

事前定義済みの編集マスクまたは表示形式を選択できます。または、データモデル(FML)や XDP フォームで独自のマスクを定義します。モデルで定義されたマスクはフィールドに継承されます。

XDP フォームでのパターン

編集マスクと表示形式以外に、XDP フォームで次のパターンを定義できます。

検証パターン
実行時にユーザー入力を検証します。

データパターン
バインドまたは保存されるデータの構文を記述します。

XDP フォームでのパターンの定義について詳しくは、Designer ヘルプを参照してください。

注意: XDP フォームに基づくガイドでは、Date Field の表示形式を設定することはできません。

マスクおよび Control Type プロパティ

Data Model ビューからガイドに項目を追加するときに、Guide Properties ビューで Control Type プロパティを設定します。Control Type プロパティは、データモデルで指定するデータ型およびマスクによって決まります。

  • 編集マスクと表示マスクの両方が指定されており、それらが異なる場合、Display As プロパティは Text Input です。

  • 編集マスクと表示マスクの両方が指定されており、それらが同じである場合、Display As プロパティは Text Input Mask または Text Input です。

  • 編集マスクのみが指定されている場合、Display As プロパティのデフォルトは Text Input Mask または Text Input です。

  • マスクが指定されていないか、表示マスクのみが指定されている場合、Display As プロパティはデータ型によって異なります。

    • データ型が日付の場合、Display As プロパティは Date Field です。マスクでは月の名前(MMM D YYYY)が使用されます。

      注意: LiveCycle Workbench 9 では、Date Field には 8/31/10 のような数値表示が使用されていました。LiveCycle - Workbench では、Date Field には Aug 13, 2011 のような月の名前が使用されています。
    • その他のデータ型の場合、Display As プロパティは Text Input Mask または Text Input です。

データモデル(FML)で電話番号フィールドを作成するには、数値の編集マスクと表示マスクを持つテキストプロパティを使用します。XDP フォームで北米形式に従う電話番号フィールドを作成するには、テキストオブジェクトを使用し、パターン 999-999-9999 を使用します。

データモデル(FML)でのパターン

データモデル(FML)に基づくガイドでは、Date Field によって表示形式を指定できます。データモデル(FML)で編集マスクが指定された場合にのみ、Date Field によって編集マスクを指定できます。

データモデル(FML)に基づくガイドでは、「long」または「full」の月のパターンを含む日本語日付パターンに対して検証できません。スタイルが定義されていない場合に使用されるデフォルトの日付パターンは、MMM D YYYY です。日本語オペレーティングシステムでレンダリングされるときに日付フィールドに対して有効なパターンは、DD/MM/YYYY などの「short」パターンのみです。

通貨記号

通貨記号を使用してマスクを定義する場合、通貨記号はガイドにアクセスするロケールに変換されません。例えば、マスクを $z,zz9.99 として定義した場合、ヨーロッパ言語オペレーティングシステムの €z,zz9 または日本語オペレーティングシステムの ¥z,zz9.99 に変換されません。

ドル記号($)以外の通貨記号を使用するには、データモデルでマスクを使用するか Workbench で Control Type プロパティを使用します。

  • データモデルでマスクを使用するには、マスクで通貨記号をリテラルとして指定します。例えば、'€' z,zz9.99 または '¥' z,zz9.99 を使用します。

  • Workbench で Control Type プロパティを使用するには、フィールドを選択し、Guide Properties ビューでプロパティを設定します。

    • Display As プロパティから、Text Input Symbol を選択します。

    • Prefix Symbol プロパティで、¥ などの通貨記号を入力します。