イベントデータおよびイベントメッセージデータのデータスキーマの作成

イベントタイプの作成時には、イベントデータおよびイベントメッセージデータのデータスキーマとして、XML スキーマ定義(XSD)ファイルを指定します。データスキーマでは、データとデータ要素のフォーマットが定義されます。これらの XSD ファイルでは、イベント設定ダイアログボックスでナビゲーションツリーとして表示されるデータ構造が定義されます。このデータ構造により、イベントのスローまたは受信時にイベントをフィルタリングし、値にマップするために使用できる要素が決まります。

XML またはテキストエディターを使用してデータスキーマを作成または変更し、アセットとしてアプリケーションに読み込みます。別のイベントタイプから同様の既存データスキーマを使用することもできます。データスキーマは、標準の XML 構文ルールに準拠している必要があります。

イベントタイプを作成するときに、イベントデータおよびイベントメッセージデータのデータスキーマを読み込めます。データスキーマはイベントタイプを保存した直後に使用できるようになり、データツリーはイベント設定ダイアログボックスに表示されます。

例えば、次に示すイベントデータのデータスキーマの一部について考えてください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" 
    elementFormDefault="unqualified" attributeFormDefault="unqualified"> 
    <xs:element name="PurchaseOrderEventTemplate"> 
        <xs:complexType> 
            <xs:sequence> 
                <xs:element name="PONumber" type="xs:short"/> 
                <xs:element name="Sender" type="xs:string"/> 
                <xs:element name="PartNumber" type="xs:long"/> 
                <xs:element name="Quantity" type="xs:long"/> 
                ... 
            </xs:sequence> 
         </xs:complexType> 
    </xs:element> 
</xs:schema>

このデータスキーマは、関連するすべてのイベント設定ダイアログボックスで、次のデータナビゲーションツリーになります。

イベントデータのデータスキーマ

* 9.5 の新機能 *

データ要素を指定するには、イベントデータのデータスキーマを作成します。イベントの受信からイベントデータをフィルタリングするときに、データスキーマが役に立ちます。データスキーマは、プロセス間で交換されるデータを定義する際にも使用できます。使いやすさを考慮して、データ要素が小数の単純な構造をお勧めします。

イベントをスローするには、XML スキーマ定義(XSD)で XPath を指定して、データ要素に値をアサインします。こうしたデータのアサインは、XSD の制限に準拠している必要があります。例えば、要素が XSD で必須要素として指定されている場合は、値を指定する必要があります。同様に、要素の長さが XSD で制限されている場合は、その長さの制限を守る必要があります。

データをフィルタリングするには、イベントの受信またはキャッチでイベントデータの XSD の要素を使用して、他のデータと値を比較できます。

注意: イベントのスローで生成されるイベントデータを表す XML は、名前空間をサポートしていません。

イベントメッセージデータのデータスキーマ

* 9.5 の新機能 *

イベントメッセージデータのデータスキーマはオプションであり、非同期イベントにのみ適用されます。これらのデータスキーマの XSD では、非同期イベントが受信またはスローするイベントメッセージデータが識別されます。

イベントメッセージデータの XSD は、発注書や販売注文のデータ定義のように、データ構造が比較的複雑になる可能性があります。イベントメッセージデータはプロセスによって生成されません。その代わりに、イベントメッセージデータは、 xml 型のプロセス変数からスローされるときに、イベントにアサインされます。イベントメッセージデータ全体をプロセス変数にコピーすることができます。または、 xml 変数から特定のデータをプロセスに組み込むこともできます。イベントフィルターは、イベント受信のデータスキーマで指定した要素に対して指定できます。

イベントデータとは異なり、イベントメッセージデータは名前空間をサポートしています。名前空間を使用するには、Process Properties ダイアログボックスで名前空間を登録します( New Process ウィザードを使用したプロセスの作成 を参照)。