「ガイド」は、ユーザーからデータを収集する代替方法です。Adobe® Flash® テクノロジーに基づいており、ユーザーにデータ入力手順を示します。各「ガイド」は、表示と入力のためのインターフェイスをユーザーに提供する、レイアウト、セクション、パネルおよびコントロールのコレクションです。例えば、ガイドを使用して、保険金請求の情報を収集できます。
ガイドに加え、読み取り専用またはインタラクティブな PDF ドキュメント版のガイドを提供することを選択できます。読み取り専用ドキュメントは、契約またはトランザクションのレコードのドキュメントになる場合があり、ローカル保存、印刷およびアーカイブに便利です。
ガイドには、ガイド入力者に対して情報をカスタマイズおよび表示する様々な方法があります。例えば、必要なデータを「セクション」と呼ばれる論理クラスターにグループ化するようにガイドを構成できます。セクションの表示を定義し、ガイド入力者のセクション間のナビゲーションを指定するガイドレイアウトを選択します。
各セクションには、1 つ以上のパネルがあります。パネルには、フィールドと、「Previous」ボタンや「Next」ボタンなどのナビゲーションコントロールがあります。ガイドでは、ガイド入力者にパネル別にデータ入力手順を示します。各パネルでは、ガイド入力者がそのパネルのフィールドに入力するのをサポートするヘルプテキストまたはビデオをガイドによって表示できます。ユーザー入力データに基づいてオプションのパネルの表示を制御する条件およびルールを設定することもできます。
ガイドへの入力が完了すると、ガイドで定義されている送信方法に従って、ガイド入力者はデータを送信します。
ガイドの要件ガイドは、LiveCycle サーバーによってレンダリングされ、固有のサーバー側依存関係があります。ガイドをレンダリングするには、次のモジュールが必要です。
すべてのガイドに Adobe LiveCycle ES3 - Foundation が必要です。
XDP または PDF フォームに基づくガイドによっては、Adobe LiveCycle ES3 - Forms 10 が必要です。
レコードの読み取り専用ドキュメントを含むガイドには、Adobe LiveCycle ES3 - Output 10 が必要です。
ガイドの概念実行時に、「ガイド」はガイドレイアウト、パネルおよびナビゲーションコントロールで構成されます。
- ガイドレイアウト:
- ナビゲーション方法およびコンテナ内の各部分の位置を指定するガイドラッパーです。ナビゲーションパネル、データ入力パネル、ガイドヘルプパネルおよびナビゲーションコントロールが含まれています。Workbench では、ガイドレイアウトは Guide Properties ビューで指定します。
- ナビゲーションパネル:
- ガイド内のセクションおよびデータ入力パネルを示すガイド階層が含まれています。階層を使用して、ガイドコンテンツをフィールドおよびテキストの論理的な関連するグループに編成します。ガイドレイアウトによって、ガイドコンテナ内でのナビゲーションパネルの位置が決まります。Workbench では、セクションおよびパネルは Guide Tree ビューで追加および編成します。
- データ入力パネル:
- 選択したパネルのモデル項目、ガイドコントロール、テキストおよびヘルプが表示されます。ガイドレイアウトによって、ガイドコンテナ内でのデータ入力パネルの位置が決まります。ガイドには、1 つ以上のデータ入力パネルが含まれていますが、一度に表示できるデータ入力パネルは 1 つだけです。パネルごとに適切なレイアウトを選択できます。データ入力パネルは、レイアウトを選択できる唯一のパネルタイプです。Workbench では、エディターでパネルをデザインします。
- ガイドヘルプパネル:
- ヘルプが利用可能な場合に、ガイドのヘルプが表示されます。ガイドレイアウトによって、ガイドコンテナ内でのガイドヘルプパネルの位置が決まります。Workbench では、ガイドヘルプはガイドの Guide Properties ビューで指定します。
- ナビゲーションコントロール:
- ナビゲーションボタンが含まれている場合があります。ナビゲーションコントロールは、実行時にガイドレイアウトごとに自動的に生成されます。
次の例は、ガイドレイアウト内のガイドの各部分を示しています。
Workbench の Guide Design パースペクティブGuide Design パースペクティブは、エディターと複数のビューで構成されています。Guide Design パースペクティブを開き、ガイドを作成または編集します。エディターは、ガイドを編集または参照するために使用するビジュアルコンポーネントです。エディターはビューによってサポートされます。ビューを使用して、モデルを対話処理し、ガイドを構成し、Workbench 内の情報をナビゲートします。
次のいずれかの方法を使用して Guide Design パースペクティブを開きます。
ツールバーの Guide Design Perspective アイコンをクリックします。
Window/Open Perspective/Guide Design を選択します。
Window/Open Perspective/Other を選択し、Guide Design を選択して「OK」をクリックします。
デフォルトでは、パースペクティブは常に同じウィンドウ内に開きます。新しいウィンドウ内にパースペクティブを開くには、環境設定を編集します。
パースペクティブ間の切り替えWorkbench で、Data Model パースペクティブと Guide Design パースペクティブを自動的に切り替えるように環境設定を編集できます。
Window/Preferences を選択します。
Preferences ダイアログボックスで、Adobe LiveCycle ES3 - Workbench/Preferences を選択します。
「Automatically Open Associated Perspectives When Editing Assets」オプションを選択します。
Guide Design パースペクティブのビューGuide Design パースペクティブには、デフォルトで、ガイドを作成しているユーザーに関連するすべてのビューが表示されます。必要に応じて、表示されるビューおよびワークスペースでのビューの配置を変更できます。
Guide Design パースペクティブでは、次のビューが使用されます。
エディター
Guide Tree
Data Model
Guide Properties
Problems
ビューを開く Window/Show View/[view] を選択します。[view] は、表示する特定のビューの名前です。 開いた後、ビューは閉じるまで現在のパースペクティブの一部になります。
エディターエディターには、ガイドを作成するためのインタラクティブなキャンバスと、ガイド内の個別のパネルのデザイン時プレビューの両方の役割があります。エディターには、作業中にブラウザーでガイドをプレビューできるように、「Preview」ボタンがあります。
エディターで項目を選択すると、その選択は Guide Tree ビューに反映されます。
オブジェクトを Data Model ビューからエディターの特定のパネルに直接ドラッグすることもできます。
Guide TreeGuide Tree は、ガイドの構造化された表示であり、セクション、パネルおよびオブジェクトの編成が表示されます。
Guide Tree には、ガイド内の項目のエラーおよび警告もすべて表示されます。
問題がある各ノードと親ノードにはアイコンが表示されます。ノード上にマウスポインターを置くと、そのノードのすべての問題がメッセージで示されます。親ノード上にマウスポインターを置くと、1 つ以上の子ノードに問題があることがメッセージで示されます。
Data ModelData Model ビューは、ガイドの基礎であるデータモデルの構造化された表示です。
データモデルは、Workbench の Data Model パースペクティブで、Adobe アプリケーションモデリング言語(FML)を使用して作成できます。データモデルは、Designer で作成された XDP または PDF フォームの場合もあります。
Data Model ビューには、データモデルに含まれているエンティティおよびプロパティが表示されます。現在のガイドで使用するために追加した項目も表示されます。
Data Model ビューで行った変更は、現在のガイドのみに適用され、元のモデルには保存されません。モデルを変更するには、モデルソースファイルを編集します。例えば、Data Model パースペクティブで FML ファイルを編集するか、Designer で XDP ファイルを編集します。
Data Model ビューには、モデル内の項目のエラーおよび警告もすべて表示されます。問題がある各ノードと親ノードにはアイコンが表示されます。ノード上にマウスポインターを置くと、そのノードのすべての問題がメッセージで示されます。親ノード上にマウスポインターを置くと、1 つ以上の子ノードに問題があることがメッセージで示されます。
ガイドを作成するには、Data Model ビューからエディターおよび Guide Tree ビューに項目をドラッグします。
Guide PropertiesGuide Properties ビューには、ガイド内のパネルや項目、およびガイド全体を設定するためのオプションがあります。
ProblemsProblems ビューには、モバイル互換性の問題を含め、ガイドのエラーおよび警告がすべて表示されます。
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