FormCalc および JavaScript によるスクリプティング

FormCalc と JavaScript はそれぞれ別のタイプのユーザーを対象にしていますが、それぞれで使用可能な組み込み関数のタイプには共通する部分もあります。以下の表では、使用できるすべての FormCalc 関数と、それぞれと同等の機能を持つ関数が JavaScript に存在するかどうかを一覧表示しています。

FormCalc 関数およびパラメーターの詳細については、組み込み関数の構文を参照してください。

FormCalc 関数

説明

同等の JavaScript メソッド

Abs(n1)

数値または数式の絶対値を返します。

Math.abs(n1)

Apr(n1, n2, n3)

年間のローン利率を百分率で返します。

なし

At(s1, s2)

別の文字列中に存在する、任意の文字列の開始文字位置を特定します。

String.search(s1)

Avg(n1 [, n2... ] )

セットの数値や数式の値を求め、そのセット内の null でない要素の平均を返します。

なし

Ceil(n1)

渡された数値以上の自然数を返します。

Math.ceil(n1)

Choose(n1, s1 [, s2... ] )

渡されたパラメーターセットから値を選択します。

なし

Concat(s1 [, s2... ] )

複数の文字列を連結して返します。

String.concat(s1, s2 [, s3 ... ])

Count(n1 [, n2...])

セットの値や数式の値を求め、そのセット内の null でない要素の数を返します。

なし

CTerm(n1, n2, n3)

将来増額する固定された複利率を補うための投資に必要な期間の値を返します。

なし

Date()

現在のシステム日付を、エポックからの日数として返します。

Date.getDate()

JavaScript の Date オブジェクトの場合、エポックは基準点として使用されません。

Date2Num(d1 [, f1 [, k1 ] ] )

日付文字列を渡すと、エポック以降の日数を返します。

JavaScript の Date オブジェクトの場合、エポックは基準点として使用されません。

DateFmt([ n1 [, k1 ] ] )

日付形式スタイルが渡されると、日付形式文字列を返します。

なし

Decode(s1 [, s2 ] )

渡された文字列をデコードして返します。

部分的なサポート

JavaScript はエスケープ文字を含まない URL でエンコードされた値だけをサポートします。

Encode(s1 [, s2 ] )

渡された文字列をエンコードして返します。

部分的なサポート

JavaScript はエスケープ文字を含まない URL でエンコードされた値だけをサポートします。

Eval()

渡されたフォームの演算後の値を返します。

eval(s1)

Exists(v1)

渡されたパラメーターが既存オブジェクトへの有効な参照構文かどうかを判定します。

なし

Floor(n1)

渡された値以下の最大整数値を返します。

Math.floor(n1)

Format(s1, s2)

指定したピクチャ形式文字列に従って、渡されたデータをフォーマットします。

なし

FV(n1, n2, n3)

一定の利率で一定期間に返済されるときの将来の金額を返します。

なし

Get(s1)

渡された URL のコンテンツをダウンロードします。

なし

HasValue(v1)

渡されたパラメーターが null、空、空文字列でない値を持つ有効な参照構文かどうか判定します。

なし

IPmt(n1, n2, n3, n4, n5)

一定期間のローンに対して支払われる利子の額を返します。

なし

IsoDate2Num(d1)

有効な日付文字列が渡されると、エポック以降の日数を返します。

なし

IsoTime2Num(d1)

有効な時間文字列が渡されると、エポック以降のミリ秒数を返します。

なし

Left(s1, n1)

左側の最初の文字から指定された文字数を抽出します。

String.substring(n1, n2)

Len(s1)

渡された文字列の文字数を返します。

String.length

LocalDateFmt( [ n1 [, k1 ] ] )

日付形式スタイルが渡されると、ローカライズされた日付形式文字列を返します。

なし

LocalTimeFmt( [ n1 [, k1 ] ] )

時間形式スタイルに対してローカライズされた時間形式文字列を返します。

なし

Lower(s1 [, k1 ] )

指定された文字列内の大文字をすべて小文字に変換します。

String.toLowerCase(s1)

Ltrim(s1)

文字の前にある空白文字をすべて削除した文字列を返します。

なし

この操作は JavaScript の正規表現を使用して実行できます。

Max(n1 [, n2... ] )

渡された数値セットの null でない要素の最大値を返します。

Math.max(n1, n2)

Min(n1 [, n2... ] )

渡された数値セットの null でない要素の最小値を返します。

Math.min(n1, n2)

Mod(n1, n2)

数値を別の数値で割り算したときの係数を返します。

modulo (%)演算子を使用します。

NPV(n1, n2 [, ... ] )

割引率と各支払いの将来のキャッシュフローに基づいた、投資の正味現在価値を返します。

なし

Num2Date(n1[, f1 [, k1 ] ] )

エポック以降の日数を渡すと、日付文字列を返します。

なし

Num2GMTime(n1 [,f1 [, k1 ] ] )

エポック以降のミリ秒数を渡すと、GMT 時間文字列を返します。

なし

Num2Time(n1 [,f1 [, k1 ] ] )

エポック以降のミリ秒数を渡すと、時間文字列を返します。

なし

Oneof(s1, s2 [, s3... ] )

値が渡されたセット内にある場合は true(1)を返し、ない場合は false(0)を返します。

なし

この関数は、String.search(s1メソッドおよび String.match(expressionメソッドに似ています。

Parse(s1, s2)

指定されたピクチャ形式に従って、渡されたデータを分析します。

なし

Pmt(n1, n2, n3)

一定の返済額および一定の利率に基づき、ローン返済額を返します。

なし

Post(s1, s2 [, s3 [, s4 [, s5 ] ] ] )

渡されたデータを指定した URL にポストします。

なし

PPmt(n1, n2, n3, n4, n5)

一定期間のローンに対して返済された元本の額を返します。

なし

Put(s1, s2 [, s3 ] )

渡されたデータを指定した URL にアップロードします。

なし

PV(n1, n2, n3)

一定の利率で定期的に定額返済される融資の現価を返します。

なし

Rate(n1, n2, n3)

渡された期間内で、現在から将来にかけて増加する融資額に対して要求される期間における複利を返します。

なし

Ref()

既存のオブジェクトの参照を返します。

なし

Replace(s1, s2 [, s3 ] )

指定された文字列内で、任意の文字列を別の文字列ですべて置換します。

String.replace(s1, s2)

Right(s1, n1)

右側の最後の文字から渡された複数の文字を抽出します。

String.substring(n1, n2)

Round(n1 [, n2 ] )

渡された数値または数式の値を求め、渡された小数点の位で四捨五入した値を返します。

Math.round(n1)

Rtrim(s1)

文字の後にある空白文字をすべて削除した文字列を返します。

なし

この操作は JavaScript の正規表現を使用して実行できます。

Space(n1)

渡された数の空スペースで構成される文字列を返します。

なし

Str(n1 [, n2 [, n3 ] ] )

数字を文字列へ変換します。FormCalc は変換結果を指定された幅にフォーマットし、指定された小数位に数を四捨五入します。

String(n1)

または

Number.toString(radix)

Stuff(s1, n1, n2 [, s2 ] )

文字列を別の文字列へ挿入します。

なし

Substr(s1, n1, n2)

渡された文字列の一部を抽出します。

String.substring(n1, n2)

Sum(n1 [, n2... ] )

渡された数値セットの null でない要素の合計を返します。

なし

Term(n1, n2, n3)

有利子負債に対して定期的に定額返済した場合、渡された将来の額に達するのに必要な期間数を返します。

なし

Time()

エポック以降のミリ秒数として現在のシステム時刻を返します。

Date.getTime()

JavaScript の Date オブジェクトの場合、エポックは基準点として使用されません。

Time2Num(d1 [, f1 [, k1 ] ] )

時間文字列が渡されると、エポック以降のミリ秒数を返します。

なし

TimeFmt([n1 [, k1 ] ] )

時間形式スタイルに対して時間形式を返します。

なし

UnitType(s1)

ユニットスパンの単位を返します。「ユニットスパン」は、数値とそれに続く単位名を構成する文字列です。

なし

UnitValue(s1 [, s2 ] )

オプションの単位に変換した後、測定の数値とそれに関連するユニットスパンを返します。

なし

Upper(s1 [, k1 ] )

文字列内の小文字をすべて大文字に変換します。

String.toUpperCase()

Uuid(n1)

識別方法として使用される UUID(Universally Unique Identifier)文字列を返します。

なし

Within(s1, s2, s3)

テスト値が渡された範囲内にある場合は true(1)を返し、ない場合は false(0)を返します。

String.search(s1)

WordNum(n1 [, n2 [, k1 ] ] )

渡された数を表す英語テキストを返します。

なし