組織の一部のユーザーの非稼働日が異なる場合は、複数の業務カレンダーを定義し、ユーザーの業務カレンダーの実行時解決を許可するマッピングを設定できます。
複数の業務カレンダーの定義ユーザーに適切な業務カレンダーを割り当てる方法を決定します。ユーザーに業務カレンダーを関連付ける方法は 2 つあります。
- グループのメンバーシップ:
- ユーザーのグループメンバーシップに基づいて、ユーザーに業務カレンダーを割り当てることができます。この場合、グループ内の各ユーザーは同じ業務カレンダーを使用します。
ユーザーが 2 つの異なるグループのメンバーであり、これらのグループが 2 つの異なる業務カレンダーにマップされている場合、LiveCycle では、検索結果の最初のカレンダーが使用されます。この場合、業務カレンダーキーを使用してユーザーを業務カレンダーに関連付けることを検討します。
- 業務カレンダーキー:
- User Management で指定された設定である業務カレンダーキーに基づいて、ユーザーに業務カレンダーを割り当てることができます。その後、業務カレンダーキーを Process Management の業務カレンダーにマップします。
業務カレンダーキーをユーザーに割り当てる方法は、エンタープライズドメイン、ローカルドメイン、ハイブリッドドメインを使用しているかどうかによって異なります。様々な種類のドメインの設定について詳しくは、ドメインの追加を参照してください。
ローカルドメインまたはハイブリッドドメインを使用している場合は、ユーザーに関する情報は、User Management データベースにのみ保存されます。これらのユーザーに業務カレンダーキーを設定するには、User Management でユーザーを追加または編集する際に「業務カレンダーキー」フィールドに文字列を入力します(ユーザーの追加および設定を参照)。その後、業務カレンダーキー(文字列)を Process Management の業務カレンダーにマップします(業務カレンダーへのユーザーおよびグループのマッピングを参照)。
エンタープライズドメインを使用している場合は、ユーザーに関する情報は、User Management が User Management データベースと同期する LDAP ディレクトリなど、サードパーティのストレージシステムに格納されます。これによって、業務カレンダーキーを LDAP ディレクトリのフィールドにマップできるようになります。例えば、ディレクトリ内の各ユーザーレコードに「国」フィールドがあり、ユーザーの所在地に基づいて業務カレンダーを割り当てる場合は、ディレクトリのユーザー設定を指定する際に、「業務カレンダーキー」フィールドで「国」フィールド名を指定します(ディレクトリの設定を参照)。その後、業務カレンダーキー(LDAP ディレクトリの「国」フィールドに対して定義された値)を Process Management の業務カレンダーにマップできます(業務カレンダーへのユーザーおよびグループのマッピングを参照)。
Process Management では、同じ非稼働日を共有する各セットのユーザーにカレンダーを定義します(業務カレンダーの作成または更新を参照)。
Process Management では、業務カレンダーキーまたはグループのメンバーシップを各カレンダーにマップします(業務カレンダーへのユーザーおよびグループのマッピングを参照)。
プロセス開発者は、Workbench で、リマインダー、デッドラインおよびエスカレーションに業務カレンダーを使用するかどうかを選択します(Workbench ヘルプを参照)。
プロセス開発者が業務カレンダーの使用を選択すると、LiveCycle では、User Management の設定と Administration Console で定義されている業務カレンダーのマッピングに基づいて、適切な業務カレンダーが動的に選択されます。マッピングが存在しない場合は、デフォルトのカレンダーが使用されます。
プロセス開発者が業務カレンダーを使用しない場合、イベントの日付計算では毎日が稼働日として処理されます。例えば、タスクのデッドラインが、ユーザーへのタスクの割り当ての 3 日後に発生するように設定されているとします。タスクが木曜日に割り当てられます。タスクのデッドラインは、週末であっても日曜日に発生します。
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