既存のプロセス、リソースおよびイベントをアプリケーションに追加するには、アプリケーションビューでそれらを読み込みます。既存の項目ごとに対応するアセットが対象のアプリケーションに作成されます。
既存の項目をアプリケーションに読み込む際は、次のルールが適用されます。
1 つのアプリケーションバージョンに読み込むことができるプロセスのバージョンは 1 つだけです。複数バージョンのプロセスを読み込む場合、詳しくは、複数バージョンのプロセスの読み込みを参照してください。
プロセス、リソースまたはイベントを複数のアプリケーションに読み込むことによって、複数のコピーを作成できます。
アプリケーションには、既存の項目または LiveCycle ES3 を使用して作成したアセットを含めることができます。同じアプリケーションに、既存の項目と LiveCycle ES3 のアセットの両方を含めることはできません。
プロセスの名前は、アプリケーション内で一意であることが必要です。読み込もうとするプロセスと同じ名前のプロセスが既に存在した場合、両者のデプロイメント ID が異なっていたとしても、読み込み操作は失敗します。
プロセスのデプロイメント ID は、アプリケーション内で一意であることが必要です。読み込もうとするプロセスと同じデプロイメント ID のプロセスが既に存在した場合、両者の名前が異なっていたとしても、読み込み操作は失敗します。
アプリケーションの名前とフォルダー名には、次の制限があります。
名前に使用できる文字数は 40 文字までです。
アセットのパスに、合計 256 文字を超える文字数を使用することはできません。
名前に制御文字(ASCII 値が 32 未満の文字)を含めることはできません。
名前に次の文字を含めることはできません。"/"、"\"、"+"、"$"、"?"、"*"、":"、"|"、"<"、">"、","、Tab キー。
これらの制限に該当するフォルダー構造が既存のリソースに使用されている場合、フォルダー構造を修正してから読み込んでください。これらの制限事項を厳守しないと、リソースにアクセスできなくなる場合があります。
既存の項目は、ランタイム環境、ファイルシステムおよび LiveCycle 8.x のアーカイブから読み込むことができます。
複数バージョンのプロセスの読み込みWorkbench では、既存のプロセスについて、複数のバージョンを同時に読み込むことはできません。複数バージョンのプロセスを読み込むには:
プロセスを読み込む新しいアプリケーションを作成します。
一度に 1 バージョンのプロセスを読み込みます。
デプロイメント ID をリセットします。デプロイメント ID をリセットすると、既存のプロセスは LiveCycle ES3 互換のプロセスに変換されます。詳しくは、既存のランタイムインスタンスとのリンクの解除を参照してください。
読み込むプロセスのバージョンごとに、手順 1 ~ 3 を繰り返します。
ランタイム環境からの読み込み既存の項目をランタイム環境から読み込み、それらを表現したものをアプリケーションビューに作成します。作成されたアプリケーションアセットは、ランタイム環境内のインスタンスに直接リンクされます。
既存の項目はランタイム環境から読み込んで編集するのが一般的です。例えば、ランタイム環境に存在するプロセスバージョンを編集するには、プロセスバージョンをアプリケーションに読み込んだうえでそれを開きます(既存のランタイムインスタンスの保守を参照)。
ランタイム環境内における場所は、読み込んだ後も変わりません。そのことによって、項目がどのアプリケーションに属するかに関係なく、読み込まれた項目間の参照は維持されます。結果的に、既存のアプリケーションは引き続き正常に実行されます。
ランタイム環境からの既存の項目の読み込み:File/Import をクリックします。
「LiveCycle Runtime Content」で、読み込む項目のタイプに応じて「Event」、「Process」、「Resource」のいずれかを選択し、「Next」をクリックします。
読み込むイベントタイプ、リソースまたはプロセスバージョンを選択します。
イベントの場合:イベントタイプを少なくとも 1 つ選択します。複数のイベントタイプを選択するには、イベントカテゴリを展開し、Ctrl キーを押しながらクリックします。
プロセスの場合:プロセスバージョンを少なくとも1 つ選択します。複数のプロセスバージョンを選択するには、プロセスグループおよびプロセスを展開し、Ctrl キーを押しながらクリックします。
リソース:リソースまたはリソースフォルダーを選択します。フォルダーを選択した場合、サブフォルダーやリソースを含め、その内容全体が読み込まれます。複数のフォルダーまたはリソースを選択するには、Ctrl キーを押しながらクリックします。
注意: Workbench に付属している設定済みシステムプロセスの読み込みまたはアップグレードは行わないでください。例えば、Process Management Email(システム)です。
選択した項目の読み込み先の場所を「Enter Or Select Import Location」ボックスに指定し、「Finish」をクリックします。
ファイルシステムからの読み込みLiveCycle 8.x の項目を LiveCycle ES3 アプリケーションで使用したい場合は、それらをファイルシステムから読み込みます。例えば、LiveCycle 8.x 環境から XML ファイルに書き出したプロセスを読み込みます。
個々のファイルを読み込むことができるほか、フォルダー全体を読み込むこともできます。ファイルシステム上のファイル構造をアプリケーション内に複製することもできます。
長大なファイル構造を持つファイルを読み込んだ場合は、パスが 256 文字の制限を超えていないことを確認してください。アプリケーションにファイルを読み込んだ結果としてできたパスが、256 文字の制限を超えた場合、その項目に Workbench からアクセスすることはできません。
ファイルシステムからの読み込み:File/Import をクリックします。
General/File System をクリックし、「Next」をクリックします。
読み込むファイルが格納されているフォルダーを参照します。
注意: 選択したフォルダーのサブフォルダーに存在するファイルを読み込んだ場合、アプリケーションにもサブフォルダーが作成されます。
読み込むフォルダー全体または個々のファイルを選択します。
ファイルは複数のフォルダーから選択することができます。
「Into Folder」ボックスの横の参照ボタンをクリックして、ファイルを格納するアプリケーションフォルダーを選択します。
特定のファイルタイプのみを表示するには、「Filter Types」をクリックして目的のファイルタイプを選択します。
読み込もうとしている項目と同じ場所に同じ名前で存在する、アプリケーション内のアセットを置き換えるには、「Overwrite Existing Resources Without Warning」を選択します。このオプションを選択しなかった場合、同じ名前のファイルを置き換えるかどうかは読み込み中に判断します。
読み込むファイルのフォルダー構造(ファイルシステムのルートまでのすべてのフォルダーを含む)を複製します。「Create Complete Folder Structure」を選択して、「Finish」をクリックします。
リテラル値から参照されるファイルの書き出しWorkbench は、ファイルシステムのファイルをローカルで参照するリテラル値をサポートしません。LiveCycle サーバーに保存されているファイルに対するファイル参照のみを指定できます。ただし、既存の LiveCycle 8.x プロセスが、ファイルシステムのファイルをローカルで参照するリテラル値を使用している場合、Workbench では、プロセスをアップグレードした後にそのファイルをサーバーに書き出すことができます。
Upgrade ES Artifacts ツールを使用して、LiveCycle 8.x プロセスをアップグレードします。詳しくは、既存のアーティファクトのアップグレードを参照してください。
プロセスデザイナーでプロセスをチェックアウトして開きます。
Process Properties ビューでリテラル値に移動して、 ボタンをクリックします。
サーバー上のファイルの書き出し先を指定します。「New Folder」をクリックして、新しいフォルダーを作成することもできます。
「OK」をクリックしてファイルを読み込みます。
LiveCycle 8.x アーカイブファイルからの読み込み(LiveCycle ES を使用して作成された)LiveCycle 8.x アーカイブファイルから項目を読み込むにはまず、管理コンソールを使用してそのアーカイブファイルを LiveCycle ES3 に読み込みます。読み込み後、LiveCycle ES アーカイブファイル内の項目が、元の LiveCycle ES 環境と同じように、プロセスビュー、リソースビューおよびイベントビューに表示されます。例えば、プロセスバージョンは、同じプロセスグループでプロセスビューに表示されます。
注意: 読み込んだリソースのパスのルートが Applications である場合、読み込んだリソースはリソースビューに表示されません。例えば、LiveCycle ES アーカイブファイルに、Application/LoanApplication フォルダーからのリソースが含まれているとします。この LiveCycle ES アーカイブファイルを読み込んだ場合、その内容はリソースビューに表示されません。
既存の項目を読み込む前にアプリケーションを作成してください(アプリケーションの追加と削除を参照)。
サービス設定を含んだ既存の LCA ファイルLiveCycle ES では、コンポーネントビューを使用して設定されたサービスがプロセスに使用されていた場合、LiveCycle ES アーカイブファイルにはサービス設定が含まれています。これらのサービス設定が LiveCycle ES3 環境に読み込まれた場合、サービス設定が原因で問題が生じます。LiveCycle ES3 への読み込みを行うにあたりアーカイブの内容をプレビューする際、サービスコンポーネントのすべてのサービス設定について選択を解除してください。
例えば、ある LiveCycle ES プロセスには LDAP サービスが使用されています。LDAP サービスの接続プロパティはコンポーネントビューを使用して設定されます。このプロセスを LiveCycle ES アーカイブにパッケージ化するとき、そのサービス設定がアーカイブに追加されます。読み込み時、このサービス設定は ServiceConfiguration_LDAPService としてプレビューに表示されます。この項目については、LiveCycle ES3 への読み込みを行う前に選択を解除しておく必要があります。
注意: プロセスサービスのサービス設定の選択は解除しないようにしてください。
LiveCycle ES アーカイブファイルからの既存の項目の読み込み:管理コンソールを使用して LiveCycle ES アーカイブファイルを読み込みます(LiveCycle 8.x アーカイブの読み込みと管理を参照)。
Workbench でプロセスビューを開き、ビューを更新します。更新すると、LCA ファイルから読み込んだすべてのプロセスが表示されます。
イベントビューを開き、ビューを更新します。更新すると、LCA ファイルから読み込んだすべてのイベントタイプが表示されます。
ランタイムの場所から LiveCycle ES アーカイブファイルに格納された項目を読み込みます(ランタイム環境からの読み込みを参照)。
注意: アプリケーションビューを更新すると、読み込んだ項目が表示されます。
注意: アプリケーションに components という名前のフォルダが含まれている場合に LiveCycle アーカイブファイルの読み込みが失敗します。この問題を解決するには、LiveCycle アプリケーションでフォルダー名を components 以外の名前に変更し、アーカイブファイルを再作成して、このファイルを LiveCycle サーバーに再度読み込みます。
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