ユーザーを作成または編集するときは、以下の設定を指定します。
正規名:(必須)ユーザーの固有の識別子。ドメイン内のユーザーおよびグループは、固有の正規名を持つ必要があります。「システムで自動的に生成する」チェックボックスを選択して User Management が一意な値を割り当てるようにするか、このチェックボックスの選択を解除して「正規名」にカスタム値を指定します。
例えば sample_user のように、正規名にアンダースコア文字(_)を使用するのは避けてください。正規名に基づいてユーザーを検索する場合、アンダースコア文字を含む正規名は返されません。
名:(必須)ユーザーの名
姓:(必須)ユーザーの姓
共通名:ユーザーのフルネームまたは表示名。例えば、「名」が Gloria で「姓」が Rios の場合、「共通名」は Gloria Rios です。
電子メール:ユーザーの電子メールアドレス
電話番号:ユーザーの電話番号
説明:オプションの説明。組織のニーズに合わせて、このフィールドを使用します。
住所:ユーザーの住所
組織:ユーザーが所属する組織
電子メールエイリアス:ユーザーの電子メールエイリアス。電子メールエイリアスはコンマで区切ります。
ドメイン:ユーザーが所属するドメイン
ロケール:ユーザーの ISO ロケール
業務カレンダーキー:この設定の値に基づいて、業務カレンダーをユーザーにマップできます。業務カレンダーによって稼働日と非稼働日が定義されます。LiveCycle では、リマインダー、デッドラインおよびエスカレーションなどのイベントの今後の日付や時間を計算するときに、この業務カレンダーを使用できます。業務カレンダーキーをユーザーに割り当てる方法は、エンタープライズドメイン、ローカルドメイン、ハイブリッドドメインを使用しているかどうかによって異なります(ドメインの追加を参照)。
ローカルドメインまたはハイブリッドドメインを使用している場合は、ユーザーに関する情報は、User Management データベースにのみ保存されます。これらのユーザーについては、業務カレンダーキーを文字列に設定します。その後、業務カレンダーキー(文字列)を Process Management の業務カレンダーにマップします。
エンタープライズドメインを使用している場合、ユーザーに関する情報は、LDAP ディレクトリなど、サードパーティのストレージシステムに格納されます。User Management によって、ディレクトリのユーザー情報が User Management データベースと同期されます。この機能によって、業務カレンダーキーを LDAP ディレクトリのフィールドにマップできるようになります。例えば、ディレクトリ内の各ユーザーレコードに「国」フィールドがあり、ユーザーの所在地に基づいて業務カレンダーを割り当てるとします。この場合、「国」フィールド名を業務カレンダー設定の値として指定します。その後、業務カレンダーキー(LDAP ディレクトリの「国」フィールドに対して定義された値)を Process Management の業務カレンダーにマップできます。
業務カレンダーキーを業務カレンダーにマップする方法など、業務カレンダーの追加情報については、業務カレンダーの設定を参照してください。
名前は 53 文字未満に制限します。名前を短くすると、Administration Console の Process Management ページに業務カレンダーキーを表示する際の問題を防ぐことができます。
ユーザー ID:(必須)ユーザーがログインに使用するユーザー ID。ユーザー ID は、大文字と小文字が区別されません。また、ドメイン全体で一意である必要があります。
エンタープライズドメインでは、ユーザーの DN はユーザーが組織内の別の部署に移動すると変更される場合があるので、ユーザー ID として DN 以外の属性を使用します。この設定は、ディレクトリサーバーによって異なります。Active Directory 2003 での値は objectGUID、Sun™ One では nsuniqueID、eDirectory では guid です。
ユーザー ID が一意であることを確認します。削除したユーザーに割り当てられていたユーザー ID は使用しないでください。
LiveCycle は、ユーザー ID およびパスワードが同一で所属ドメインの異なるユーザーアカウントを区別できません。この問題を回避するには、ユーザー ID の同じアカウントを複数のドメインで作成しないでください。
SQL Server をデータベースとして使用する場合は、作成できるユーザー ID は最大 255 文字です。
MySQL を使用する場合は、ユーザー ID に拡張文字が含まれることがあります。ただし、abcde と âbcdè のような 2 つの文字列を比較すると、同じものと判断されます。例えば、同期を行う場合、データベースに新しいユーザーが追加されていると、同一のユーザー ID を持つユーザーがデータベースに存在するかどうかを調べるために比較が行われます。データベースにユーザー abcde が存在する場合に、新しいユーザー âbcdè を追加すると、比較ではこの 2 つの名前を区別することはできません。データベースには既に同じ名前のユーザーが追加されているものと見なされ、新しいユーザーは無視されて追加されません。
番号記号(#)で始まるユーザー名は作成しないでください。タスク検索を実行した場合、こうしたユーザー名については結果が返されません(タスクの使用を参照)。
パスワードおよびパスワードの確認:ユーザーがログインに使用するパスワード。パスワードは最低 8 文字必要です。ハイブリッドドメインの一部であるユーザーにはパスワードは必要ありません。