ADT migrate コマンド

-migrate コマンドは、AIR ファイルに移行署名を適用します。電子証明書を更新または変更したために、古い証明書で署名されたアプリケーションをアップデートする必要がある場合、移行署名を必ず使用してください。

移行署名を使用して AIR アプリケーションをパッケージ化する方法について詳しくは、 AIR アプリケーションのアップデートバージョンの署名 を参照してください。

注意: 移行証明書は、証明書の有効期限から 365 日以内に適用する必要があります。この猶予期間が経過すると、アプリケーションのアップデートに対して、移行署名による署名ができなくなります。ユーザーは、最初に、移行署名で署名されたアプリケーションのバージョンにアップデートしてから最新のアップデートをインストールするか、オリジナルのアプリケーションをアンインストールしてから新しい AIR パッケージをインストールすることができます。

移行署名を使用するには、最初に、新規または更新された証明書を使用して、AIR アプリケーションに署名します(-package または -sign コマンドを使用)。次に、古い証明書と -migrate コマンドを使用して、移行署名を適用します。

-migrate コマンドでは、次のシンタックスを使用します。

adt -migrate AIR_SIGNING_OPTIONS input output

AIR_SIGNING_OPTIONS :この AIR 署名オプションは、AIR アプリケーションの既存バージョンへの署名に使用したオリジナルの証明書を特定します。署名オプションについては、 ADT コード署名のオプション で詳しく説明しています。

input :新しいアプリケーション証明書で既に署名されている AIR ファイルです。

output :新しい証明書と古い証明書の両方からの署名を持つ、最終的なパッケージの名前です。

入力 AIR ファイルと出力 AIR ファイルには、異なるファイル名を使用する必要があります。

注意: ADT migrate コマンドは、ネイティブ拡張を含む AIR デスクトップアプリケーションでは使用できません。これらのアプリケーションは、.air ファイルではなくネイティブインストーラーとしてパッケージ化されているからです。ネイティブ拡張を含む AIR デスクトップアプリケーション向けの証明書を変更するには、 ADT package コマンド を -migrate フラグ付きで使用してアプリケーションをパッケージ化してください。