AIR 開発ツール(ADT)は、AIR アプリケーションを開発するための、多目的なコマンドラインツールです。ADT を使用して、次の作業を実行できます。
AIR アプリケーションを .air インストールファイルとしてパッケージ化する
AIR アプリケーションをネイティブインストーラー(Windows の .exe インストーラーファイル、iOS の ipa または Android の .apk など)としてパッケージ化する
ネイティブ拡張を AIR ネイティブ拡張(ANE)ファイルとしてパッケージ化する
AIR アプリケーションを電子証明書で署名する
アプリケーションのアップデートで使用される電子署名を変更(移行)する
コンピューターに接続されているデバイスを確認する
自己署名入りデジタルコード署名証明書を作成する
モバイルデバイスに対して、アプリケーションをリモートでインストール、起動、およびアンインストールする
モバイルデバイスに対して、AIR ランタイムをリモートでインストールおよびアンインストールする
ADT は、AIR SDK に含まれている Java プログラムです。ADT を使用するためには、Java 1.5 以上が必要です。SDK には、ADT を呼び出すためのスクリプトファイルが含まれています。このスクリプトを使用するためには、Java プログラムの場所が PATH 環境変数内に指定されている必要があります。AIR SDK bin ディレクトリも PATH 環境変数内に指定されている場合は、コマンドラインで適切な引数と共に「adt」と入力すると、ADT を呼び出すことができます(PATH 環境変数の設定方法がわからない場合は、ご使用のオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。この設定をさらに容易にするために、ほとんどのコンピューターシステムにおけるパスの設定手順が、PATH 環境変数に説明されています)。
ADT を使用するには、少なくとも 2GB のコンピューターのメモリが必要です。メモリが 2GB よりも少ない場合、特に iOS 用アプリケーションをパッケージ化する際に、ADT がメモリ不足となる可能性があります。
Java および AIR SDK bin ディレクトリの両方が PATH 変数に含まれていれば、次の基本シンタックスを使用して、ADT を実行できます。
adt -command options
注意: Adobe Flash Builder、Adobe Flash Professional など、ほとんどの統合開発環境には、AIR アプリケーションのパッケージ化および署名を自動実行する機能があります。該当する開発環境を既に使用している場合、通常、これらの一般的な作業に ADT を使用する必要はありません。ただし、場合によっては、ご使用の統合開発環境でサポートされていない機能を実行するために、ADT をコマンドラインツールとして使用する必要があります。また、自動ビルドプロセスの一部に、ADT をコマンドラインツールとして使用することもできます。
|
|
|