パッケージ | air.update |
クラス | public class ApplicationUpdater |
継承 | ApplicationUpdater EventDispatcher Object |
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
このクラスは、Adobe AIR SDK に含まれる applicationupdater_ui.swc ファイルに含まれています。applicationupdater_ui.swc ファイルは、AIR SDK の frameworks/libs/air ディレクトリにあります。
Adobe AIR のプロジェクトを作成すると、Adobe® Flex™ Builder™ によってこのクラスが自動的にロードされます。SWC ファイルは、Adobe® Flex™ SDK を使用してアプリケーションをコンパイルするときに含める必要があります。
アプリケーションの更新の管理は、複雑になる場合があります。AIR 更新フレームワークには、開発者が AIR アプリケーションの優れた更新機能を提供するために役立つ API が用意されています。AIR 更新フレームワークの機能は、以下の開発作業に役立ちます。
-
時間間隔やユーザーの要求に基づいて、更新を周期的にチェックします。
-
Web ソースから AIR ファイル(更新)をダウンロードします。
-
新しくインストールされたバージョンの初回実行時にユーザーに警告します。
-
ユーザーによる更新のチェックの必要性を確認します。
-
新しい更新バージョンの情報をユーザーに表示します。
-
ダウンロードの進行状況とエラー情報をユーザーに表示します。
AIR 更新フレームワークでは、AIR アプリケーションの更新バージョンに関する情報を、単純な XML 設定ファイルに保存できます。ほとんどのアプリケーションで、これらの設定ファイルを設定し一部の基本コードを含めることで、エンドユーザーが使いやすい更新機能になります。
AIR 更新フレームワークで使用する独自のユーザーインターフェイスを定義する場合は、AIRUpdater クラスを使用します。
更新処理には、一連の状態が含まれています。Updater オブジェクトの currentState
プロパティは、Updater の現在の状態を反映します。
currentState の値 | 説明 |
---|---|
"UNINITIALIZED" | Updater は初期化されていません。 |
"INITIALIZING" | Updater は初期化中です。 |
"READY" | Updater は初期化が済んでいます。 |
"BEFORE_CHECKING" | Updater はまだ更新記述ファイルを検査していません。 |
"CHECKING" | Updater は更新記述ファイルを検査しています。 |
"AVAILABLE" | 更新記述ファイルは使用できます。 |
"DOWNLOADING" | Updater は AIR ファイルをダウンロードしています。 |
"DOWNLOADED" | Updater は AIR ファイルをダウンロードしました。 |
"INSTALLING" | Updater は AIR ファイルをインストールしています。 |
"PENDING_INSTALLING" | Updater は初期化を終了し、保留状態の更新があります。 |
AIR Debug Launcher(ADL)アプリケーションを使用してアプリケーションをテストしている場合は、アプリケーションの更新を試みると IllegalOperationError 例外が発生します。
AIR 更新フレームワークは、デスクトッププロファイルでのみサポートされます。AIR 更新フレームワークは、拡張デスクトップアプリケーション(ネイティブインストーラーによってインストールされるアプリケーション)ではサポートされません。また、モバイルプロファイル(ActionScript 3.0 で記述された iPhone アプリケーション)でもサポートされません。更新フレームワークがサポートされているかどうかを調べるには、実行時に Updater.isSupported
プロパティを確認します。
AIR 更新フレームワークの使用について詳しくは、『Adobe AIR アプリケーションの構築』の「AIR アプリケーションのアップデート」の章を参照してください。
関連する API エレメント
プロパティ | 定義元 | ||
---|---|---|---|
configurationFile : File
delay プロパティと updateURL プロパティの値を設定する設定ファイルの場所。 | ApplicationUpdater | ||
constructor : Object
指定されたオブジェクトインスタンスのクラスオブジェクトまたはコンストラクター関数への参照です。 | Object | ||
currentState : String [読み取り専用]
Updater の内部状態。 | ApplicationUpdater | ||
currentVersion : String [読み取り専用]
アプリケーションの現在のバージョン。 | ApplicationUpdater | ||
delay : Number
新しい更新の周期的チェックの間隔(日数単位)。 | ApplicationUpdater | ||
isFirstRun : Boolean [読み取り専用]
正常な更新後の最初の実行の場合は true を返し、それ以外の場合は false を返します。 | ApplicationUpdater | ||
isNewerVersionFunction : Function
Updater がバージョン比較を実行するために使用する必要がある関数。 | ApplicationUpdater | ||
previousApplicationStorageDirectory : File [読み取り専用]
アプリケーション記憶領域ディレクトリの前の場所(更新後に変更されている場合)。 | ApplicationUpdater | ||
previousVersion : String [読み取り専用]
アプリケーションの前のバージョン。 | ApplicationUpdater | ||
updateDescriptor : XML [読み取り専用]
更新 URL からダウンロードされた更新記述ファイルのコンテンツ。 | ApplicationUpdater | ||
updateURL : String
更新記述ファイルの場所。 | ApplicationUpdater | ||
wasPendingUpdate : Boolean [読み取り専用]
インストールが失敗したかどうかに関係なく、延期された更新があった場合は true を返します。それ以外の場合は false を返します。 | ApplicationUpdater |
メソッド | 定義元 | ||
---|---|---|---|
コンストラクター関数です。 | ApplicationUpdater | ||
addEventListener(type:String, listener:Function, useCapture:Boolean = false, priority:int = 0, useWeakReference:Boolean = false):void
イベントリスナーオブジェクトを EventDispatcher オブジェクトに登録し、リスナーがイベントの通知を受け取るようにします。 | EventDispatcher | ||
更新処理をキャンセルします。 | ApplicationUpdater | ||
更新記述ファイルを非同期にダウンロードして解釈します。 | ApplicationUpdater | ||
更新処理を開始します。 | ApplicationUpdater | ||
イベントをイベントフローに送出します。 | EventDispatcher | ||
更新ファイルを非同期にダウンロードします。 | ApplicationUpdater | ||
EventDispatcher オブジェクトに、特定のイベントタイプに対して登録されたリスナーがあるかどうかを確認します。 | EventDispatcher | ||
オブジェクトに指定されたプロパティが定義されているかどうかを示します。 | Object | ||
Updater を初期化します。 | ApplicationUpdater | ||
ローカル AIR ファイルを使用して Update プロセスを開始します。 | ApplicationUpdater | ||
更新ファイルをインストールします。 | ApplicationUpdater | ||
Object クラスのインスタンスが、パラメーターとして指定されたオブジェクトのプロトタイプチェーン内にあるかどうかを示します。 | Object | ||
指定されたプロパティが存在し、列挙できるかどうかを示します。 | Object | ||
EventDispatcher オブジェクトからリスナーを削除します。 | EventDispatcher | ||
ループ処理に対するダイナミックプロパティの可用性を設定します。 | Object | ||
ロケール固有の規則に従って書式設定された、このオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
指定されたオブジェクトのストリング表現を返します。 | Object | ||
指定されたオブジェクトのプリミティブな値を返します。 | Object | ||
指定されたイベントタイプについて、この EventDispatcher オブジェクトまたはその祖先にイベントリスナーが登録されているかどうかを確認します。 | EventDispatcher |
イベント | 概要 | 定義元 | ||
---|---|---|---|---|
[ブロードキャストイベント] Flash Player または AIR アプリケーションがオペレーティングシステムのフォーカスを取得して、アクティブになったときに送出されます。 | EventDispatcher | |||
更新をインストールする直前で、installUpdate() メソッドを呼び出した後に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
更新処理が始まる前、Updater が更新記述ファイルをダウンロードする直前に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
[ブロードキャストイベント] Flash Player または AIR アプリケーションがオペレーティングシステムのフォーカスを失って、非アクティブになったときに送出されます。 | EventDispatcher | |||
更新ファイルのダウンロードが完了すると送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
接続中または更新ファイルのダウンロード中にエラーが発生した場合に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
downloadUpdate() メソッドが呼び出されてサーバーへの接続が確立された後で送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
初期化中または更新処理中にエラーが発生した場合(何か予期しないことが発生した場合)に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
airFile パラメーター(installFromAIRFile() メソッドの呼び出し)として渡されたファイルの検証でエラーが発生した場合に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
installFromAIRFile() メソッドの呼び出しで Updater がファイルの検証に成功した後に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
初期化が完了した後に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
更新ファイルのダウンロード時に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
更新記述ファイルをダウンロードまたは解析しようとしてエラーが発生した場合に送出されます。 | ApplicationUpdater | |||
Updater が更新記述ファイルを正常にダウンロードして解釈した後で送出されます。 | ApplicationUpdater |
configurationFile | プロパティ |
configurationFile:File
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
delay
プロパティと updateURL
プロパティの値を設定する設定ファイルの場所。このプロパティで指定したファイルが存在しない場合は、initialize()
メソッドを呼び出すと Error がスローされます。
設定ファイルのサンプルを次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <configuration xmlns="http://ns.adobe.com/air/framework/update/configuration/1.0" > <url>app:/server/update.xml</url> <delay>1</delay> </configuration>
設定ファイルをロードする代わりに、ActionScript コードを使用して、delay
プロパティと updateURL
プロパティを設定できます。
実装
public function get configurationFile():File
public function set configurationFile(value:File):void
関連する API エレメント
currentState | プロパティ |
currentState:String
[読み取り専用] 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
Updater の内部状態。プロパティは、次の値に設定できます。
-
"UNINITIALIZED"
— Updater は初期化されていません。 -
"INITIALIZING"
— Updater は初期化中です。 -
"READY"
— Updater は初期化が済んでいます。 -
"BEFORE_CHECKING"
— Updater はまだ更新記述ファイルを検査していません。 -
"CHECKING"
— Updater は更新記述ファイルを検査しています。 -
"AVAILABLE"
— 更新記述ファイルは使用できます。 -
"DOWNLOADING"
— Updater は AIR ファイルをダウンロードしています。 -
"DOWNLOADED"
— Updater は AIR ファイルをダウンロードしました。 -
"INSTALLING"
— Updater は AIR ファイルをインストールしています。 -
"PENDING_INSTALLING"
— Updater は初期化を終了し、保留状態の更新があります。
実装
public function get currentState():String
currentVersion | プロパティ |
delay | プロパティ |
delay:Number
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
新しい更新の周期的チェックの間隔(日数単位)。
値が 0 (デフォルト値)の場合、タイマーがアクティブでないことを示し、周期的なチェックは実行されません。この値は、このプロパティまたは設定ファイルを使用して設定できます。両方の方法を使用して値を設定すると、プロパティを使用して設定した値が使用されます。
デフォルト値: 0。
実装
public function get delay():Number
public function set delay(value:Number):void
isFirstRun | プロパティ |
isFirstRun:Boolean
[読み取り専用] 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
正常な更新後の最初の実行の場合は true
を返し、それ以外の場合は false
を返します。Updater は、initialize()
メソッドの呼び出し時にこの値を設定します。あるバージョンから別のバージョンにデータを移行する必要がある場合、開発者は isFirstRun
が true
に設定されているかどうかを検査する必要があります。
実装
public function get isFirstRun():Boolean
関連する API エレメント
isNewerVersionFunction | プロパティ |
isNewerVersionFunction:Function
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
Updater がバージョン比較を実行するために使用する必要がある関数。デフォルトでは、更新フレームワークがバージョンの比較を行って、リモートサイトからのバージョンがインストールされているアプリケーションのバージョンより新しいかどうかを判定します。ただし、デフォルトの比較が開発者のバージョン管理方式と一致しない場合があります。このプロパティを設定して、比較を行う新しい関数を提供します。
デフォルトの比較関数は、x.y.z のようなバージョンを受け付けます。x、y、z は文字または数字です。デフォルトの比較関数によって認識される特殊な条件が存在します。テスト関数では、バージョン文字列内に "alpha"
、"beta"
、または "rc"
を検出した場合、alpha
< beta
< rc
の順でバージョンが大きくなるものと見なします。
実装
public function get isNewerVersionFunction():Function
public function set isNewerVersionFunction(value:Function):void
例 ( この例の使用方法 )
customFn
を定義しています。これは、appUpdate
Updater オブジェクト用のカスタム関数です。サンプルの関数は、意図的に簡単なものになっています。バージョン管理方式の規則に基づいて、カスタム関数はブール値を返す必要があります。
appUpdate.isNewerVersionFunction = customFn; function customFn (currentVersion:String, updateVersion:String):Boolean { return updateVersion > currentVersion; }
previousApplicationStorageDirectory | プロパティ |
previousApplicationStorageDirectory:File
[読み取り専用] 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
アプリケーション記憶領域ディレクトリの前の場所(更新後に変更されている場合)。アプリケーション記憶領域ディレクトリの場所は、証明書の移行を伴うアップグレード後に変更されます。証明書の移行がない場合は、ユーザーがアプリケーションを更新してもアプリケーション記憶領域ディレクトリは変更されません。このプロパティは null
に設定されます。このプロパティは、initialize()
メソッドの呼び出し時に設定されます。
AIR ファイルを ADT とパッケージ化するときに開発者が -migrate
オプションを使用する場合、AIR アプリケーションの新しいバージョンに新しい証明書で署名できます。AIR アプリケーションの新しいバージョンが新しい署名の証明書を使用する場合、ユーザーが新しいバージョンをインストールすると、アプリケーションのローカルの記憶領域ディレクトリが変更されます。古いアプリケーション記憶領域ディレクトリから新しいアプリケーション記憶領域ディレクトリにデータを転送する場合は、このプロパティを使用します(File.applicationStorageDirectory
)。詳細については、Adobe AIR 開発者ガイドの「コマンドラインツールを使用した AIR アプリケーションの作成」の章の「アプリケーション証明書を変更するための AIR ファイルへの署名」を参照してください。
実装
public function get previousApplicationStorageDirectory():File
previousVersion | プロパティ |
updateDescriptor | プロパティ |
updateURL | プロパティ |
updateURL:String
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新記述ファイルの場所。URLRequest のパスとして有効な任意の場所が受け付けられます。Updater に必要な必須の設定はこれだけです。更新 URL は、このプロパティまたは設定ファイルを使用して設定できます。両方の方法を使用して値を設定すると、Updater はこのプロパティを使用して設定した値を使用します。
実装
public function get updateURL():String
public function set updateURL(value:String):void
wasPendingUpdate | プロパティ |
wasPendingUpdate:Boolean
[読み取り専用] 言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
インストールが失敗したかどうかに関係なく、延期された更新があった場合は true
を返します。それ以外の場合は false
を返します。Updater は、initialize()
メソッドの呼び出し時にこのプロパティを設定します。更新のインストールに失敗したかどうかを確認するには、wasPendingUpdate
プロパティおよび isFirstRun
プロパティを使用します(失敗した場合は wasPendingUpdate
が true
に、isFirstRun
が false
に設定されます)。
実装
public function get wasPendingUpdate():Boolean
関連する API エレメント
ApplicationUpdater | () | コンストラクター |
public function ApplicationUpdater()
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
コンストラクター関数です。
cancelUpdate | () | メソッド |
public function cancelUpdate():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新処理をキャンセルします。このメソッドを呼び出すと、保留状態のダウンロードがキャンセルされ、完全にダウンロードされていないファイルが削除され、周期的なチェックタイマーが再起動されます。
更新処理は、状態マシンが「UNINITIALIZED」または「INITIALIZING」状態のときを除き、いつでもキャンセルできます。「UNINITIALIZED」または「INITIALIZING」状態のときに更新処理をキャンセルしても、何も行われません。
checkForUpdate | () | メソッド |
public function checkForUpdate():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新記述ファイルを非同期にダウンロードして解釈します。このメソッドを呼び出すと、更新状態は「CHECKING」に移行します。このメソッドは、checkForUpdate
イベントをキャンセルした場合にのみ呼び出してください。
このメソッドは、Updater が「BEFORE_CHECKING」状態の場合にのみ動作します。
イベント
updateStatus: — Updater により更新記述ファイルが正常にダウンロードおよび解釈されました。
| |
updateError: — 更新記述ファイルをダウンロードまたは解析しようとしてエラーが発生しました。
|
checkNow | () | メソッド |
public function checkNow():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新処理を開始します。このメソッドを呼び出しても、周期的なタイマーはキャンセルされません。ただし、実行中の更新処理を検出し、現在の反復をスキップします。
このメソッドは、現在の状態が「READY」の場合にのみ動作します。
このメソッドを呼び出すと、Updater オブジェクトが次のイベントを送出する場合があります。
イベント
checkForUpdate: — 更新処理が開始される直前に送出されます。
|
downloadUpdate | () | メソッド |
public function downloadUpdate():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新ファイルを非同期にダウンロードします。このメソッドを呼び出すと、状態マシンは「DOWNLOADING」に移行します。このメソッドは、イベントの available プロパティが true のときに StatusUpdateEvent.UPDATE_STATUS イベントをキャンセルした場合にのみ、呼び出す必要があります。
このメソッドは、現在の状態が「AVAILABLE」の場合にのみ動作します。
イベント
downloadStart: — サーバーへの接続が確立された後に送出されます。
| |
progress: — 初期化が完了した後に送出されます。
| |
downloadError: — 接続中または更新ファイルのダウンロード中にエラーが発生した場合に送出されます。無効な HTTP ステータス(404 - File not found など)に対しても送出されます。
|
initialize | () | メソッド |
public function initialize():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
Updater を初期化します。このメソッドを呼び出すと、次のことが行われます。
-
更新フレームワークが初期化され、保留されているすべての更新がサイレントで(かつ同期的に)インストールされます。このメソッドは、アプリケーションを再起動する場合があるので、アプリケーションの起動時に呼び出す必要があります。
-
延期されている更新があるかどうかをチェックし、ある場合はインストールします。
-
前の更新がうまくいかなかった場合は、更新ファイルとバージョン情報を記憶域からクリアします。
-
周期的なタイマーの遅延時間が経過した場合は、更新処理を開始します。それ以外の場合は、周期的なタイマーを開始します。ただし、AIR Debug Launcher(ADL)アプリケーションを使用してアプリケーションをテストしている場合は、アプリケーションの更新を試みると IllegalOperationError 例外が発生します。
イベント
initialized: — 初期化が完了しました。
| |
error: — 初期化中にエラーが発生しました。
|
installFromAIRFile | () | メソッド |
public function installFromAIRFile(file:File):void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
ローカル AIR ファイルを使用して Update プロセスを開始します。
更新処理が実行中の場合(状態が「DOWNLOADED
」でない場合)は、このメソッドを呼び出しても何も行われません。
この機能は、アプリケーション記述ファイルで customUpdateUI
要素が true
に設定されているアプリケーションに対して役に立ちます。
AIR Debug Launcher(ADL)アプリケーションを使用してアプリケーションをテストしているときに、このメソッドを呼び出すと、IllegalOperationError 例外が発生します。
パラメーター
file:File — インストールするローカル AIR ファイル。
|
イベント
fileUpdateStatus: — Updater による AIR ファイルの検証が成功した後で送出されます。
| |
updateError: — 更新記述ファイルを解析しようとしてエラーが発生した場合に送出されます。
|
installUpdate | () | メソッド |
public function installUpdate():void
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新ファイルをインストールします。このメソッドを呼び出すと状態マシンは「INSTALLING」に進みます。このメソッドは、downLoadComplete
イベントをキャンセルした場合にのみ呼び出す必要があります。
このメソッドは、Updater が「DOWNLOADED」状態のときに呼び出します。他の状態で呼び出しても何も行いません。
AIR Debug Launcher(ADL)アプリケーションを使用してアプリケーションをテストしているときに、このメソッドを呼び出すと、IllegalOperationError 例外が発生します。
イベント
beforeInstall: — 更新をインストールする直前に送出されます。更新のインストールのためにランタイムがアプリケーションを終了するとユーザーが現在行っている作業が失われる可能性があるため、この時点で更新のインストールを中止すると便利な場合があります。
|
beforeInstall | イベント |
air.update.events.UpdateEvent
プロパティ UpdateEvent.type =
air.update.events.UpdateEvent.BEFORE_INSTALL
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新をインストールする直前で、installUpdate()
メソッドを呼び出した後に送出されます。更新をインストールするためにランタイムがアプリケーションを終了するとユーザーが行っている現在の作業が失われることがあるので、このイベントの時点で更新のインストールを中止すると便利な場合があります。
このイベントの preventDefault()
メソッドを呼び出すと、インストールは次の再起動まで延期されます。preventDefault()
メソッドを呼び出すと、このアプリケーションのセッションの間は(installUpdate()
メソッドの呼び出しまたは周期的なチェックによる)追加の更新処理が開始されません。
ApplicationUpdater ライブラリのデフォルトの動作では、更新記述ファイルがダウンロードされます。preventDefault()
メソッドを呼び出して、この動作をキャンセルできます。
UpdateEvent.BEFORE_INSTALL
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が beforeInstall
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | Updater オブジェクトです。 |
checkForUpdate | イベント |
air.update.events.UpdateEvent
プロパティ UpdateEvent.type =
air.update.events.UpdateEvent.CHECK_FOR_UPDATE
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新処理が始まる前、Updater が更新記述ファイルをダウンロードする直前に送出されます。Updater は、checkNow()
メソッドの直接呼び出しの結果として、または周期的なチェックタイマーが時間切れになった場合に、このイベントを送出できます。
UpdateEvent.CHECK_FOR_UPDATE
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が checkForUpdate
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | Updater オブジェクトです。 |
downloadComplete | イベント |
air.update.events.UpdateEvent
プロパティ UpdateEvent.type =
air.update.events.UpdateEvent.DOWNLOAD_COMPLETE
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新ファイルのダウンロードが完了すると送出されます。
通常、このイベントは、更新のインストールを続けるかどうかをユーザーに確認するメッセージの表示に使用されます。
ApplicationUpdater ライブラリのデフォルトの動作では、installUpdate()
メソッドが自動的に呼び出されます。
UpdateEvent.DOWNLOAD_COMPLETE
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が downloadComplete
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | Updater オブジェクトです。 |
downloadError | イベント |
air.update.events.DownloadErrorEvent
プロパティ DownloadErrorEvent.type =
air.update.events.DownloadErrorEvent.DOWNLOAD_ERROR
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
接続中または更新ファイルのダウンロード中にエラーが発生した場合に送出されます。無効な HTTP ステータス(404 - File not found など)に対しても送出されます。
このイベントが送出されると、周期的なタイマーは自動的に再起動されます(遅延が 0 より大きい場合)。
DownloadErrorEvent.DOWNLOAD_ERROR
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が downloadError
イベント用に定義されます。
DownloadErrorEvent オブジェクトの errorID
プロパティは、エラー情報を定義する整数です(次の表を参照)。追加の subErrorID
プロパティに、さらにエラー情報が含まれる場合があります。
errorID のエラーコード | 説明 |
---|---|
16800 | ダウンロードされた更新ファイルの検証中に発生します。subErrorID プロパティに、追加情報が含まれる場合があります。 |
16801 | 無効な Adobe AIR ファイル(application.xml がない)。 |
16802 | 無効な Adobe AIR ファイル(MIME タイプがない)。 |
16803 | 無効な Adobe AIR ファイル(形式)。 |
16804 | 無効な Adobe AIR ファイル(無効なフラグ)。 |
16805 | 無効な Adobe AIR ファイル(不明な圧縮)。 |
16806 | 無効な Adobe AIR ファイル(無効なファイル名)。 |
16807 | 無効な Adobe AIR ファイル(破損)。 |
16808 | 設定ファイルがありません。 |
16809 | updateURL プロパティが設定されていません。 |
16810 | 予約。 |
16811 | 無効な設定ファイル(不明の設定バージョン)。 |
16812 | 無効な設定ファイル(URL がない)。 |
16813 | 無効な設定ファイル(遅延形式)。 |
16814 | 無効な設定ファイル(無効なデフォルト defaultUI 値)。 |
16815 | 無効な更新記述子(不明な記述子バージョン)。 |
16816 | 無効な更新記述子(更新バージョンがない)。 |
16817 | 無効な更新記述子(無効な説明)。 |
16818 | ディスクへのデータ保存中の IO エラー。subErrorID プロパティでさらに情報が提供される場合があります。 |
16819 | ダウンロード中のセキュリティエラー。subErrorID プロパティでさらに情報が提供される場合があります。 |
16820 | 無効な HTTP ステータスコード。subErrorID プロパティに、無効なステータスコードが含まれる場合があります。 |
16821 | 予約。 |
16822 | ダウンロード中の I/O エラー。subErrorID プロパティでさらに情報が提供される場合があります。 |
16823 | ディスクへのデータ保存中のファイル終端エラー。subErrorID プロパティでさらに情報が提供される場合があります。 |
16824 | 無効な更新記述子。subErrorID プロパティでさらに情報が提供される場合があります。 |
16825 | 更新ファイルに異なるアプリケーション ID のアプリケーションが含まれています。 |
16826 | 更新ファイルに新しいバージョンのアプリケーションが含まれていません。 |
16827 | 更新ファイルに含まれるバージョンが、更新記述子のバージョンと一致しません。 |
16828 | アプリケーションを更新できません。通常これは、アプリケーションが AIR Debug Launcher(ADL)で実行しているためです。 |
16829 | インストール時に更新ファイルがありません。 |
downloadStart | イベント |
air.update.events.UpdateEvent
プロパティ UpdateEvent.type =
air.update.events.UpdateEvent.DOWNLOAD_START
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
downloadUpdate()
メソッドが呼び出されてサーバーへの接続が確立された後で送出されます。ApplicationUpdater ライブラリを使用しているときは、このイベントのイベントハンドラーを使用して、ダウンロードの進捗をユーザーに示すプログレスバーを表示できます。
UpdateEvent.DOWNLOAD_START
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が downloadStart
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | Updater オブジェクトです。 |
error | イベント |
flash.events.ErrorEvent
プロパティ ErrorEvent.type =
flash.events.ErrorEvent.ERROR
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
初期化中または更新処理中にエラーが発生した場合(何か予期しないことが発生した場合)に送出されます。
type
プロパティ(error
イベントオブジェクト)の値を定義します。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | ネットワーク操作エラーが発生したオブジェクトです。 |
text | エラーメッセージとして表示されるテキストです。 |
fileUpdateError | イベント |
air.update.events.StatusFileUpdateErrorEvent
プロパティ StatusFileUpdateErrorEvent.type =
air.update.events.StatusFileUpdateErrorEvent.FILE_UPDATE_ERROR
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
airFile
パラメーター(installFromAIRFile()
メソッドの呼び出し)として渡されたファイルの検証でエラーが発生した場合に送出されます。
StatusUpdateErrorEvent.UPDATE_ERROR
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が statusUpdateError
イベント用に定義されます。
fileUpdateStatus | イベント |
air.update.events.StatusFileUpdateEvent
プロパティ StatusFileUpdateEvent.type =
air.update.events.StatusFileUpdateEvent.FILE_UPDATE_STATUS
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
installFromAIRFile()
メソッドの呼び出しで Updater がファイルの検証に成功した後に送出されます。
StatusUpdateEvent.UPDATE_STATUS
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が updateStatus
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
available | 現在のアプリケーションと異なるバージョンを使用できる場合は true 、そうでない(同じバージョン)場合は false を示します。 |
path | 更新 File オブジェクトの nativePath プロパティ。この File オブジェクトは、airFile パラメーター(installFromAIRFile() メソッドへの呼び出しで使用)で指定されます。 |
version | 新しい更新のバージョンを示します。 |
initialized | イベント |
air.update.events.UpdateEvent
プロパティ UpdateEvent.type =
air.update.events.UpdateEvent.INITIALIZED
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
初期化が完了した後に送出されます。
UpdateEvent.INITIALIZED
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が initialized
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | Updater オブジェクトです。 |
progress | イベント |
flash.events.ProgressEvent
プロパティ ProgressEvent.type =
flash.events.ProgressEvent.PROGRESS
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新ファイルのダウンロード時に送出されます。
type
プロパティ(progress
イベントオブジェクト)の値を定義します。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
bubbles | false |
bytesLoaded | リスナーがイベントを処理しているときに読み込まれたアイテム数またはバイト数です。 |
bytesTotal | 読み込みプロセスが成功した場合に最終的に読み込まれるアイテムまたはバイトの総数です。 |
cancelable | false は、キャンセルするデフォルトの動作がないことを示します。 |
currentTarget | イベントリスナーで Event オブジェクトをアクティブに処理しているオブジェクトです。 |
target | 進行状況をレポートする オブジェクトです。 |
updateError | イベント |
air.update.events.StatusUpdateErrorEvent
プロパティ StatusUpdateErrorEvent.type =
air.update.events.StatusUpdateErrorEvent.UPDATE_ERROR
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
更新記述ファイルをダウンロードまたは解析しようとしてエラーが発生した場合に送出されます。
Updater がこのイベントを送出すると、周期的なタイマーは自動的に再起動されます(遅延の設定が 0 より大きい場合)。Updater が新しい checkForUpdate
イベントを送出した場合、アプリケーションではすべてのエラーダイアログボックスを非表示にすることを検討する必要があります。
StatusUpdateErrorEvent.UPDATE_ERROR
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が statusUpdateError
イベント用に定義されます。
updateStatus | イベント |
air.update.events.StatusUpdateEvent
プロパティ StatusUpdateEvent.type =
air.update.events.StatusUpdateEvent.UPDATE_STATUS
言語バージョン: | ActionScript 3.0 |
ランタイムバージョン: | AIR 1.5 |
Updater が更新記述ファイルを正常にダウンロードして解釈した後で送出されます。
StatusUpdateEvent オブジェクトの available プロパティが true
に設定されている場合、デフォルトの動作では更新のダウンロードが開始されます。ApplicationUpdater クラスを使用している場合にのみ、デフォルトの動作を実行しないようにできます。ApplicationUpdatorUI クラスの使用中は、デフォルトの動作を防ぐことができません。
StatusUpdateEvent.UPDATE_STATUS
定数により、イベントオブジェクトの type
プロパティ値が updateStatus
イベント用に定義されます。
このイベントには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 値 |
---|---|
available | 更新記述ファイルで現在のアプリケーションとは異なるバージョンが指定されている場合は true 、それ以外の(バージョンが同じ)場合は false に設定されます。 |
version | 使用可能な新しいバージョンを表す文字列。 |
details | サポートされる各言語の details 文字列を定義する配列。ローカライズされた説明がない場合は、最初の要素が空の文字列("" )で 2 番目の要素が details 文字列の配列として定義されます。ローカライズされた説明がある場合は、配列の各要素が、2 つの要素を持つ配列自体になります。最初の要素はロケールコードで、2 番目の要素は説明です。例えば、["en-US", "Hello World"], ["fr", "Bonjour monde"] という配列は、2 つの言語(米国英語とフランス語)を示す 2 つのサブ配列を含んでいます。言語は、更新記述子と同じ順序でリストされます。details プロパティのテキストは、更新記述子ファイルで指定します。 |
versionLabel | (AIR 2.5 以降)更新のアプリケーション記述子のバージョンラベルです。バージョンではなくバージョンラベルがユーザーに表示されます。バージョンラベルを指定しない場合、このプロパティは空の文字列です。 |
Tue Jun 12 2018, 10:34 AM Z