キャプションを単一のビデオまたはアダプティブビデオセットに追加することにより、ビデオの提供先をグローバルマーケットに拡張することができます。キャプションを追加することで、オーディオをダビングする必要がなくなります。また、異なる言語ごとにオーディオを再度録音する必要もなくなります。ビデオは録画されたときの言語で再生されます。外国語のサブタイトルが表示されるため、異なる言語のユーザもオーディオ部分を理解できます。
また、キャプションにより、耳の不自由なユーザや難聴者向けにクローズドキャプションを使用することで、高いアクセス性が可能になります。
注意:
使用されるビデオプレーヤーがキャプションの表示に対応している必要があります。
キャプション効果の設定や、次のビューアのメニューテキストを含むキャプションメニュー自体の編集については、
ビデオビューアプリセットの追加または編集
を参照してください。
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Universal_HTML5_Video
ビューア(HTML5)。
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Universal_HTML5_MixedMedia_dark
ビューア(HTML5)。
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Universal_HTML5_MixedMedia_light
ビューア(HTML5)。
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Video_Caption
ビューア(Flash AS3)。
ビューアプリセットの追加と編集
も参照してください。
ビデオキャプションビューアにローカリゼーションサポートを追加する場合は、
Flash AS3 ビューアプリセットへのローカリゼーションサポートの追加
を参照してください。
必要に応じて、ビデオビューアプリセットを使用する代わりに、キャプションを使用するカスタムビデオビューアを作成し、ブランド化することもできます。キャプションを使用する独自の HTML5 ビューアを作成する手順については、Adobe Scene7 Viewer SDK の Adobe Scene7 Viewer SDK for HTML5 ガイドで、
s7sdk.video.VideoPlayer
クラスおよび
s7sdk.common.ClosedCaptionButton
クラスを参照してください。
キャプションを使用する独自の Flash AS3 ビューアを作成する手順については、Adobe Scene7 Viewer SDK の Adobe Scene7 Viewer SDK for Adobe Flash ガイドを参照してください。
Adobe Scene7 Viewer SDK は次の場所でダウンロードできます。
Adobe Developer Connection
Scene7 には、キャプションファイルを JSON(JavaScript Object Notation)形式に変換する機能があります。この変換によって、隠されたビデオ内容全文として、JSON テキストを Web ページに埋め込むことができます。検索エンジンがこのコンテンツをクロールしてインデックスを付けることで、ビデオが発見されやすくなり、顧客に対してビデオコンテンツの詳細を示すことができます。
URL での JSON 関数の使用について詳しくは、Scene7 Image Serving API ヘルプの
静的な(画像以外の)コンテンツの提供
を参照してください。
ビデオにキャプションを追加するには
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Scene7 Publishing System の外部にあるサードパーティアプリケーションを使用して、使用しているビューアタイプに基づいてビデオキャプションファイルを作成します。
ビューアタイプ
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キャプションファイル
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HTML5
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HTML5 ビデオビューアを使用している場合、作成するキャプションファイルが WebVTT(Web Video Text Tracks)規格に従っていることを確認してください。キャプションのファイル名拡張子は .vtt です。WebVTT のキャプション規格について、さらに詳しく調べることができます。
WebVTT: The Web Video Text Tracks format
を参照してください。
Scene7 Publishing System の外部でキャプションファイルを作成するために使用できるツールやサービスは、無料のものも有料のものもあります。例えば、スタイリングなしの単純なビデオキャプションファイルを作成する場合、次の無料のオンラインでのキャプション作成および編集ツールを使用できます。
WebVTT Caption Maker
最適な結果を得るために、このツールは Internet Explorer 9 以上か、Google Chrome または Safari で使用してください。
このツールで、
「Enter URL of video file」
フィールドにビデオファイルの URL を貼り付けて、
「Load」
をクリックします。
例えば、ビデオファイルに Scene7 URL を使用している場合、SPS で(アダプティブビデオセットまたはマスタービデオではなく)個別のビデオアセットをダブルクリックして詳細ビューで開きます。詳細ビューの右側のパネルで、
「URL と埋め込みコード」
を展開します。次に、「モバイル」グループで、「モバイル (プログレッシブ)」の右にある
「URL をコピー」
をクリックします。この手順によって、ビデオファイルに URL が与えられ、この URL を
「Enter URL of video file」
フィールドに貼り付けることができます。その後、Internet Explorer、Chrome または Safari でビデオをネイティブに再生できます。作成するサイトの画面に示される指示に従って、WebVTT ファイルを保存します。完了したら、キャプションファイルのコンテンツをコピーしてプレーンテキストエディターに貼り付け、.vtt のファイル名拡張子で保存します。
注意:
英語以外の言語のビデオキャプションをグローバルサポートする場合、WebVTT 規格では、サポートする言語ごとに個別の .vtt ファイルを作成して呼び出す必要があることに注意してください。
通常、キャプション VTT ファイルにはビデオファイルと同じ名前を指定し、
captions
を付加します。これにより、既存の Web コンテンツ管理システムを使用して、ビデオ URL の生成を自動化できます。
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Flash AS3
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Flash ビデオビューアを使用している場合、このファイルが DFXP(Distribution Format Exchange Profile)規格または SMPTE(Society of Motion Picture & Television Engineers)規格に従っていることを確認してください。
キャプション規格の詳細については、次を参照してください。
Timed Text DFXP
SMPTE
推奨キャプションツールと必要なフォーマットおよび規格に対応しているキャプションサービスについて詳しくは、
Adobe Flash accessibility design guidelines
を参照してください。
キャプション XML ファイルの例については、
Sample Caption File
を参照してください。
複数の言語に対応したい場合は、キャプションファイルで言語ごとに言語セクションを繰り返して使用することができます。言語ごとに別々のキャプションファイルを作成する必要はありません。
通常、キャプション XML ファイルにはビデオファイルと同じ名前を指定し、
captions
を付加します。これにより、既存の Web コンテンツ管理システムを使用して、ビデオ URL の生成を自動化できます。
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Scene7 Publishing System で、WebVTT、DFXP または SMPTE の XML キャプションファイルをアップロードします。
詳しくは、
ファイルのアップロード
を参照してください。
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左側のアセットライブラリパネルで、アップロードしたキャプションファイルに関連付けるビデオファイルを含んでいるアセットフォルダに移動します。
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アセットの参照パネルで 1 つのビデオアセットを選択して、アセットのサムネール画像の下にある
プレビュー
/
ビューアリスト
をクリックします。
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ビューアリストの表で、
Univeral_HTML5_Video
、
Universal_HTML5_MixedMedia_dark
または
Universal_HTML5_MixedMedia_light
という名前の HTML5 ビューアか、
Video_Caption
という名前の Flash AS3 ビューアを探し、次のいずれかの操作を行います。
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ポップアップビデオビューアの操作については、名前の最も右側にある
「URL をコピー」
をクリックします。
コピーしたビデオの URL を次の構文と共に追加し、この URL とコピーしたキャプションファイルの URL を関連付けます。
&captionasset=<full Copy URL path to the caption file .vtt,1>
キャプション URL パスの末尾の
,1
に注意してください。パス内のファイル名拡張子 .vtt の直後に、ビデオプレーヤーバーのクローズドキャプションボタンの有効(
1
)または無効(
0
)を設定できます。
-
埋め込まれたビデオビューアの操作については、名前の最も右側にある
「埋め込みコード」
をクリックします。
埋め込みコードダイアログボックスで、
「クリップボードにコピー」
をクリックします。
Flash AS3
Video_Caption
ビューアの場合、コピーした埋め込みコードを次の構文と共に追加します。
document.write('<param name="captionasset" value="
companyname
/
captionfilename
">');
または
HTML5
Universal_HTML5_Video
、
Universal_HTML5_MixedMedia_dark
または
Universal_HTML5_MixedMedia_light
ビューアの場合、コピーした埋め込みコードを次の構文と共に追加します。
videoViewer.setParam("caption","<full Copy URL path to the caption file .vtt,1>"
URL パスの末尾にある
,1
に注意してください。URL パス内のファイル名拡張子 .vtt の直後に、ビデオプレーヤーバーのキャプションボタンの有効(
1
)または無効(
0
)を設定できます。