Assign Multiple Tasks 操作

この操作は、人間中心アプローチのプロセスのデザインで使用されます。この操作により、複数のタスクが作成され、それらのタスクがユーザーおよびグループに割り当てられます。タスクの割り当てについて詳しくは、「ユーザーへのタスクの割り当て」を参照してください。

Participants プロパティ

生成されたタスクの割り当て先を指定するプロパティです。ユーザーリストまたは特定のユーザーやグループを指定できます。ユーザーおよびグループを検索してリテラル値で表現するか、または変数や XPath 式を使用できます。

必要な参加者をすべて追加できます。参加者を追加すると、これらの参加者が表に表示されます。次のボタンを使用して、参加者を追加および削除できます。

  • クリックして参加者を追加します。クリック後、次に示す参加者の指定方法を選択します。

    • User List:アプリケーションのユーザーリストを選択するか、またはユーザーリストを作成します(ユーザーリストの選択を参照)。

    • User:タスクを割り当てる特定のユーザーを検索します(「Select User について」を参照)。

    • Group:タスクを割り当てる特定のグループを検索します(Select Group についてを参照)。

    • Variable:ユーザーまたはグループを識別する変数を選択します。使用可能な変数が Select Variable ダイアログボックスに表示されます。

    • XPath Expression:ユーザーまたはグループの ID に評価される XPath 式を作成します。

    変数または XPath 式で指定する必要がある情報の種類については、XPath 式または変数を使用したユーザーの指定を参照してください。

  • クリックして、選択したアイテムを表から削除します。

表に追加する各アイテムに関して、次のプロパティを設定できます。

Assign To Every User In The Group:
ユーザーグループを表すアイテムの場合、タスクをグループのすべてのメンバーに割り当てるには、このオプションを選択します。選択しなかった場合は、グループの共有タスクリストにタスクが送信されます。

Allow Out Of Office Designation:
ユーザーの Workspace 不在設定に基づいてタスクを転送するには、このオプションを選択します。

Task Instructions プロパティ

タスクを完了するためにユーザーが実行する必要がある手順を示します。

Task Instructions

タスクの手順を表す string 値です。リテラル値を指定する場合は、タスクの手順を入力します。HTML を使用して手順をフォーマットする方法について詳しくは、タスクの手順の指定およびタスクカードでのタスク手順を参照してください。

「Insert Expression」ボタンをクリックして、XPath 式の結果を含めるテンプレート値をリテラルテキストで指定します。

User Actions プロパティ

ユーザーが Workspace ES でタスクを完了するときに選択できるアクションを決定するプロパティです。ユーザーがアクションをクリックしたときに次の結果のいずれかまたは両方が発生するようにアクションを設定できます。

アクションは、リストに表示されるのと同じ順序で Workspace に表示されます。次のボタンを使用して、アクションを作成、変更、および並べ替えます。

クリックしてアクションを追加します。クリック後、Action Properties ダイアログボックスでプロパティ値を指定します。

クリックして、Action Properties ダイアログボックスを使用して選択したアクションを変更します。

クリックして、選択したアクションを削除します。

クリックして、選択したアクションをリストの上方に移動します。

クリックして、選択したアクションをリストの下方に移動します。

Use Completion Policies

すべてのタスクが完了する前に、完了ポリシーを使用して Assign Multiple Tasks 操作を完了する場合に選択します(「Assign Multiple Tasks」操作への完了ポリシーの追加を参照)。

Action Properties ダイアログボックス

Action Properties ダイアログボックスには次のプロパティが表示されます。

Action Name:
Workspace に表示されるアクションの名前です。
注意: アクション名にコンマは使用しないでください。

This Action Needs Confirmation, And Will Use The Following Text As The Message:
ユーザーがアクションをクリックしたときにメッセージボックスをユーザーに表示する場合に選択します。ボックスに、メッセージを入力します。
省略記号ボタンをクリックして XPath Builder を開き、メッセージに含める XPath 式を作成します。実行時に、この式の評価された値がメッセージに挿入されます。

Presentation & Data プロパティ

ユーザーにアセットを表示するプロパティです。ユーザーにアセットおよびデータを表示する方法について詳しくは、データの取得と表示のデザインを参照してください。

表示するファイルの種類を指定するには、次のいずれかのオプションを選択します。

Use An Application Asset:
アプリケーションアセット(フォームやガイドなど)をユーザーに表示する場合に選択します。

Use A Document Variable:
ドキュメント変数に保存されているドキュメントを表示する場合に選択します。

Application Asset

ユーザーに表示するアセットおよびデータを指定するプロパティです。これらのプロパティは、「Use An Application Asset」が選択されている場合に表示されます。

Asset:
ユーザーに表示されるプレゼンテーションアセットです。省略記号ボタン をクリックし、任意のアプリケーションのアセットを選択します。

Action Profile:
アセットで使用するアクションプロファイルです。リストからアクションプロファイルを選択します。表示されるアクションのプロファイルは、選択したアセットに対して既に作成されたものです。

Initial Task Data:
アセットと統合されるデータです。データが含まれた xml 変数を選択します。選択したアクションプロファイルにデータ準備プロセスが含まれている場合、変数はこのデータ準備プロセスに渡されてからアセットと統合されます。

Prepare Data Process Properties:
選択したアクションプロファイルのデータ準備プロセスに入力変数または出力変数が含まれている場合に表示されるプロパティグループです。表示されるプロパティの値を指定します。

Render Process Properties:
選択したアクションプロファイルのレンダリングプロセスに入力変数または出力変数が含まれている場合に表示されるプロパティグループです。表示されるプロパティの値を指定します。

Submit Process Properties:
選択したアクションプロファイルの送信プロセスに入力変数または出力変数が含まれている場合に表示されるプロパティグループです。表示されるプロパティの値を指定します。

Document Variable

ユーザーに表示されるファイルを保持するドキュメント変数を指定するプロパティです。このプロパティグループは、「Use A Document Variable」が選択されている場合に表示されます。

Variable:
使用するドキュメント変数を選択します。
ファイルを保持するこの変数がまだ作成されていない場合は、プラス記号(+)ボタンをクリックして変数を作成します。後で、変数に値が入力されるようにプロセスを設定します。

Reader Submit

ユーザーが Adobe Reader を使用してタスクを開く場合は、これらのプロパティを設定します。

Submit Via Reader:
ユーザーが Adobe Reader を使用してタスクを開き、送信する場合に選択します。選択すると、送信ボタンが Workspace に表示されます。ユーザーが Acrobat Professional および Acrobat Standard を使用してタスクを開く場合、PDF フォームには 1 つ以上の送信ボタンが含まれます。Workspace によりこれらのボタンが検出され、適宜表示されます。

Submit As:
「Submit Via Reader」が選択されている場合、ユーザーが自分のタスクを完了したときに送信されるデータの種類を指定します。

Output プロパティ

ユーザーがタスクを完了したときに LiveCycle サーバーに送信されるデータを保存するプロパティです。プロセスの後半でデータを使用する場合(ドキュメント確認の結果を評価する場合など)は、データを保存する必要があります。詳しくは、「取得したデータの操作」を参照してください。

次のプロパティについては、データの保存に必要な変数がまだ作成されていない場合、プラス記号(+)ボタンをクリックして変数を作成します。XPath 式を使用する場合は、省略記号ボタンをクリックして XPath Builder を開きます。

Task Result Collection

送信された Task Result 値を Task Result Collection 値に保存するプロパティです。

Variable:
送信された Task Result 値を保存する Task Result Collection 変数です。この変数がまだ作成されていない場合は、プラス記号ボタンをクリックして変数を作成します。

Include Captured Data:
タスクのフィールドデータを、コレクションに保存されている Task Result 値に含める場合に選択します。タスクメタデータのみが必要な場合はこのオプションを選択しないでください。例えば、各タスクでクリックされたユーザーアクションのみを評価する場合はこのオプションを選択しないでください。

Include Attachments:
タスクの添付ファイルを、コレクションに保存されている Task Result 値に含める場合に選択します。

Workspace User Interface プロパティ

ユーザーがタスクを開いたときに Workspace に表示されるタスクツールを指定するプロパティです。変数を使用してこれらのプロパティを設定する場合、その変数は Task Runtime UI 変数である必要があります。リテラル値を指定する場合は、次のプロパティの値を指定します。

Default:
標準の Workspace 機能を表示する場合に選択します。

Approval Container(非推奨):
ドキュメントを確認するための機能を表示する場合に選択します。これらの機能により、ユーザーはレビューステータスの確認、コメントの追加、およびタスク手順の確認を行うことができます。

Custom:
ツールのカスタムセットを表示する場合に選択します。カスタムツールは LiveCycle SDK を使用して作成されます(『Programming with Adobe LiveCycle ES4』を参照してください)。「Browse」をクリックして、LiveCycle サーバー上の実行ファイルが置かれている場所を指定します。

UI Options

フォームを開く方法を指定するプロパティです。

Form Must Be Displayed When Completing:
ユーザーがタスクを完了する前にそのタスクを開く必要がある場合に選択します。このオプションを選択しない場合、ユーザーはフォームを開かずにタスクリストのタスクを完了できます。

Open Form Full-screen:
Web ブラウザーウィンドウの使用可能なすべてのスペースを使用してフォームを表示する場合に選択します。ユーザーがタスクを開くと、フォームによって Workspace UI が隠されます。このオプションが選択されているかどうかにかかわらず、ユーザーは必要に応じてフォームの表示領域を最大化したり最小化したりできます。

Task Access Control List (ACL) プロパティ

タスクのアクセス制御リスト(ACL)のプロパティです。ACL により、ユーザーに公開する Workspace 機能が制御されます。詳しくは、「タスク機能へのアクセスの設定」を参照してください。

ACL には、すべてのユーザーに適用される、<default ACL> と呼ばれるデフォルトエントリが含まれています。次に示すように、ユーザーをリストに追加して、デフォルトのアクセス制御を上書きします。

  • 「Add」をクリックして、リストに追加するユーザーを検索します。

  • 省略記号ボタンをクリックして XPath Builder を開き、ユーザーを識別する XPath 式を作成します。この式は、次のいずれかの情報の種類に評価される必要があります。

    • ユーザーアカウントの Global Unique Identifier(GUID)(9A7AD945-CA53-11D1-BBD0-0080C76670C0 など)

    • ユーザーのログイン名(atanaka など)

    • ユーザーの正規名(atanaka.sampleorganization.com など)

    • 電子メールアドレス(atanaka@sampleorganization.com など)

    • 一般名(Akira Tanaka など)

    • ユーザーを表す User

  • リストからユーザーを削除するには、ユーザーを選択して「Delete」をクリックします。デフォルトのアイテムを削除することはできません。

次の機能へのアクセスを制御できます。

Claim:
タスクを要求します。この権限を持っているユーザーは、別のユーザーのキューのタスクを要求できます。

メモの追加:
タスクにメモを追加します。また、ユーザーは、各新規メモに対して読み取り権限、変更権限および削除権限を設定できます。

Share:
タスクを共有します。タスクが共有されている場合、元の権限が適用され、タスクを共有しているユーザーはそのタスクを自分のタスクとして要求できます。

Forward:
タスクを別のユーザーに委任します。

添付ファイルの追加:
タスクに添付ファイルを追加します。また、ユーザーは、各新規添付ファイルに対して読み取り権限、変更権限および削除権限を設定できます。

Consult:
タスクを問い合わせます。問い合わせは、タスクの転送と似ていますが、コンサルタントはそのタスクを完了できません。コンサルタントが実行できるのは、タスクを開き、タスクを保存し、添付ファイルとメモを追加し、問い合わせを要求したユーザーにタスクを返すことだけです。

Add ACL For Shared Queue:
割り当てられたユーザーのキューへの共有キューアクセス権限を持つ他のユーザーに権限を追加します。

Attachments プロパティ

添付ファイルおよびメモが Workspace で表示されるかどうかを指定するプロパティです。これらのプロパティでは、タスクが送信された場合にタスクのメモと添付ファイルを保存する場所も制御します。

Show Attachment Window For This Task:
タスクの添付ファイルおよびメモの表示をユーザーに許可する場合に選択します。

Input List:
(オプション)タスクに追加する添付ファイルとメモを表すドキュメント変数のリストです。

Priority プロパティ

(オプション)Task Priority 値です。HighestHighNormalLow または Lowest の優先度を指定します。デフォルトは Normal です。リテラル値を指定する場合は、リストから優先度を選択します。

詳しくは、「タスクの優先度の指定」を参照してください。

Reminders プロパティ

タスクリマインダを設定するプロパティです。詳しくは、「タスクに関するリマインダーの送信」を参照してください。

リマインダの次の特性を指定できます。

  • 最初のリマインダを送信する日時

  • 後続リマインダ間の期間

  • リマインダが発生した場合のタスク手順

変数または XPath 式として値を指定する場合は、Task Reminder値を指定する必要があります。リテラル値を指定する場合は、次のプロパティの値を指定します。

Enable First Reminder:
リマインダをタスクの所有者に送信するには、このオプションを選択します。

Use Business Calendar:
  • カレンダーの日付ではなく稼働日を使用してリマインダの日付を計算する場合に選択します。このオプションが選択されると、「Hours」および「Minutes」ボックスが使用できなくなり、選択されたユーザーに関連付けられている業務カレンダーが使用されます。選択されたユーザーに業務カレンダーが設定されていない場合は、デフォルトの業務カレンダーが使用されます。

  • Days、Hours および Mintues:タスクが最初に割り当てられてからリマインダが発生するまでの時間(日単位、時間単位、および分単位)を指定します。「Days」、「Hours」および「Minutes」のすべてのボックスの値が 0 である場合、リマインダは発生しません。

    Enable Repeat Reminder:
    最初のリマインダが送信された後に、一定の間隔でリマインダを送信するには、このオプションを選択します。繰り返しリマインダが発生する日時は、最初のリマインダが送信された時間から計算されます。

  • Use Business Calendar:カレンダーの日付ではなく稼働日を使用して繰り返しリマインダの日付を計算するには、このオプションを選択します。このオプションが選択されると、「Hours」および「Minutes」ボックスが使用できなくなり、選択されたユーザーに関連付けられている業務カレンダーが使用されます。選択されたユーザーに業務カレンダーが設定されていない場合は、デフォルトの業務カレンダーが使用されます。

  • Days、Hours および Mintues:タスクが最初に割り当てられてからリマインダが発生するまでの時間(日単位、時間単位、および分単位)を指定します。「Days」、「Hours」および「Minutes」のすべてのボックスの値が 0 である場合、リマインダは発生しません。

    Change Task Instructions On Reminder:
    リマインダの発生時にタスク手順を変更するには、このオプションを選択します。手順のテンプレートをこのボックスに入力します。省略記号ボタンをクリックし、XPath 式を使用してプロセスデータを組み込みます。テンプレートについて詳しくは、以下を参照してください。

Deadline プロパティ

タスクのデッドラインを設定するプロパティです。デッドラインが発生する日時、デッドラインの発生時にタスク手順を変更するかどうか、および特定のルートに従うかどうかを指定できます。

変数または XPath 式を使用してデッドラインを設定するには、Task Deadline値を指定する必要があります。リテラル値を指定する場合は、次のプロパティの値を指定します。

Enable First Deadline:
タスクのデッドラインを作成するには、このオプションを選択します。
Use Business Calendar:
カレンダーの日付ではなく稼働日を使用してデッドラインの日付を計算するには、このオプションを選択します。このオプションが選択されると、「Hours」および「Minutes」のボックスは使用できなくなり、割り当てられたユーザーに関連付けられている業務カレンダーが使用されます。ユーザーに業務カレンダーが設定されていない場合は、デフォルトの業務カレンダーが使用されます。

Days、Hours および Mintues:
タスクが最初に割り当てられてからデッドラインが発生するまでの時間(日単位、時間単位および分単位)を指定します。「Days」、「Hours」および「Minutes」のすべてのボックスの値が 0 である場合、デッドラインは発生しません。

Change Task Instructions On Reminder:
リマインダの発生時にタスク手順を変更するには、このオプションを選択します。手順のテンプレートをこのボックスに入力します。省略記号ボタンをクリックし、XPath 式を使用してプロセスデータを組み込みます。

Follow A Specific Route On Deadline:
デッドライン発生時の後続ルートを指定することで、実行する次の操作を決定するには、このオプションを選択します。

Select Route:
「Follow A Specific Route」が選択されている場合に、後続ルートを選択します。Assign Task 操作から発生するルートがない場合は、「There Are No OutBound Routes」がリストに表示されます。

Custom Email Templates プロパティ

タスクの割り当て時、リマインダの発生時、またはデッドラインの発生時に送信する電子メールのテキストを設定するプロパティです。このリストで、イベントを選択し、次の電子メールテンプレートプロパティを設定します。

Use Server Default:
サーバーで設定されている電子メールテンプレートを使用します。

Do Not Send Email:
電子メール通知を送信しません。

Customize:
タスクの電子メールテンプレートを変更します。「Edit Email Template」をクリックして Email Template Editor ダイアログボックスを使用し、指定したアクションの電子メールテンプレートを変更します(Email Template Editor についてを参照)。

Exceptions

Assign Multiple Tasks 操作は、InvalidPrincipal 例外を発生させる可能性があります。スローできます。この例外は、存在しないユーザーまたはグループがプロパティ値として指定された場合に発生します。