5.4.2 アドビの事前設定 JBoss 用の Oracle の設定

JBoss が、LiveCycle データを格納している Oracle データベースに接続できるようにするには、データソースファイルを作成して、LiveCycle のデプロイ先となる JBoss のインスタンスにデプロイする必要があります。

注意: http://community.jboss.org/wiki/EncryptingDataSourcePasswords で説明されているいずれかの方法を使用して、データソースファイル(adobe-ds.xml および oracle-ds.xml)および login-config.xml ファイルのパスワードを暗号化します。http://blogs.adobe.com/livecycle/2009/10/livecycle_-_encrypting_clearte.html の手順を使用することもできます。

5.4.2.1 adobe-ds.xml ファイルの編集

  1. [appserver root]/server/lc_oracle/deploy/adobe-ds.xml ファイルをテキストエディターで開き、次の行を検索します。

    <connection-url>jdbc:oracle:thin@localhost:1521:adobe</connection-url> 
    <driver-class>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</driver-class> 
    <security-domain>OracleDbRealm</security-domain>
  2. 上述の行の以下のテキストをデータベースに固有の値に置き換えます。

    • localhost:データベースをホストするコンピューターの名前、IP アドレスまたは完全修飾パス。デフォルトは localhost です。

    • 1521:データベースへのアクセスに使用するポート。デフォルトのポートは 1521 です。

    • adobe:LiveCycle データを格納しているデータベースの SID。デフォルト値 adobe をデータベースの SID に置き換えます。

  3. <connection-url> 設定に続く行で、user-name および password 設定を探し、デフォルト値を、アプリケーションサーバーがデータベースにアクセスするために使用するユーザー名とパスワードに置き換えます。

  4. (Oracle RAC のみ)手順 1 で示されている接続 URL を次の接続 URL に置き換えます。

    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ENABLE=broken) (ADDRESS_LIST=(ADDRESS= (PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost1) (PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost2) (PORT=1521)) (LOAD_BALANCE=on) (FAILOVER=on)) (CONNECT_DATA=(SERVER=dedicated) (SERVICE_NAME=service.yourcompany.com) (FAILOVER_MODE=(TYPE=session) (METHOD=basic) (RETRIES=10) (DELAY=3))))
    注意: このエントリが adobe-ds.xml ファイル内に 1 行で表示されることを確認してください。
  5. (Oracle RAC のみ)手順 4 で示されている接続 URL に含まれる次のテキストをデータベースに固有の値に置き換えます。

    • yourhost1:データベースをホストするクラスター内のプライマリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

    • yourhost2:データベースをホストするクラスター内のセカンダリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

      注意: データベースをホストするクラスターは任意の数のノードで構成することができます。yourhost1 および yourhost2 は、クラスターが 2 つのノードで構成される場合の例です。
    • service.yourcompany.com:Oracle RAC データベースのサービス名。

  6. データソース接続の最小値と最大値が次のように設定されていることを確認します。

    • IDP_DS の場合:

      <min-pool-size>1</min-pool-size> 
      <max-pool-size>30</max-pool-size>
    • EDC_DS の場合:

      <min-pool-size>1</min-pool-size> 
      <max-pool-size>20</max-pool-size>
      注意: LiveCycle サーバーで処理する負荷が大きい場合は、JDBC 接続の最大数を増やして、すべてのジョブが確実に処理されるようにします。そのような場合は、IDP_DS と EDC_DS の両方で <max-pool-size> を 50 以上に増やします。
  7. ファイルを保存して閉じます。

5.4.2.2 oracle-ds.xml ファイルの編集

Oracle データベースと共に LiveCycle を実行する場合は、Oracle を JBoss のデフォルトのデータソースに設定する必要がありますこの手順では、Oracle JDBC ドライバーが [appserver root]/server/lc_oracle/lib ディレクトリにインストールされていることを前提としています。

  1. [appserver root]/server/lc_oracle/deploy/oracle-ds.xml ファイルをテキストエディターで開き、<local-tx-datasource> エレメントを Oracle の接続設定の内容に変更します。

    <jndi-name>DefaultDS</jndi-name> 
    <connection-url>jdbc:oracle:thin@localhost:1521:adobe</connection-url> 
    <driver-class>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</driver-class> 
    <security-domain>OracleDbRealm</security-domain>
  2. 上述の行の太字のテキストをデータベースに固有の次の値に置き換えます。

    localhost:この値を Oracle サーバーのホスト名に置き換えます。

    1521:Oracle でデフォルトのポートを使用していない場合は、この値を適切なポート番号に置き換えます。

    adobe:この値をデータベースの SID に置き換えます。

  3. <connection-url> 設定に続く行で、user-name および password 設定を探し、デフォルト値を、アプリケーションサーバーがデータベースにアクセスするために使用するユーザー名とパスワードに置き換えます。

  4. (Oracle RAC のみ)最初の手順で示されている接続設定を、次の接続 URL に置き換えます。
    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ENABLE=broken) (ADDRESS_LIST=(ADDRESS= (PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost1) (PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost2) (PORT=1521)) (LOAD_BALANCE=on) (FAILOVER=on)) (CONNECT_DATA=(SERVER=dedicated) (SERVICE_NAME=service.yourcompany.com) (FAILOVER_MODE=(TYPE=session) (METHOD=basic) (RETRIES=10) (DELAY=3))))
    注意: このエントリが oracle-ds.xml ファイル内に 1 行で表示されることを確認してください。
  5. (Oracle RAC のみ)前の手順で示されている接続 URL に含まれる次のテキストを、データベースに固有の値に置き換えます。

    • yourhost1:データベースをホストするクラスター内のプライマリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

    • yourhost2:データベースをホストするクラスター内のセカンダリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

      注意: データベースをホストするクラスターは任意の数のノードで構成することができます。yourhost1 および yourhost2 は、クラスターが 2 つのノードで構成される場合の例です。
    • service.yourcompany.com:Oracle RAC データベースのサービス名。

  6. ファイルを保存して閉じます。

5.4.2.3 login-config.xml ファイルの編集

  1. [appserver root]/server/lc_oracle/conf/login-config.xml ファイルをテキストエディターで開き、<policy> エレメント内の次のコードを変更します。

    <application-policy name="OracleDbRealm"> 
        <authentication> 
            <login-module 
            code="org.jboss.resource.security.SecureIdentityLoginModule" flag  
            = "required"> 
            <module-option name="principal">adobe</module-option> 
            <module-option name="userName">adobe</module-option> 
            <module-option name="password">adobe</module-option> 
            <module-option 
            name="managedConnectionFactoryName">jboss.jca:service=LocalTxCM, 
            name=DefaultDS</module-option> 
            </login-module> 
        </authentication> 
    </application-policy>
  2. 太字のテキストをデータベースに固有の値に置き換えて、アプリケーションサーバーがデータベースにアクセスできるようにします。

    注意: Oracle RAC の場合、adobe をデータベスに固有のサービス名に置き換えます。
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. JBoss を起動します。