データディクショナリと一般的なアドビアプリケーションモデリングテクノロジーとの違い

Data Dictionary 構築ブロックはドメインモデルを取り込むために、アドビのアプリケーションモデリングテクノロジーを活用します。Data Dictionary のツールを使用して作成されたデータディクショナリは、カスタム注釈の付いた拡張された注釈付きモデルです。構造、メタデータおよびバックエンドのデータバインディングを取り込みます。

データディクショナリ作成のためのサポート対象 XSD 構成要素

Data Dictionary 構築ブロックのスキーマ定義によるサポート対象の構成要素およびデータタイプについて、以下の表に示します。

XSD 構成要素

説明

complexType

インラインの「ref」複合タイプ。

複合タイプの内部はシーケンスです。複合タイプの要素とは、他の要素や属性を含む XML 要素です。複合タイプの要素は、データディクショナリで複合データディクショナリ要素にマップされます。

単純タイプ

String、Number、Date、Boolean プリミティブ。

xs:ID

xs:ID タイプの属性はキー要素としてマークされます。

maxOccurs

<maxOccurs> インジケーターには、要素が発生する最大回数を指定します。DDE が「コレクション」タイプであるかどうかの確認に使用されます。

minOccurs

minOccurs == 0 の場合、対応するデータディクショナリ要素がオプションまたは必須でないものとしてマークされます。

列挙値

Data Dictionary 構築ブロックは、データディクショナリ要素のサブタイプとして列挙型をサポートします。このタイプを使用して、データディクショナリ要素に指定できる値のリストを定義できます。

References

XSD スキーマ内の循環参照および再帰的参照が処理されます。

データディクショナリを作成するための XSD の読み込みの際には、すべての XSD 要素はサポートされません。制約事項の一部について、以下の表に示します。

要素

説明

xs:Restrictions

「列挙型」の制約条件のみがサポートされます。列挙型を使用して、サブタイプ enum のデータディクショナリ要素を定義し、値セット(値のドメイン)を DDE に関連付けます。

xs:include、xs:import

複数のファイルにまたがる XML スキーマはサポートされません。

xs:any

<any> 要素は、名前空間のリストに属するあらゆる要素を挿入できるワイルドカードになります。

xs:Substitution

ある要素の代わりに他の要素を使用することはサポートされていません。

データディクショナリ用のカスタムデータモデル注釈

データディクショナリは、注釈付き拡張データモデルに変換することができ、またそのモデルから作成することができます。ここでの注釈とはデータディクショナリ固有のものであり、モデル内にすべてのデータディクショナリ固有情報を取り込むものです。モデルレベルの注釈について、以下の表に示します。

注釈

項目

説明

DDS

name

必須。データディクショナリの名前。

DDS

displayName

オプション。ユーザーにわかりやすいデータディクショナリの名前。

DDS

version

オプション。データディクショナリのバージョン。

DDS

type

オプション。データディクショナリの種類は、SYSTEM または NONSYSTEM です。詳しくは、Java ドキュメントの「DataDictionaryType」列挙型クラスを参照してください。

DDS

referenceName

必須。参照名を使用して、データディクショナリ内に DDE の一意の名前を格納します。このプロパティは、アセット内の DDE の参照に使用します。このプロパティは、一度作成すると変更できません。ある DDE の referenceName が変更された場合は、その DDE に対する参照すべてを、該当するアセット内で変更する必要があります。

General

description

オプション。データディクショナリの説明。

エンティティレベル注釈について以下の表に示します。

注釈グループ

注釈

説明

DDS

setAsTopLevelWithName

オプション。データディクショナリで使用できるトップレベルエンティティは 1 つのみです。この注釈は、トップレベルエンティティが複数存在する場合、使用するトップレベルエンティティの選択に役立ちます。この注釈がない場合は、複数のトップ要素を含んだ正しくないデータディクショナリが作成されます。

DDS

displayName

オプション。ユーザーにわかりやすい DDE の名前。

DDS

lcdsDestination

オプション。システムデータディクショナリの場合は必須。DMS または Data Services 注釈グループのいずれかで指定します。

General

description

DDE の説明。

XmlBinding

xpath

DDE を XML スキーマにバインディングするために使用します。