Form Design パースペクティブを使用して、LiveCycle アプリケーションのフォームデザインを作成します。Workbench でフォームを作成し、LiveCycle ES3 - Designer 10 でフォームを設計します。Workbench から Designer を開いた場合、Designer でフォームデザインを作成してから Workbench にチェックインすることもできます。
ユーザーの操作を必要とする自動ビジネスプロセスに対してフォームデザインを作成できます。例えば、オンラインの住宅ローン申し込みは、顧客がオンライン申し込みフォームに入力して銀行に送信すると開始されます。銀行は申し込みをレビューし、申し込みのステータスを顧客に送信します。
Form Design パースペクティブは、フォームデザインを作成するためのデフォルトビューのコレクションです。このコレクションには、Designer でフォームデザインを作成する際に使用するビューが含まれています。
- Applications:
- LiveCycle ソリューションの実装に必要なアセットを保存するためのコンテナです。アセットには、フォームデザイン、フラグメント、画像、プロセス、DDX ファイル、JavaServer ページ、HTML ページ、SWF ファイルなどがあります。
- Resources:
- リポジトリ内のすべてのコンテンツが階層表示されます。フォームデザイン、画像、フラグメント、スキーマ、WSDL ファイル、XML ファイルおよび SWF ファイルを含むフォルダーにアクセスできます。
- Editor:
- フォームデザインの最初のページの画像が表示されます。エディターは、フォームを開くと自動的に開かれます。エディター領域内のタブは、編集のために現在開いているフォームの名前を示しています。名前の横にあるアスタリスク(*)は、ファイルまたはオブジェクトに未保存の変更があることを示します。
作業中に Form Design パースペクティブと他のパースペクティブを切り替えることができます。Workbench に関する知識がより深まると、Form Design パースペクティブに含まれていないビューを開くことができます(パースペクティブを参照)。
Designer は LiveCycle リポジトリと通信しません。フォームが LiveCycle アプリケーション内のアセットを参照している場合、ローカルファイルシステム上でこれらのファイルを同期します。参照されるファイルを同期しない場合、これらのファイルは Designer で使用できません。
Workbench を使用したフォームデザインの作成:Form Design パースペクティブがまだ開いていない場合は、開きます(「Form Design パースペクティブを開く」を参照)。
アプリケーションを作成し、リソースを追加します(フォームおよびアセットの編成を参照)。
フォームデザインを作成します(フォームデザインの作成を参照)。
フォームデザインを保存します(フォームデザインの保存を参照)。
フォームデザインをプレビューし、テストします。
作業中にフォームデザインをプレビューするには、Designer で「Preview PDF」タブを使用します。プレビューすると、Designer によってフォームが PDF ファイルとしてレンダリングされます。
フォームは、サンプルデータを使用してテストできます。Designer を使用すると、フォームをプレビューおよびテストするためのサンプルデータを自動生成できます(Designer ヘルプの「フォームのプレビュー用にサンプルデータを自動生成するには」を参照)。
フォームデザインを Adobe LiveCycle ES3 - Process Management 10 で使用できるように準備します。
プロセスの一部となるフォームデザインには、特定のオブジェクトを機能させることが必要です。例えば、Workspace で使用可能にするアプリケーションの一部となるフォームなどです。フォームデザインを Workspace で使用できるように、フォームデザインにボタンオブジェクトを追加します。ボタンオブジェクトは、送信ボタンか、または送信ボタンを参照するボタンにする必要があります。
Designer には、フォームを Workspace で使用できるようにするための、「Process Fields」および「Form Bridge」という 2 つのカスタムオブジェクトがあります。フォームデザインを Process Management 用に準備する方法について詳しくは、Designer ヘルプの「Process Management 用フォームの作成」を参照してください。
Form Design パースペクティブを開くForm Design パースペクティブを開いて、フォームデザインを作成します。
Form Design パースペクティブは、フォームデザインに関連付けられています。これは、XDP および PDF で保存できます。フォームデザインを作成または開くと、Workbench の外部で動作する Designer 内にファイルが開かれます。Workbench には、Designer で開いているフォームデザインごとに、1 つのタブが表示されます。タブには、フォームデザインの最初のページの画像が表示されます。タブの画像をクリックすると、Designer で開いているフォームに自動的に切り替わります。
Form Design パースペクティブを開く: 次のいずれかのアクションを実行します。 ツールバーで「Open Perspective」ボタンをクリックし、「Form Design」を選択します。
Window/Open Perspective/Other をクリックし、「Form Design」を選択して「OK」をクリックします。
Window/Open Perspective/Form Design をクリックします。
デフォルトでは、パースペクティブは常に同じウィンドウ内に開きます。新しいウィンドウ内にパースペクティブを開くには、環境設定を編集します。
フォームおよびアセットの編成Workbench でアプリケーションビューを使用して、画像やフラグメントなどのフォームデザインおよびアセットを保存するアプリケーションを作成します。アプリケーションの作成後、フォルダーを作成して、フォームデザインおよびアセットを要件に合わせて編成します。例えば、最上位のフォルダーにフォームデザインを保存し、フラグメントと画像をサブフォルダーに格納します。この例では、Fragments というサブフォルダーにフラグメントを格納し、Images というサブフォルダーに画像ファイルを格納します。
フォームまたはアセットを作成したら、他の開発者が使用できるようにそれらを Workbench にチェックインします。
フォームデザインを編集する前に、ローカルファイルシステム上のアセットを同期します。ファイルを同期しない場合、ファイルは Designer で使用できません。
フォームデザインの作成New Form ウィザードで、XDP および PDF のフォームデザインを作成できます。New Form ウィザードは Workbench で開始して、Designer に引き継がれます。
New Form ウィザードでは、一連の手順に従って、作成するフォームデザインのタイプ、ユーザーによる入力の方法、および情報の送信方法を選択します。フォームデザインを作成するには、次のいずれかの方法を選択します。
- 空白のフォームを使用:
- ページのサイズ、向きおよびページ数を指定できます。
- テンプレートに基づく:
- フォームデザインのベースにする事前定義済みテンプレートを選択できます。これらのテンプレートは複数のカテゴリに分類されます。
- PDF ドキュメントの読み込み:
- ローカルファイルシステムから PDF ファイルを読み込むことができます。固定ページまたは流動レイアウトを使用したインタラクティブフォームとして PDF ファイルを読み込むことを指定できます。データモデルを選択した場合は、フォームが PDF ファイルとして保存されるため、固定ページを使用したインタラクティブフォームを作成するオプションは使用できません。
- Word ドキュメントの読み込み:
- ローカルファイルシステムから Word ドキュメントを読み込むことができます。
New Form ウィザードを完了すると、Designer 内にフォームが開き、フォームを設計できるようになります。Workbench には、Designer で開いているフォームデザインごとに、対応する 1 つのタブが表示されます。タブには、フォームデザインの最初のページの画像が表示されます。タブ上の画像をクリックすると、Designer で開いているフォームに切り替わります。
フォームデザインの作成:Form Design パースペクティブがまだ開いていない場合は、開きます(「Form Design パースペクティブを開く」を参照)。
次のいずれかのアクションを実行します。
File/New/Form をクリックします。
File/New/Other/Adobe LiveCycle/Form をクリックし、「Next」をクリックします。
Applications ビューでアプリケーションバージョンを右クリックして、New/Form をクリックします。
注意: このオプションは、ルートアプリケーションフォルダーを選択した場合には使用できません。
画面上の指示に従ってフォームを作成します。
New FormNew Form 画面は、New Form ウィザードの最初の画面です。New Form 画面では、フォームの名前と場所を指定して、フォームデザインを作成します。
注意: 「Finish」ボタンをクリックすると、New Form ウィザードの残りの画面でデフォルト設定を使用して XDP フォームが作成されます。
- Name:
- フォームデザインの名前です。
- Description:
- (オプション)フォームデザインの説明です。説明は Properties ビューに表示されます。また、Designer の Form Properties ダイアログボックスにも表示されます。
- Location:
- ローカルコンピューター上で同期されたすべてのアプリケーションが一覧表示されます。フォームデザインを作成するフォルダーを選択します。
- New Folder:
- 選択した場所にフォルダーが作成されます。フォルダーの名前を指定します。
フォームデータモデルの指定New Form ウィザードの Specify Form Data Model 画面で、フォームのデータモデルを指定します。
データモデルを選択すると、レコードのドキュメントである XDP フォームが作成されます。非インタラクティブ PDF フォームのみを作成できます。「Next」ボタンをクリックすると、Opening LiveCycle Designer 画面が表示されます。
注意: 「Finish」ボタンをクリックすると、残りの New Form 画面でデフォルト設定を使用して XDP フォームが作成されます。
- Specify a data model for this form (data model or schema):
- データモデルや XML スキーマを選択または読み込むことも、データモデルを選択しないこともできます。選択した内容によって異なるオプションが表示されます。
- Select a data model from a LiveCycle application:
- ローカルコンピューター上のアプリケーションから XML スキーマまたはデータモデルを選択します。
- Import a data model:
- ローカルコンピューターから現在のアプリケーションに XML スキーマまたはデータモデルファイルを読み込みます。
- No data model:
- (デフォルト)「No Data Model」を選択すると、その他のオプションは無効になります。必要に応じて、Designer でデータモデルまたはスキーマを追加できます。
- Enter or select a data model:
- このオプションは、「Select A Data Model From A LiveCycle Application」を選択した場合にのみ使用可能です。フォームのデータモデルを選択します。フォルダーリストに、ローカルコンピューター上で同期されているすべてのアプリケーションが表示されます。このリストには、フォルダー、スキーマファイル(XSD)およびデータモデルファイル(FML)のみが表示されます。
- Import data model:
- このオプションは、「Import A Data Model」を選択した場合にのみ表示されます。読み込むデータモデルファイルを選択します。
- Enter or select the parent folder:
- このオプションは、「Import A Data Model」を選択した場合にのみ表示されます。データモデルファイルを保存する親アプリケーションフォルダーを選択します。
- New Folder:
- このボタンは、「Import A Data Model」を選択した場合にのみ表示されます。読み込んだデータモデルのためのフォルダーを作成する場合は、このボタンをクリックします。
フォームの使用法New Form ウィザードの Form Usage 画面で、フォーム入力時のフォームの送信方法を指定します。また、フォームに対して Acrobat および Adobe® Reader® 機能を設定することもできます。
注意: 「Finish」ボタンをクリックすると、残りの New Form 画面でデフォルト設定を使用して XDP フォームが作成されます。
- フォーム送信
- フォーム入力時のフォームの送信方法を指定します。後から Designer で「Submit」ボタンを追加することもできます。プロセスの一部となるフォームデザインには、特定のオブジェクトを機能させることが必要です。例えば、Workspace で使用可能にするアプリケーションの一部となるフォームなどです。フォームデザインを Workspace で使用できるように、フォームデザインにボタンオブジェクトを追加します。ボタンオブジェクトは、送信ボタンか、または送信ボタンを参照するボタンにする必要があります。
- From LiveCycle Workspace ES3:
- (デフォルト)フォーム入力時に Workspace からフォームを送信します。Form Bridge カスタムオブジェクトおよび「Submit」ボタンが、自動的にフォームデザインに追加されます。
- Through email:
- フォーム入力時に電子メール経由でフォームを送信します。Process Fields カスタムオブジェクトは自動的にフォームデザインに追加されます。Process Fields カスタムオブジェクトには「Submit」ボタンが含まれています。
Adobe Acrobat/Readerフォーム入力時に Acrobat または Adobe Reader を使用してフォームを送信する場合は、次のオプションを設定します。
- Submit using Adobe Reader 9.1 or later:
- フォーム入力時に Adobe Reader 9.1 以降を使用してフォームを送信する必要があります。「Submit」ボタンはフォームデザインに追加されません。「Submit Adobe Acrobat/Reader Form As」オプションから形式を選択します。
- Features that Adobe Reader users will use:
- フォーム入力時に Adobe Reader で使用する機能を指定します。
- Commenting:
- フォーム上のコメントを有効にし、固定フォームを作成します。XDP フォームを作成する場合にこのオプションを選択すると、デフォルトのサーバーレンダリングおよび PDF プレビュー形式が固定に設定されます。Reader Extensions サービスを使用して、使用権限を適用します。
- Digital signatures or certification:
- フォーム上の電子署名または証明書を有効にします。フォーム送信タイプは PDF にする必要があります。また、「Submit Adobe/Reader Form As」オプションは「PDF」に設定します。同時に「Use Adobe Reader 9.1 Or Later」も選択した場合、「Submit」ボタンはフォームに追加されません。Reader Extensions サービスを使用して、使用権限を適用します。
- Encryption:
- フォームの暗号化を有効にします。
- Submit Adobe Acrobat/Reader form as:
- フォームの送信形式を指定します。デフォルトは XDP です。ただし、「Digital Signatures Or Certification」を選択した場合は、「PDF」に設定されます。送信形式が PDF の場合は、Reader Extensions サービスを使用して、使用権限を適用します。
Designer を開くOpening LiveCycle Designer 画面に、New Form ウィザードを Designer で続行することが示されます。Designer に、フォームの作成方法を選択するための Getting Started 画面が表示されます。
フォームデザインを開くWorkbench でフォームデザインを開くと、フォームデザインは Designer 内に開きます。Workbench で、タブにフォームデザインの最初のページの画像が表示されます。画像をクリックすると、Designer 内に開いているフォームデザインに切り替わり、フォームの編集が可能になります。
Workbench では複数のフォームデザインを開くことができます。各フォームデザインは別々のタブに表示されます。
Designer でフォームデザインを閉じると、Workbench での対応するタブが閉じます。Workbench でタブを閉じると、Designer での対応するフォームデザインが閉じます。
Open a form design: 次のいずれかのアクションを実行します。 Applications ビューで、フォームデザインをダブルクリックします。フォームデザインが Designer 内に開きます。対応するタブが Workbench に表示され、フォームデザインの最初のページの画像が表示されます。
フォームデザインが既に開いている場合は、対応するタブをクリックしてから、フォームデザインの画像をクリックします。Designer 内に開いているフォームデザインにフォーカスが切り替わります。
Close a form design:Designer でフォームデザインを保存します。
Designer または Workbench でフォームを閉じます。
フォームデザインの保存Designer でフォームデザインを保存します。フォームを保存した後、フォームを Workbench にチェックインして、同じサーバーに接続している他のユーザーにフォームが使用可能になっていることを確認します。
PDF ファイルを保存するときに、ファイルを動的 XML フォームとして保存するか、または静的 PDF フォームとして保存するかを選択できます(Designer ヘルプの「「保存オプション」タブ(フォームのプロパティダイアログボックス)」を参照)。
注意: Designer での作業中にサーバーへの接続が中断された場合、フォームへの変更は保存されません。接続が中断されたことを通知するメッセージが表示されますが、フォームが保存されなかったことを示す警告メッセージは表示されません。変更が保存されなかった場合は、タブフォーム名にアスタリスク(*)が表示され、Resources ビューのバージョンは増分されません。変更内容を失わないようにするには、ファイルをローカルに保存してから、後で Workbench に再度読み込みます。
詳細情報の場所Designer を使い慣れていない場合は、Designer ヘルプおよび Designer クイックスタートのトピックにアクセスできます。
Designer には、完全なサンプルフォームが各種用意されています。各サンプルフォームには、フォームデザイン、サンプルデータ、スキーマおよび最終版のフォームが含まれています。サンプルフォームは、単純型と複合型の両方のフォームデザインテクニックを表したもので、Designer のインストールフォルダー内の JA¥Samples フォルダーにインストールされます。
フォームデザインを開くと、Help メニューから Designer ヘルプを利用できます。フォームについて詳しくは、Designer ヘルプの次のトピックを参照してください。
はじめに
サンプルフォーム
LiveCycle Designer 10 の使用/フォームデザインの操作/作成、開く、保存/フォームを開く、フォームの保存/対象となる Acrobat および Adobe Reader のバージョンの選択
フォームデザインの操作/文書の読み込み/PDF 文書のアートワークとしての読み込み
LiveCycle Designer 10 の使用/データソースの操作/データソースへの接続/XML データファイルへのデータ接続を作成するには
フォームデザインの操作/Process Management 10 用フォームの作成
XML スキーマの作成XML スキーマは、XML ドキュメントのタイプを記述したものです。通常、XML ドキュメントの構造およびコンテンツに対する制約が記述されます。
XML スキーマ定義ファイル(XSD)を作成してフォームに結合し、スキーマ内に定義された特定の要素および属性をフォームデザイン内のフィールドにバインドできます。この操作は、スキーマと一致する形式でフォームフィールドにデータをマップしたり、フォームフィールドからデータをマップしたりするために使用します。
この節に示す手順では、XML スキーマの作成手順と編集手順を理解していることを想定しています。
XML スキーマの作成XML スキーマエディターを使用して、XML スキーマを作成します。
File/New/XML Schema をクリックします。New XML Schema ダイアログが表示されます。
「Name」ボックスにスキーマの名前を入力します。
(オプション)「Description」ボックスにスキーマの説明を入力します。
XML スキーマの親フォルダーの場所を入力または選択します。Application ビューにスキーマが表示されます。
「Finish」をクリックします。XML エディターが表示されます。
必要に応じてスキーマを作成します。例えば、XML スキーマ定義ファイルを定義するための要素および属性を追加します。このタスクを実行するには、Design ビューまたは Source ビューを使用できます。
スキーマを保存するには、次のいずれかを実行します。
XML スキーマの編集XML スキーマエディターを使用して、XML スキーマを編集します。
Application ビューで、編集するスキーマを右クリックします。
「Open」をクリックします。スキーマが XML スキーマエディター内に開きます。
必要に応じて変更を行います。
スキーマを保存するには、次のいずれかを実行します。
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