Workbench では、リソースはアプリケーションに含まれているファイルではなく、プログラムによって直接 LiveCycle リポジトリに配信されるファイルです。リソースの例としては、LiveCycle ES(8.x)から移行されたコンテンツがあります。
注意: アプリケーションに直接関連付けられているリソースを表示するには、アプリケーションビューを参照してください。
リソースビューは、Process Design パースペクティブおよび Form Design パースペクティブではデフォルトで表示されません。リソースビューを開くには、Window/Show View/Resources を選択します。ビューには、リポジトリ内のリソースの階層リストが含まれています。リソースビューでは、リソースを参照することや、次の操作を実行することができます。
リソースのフィルタリングされたリストの表示
リソース間の依存関係の表示
バージョン履歴の表示
リソースのアクセス権限の設定
リソースのフィルタリングリソースビューには、最初、表示する権限があるリポジトリ内のすべてのコンテンツが表示されます。リソースをフィルタリングすることで、表示されるコンテンツをさらに制限できます。
リソースビューでのリソースのフィルタリング: リソースビューのツールバーの次のいずれかのボタンをクリックします。 - Filter for PDF Files:
- ファイル名の拡張子が .pdf のリソースのみが表示されます(PDF アイコンの表示を参照)。
- Filter for Image Resource:
- 画像リソースのみが表示されます。画像リソースのファイルの名拡張子には、.png、.gif、.jpeg などがあります。
- Filter for XDP Form:
- ファイル名の拡張子が .xdp のリソースのみが表示されます。
- Filter Resources:
- すべてのリソースが表示されます。
PDF アイコンの表示リソースビューでは、最初、PDF ファイルが XDP ファイルのアイコンで表示される場合があります。代わりに Adobe Acrobat PDF アイコンを表示するには、次の手順を実行します。
PDF ファイルに対する PDF アイコンの表示:Window/Preferences を選択します。
Preferences ダイアログボックスで、General/Editors/File Associations を選択します。
「File Types」ボックスで、「*.pdf」を選択します。
「Associated Editors」ボックスで、「Add」をクリックします。
Editor Selection ダイアログボックスで、「External Programs」をクリックします。「Adobe Acrobat Document」を選択し、「OK」をクリックします。
「Associated Editors」ボックスで、「Default」をクリックし、「OK」をクリックします。
リソースビューで、「Refresh Selection」ボタンをクリックします。
リソースの関係の表示リソースビューに一覧表示されるリソースは、その他のリソースで再利用できます。そうすると、アプリケーションデザインの一貫性と効率が向上する一方で、これらのアセット間に関係が作成されます。そのため、共有リソースを変更または削除する場合は、先にその変更がその他のリソースに与える影響をチェックしてください。リソースの関係は、Relationships ダイアログボックスで確認できます。
Relationships ダイアログボックスには、選択したリソースを参照しているすべてのリソースの表が表示されます。表には、各リソースの次の情報が含まれています。
- Name:
- リソースのパスです。リソースのファイル名が含まれます。
- Date:
- 最新のリビジョンが作成された日付です。
- Version:
- リソースの現在のバージョンです。
- Created By:
- リソースを最初に作成したユーザーの名前です。
- Last Modified By:
- リソースの最新バージョンを作成したユーザーの名前です。
リソースの関係の表示: リソースビューで、リソースを右クリックし、「Relationships」を選択します。
リストのソート:デフォルトでは、リストは Name 列の昇順でソートされます。リストを別の列でソートできます。
列見出しをクリックすると、リストがその列でソートされます。
(オプション)列見出しを再度クリックすると、ソート順が変更されます。
ファイルバージョンの使用ファイルのバージョン番号は、変更したファイルを保存すると自動的に更新されます。ファイルのすべてのバージョンの履歴を表示できます。また、古いバージョンを最新バージョンに更新できます。リソースが参照されている場合、その最新バージョンが使用されます。
バージョン番号は、ファイル名の横に括弧で囲まれて表示されます。バージョン番号は #x.y という形式です。x はメジャーバージョンで、y はマイナーバージョンです。ファイルが初めて作成またはリポジトリに追加されると、バージョンは #1.0 になります。
メジャーバージョンは、明示的に要求された場合にのみ増加します(古いバージョンのファイルの使用を参照)。マイナーバージョンは、ファイルが変更、保存または置き換えられるたびに増加します。
バージョン履歴の表示バージョン番号、最後に変更された日付、変更したユーザー、そのバージョンに関連付けられているコメントを含む、ファイルの履歴を表示できます。
また、リソースの任意のバージョンを別の名前で保存することや、別の場所に保存することもできます。そうすると、以前のバージョンを最新バージョンに更新せずに確認できます。
ファイルのバージョン履歴の表示: ファイルを右クリックし、「History」を選択します。Versions ダイアログボックスが表示されます。
別の場所へのリソースのバージョンの保存:Versions ダイアログボックスで、バージョンを選択し、「Save As」をクリックします。
Save As ダイアログボックスで、場所とファイル名を指定し、「Save」をクリックします。
古いバージョンのファイルの使用古いバージョンのファイルを最新バージョンに更新できます。そうすることで、それ以降の変更で上書きされた古いバージョンのリソースを取得できます。最新バージョンに更新すると、指定した古いバージョンの内容で新しいバージョンが作成されます。リソースのメジャーバージョン番号を増加して、リソースが大きく変更されたことを示すこともできます。また、最新バージョンのファイルにエラーが含まれており、以前のバージョンに戻す場合などにも、この操作を実行する必要があります。
古いバージョンのファイルの最新バージョンへの更新:ファイルを右クリックし、「History」を選択します。
ファイルのバージョンを選択し、「Promote to Current」をクリックします。
バージョンを更新する理由を説明するコメントを入力します。
(オプション)「Update Major Version」をクリックします。このオプションを選択すると、メジャーバージョン(ドットの前の番号)が増加し、マイナーバージョン(ドットの後ろの番号)がゼロに変更されます。このオプションを選択しない場合は、マイナーバージョンのみが増加します。
「OK」をクリックし、「Close」をクリックします。
これで、更新されたファイルが新しいバージョン番号でリソースビューに表示され、このバージョンのファイルがそのファイルを参照するすべてのサービスで使用されます。
アクセス権限の設定十分な権限を持っている場合は、リソースビューを使用して、リポジトリ内のリソースへのアクセス権限を表示、追加または削除できます。管理者としてログオンしている場合、または管理者から必要な権限を割り当てられている場合は、通常、それらのタスクを実行するのに十分な権限を持っています。
アクセス権限についてフォルダーに追加された権限は、特定のユーザーまたはグループに適用されます。次の権限があります。
- Delegate:
- ユーザーは、フォルダーの他のユーザーにアクセス権限を割り当てることができます。
- Read:
- ユーザーは、フォルダー内のリソースを開くことができます。
- Traverse:
- ユーザーは、フォルダーのコンテンツを表示し、そのフォルダーから下位レベルのフォルダーに移動できます。ユーザーが下位レベルのフォルダーの Read 権限または Write 権限を必要としているが、上位レベルのフォルダーのリソースの権限を必要としていない場合に、この権限を使用します。
- Write:
- ユーザーは、フォルダー内のリソースを変更および保存できます。
上級管理者ロールまたはアプリケーション管理者ロールが割り当てられているユーザーは、アクセス権限に関係なく、すべてのリソースにフルアクセスできます。ユーザーロールは、管理コンソールを使用して管理します。その他のすべてのユーザーロールでは、権限をフォルダーに明示的に追加する必要があります。
ユーザーがリポジトリからのサポートが必要なアクションを開始すると、権限がチェックされます(LiveCycle 管理ヘルプも参照)。
アクセス権限の表示および変更ユーザーまたはグループがフォルダーに対して持っている現在の権限を表示および変更できます。
デフォルトでは、フォルダーの権限への変更は、フォルダー内のすべてのリソースとサブフォルダー内のリソースに適用されます。ただし、変更がフォルダー内のリソースのみに適用されるように指定することもできます。
フォルダーを右クリックし、「Access Control」を選択します。
十分な権限がない場合、「Access Control」コマンドは淡色表示になります。
アクセス権限を変更するユーザーまたはグループを選択します。そのフォルダーに対するユーザーまたはグループのアクセス権限が Permissions 領域に表示されます。
追加する権限を選択し、削除する権限の選択を解除します。
サブフォルダーに変更を適用するかどうかを指定します。
「OK」をクリックします。
アクセス権限の追加ユーザーまたはグループのリソースへのアクセスを設定するには、アクセス権限を追加します。権限は、フォルダーレベルで追加します。フォルダー内のすべてのリソースには、同じアクセス権限が適用されます。
デフォルトでは、フォルダーの権限は、フォルダー内のすべてのリソースとサブフォルダー内のリソースに適用されます。ただし、変更がフォルダー内のリソースのみに適用されるように指定することもできます。
サブフォルダーごとに異なるアクセス権限を管理する方法について詳しくは、サブフォルダーごとに異なる権限の追加を参照してください。
アクセス権限の追加:フォルダーを右クリックし、「Access Control」を選択します。
十分な権限がない場合、「Access Control」コマンドは淡色表示になります。
アクセス権限を与えるユーザーおよびグループを指定するには、「Add」をクリックします。Add Users and Groups ダイアログボックスが表示されます。
ユーザーおよびグループの検索:
「Results」ボックスで、追加するユーザーおよびグループを選択し、「Add」をクリックします。
「Selected User(s) Or Group(s)」ボックスにアクセス権限を設定するすべてのユーザーおよびグループが含まれるまで手順 3 ~ 4 を繰り返し、「OK」をクリックします。
Access Control ダイアログボックスの「Users And Groups」ボックスで、アクセス権限を設定する 1 つ以上のユーザーおよびグループを選択します。
Permissions 領域で、選択したユーザーおよびグループに割り当てる権限を選択します。
Read 権限を選択すると、Traverse が自動的に選択されます。Write 権限を選択すると、Read と Traverse の両方が自動的に選択されます。
手順 6 ~ 7 を繰り返して、すべてのユーザーまたはグループのアクセス権限を設定します。
Propagate Permission Changes 領域で、アクセス権限をフォルダーとサブフォルダーに適用するか、フォルダーのみに適用するかを指定するオプションを選択します。
「OK」をクリックします。
サブフォルダーごとに異なる権限の追加リソースへのアクセス権限を追加する場合、フォルダーのみに追加することも、フォルダーとすべてのサブフォルダーに追加することもできます。サブフォルダーごとに異なるアクセス権限をすばやく実装するには、次の方法を使用します。
たとえば、Folder1、Folder2、Folder3 という 3 つのフォルダーがリソースビューの localhost という名前のルートの下に作成されているとします。
GroupA と GroupB の 2 つのユーザーグループに対して次のような権限を追加する必要があります。
GroupA は Folder1 のみの表示およびアクセスができる。
GroupB は Folder2 のみの表示およびアクセスができる。
どちらのグループも Folder3 の表示およびアクセスはできない。
これらのアクセス権限を実装するには、次の手順を実行します。
管理コンソールを使用して、GroupA と GroupB を含むユーザーグループ(ResourceUsers)を作成します。
ResourceUsers グループの Traverse 権限をルート(localhost)に追加し、権限がすべてのサブフォルダーに適用されるように指定します。この手順によって、すべてのユーザーがフォルダーツリー全体を移動できるようになります。
GroupA の Read、Write および Traverse 権限を Folder1 に追加します。
GroupB の Read、Write および Traverse 権限を Folder2 に追加します。
Folder1、Folder2 および Folder3 から ResourceUsers グループのすべての権限を削除します。
追加のユーザーがフォルダーにアクセスする必要がある場合は、そのユーザーを GroupA または GroupB に追加します。
アクセス権限の削除ユーザーまたはグループがフォルダー内のリソースにアクセスする必要がない場合は、アクセス権限を削除します。
アクセス権限の削除:フォルダーを右クリックし、「Access Control」を選択します。
十分な権限がない場合、「Access Control」コマンドは淡色表示になります。
アクセス権限を削除するユーザーまたはグループを選択し、「Remove」をクリックします。
Propagate Permission Changes 領域で、アクセス権限をフォルダーとサブフォルダーから削除するか、フォルダーのみから削除するかを指定するオプションを選択します。
選択内容を確認し、「OK」をクリックします。
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