PDFFormRenderSpec 変数に格納されるデータ項目の説明を示します。
acrobatVersion
Forms サービスがレンダリングする PDF フォームを表示するために必要な Acrobat バージョンを表す AcrobatVersion 値です。
cacheEnabled
Forms サービスで PDF フォームをキャッシュしてパフォーマンスを向上させるかどうかを示す boolean 値です。キャッシュが使用される場合、各フォームは、最初に生成された後にキャッシュされます。それ以降のレンダリング時には、キャッシュされているフォームがフォームデザインのタイムスタンプよりも新しい場合、フォームはキャッシュから取得されます。値が true の場合、キャッシュが使用され、false の場合、キャッシュは使用されません。
charset
出力バイトストリームをエンコードするときに使用される文字セットを表す string 値です。Forms サービスでは、HTML 変換について java.nio.charset パッケージで定義されている文字エンコード値をサポートしています。文字セットの詳細なリストについては、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/encoding.doc.html を参照してください。
clientCache
クライアント Web のブラウザーキャッシュでフォームがキャッシュされるかどうかを指定する boolean 値です。インタラクティブ PDF フォームとしてレンダリングされるフォームのみをクライアントの Web ブラウザーのキャッシュに保存できます。
クライアントキャッシュが使用され、PDF フォームに関する要求がそれ以降行われると、キャッシュされた PDF フォームのタイムスタンプが、Forms サービスで生成され、サーバーのキャッシュに保存されている PDF フォームのタイムスタンプと比較されます。これらが同じである場合、PDF フォームはクライアントのキャッシュから取得されます。これにより、Forms サービスは、同じ内容をクライアント Web ブラウザーに再配信する必要がなくなるので、帯域幅使用が削減され、パフォーマンスが向上します。
値が true の場合、クライアントのキャッシュが使用され、false の場合、クライアントのキャッシュは使用されません。
debugEnabled
デバッグレベルログを行うかどうかを指定する boolean 値です。デバッグレベルのログでは、より詳細な情報が J2EE アプリケーションサーバーのログファイルに提供されます。値を true に設定した場合、デバッグレベルログが行われ、false に設定した場合、デフォルトレベルのログが行われます。
generateServerAppearance
PDF ページのレイアウトやその他のグラフィカル要素など、PDF フォームの外観をサーバーで生成するかどうかを指定する boolean 値です。サーバー上で外観を生成する場合、フォームはサーバー上でレンダリングされ、データにマージされます。値が true の場合、外観がサーバーで生成されます。
linearizePDF
Forms サービスが Web アプリケーション用に最適化されたフォームである線形化 PDF フォームを生成するかどうかを示す boolean 値です。線形化 PDF ドキュメントにより、ネットワーク環境でのインクリメンタルアクセスが可能になります。例えば、線形化 PDF ドキュメントは、PDF ドキュメント全体がダウンロードされる前に Web ブラウザーに表示できます。値が true の場合は PDF が線形化され、false の場合は線形化されません。
PDFVersion
レンダリングされる PDF フォームの PDF バージョンを表す string 値です。次の文字列値を指定できます。
- PDFVersion_1_5:
- PDF バージョン 1.5 を表します。
- PDFVersion_1_6:
- PDF バージョン 1.6 を表します。
- PDFVersion_7:
- PDF バージョン 1.7 を表します。
renderAtClient
PDF コンテンツが、Acrobat 7.0 以降を使用するクライアントアプリケーションでレンダリングされるか、またはサーバーでレンダリングされるかを指定する RenderAtClient 値です。
seedPDF
変換された PDF ドキュメントの配信を最適化するために使用するシェル PDF(シード PDF)の場所を表す string 値です。シェル PDF ドキュメントでは、フォームのデザインとデータが付加される、カスタマイズした PDF ドキュメント(フォントのみが含まれる)を指定します。このフォームは、Acrobat 7.0 以降でレンダリングされ、PDF フォーム変換に適用されます。
standAlone
フォームを状態情報なしでレンダリングするかどうかを指定する boolean 値です。この値は、インタラクティブフォームのレンダリングがサーバーで発生し、実行する JavaScript コードがこのフォームに含まれている場合に役立ちます。
値が true の場合、フォームに含まれる JavaScript コードはクライアントで実行され、サーバーとのやり取りは発生しません。値が false の場合、状態情報を使用してインタラクティブフォームがエンドユーザーに対してレンダリングされ、エンドユーザーはフォームに情報を入力して、そのフォームを Forms サービスに送信して戻します。次に、Forms サービスは計算処理を実行し、フォームをレンダリングしてユーザーに戻し、結果がフォームに表示されます。
taggedPDF
Forms サービスでタグ付き PDF フォームを生成するかどうかを指定する boolean 値です。値が true の場合、タグ付き PDF フォームが生成され、値が false の場合、PDF フォームにはタグが付きません。タグ付き PDF フォームにより、ページコンテンツを抽出し、他の目的のために再利用することがサポートされる標準構造タイプと属性のセットが定義されます。これは、単純な抽出、フローの自動リダイレクト、検索またはインデックス用のテキストの処理、他の一般的ファイル形式への変換、および目の不自由なユーザーがアクセスできるコンテンツの作成を実行するツールのために用意されています。
XCIURI
レンダリングに使用する XCI ファイルの URI を表す string 値です。URI のルートを指定しない場合、ファイルは EAR ファイルに存在すると見なされます。
XMLData
操作の実行後、Forms サービスで XML データを作成することを指定する boolean 値です。値が True の場合、XML フォームのデータがその現在の処理状態に基づいて生成され、値が False の場合、XML データは生成されません。