スクリプティングのための Designer の設定

スクリプトエディターを表示するには

 ウィンドウ/スクリプトエディターを選択します。
注意: Designer ワークスペースにスクリプトエディターが表示されているときは、拡張ボタンを使用してスクリプトエディターをすばやくドッキングまたはドッキング解除できます。

1 行表示から複数行表示に変更するには

 スクリプトエディターのパレットバーをドラッグして、パレットを目的のサイズにします。
注意: 複数行表示では、「すべてのイベント」および「スクリプトを使用するイベント」オプションがイベントリストに加えられます。「すべてのイベント」オプションは、フォームデザインオブジェクトで使用できるイベントを、演算やスクリプトを含まないものも含めてすべて表示します。「スクリプトを使用するイベント」オプションは、オブジェクトのイベントのうち演算やスクリプトを含むものだけを表示します。

新規フォームのデフォルトのスクリプト言語を設定するには

  1. ツール/オプションを選択します。

  2. 「ワークスペース」をクリックします。

  3. 「新規フォームのデフォルト言語」リストで、新規フォームのデフォルトのスクリプト言語を選択します。

現在のフォームのデフォルトのスクリプト言語を設定するには

  1. ファイル/フォームのプロパティを選択します。

  2. 「デフォルト」タブをクリックします。

  3. デフォルト言語リストで、現在表示されているフォームのデフォルトのスクリプト言語を選択します。

フォームテンプレートのデフォルトスクリプト言語を設定するには

  1. 新しいフォームデザインを作成します。

  2. ファイル/フォームのプロパティを選択します。

  3. 「デフォルト」タブをクリックします。

  4. デフォルト言語リストから設定したいスクリプト言語を選択します。

  5. Designer のインストール先の Templates フォルダーにある元のフォームテンプレートファイルをバックアップしておきます。

  6. 新規に作成したフォームデザインを TDS ファイルとして保存し、該当するフォームテンプレートを上書きします。例えば、Letter.tds というファイル名を指定し、Templates¥Blank フォルダーにある Letter.tds ファイルを上書きして保存します。

デフォルトの処理アプリケーションを設定するには

  1. ファイル/フォームのプロパティを選択します。

  2. 「デフォルト」タブをクリックします。

  3. デフォルト実行位置リストからデフォルトの処理アプリケーションを選択します。

    注意: この手順では、フォームの現在のインスタンスに対するデフォルトの処理アプリケーションの値だけが設定されます。

    新規フォームを作成するたびにデフォルトの処理アプリケーションを変更する必要をなくすには、新規フォームデザインの作成に使用するフォームテンプレートファイルに変更を加える必要があります。

フォームテンプレートのデフォルトの処理アプリケーションを変更するには

  1. 新しいフォームデザインを作成します。

  2. ファイル/フォームのプロパティを選択します。

  3. 「デフォルト」タブをクリックします。

  4. デフォルト実行位置リストからデフォルトの処理アプリケーションを選択します。

  5. Designer のインストール先の Templates フォルダーにある元のフォームテンプレートファイルをバックアップしておきます。

  6. 新規に作成したフォームデザインを TDS ファイルとして保存し、該当するフォームテンプレートを上書きします。例えば、Letter.tds というファイル名を指定し、Templates¥Blank フォルダーにある Letter.tds ファイルを上書きして保存します。

アラビア文字、ヘブライ文字、タイ文字、ベトナム文字を表示するには

スクリプトエディターまたは「XML ソース」タブでアラビア文字、ヘブライ文字、タイ文字、ベトナム文字を表示するには、Designer のスクリプトエディターおよび「XML ソース」タブで使用されているフォント設定を変更する必要があります。設定を変更しないと、Designer では言語特有の文字が存在する位置に四角形が表示されます。

  1. ツール/オプションを選択して、左側のリストから「ワークスペース」を選択します。

  2. 次のいずれかのオプションを選択します。

    • FormCalc のシンタックスフォーマット:FormCalc を使用する場合にスクリプトエディターのフォントを設定します。

    • JavaScript のシンタックスフォーマット:JavaScript を使用する場合にスクリプトエディターのフォントを設定します。

    • XML ソース構文のフォーマット:「XML ソース」タブのフォントを設定します。

  3. 「フォント」ボックスで、対象の言語をサポートするフォントを選択します。例えば、Adobe Arabic はアラビア語を、Adobe Hebrew はヘブライ語を、Adobe Thai はタイ語を、Myriad® Pro および Minion® Pro はベトナム語をサポートします。システムに存在しない場合は、インターネットで言語に必要なフォントを検索できます。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックしてオプションダイアログボックスを閉じます。

ワークスペースを使用した演算とスクリプトのデバッグ

Designer のワークスペースには、演算とスクリプトのデバッグ作業を支援する様々な機能があります。

次の表に、Designer の各種パレットおよびタブの便利なデバッグ情報が表示される場所とその目的を示します。

ワークスペース上の場所

目的

レポートパレットの「警告」タブ

ツールメニューから「スクリプトの構文をチェック」コマンドを選択するか、またはツールツールバーの「スクリプトの構文をチェック」ボタンをクリックすると、ターゲットおよび警告マーカーメッセージと、すべての JavaScript または FormCalc スクリプトの構文エラーが表示されます。詳しくは、スクリプトの構文をチェックするにはを参照してください。

「警告」タブの構文警告メッセージをダブルクリックすると、エラーを含むスクリプトがスクリプトエディターに読み込まれ、エラーのある行がハイライト表示されます。

警告メッセージをダブルクリックしてデザインビューおよび階層パレットで関連オブジェクトを選択したり、F1 キーを押して問題の解決方法に関する情報を表示したりすることもできます。

JavaScript コンソールを有効にして、JavaScript の実行時エラーをチェックできます。詳しくは、JavaScript のデバッグを参照してください。

レポートパレットの「連結」タブ

データソースに連結されているフィールドをフォームデザインに含めると、フィールドのデータ連結をどのように定義したかに基づいて、「連結」タブにフィールドのリストが表示されます。例えば、グローバルデータ連結が設定されているフィールドのみのリストや、データ連結が定義されていないフィールドのみのリストを表示させることができます。この機能は、特にフォームにデータ連結フィールドが多数ある場合に便利です。

レポートパレットの「ログ」タブ

フォームの読み込みまたは保存を行ったとき、あるいは「PDF プレビュー」タブを使用してフォームをプレビューしたときに Designer によって生成される、検証メッセージ、JavaScript または FormCalc スクリプト実行エラー、およびデザイン時フォームレンダリングエラーが表示されます。

階層パレット

階層パレットを使用すると、参照構文のフォームオブジェクトの場所がわかります。階層パレットには、フォームの構造が視覚的に表示されます。「マスターページ」タブと「デザインビュー」タブの内容がここに表示されます。

また、階層パレットの参照オブジェクトノードの下には参照オブジェクトが表示されます。参照オブジェクトとは、必要になった場合だけフォームに追加されるオブジェクトです。データが複数のページやコンテンツ領域にまたがる場合は、オーバーフローリーダーサブフォームおよびオーバーフロートレーラーサブフォームがフォーム内の適切な場所に挿入されます。

オブジェクトパレットの「連結」タブ

オブジェクトパレットの「連結」タブは、データソースと連結できるすべての Designer オブジェクトで使用できます。フォームデザイン上のオブジェクトをデータ接続の特定のデータノードに連結すると、そのデータノードにアクセスするための有効な FormCalc 参照構文がデータ連結(開く、保存、送信)リストに表示されます。FormCalc 参照構文は、テスト目的で他の演算またはスクリプトにおいて使用することができます。

「XML ソース」タブ

「XML ソース」タブには、フォームデザインの XML コードが入っています。XML ソースコードは、フォームのすべてのアスペクトを定義します。「XML ソース」タブを使用して、フォームデザインの XML フォームオブジェクトモデルを表示できるほか、オブジェクトとプロパティの関係を確認できます。XML ソースの XML 要素名は XML フォームオブジェクトモデルのオブジェクト名に相当し、属性はプロパティに相当します。

階層パレットでオブジェクトを選択した後、「XML ソース」タブをクリックすると、対応する要素の先頭行がハイライト表示されます。階層パレットに表示される Designer のオブジェクト名が XML ソースの name 属性の値になります。

ツール/オプションで表示されるオプションダイアログボックスで、行番号の表示や非表示、構文の色の設定など「XML ソース」タブのソース表示用オプションを設定できます。

XML ソースコードを直接、編集するのはお勧めできません。

演算とスクリプトをより簡単にデバッグできるようスクリプトエディターのデフォルトのオプションを変更すると便利です。これらのオプションは、オプションダイアログボックスのワークスペースパネルに表示されます。ワークスペースパネルは、ツール/オプションを選択し、左側のリストから「ワークスペース」を選択すると使用できます。例えば、スクリプトエディターに行番号を表示するかどうかを選択することや、FormCalc または JavaScript の構文のフォーマットを変更することができます。