Adobe FrameMaker で HTML5 に公開するときに、タイトル、お気に入りアイコン、レイアウト、レスポンシブデザイン、目次などの公開出力形式の設定をカスタマイズする方法について説明します。
パブリッシュ設定ダイアログの「出力」タブは、タイトル、お気に入りアイコン、レイアウト、目次(eBook 出力形式用)などのパブリッシュ出力形式設定のカスタマイズオプションを提供します。
次の表で、 「出力」 タブで使用できるすべてのオプションについて説明します。
モバイルアプリケーション出力を生成するためには Generate mobile apps using Apache Cordova および App Store にモバイルアプリケーションをアップロード の記事を参照してください。
次のオプションは、 「一般」 タブで使用できます。
オプション |
説明 |
使用可能 |
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タイトル |
出力のタイトルを指定します。 変数を使用すると動的にタイトルを生成できます。例えば、以下のように変数を使用できます。
(デフォルト)出力の名前を公開。
FM ファイル / ブックの名前を公開。
Note: VarName には文字「/」(スラッシュ)を含めることができません。
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お気に入りアイコン |
出力に関連付けるアイコンを指定します。 アイコンが、使用しているブラウザーによってブラウザーのタブまたはアドレスバーに表示されます。 |
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言語 |
言語がプロジェクトの言語と異なる場合にレイアウトの出力言語を指定します。 FrameMaker はこの言語設定を、プレビューおよび生成された出力における UI 文字列や言語関連の UI 要素のために使用します。 |
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エンコーディング |
パブリッシュ先の Web サーバーが UTF-8 と異なる文字エンコーディングを持っている場合に、文字エンコーディング形式を指定します。 |
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レイアウトを管理 |
パブリッシュされた出力をカスタマイズしたり、既存のレイアウトを使用します。ドロップダウンリストには、以下のオプションが用意されています。
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HTML ページのテンプレートを使用 |
.htt 、 .htm 、または .html のテンプレートファイルを取り込んで、公開される出力のミニ目次を定義および作成します。 HTML ページテンプレートを定義する方法については、「HTML ページテンプレート」を参照してください。 |
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この出力のオーバーライドスタイル |
定義された出力スタイルを .css ファイルを読み込んでオーバーライドします。 |
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閲覧シーケンスを有効にする |
出力に閲覧シーケンスを表示するかどうかを指定します。 |
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出力でダイナミックコンテンツフィルターを使用 |
現在の出力にダイナミックコンテンツのフィルターを割り当てます。 ユーザーダイナミックコンテンツフィルターを作成する方法については、「ダイナミックコンテンツ」を参照してください。 |
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目次の設定 |
生成したヘルプに表示する目次。「索引」、「用語集」、または両方を選択できます。また、パブリッシュされた出力で、索引および用語集の配置を指定できます。 |
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EPUB 3 出力の検証 |
FrameMaker で、標準 EPUB 検証ツールである EpubCheck を使用して EPUB 出力を検証するように設定します。EpubCheck を使用するには、コンピューターに Java Runtime 1.5以上がインストールされている必要があります。 Note: ご使用のコンピューターで EpubCheck.jar ファイルを使用できない場合は、EPUB 検証ダイアログボックスに表示されているリンクからダウンロードしてください。検証メッセージは、英語です。
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フォントを埋め込む |
選択したフォントを eBook に埋め込みます。 一般的でないフォントを含むコンテンツを作成する場合、またはエンドユーザーの環境で使用できない可能性のあるカスタムフォントを使用する場合は、このオプションを使用します。フォントは eBook 出力の一部として組み込まれるため、一部のユーザーにフォントがインストールされていない場合でも、統一されたユーザーエクスペリエンスが提供されます。 このオプションにチェックマークを付けると、フォントを埋め込むダイアログが表示されます。このダイアログでは、RoboHelp プロジェクトに現在含まれているフォントを埋め込むように選択できます。また、現在含まれていないシステムフォントを埋め込むこともできます。 「管理」 ボタンをクリックして、 フォントを埋め込む ダイアログを開いて、現在埋め込まれているフォントに変更を加えます。 |
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KindleGen のログを表示 |
KindleGen コンバーターで生成されるエラー、警告、ステータスメッセージを Output Viewパネルのに表示する場合に選択します。 |
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ブレッドクラムリンクを追加 |
トピックページにブレッドクラムを追加します。 |
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CHM のファイルサイズを最適化 |
CHM ファイルのサイズを小さくします。 |
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目次/索引設定 |
HTML ヘルプ - 詳細設定 ダイアログを開き、以下の設定を行います。 索引 タブで:
目次スタイルタブには、「索引」タブで使用できるオプションに加えて、次のオプションがあります。
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次のオプションを 最適化 タブで使用できます。
オプション |
説明 |
使用可能 |
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絶対画像サイズを相対画像サイズに変換 |
画像の実際の幅と高さをパーセントに変換します。 このようにして、プロジェクトで使用されている画像をデバイスに適したものにでき、様々なデバイスサイズに合わせることができます。 |
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絶対表サイズを相対表サイズに変換 |
表の実際の幅と高さをパーセントに変換します。 FrameMaker が表をこのように最適化することを許可することで、表を様々なデバイスのサイズに合わせられます。 |
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iOS デバイスでズームを有効にする |
iPad と iPhone でピンチズームを有効または無効にします。 このオプションが有効な場合は、ユーザーはデバイスのスクリーンをピンチすることで、iPad または iPhone に表示された FrameMaker 出力をズームインできます。 |
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SVG のラスタライズ画像への変換 |
文書の SVG 画像をラスタライズした画像に変換します。デフォルトでは、FrameMaker は Responsive HTML5 の最終出力に SVG コード全体を埋め込みます。SVG 画像は表示されているデバイスの画面のサイズと解像度に関係なく、画質が保持されます。 |
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次のオプションを 「検索」 タブで使用できます。
オプション |
説明 |
使用可能 |
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サブストリング検索を有効にする |
この機能を有効にすると、「log」で検索を実行した場合、「catalog」や「logarithm」などの単語を含まれたトピックが表示されます。 サブストリング検索は、全文検索より時間がかかります。 |
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検索結果にコンテキストを表示 |
検索結果と共にトピックの指定した最初の数文字を表示する場合に選択します。 |
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検索コンテキスト内の文字数 |
「検索結果にコンテキストを表示」で定義されている表示の文字数。 |
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ページあたりの結果数 |
1 ページあたりに表示する検索結果数。 |
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XML サイトマップを生成 |
公開された出力用のサイトマップを生成する場合に選択します。 パブリッシュされた出力に、その出力のサイトマップである sitemap.xml ファイルが含まれます。 sitemap.xml ファイルを検索エンジンへ送信すると、そのサイトの検索結果を改善できます。検索エンジンによって sitemap.xml 送信のプロセスは異なるため、検索エンジンの資料を参照して、正しいプロセスを実行してください。 |
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ヘルプシステムのベース URL |
公開された出力をホストするサイトのベース URL を指定します。 ベース URL がプライマリドメインと異なる場合は、sitemap.xml ファイルの場所を robots.txt ファイルに追加する必要があります。例えば、サイトのプライマリドメインが www.example.com であり、sitemap.xml ファイルを www.example.com/ProductName/help/ に保持する場合は、sitemap.xml ファイルのエントリを robots.txt ファイルに追加する必要があります。 sitemap.xml ファイルを robots.txt と同じ場所に保存する場合は、 robots.txt ファイルを開こうとします。 |
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コンテンツの変更頻度 |
ヘルプシステムまたは Web サイトを更新する頻度を選択します。検索エンジンはこの情報を基にサイトに再アクセスし、更新されたコンテンツにインデックスを付けます。 |
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次のオプションは Responsive HTML5 出力の 「サーバー」 タブで使用できます。
オプション |
説明 |
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サーバー |
プロジェクトの公開先の RoboHelp Server の詳細を追加するには、「新規」をクリックします。 新しい公開先 ダイアログボックスで、次の詳細を指定します。
既存の RoboHelp Server の設定を変更するには、 「編集」 をクリックします。 保存した設定を削除するには、 「削除」 をクリックします。 |
削除されたファイルを確認する |
このオプションを選択すると、FrameMaker は宛先から削除されたファイルを確認して再公開します。 |
ファイルを上書きする前に確認する(バッチ生成時には上書きしない) |
このオプションを選択すると、FrameMaker はファイルを上書きする前にメッセージを表示します。ただし、バッチ生成機能を使用して出力を生成している場合、ファイルは上書きされません。 |
すべて再公開する |
このオプションを選択すると、宛先にあるすべてのファイルが再公開されて既存のファイルが上書きされます。 Note: ブック内の文書を更新した場合、更新したコンテンツをローカルで再生成する必要があります。ただし、更新された文書のみが RoboHelp Server に公開されます。
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次のオプションを EPUB と Kindle の出力形式のメタデータ情報タブで使用できます。
オプション |
説明 |
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作成者 |
作成者の名前です。複数の作成者名を指定するには、カンマで区切ります。 |
発行元 |
出力を利用可能にすることに責任のあるエンティティの名前(例えば、作成者または組織)。 |
権利 |
権利についての宣言(例えば、著作権情報)。 |
説明 |
コンテンツの説明。 |
出版識別子 |
ISBN などの仕様に準拠した識別子。 |
発効日 |
出力を発行した日付。Dublin Core™ メタデータ要素セット および W3C 日付と時刻の形式 に指定されている形式に従います。 |
表紙画像 |
eBook の表紙画像として使用する JPG、JPEG または PNG 画像のパスと寸法を指定します(ブラウザーでサイズの異なるスクリーンに最適化して表示するには、パーセント値を使用します)。 GIF 画像を指定することもできます。 ただし、GIF アニメーションの場合、最初のフレームのみが表紙に使用されます。 Note: 表紙画像を指定しない場合、FrameMaker は目次の最初のトピックを表紙ページとして使用します。
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カスタムメタデータ |
追加の EPUB-3 固有のメタデータを XML 形式で指定します。 EPUB のメタデータの指定について詳しくは、EPUB パブリケーション 3.0 仕様のセクション「メタデータ要素」を参照してください。 例えば、パブリケーション識別子の識別子タイプ(ISBN、UUID、DOI など)を追加する場合は、以下の XML 形式を使用できます。
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