AIR for TV の make ユーティリティの使用について詳しくは、次のドキュメントを参照してください。
特に、make ユーティリティは、拡張の構築時に Makefile.config で次のビルド変数を使用します。
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SC_ZIP
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SC_UNZIP
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SC_PLATFORM_NAME
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SC_PLATFORM_ARCH
プラットフォームの Makefile.config ファイルおよび拡張の .mk ファイルを作成した後で、make ユーティリティを使用して次のことを実行できます。
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AIR for TV 全体の構築
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拡張モジュールのみの構築
AIR for TV 全体を構築するには、以下を実行します。
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環境変数
SC_BUILD_MODE
および
SC_PLATFORM
が設定されていることを確認します。
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作成した証明書を使用して拡張に署名する場合は、環境変数
SC_EDK_ANE_CERT_FILE
および
SC_EDK_ANE_CERT_PASSWD
を設定します。
SC_EDK_ANE_CERT_FILE
を、証明書の相対パスまたは絶対パスに設定します。この相対パスは、ビルドディレクトリの <
AIR for TV installation directory
>/stagecraft/build/linux からの相対パスです。
SC_EDK_ANE_CERT_PASSWD
を、証明書のパスワードに設定します。
これらの環境変数を設定しなければ、make ユーティリティはデフォルトの偽の証明書を使用し、警告メッセージを表示します。この偽の証明書は、テストのみに適しています。
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作業ディレクトリを次の場所に変更します。
<AIR for TV installation directory>/products/stagecraft/build/linux
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次のコマンドを入力します。
make
拡張モジュールのみを構築するには、以下を実行します。
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環境変数
SC_BUILD_MODE
および
SC_PLATFORM
が設定されていることを確認します。
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作成した証明書を使用して拡張に署名する場合は、前述のとおり、環境変数
SC_EDK_ANE_CERT_FILE
および
SC_EDK_ANE_CERT_PASSWD
を設定します。
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ディレクトリを stagecraft/build/linux ディレクトリに変更します。
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次のコマンドを入力します。
make PlatformEDKExtension_<your extension name>
次のコマンドを使用して、拡張に対して前に構築されたすべてのオブジェクトを削除できます。
make clean-PlatformEDKExtension_<your extension name>
次のコマンドを使用して、拡張に対して前に構築されたすべてのオブジェクトを削除し、再構築できます。
make rebuild-PlatformEDKExtension_<your extension name>
重要:
ビルドマシンがファイアウォールの背後にある場合は、make ユーティリティが失敗することがあります。ファイアウォールでは、ADT が使用するタイムスタンプサーバー(ネイティブ拡張を ANE ファイルにパッケージ化する際のタイムスタンプサーバー)へのアクセスが禁止されていることがあります。この失敗が発生した場合、次のエラーが出力されます。
Could not generate timestamp: Connection timed out
この失敗を回避するには、make ユーティリティが使用する ADT コマンドを変更します。次のディレクトリ内の extension.mk ファイルを編集します。
<AIR for TV installation directory>/stagecraft/source/ae/edk/
次の行を検索します。
$(SC_EXEC_CMD) $(SC_ADT) -package \
次のように、コマンドに
-tsa none
パラメーターを追加します。
$(SC_EXEC_CMD) $(SC_ADT) -package -tsa none\