ADT -package コマンドを使用して、モバイルデバイスでの使用を目的とした AIR アプリケーション用のアプリケーションパッケージを作成します。-target パラメーターでは、パッケージの作成対象となるモバイルプラットフォームを指定します。
Android パッケージ
Android 上の AIR アプリケーションは、AIR パッケージ形式ではなく、Android アプリケーションパッケージ形式(APK)を使用します。
ターゲットの種類として
APK
を使用して ADT が生成したパッケージは、Android Market に送信可能な形式になります。送信するアプリケーションが Android Market に受け入れられるには、アプリケーションが満たす必要のある要件があります。最終パッケージを作成する前に、最新の要件を確認してください。「
Android Developers:Publishing on the Market
」を参照してください。
iOS アプリケーションとは異なり、Android アプリケーションの署名には通常の AIR コードサイニング証明書を使用できますが、Android Market にアプリケーションを送信するには、証明書が Market のルール(少なくとも 2033 年までの有効期間が必要)に準拠している必要があります。ADT -certificate コマンドを使用して、このような証明書を作成できます。
Google マーケットからの AIR ダウンロードの要求をアプリケーションに許可しないその他のマーケットにアプリケーションを送信する場合には、ADT の
-airDownloadURL
パラメーターを使用して代替ダウンロード URL を指定できます。AIR ランタイムの必須バージョンを保持していないユーザーがアプリケーションを起動する際には、ユーザーは指定した URL に転送されます。詳しくは、
ADT package コマンド
を参照してください。
デフォルトで、ADT は共有ランタイムで Android アプリケーションをパッケージ化します。このため、アプリケーションを実行するには、ユーザーはデバイスに別の AIR ランタイムをインストールする必要があります。
注意:
ADT がキャプティブランタイムを使用する APK を強制的に作成するようにするには、
target apk-captive-runtime
を使用します。
iOS パッケージ
iOS 上の AIR アプリケーションは、ネイティブの AIR 形式ではなく、iOS パッケージ形式(IPA)を使用します。
ターゲットの種類として
ipa-app-store
を使用して ADT が生成したパッケージ、正しいコードサイニング証明書およびプロビジョニングプロファイルは、Apple App Store に送信可能な形式になります。アドホックな配布用のアプリケーションをパッケージ化するには、ターゲットの種類として
ipa-ad-hoc
を使用します。
Apple が発行した正しい開発用証明書を使用して、アプリケーションに署名する必要があります。テストビルドの作成に使用する証明書と、アプリケーション送信前の最終的なパッケージ化に使用する証明書は異なります。
Ant を使用して iOS アプリケーションをパッケージ化する方法の例については、「
Piotr Walczyszyn: Packaging AIR application for iOS devices with ADT command and ANT script
」を参照してください。
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