起動イメージファイルはアプリケーション記述子では参照されず、ルートアプリケーションディレクトリに配置する必要があります(これらのファイルはサブディレクトリには配置しないでください)。
ファイル名スキーム
次のスキームに従って、イメージに名前を付けます。
basename + screen size modifier + urischeme + orientation + scale + device + .png
ファイル名の
basename
の部分のみが必須です。この部分は、「
Default
」(最初の文字は大文字 D)か、アプリケーション記述子の
InfoAdditions
エレメントの
UILaunchImageFile
キーを使用して指定した名前のいずれかです。
screen size modifier
の部分では、画面サイズが標準のサイズではない場合に画面サイズを指定します。この修飾子は、iPhone 5 や iPod touch(第 5 世代)など、画面の縦横比が 16:9 の iPhone および iPod touch モデルにのみ適用されます。この修飾子でサポートされる値は
-568h
のみです。また、これらのデバイスは高解像度(Retina)ディスプレイをサポートするので、画面サイズの修飾子は常に
@2x
の修飾子を持つイメージと共に使用されます。これらのデバイスの完全なデフォルトの起動イメージ名は
Default-568h@2x.png
です。
urischeme
部分は、URI スキームの識別に使用する文字列です。この部分は、アプリケーションが 1 つ以上のカスタム URL スキームをサポートする場合にのみ適用されます。例えば、アプリケーションを
example://foo
などのリンク経由で呼び出すことができる場合、"
example
" を起動イメージファイル名のスキーム部として使用します。
orientation
の部分は、アプリケーションの起動時にデバイスの向きによって使用する複数の起動イメージを指定する方法を提供します。この部分は iPad アプリケーションのイメージにのみ適用されます。この部分には、アプリケーション開始時のデバイスの向きを参照する次の値のいずれかを指定できます。
-
-Portrait
-
-PortraitUpsideDown
-
-Landscape
-
-LandscapeLeft
-
-LandscapeRight
scale
部分には、高解像度(Retina)ディスプレイで使用される起動イメージ用に
@2x
(iPhone 4、iPhone 5 および iPhone 6 の場合)または
@3x
(iPhone 6 Plus の場合)を指定します(標準解像度ディスプレイで使用されるイメージでは、scale 部をすべて省略してください)。iPhone 5 や iPod touch(第 5 世代)などのより高さのあるデバイスの起動イメージには、basename 部分の後、その他の部分の前に、画面サイズ修飾子
-528h
も指定する必要があります。
device
部分は、携帯機器や携帯電話の起動イメージを指定するために使用されます。この部分は、アプリケーションが 1 つのバイナリで携帯機器とタブレットの両方をサポートするユニバーサルアプリである場合に使用します。
~ipad
または
~iphone
のいずれかの値を(iPhone および iPod Touch の両方に)使用する必要があります。
iPhone の場合に含めることができるのは、縦横比が縦長のイメージだけです。ただし、iPhone 6 Plus の場合は、横長のイメージを追加することもできます。標準解像度のデバイスには 320 x 480 ピクセルのイメージ、高解像度デバイスには 640 x 960 ピクセルのイメージ、iPhone 5 や iPod touch(第 5 世代)などの縦横比 16:9 のデバイスには 640 x 1136 ピクセルのイメージを使用します。
iPad の場合は、次のようにイメージを含めます。
-
AIR 3.3 以前 - フルスクリーン以外のイメージ:縦横比が横長(標準解像度の場合 1024 x 748、高解像度の場合 2048 x 1496)および縦長(標準解像度の場合 768 x 1004、高解像度の場合 1536 x 2008)の両方のイメージを含めます。
-
AIR 3.4 以降 - フルスクリーンのイメージ:縦横比が横長(標準解像度の場合 1024 x 768、高解像度の場合 2048 x 1536)および縦長(標準解像度の場合 768 x 1024、高解像度の場合 1536 x 2048)の両方のイメージを含めます。フルスクリーン以外のアプリケーション用にフルスクリーンのイメージをパッケージ化すると、上部 20 ピクセル(高解像度の場合は上部 40 ピクセル)がステータスバーで隠されます。この領域には、重要な情報を表示しないでください。
例
次の表に、可能な限り広範囲におよぶデバイスと向きをサポートし、
example://
スキームを使用して URL から起動される、仮想アプリケーションに含めることができる起動イメージの例を示します。
ファイル名
|
イメージのサイズ
|
使用方法
|
Default.png
|
320 x 480
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iPhone(標準解像度)
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Default@2x.png
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640 x 960
|
iPhone(高解像度)
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Default-568h@2x.png
|
640 x 1136
|
iPhone、高解像度、16:9 縦横比
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Default-Portrait.png
|
768 x 1004(AIR 3.3 以前)
768 x 1024(AIR 3.4 以降)
|
iPad(縦長モードの向き)
|
Default-Portrait@2x.png
|
1536 x 2008(AIR 3.3 以前)
1536 x 2048(AIR 3.4 以降)
|
iPad(高解像度、縦長モードの向き)
|
Default-PortraitUpsideDown.png
|
768 x 1004(AIR 3.3 以降)768 x 1024(AIR 3.4 以降)
|
iPad(上下逆の縦長モードの向き)
|
Default-PortraitUpsideDown@2x.png
|
1536 x 2008(AIR 3.3 以降)1536 x 2048(AIR 3.4 以降)
|
iPad(高解像度、上下逆の縦長モードの向き)
|
Default-Landscape.png
|
1024 x 768
|
iPad(左向きの横長モードの向き)
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Default-LandscapeLeft@2x.png
|
2048 x 1536
|
iPad(高解像度、左向きの横長モードの向き)
|
Default-LandscapeRight.png
|
1024 x 768
|
iPad(右向きの横長モードの向き)
|
Default-LandscapeRight@2x.png
|
2048 x 1536
|
iPad(高解像度、右向きの横長モードの向き)
|
Default-example.png
|
320 x 480
|
標準 iPhone で URL「example://」
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Default-example@2x.png
|
640 x 960
|
高解像度 iPhone で URL「example://」
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Default-example~ipad.png
|
768 x 1004
|
縦長モードの向きの iPad で URL「example://」
|
Default-example-Landscape.png
|
1024 x 768
|
横長モードの向きの iPad で URL「example://」
|
この例では、1 つの方法のみを説明しています。例えば、
Default.png
イメージを iPad に使用し、iPhone および iPod 用の特定の起動イメージを
Default~iphone.png
および
Default@2x~iphone.png
で指定できます。
参照項目
iOS Application Programming Guide: Application Launch Images
アートのガイドライン
サイズが正しければ、どのようなアートでも起動イメージとして作成できます。ただし、多くの場合には、アプリケーションの初期状態と同じイメージを使用することをお勧めします。このような起動イメージは、アプリケーションの起動画面のスクリーンショットを取得することで作成できます。
-
iOS デバイスでアプリケーションを開きます。ユーザーインターフェイスの最初の画面が表示されたら、画面の下にあるホームボタンを長押しします。ホームボタンを押したまま、電源 / スリープボタン(iPhone デバイスの上部)を押します。これでスクリーンショットが撮影され、カメラロールに送信されます。
-
iPhoto またはその他の写真転送アプリケーションから、このスクリーンショットイメージを開発コンピューターに転送します。
アプリケーションが複数の言語にローカライズされる場合は、起動イメージにテキストを含めないでください。起動イメージは静的であり、テキストが他の言語に適合しません。
参照項目
iOS Human Interface Guidelines:Launch images