AIR for TV アプリケーションのパッケージ化

ADT によるパッケージ化

AIR ADT コマンドラインツールを使用して、AIR for TV アプリケーションをパッケージ化できます。AIR SDK バージョン 2.5 以降、ADT はテレビデバイス用のパッケージ化をサポートします。パッケージ化の前に、すべての ActionScript および MXML コードをコンパイルします。また、コード署名証明書が必要です。ADT -certificate コマンドを使用して、証明書を作成できます。

ADT コマンドとオプションについて詳しくは、 AIR 開発ツール(ADT) を参照してください。

AIR パッケージの作成

AIR パッケージを作成するには、ADT package コマンドを使用します。

adt -package -storetype pkcs12 -keystore ../codesign.p12 myApp.air myApp-app.xml myApp.swf icons

この例では、次のことを前提としています。

  • ADT ツールへのパスがコマンドラインシェルのパス定義に従っていること( PATH 環境変数 を参照)。

  • 証明書の codesign.p12 が、ADT コマンドを実行するための親ディレクトリ内にあること。

アプリケーションファイルが含まれているディレクトリからコマンドを実行します。この例で使用されているアプリケーションファイルは、myApp-app.xml(アプリケーション記述ファイル)、myApp.swf および icons ディレクトリです。

上述のコマンドを実行するとき、ADT によって、キーストアパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されますシェルプログラムの一部には、入力したパスワード文字を表示しないものもあります。この場合は、入力の完了後に Enter キーを押してください。また、この代わりに storepass パラメーターを使用して ADT コマンドにパスワードを含めることもできます。

AIRN パッケージの作成

AIR for TV アプリケーションがネイティブ拡張を使用する場合、AIR パッケージではなく AIRN パッケージを作成します。AIRN パッケージを作成するには、ADT package コマンドを使用し、ターゲットの種類を airn に設定します。

adt -package -storetype pkcs12 -keystore ../codesign.p12 -target airn myApp.airn myApp-app.xml myApp.swf icons -extdir C:\extensions

この例では、次のことを前提としています。

  • ADT ツールへのパスがコマンドラインシェルのパス定義に従っていること( PATH 環境変数 を参照)。

  • 証明書の codesign.p12 が、ADT コマンドを実行するための親ディレクトリ内にあること。

  • -extdir パラメーターを使用すると、アプリケーションで使用する ANE ファイルを含むディレクトリに名前を付けることができます。

    ANE ファイルには、拡張の ActionScript 専用スタブまたは拡張のシミュレーターのバージョンが含まれます。ネイティブコードを含む拡張のバージョンは、AIR for TV デバイスにインストールされます。

アプリケーションファイルが含まれているディレクトリからコマンドを実行します。この例で使用されているアプリケーションファイルは、myApp-app.xml(アプリケーション記述ファイル)、myApp.swf および icons ディレクトリです。

上述のコマンドを実行するとき、ADT によって、キーストアパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されますシェルプログラムの一部には、入力したパスワード文字を表示しないものもあります。この場合は、入力の完了後に Enter キーを押してください。また、この代わりに storepass パラメーターを使用してコマンドにパスワードを含めることもできます。

ネイティブ拡張を使用する AIR for TV アプリケーション向けに AIRI ファイルを作成することもできます。AIRI ファイルは AIRN ファイルとほぼ同様ですが、署名されていない点が異なります。次に、例を示します。

adt -prepare myApp.airi myApp.xml myApp.swf icons -extdir C:\extensions

この後で、アプリケーションへの署名の準備が整ったときに、AIRI ファイルから AIRN ファイルを作成できます。

adt -package -storetype pkcs12 -keystore ../codesign.p12 -target airn myApp.airn myApp.airi

詳しくは、「 Adobe AIR 用ネイティブ拡張の開発 」を参照してください。

Flash Builder または Flash Professional によるパッケージ化

Flash Professional および Flash Builder を使用すると、AIR パッケージのパブリッシュまたは書き出しが可能です。このとき、ADT を実行する必要はありません。AIR アプリケーションの AIR パッケージを作成する手順は、これらのプログラムのドキュメントで説明しています。

ただし、現時点では、ネイティブ拡張を使用する AIR for TV 向けのアプリケーションパッケージである AIRN パッケージを作成できるのは ADT だけです。

詳しくは、以下のトピックを参照してください。