Console クラスでは、
log()
、
warn()
、
info()
、
error()
、
dump()
の 5 つのメソッドを定義します。
log()
、
warn()
、
info()
、
error()
の各メソッドを使用すると、オブジェクトを「Console」タブに送信できます。これらのうち最も基本的なメソッドは
log()
です。次のコードでは、
test
変数で表される単純なオブジェクトを、「Console」タブに送信します。
var test = "hello";
air.Introspector.Console.log(test);
しかし、複雑なオブジェクトを「Console」タブに送信したほうが便利です。例えば、次の HTML ページに含まれているボタン(
btn1
)は、そのボタンオブジェクト自体を「Console」タブに送信する関数を呼び出します。
<html>
<head>
<title>Source Viewer Sample</title>
<script type="text/javascript" src="scripts/AIRIntrospector.js"></script>
<script type="text/javascript">
function logBtn()
{
var button1 = document.getElementById("btn1");
air.Introspector.Console.log(button1);
}
</script>
</head>
<body>
<p>Click to view the button object in the Console.</p>
<input type="button" id="btn1"
onclick="logBtn()"
value="Log" />
</body>
</html>
ボタンをクリックすると、「Console」タブに btn1 オブジェクトが表示されます。オブジェクトのツリー表示を展開すると、そのプロパティを検査できます。
オブジェクトのプロパティを編集するには、一覧のプロパティ名の右側をクリックして、テキストを変更します。
info()
、
error()
、
warn()
の各メソッドも、
log()
メソッドに似ています。ただし、これらのメソッドを呼び出した場合、「Console」の行の最初に次のようなアイコンが表示されます。
メソッド
|
アイコン
|
info()
|
|
error()
|
|
warn()
|
|
log()
、
warn()
、
info()
、
error()
の各メソッドでは、実際のオブジェクトの参照のみが送信されます。したがって、表示されるプロパティは、表示時点でのプロパティだけです。実際のオブジェクトを直列化するには、
dump()
メソッドを使用します。このメソッドには、次の 2 つのパラメーターがあります。
パラメーター
|
説明
|
dumpObject
|
直列化されるオブジェクトです。
|
levels
|
オブジェクトツリーで検査されるレベルの最大数(ルートレベルを除く)です。デフォルト値は 1 です(ツリーのルートレベルに 1 レベル加えて表示されます)。このパラメーターはオプションです。
|
dump()
メソッドを呼び出すと、オブジェクトが直列化されてから「Console」タブに送信されます。したがって、オブジェクトのプロパティを編集することはできません。例えば、次のようなコードがあるとします。
var testObject = new Object();
testObject.foo = "foo";
testObject.bar = 234;
air.Introspector.Console.dump(testObject);
このコードを実行すると、
testObject
オブジェクトとそのプロパティが「Console」タブに表示されますが、このタブでプロパティ値を編集することはできません。