ToPSOptionsSpec

PDF ドキュメントの PostScript ファイルへの変換に使用される様々な環境設定を表す複雑なデータ型です。この変数型は、Convert PDF サービスの 「toPS2」操作 操作で使用されます。

Xpath 式を使用してアクセスできるデータについて詳しくは、 データ項目 を参照してください。

データ項目

ToPSOptionsSpec 変数に格納されるデータ項目です。

allowBinaryContent

PostScript ファイルをバイナリ形式で作成するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、ファイルをバイナリ形式で作成することを意味します。デフォルト値である false は、ファイルをバイナリ形式で作成しないことを意味します。

bleedMarks

PDF の裁ち落とし境界を示すマークを四隅それぞれに配置するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、裁ち落としマークを配置することを意味します。デフォルト値である false は、裁ち落としマークを配置しないことを意味します。

カラー

PostScript ファイルで色を使用するかどうかを示す string 値です。

次の値を指定できます。

合成フォント:
色を含む PostScript ファイルを生成します。

Composite Gray:
色を含まない PostScript ファイルを生成します。

デフォルト値は Composite です。

colorBars

ページ上部のトリムエリアの外側にカラーバーを配置するかどうかを示す boolean 値です。カラーバーは、ドキュメント内でスポットカラーまたはプロセスカラーごとに単一ボックスを表示します。値 true は、カラーバーを配置することを意味します。デフォルト値である false は、カラーバーを配置しないことを意味します。

convertTrueTypeToType1

結果の PostScript ファイルで TrueType フォントを Type 1 フォントに変換するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、変換を実行することを意味します。デフォルト値である false は、変換を実行しないことを意味します。

emitCIDFontType2

結果の PostScript ファイルで、元のフォントのヒンティング情報を保持するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、元のフォントのヒンティング情報を保持することを意味します。デフォルト値である false は、CIDFontType2 フォントが CIDFontType0 フォントに変換され、幅広いプリンターとの互換性が確保されることを意味します。

emitPSFormObjects

PDF ドキュメントに存在するフォーム XObject 用に PostScript フォームオブジェクトを作成するかどうかを示す boolean 値です。フォーム XObject は、PDF ファイル内に複数回出現する背景画像などの複雑なオブジェクトを表すために使用されます。値 true は、PostScript フォームオブジェクトが作成されることを意味します。この設定を使用すると、印刷ジョブのサイズは減少しますが、使用されるプリンターメモリは増加します。デフォルト値である false は、PostScript フォームオブジェクトが作成されないことを意味します。

expandToFit

選択されたページサイズに合うように入力 PDF ファイルのコンテンツを拡大するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、コンテンツを拡大することを示します。デフォルト値である false は、コンテンツを拡大しないことを示します。

fontInclusion

結果の PostScript ファイルに埋め込まれるフォントを表す string 値です。次の値を指定できます。

なし:
埋め込みフォントおよび参照フォントの代わりに、システムフォントが使用されます。

Embedded Fonts:
使用されるフォントは、PDF ファイルから直接取得されます。

Embedded Fonts and Reference Fonts:
使用されるフォントは、PDF ファイルおよび使用中のシステムから取得されます。

デフォルト値は Embedded Fonts です。

includeComments

結果の PostScript ファイルでコメントの表示を保持するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、結果のファイルでコメントの表示を保持することを意味します。デフォルト値である false は、結果のファイルでコメントの表示を保持しないことを意味します。

lineWeight

仕上がりマーク、裁ち落としマークおよびトンボに使用される線幅を指定する int 値です。有効な値は、0.125 pt、0.25 pt および 0.50 pt です。デフォルト値は 0.25 pt です。

pageInformation

ページのトリムエリアの外側にページ情報を配置するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、トリムエリアの外側にページ情報を配置することを意味します。デフォルト値である false は、トリムエリアの外側にページ情報を配置しないことを意味します。

pageRange

PostScript ファイルに変換する PDF ドキュメントのページ番号を表す int 値です。コンマで区切った単一のページ番号、ページの範囲またはその両方を指定できます(例えば、 22, 7-9, 13 )。

pageSize

PostScript ファイル出力のページサイズを表す string 値です。デフォルト値は DetermineAutomatically です。次の値を指定できます。

A2、A3、A4、A5、Envelop、Executive、Folio、Legal、Letter、Tabloid
DetermineAutomatically:
サービスによって、使用するページサービスが決定されます。

カスタム:
この値を指定した場合は、pageSizeHeight 項目および pageSizeWidth 項目を設定する必要があります。

pageSizeHeight

PostScript ファイルのページの高さを表す string 値です。高さは、 [integer][measurement unit] の形式を使用して指定します。 [measurement unit] pt in mm または cm です(例えば、 10mm )。デフォルトの測定単位は pt です。

この値は、pageSize が Custom と指定されている場合に設定が必須となります。

pageSizeWidth

PostScript ファイルのページの幅を表す string 値です。幅は、 [integer][measurement unit] の形式を使用して指定します。 [measurement unit] pt in mm または cm です(例えば、 10mm )。デフォルトの測定単位は pt です。

この値は、pageSize が Custom と指定されている場合に設定が必須となります。

psLevel

PostScript 言語の互換性を表す string 値です。デフォルト値は Language Level 2 です。次の値を指定できます。

Language Level 2:
1992 年にリリースされた PostScript 言語です。カラー印刷がサポートされています。

Language Level 3:
1997 年にリリースされた PostScript 言語です。より多くのフォントがサポートされ、グラフィックの処理が向上し、PostScript 印刷を高速化するいくつかの機能が含まれています。

registrationMarks

ページのトリムエリアの外側にトンボを配置するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、トンボを配置することを意味します。デフォルト値である false は、トンボを配置しないことを意味します。

解像度

出力の解像度をドット数(dpi)単位で表す int 値です。デフォルト値は 300 です。

reverse

ページ内の入力 PDF ファイルのコンテンツを反転するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、コンテンツを反転することを意味します。デフォルト値である false は、コンテンツを反転しないことを意味します。

rotateAndCenter

選択されたページ内の入力 PDF ファイルのコンテンツを回転および中央配置するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、コンテンツを中央配置および回転することを意味します。デフォルト値である false は、コンテンツを中央配置または回転しないことを意味します。

shrinkToFit

選択されたページサイズに合うように入力 PDF ファイルのコンテンツを縮小するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、コンテンツを縮小することを意味します。デフォルト値である false は、コンテンツを縮小しないことを意味します。

style

作成する印刷マークのスタイルを表す string 値です。デフォルト値は Default です。

次の値を指定できます。

  • デフォルト

  • InDesignJ1

  • InDesignJ2

  • Illustrator

  • IllustratorJ

  • QuarkXPress

trimMarks

PDF の仕上がり境界を示すマークを四隅それぞれに配置するかどうかを示す boolean 値です。値 true は、仕上がりマークを組み込むことを意味します。デフォルト値である false は、仕上がりマークを組み込まないことを意味します。

useMaxJPEGImageResolution

JPEG 2000 画像の印刷に最高の解像度を使用するかどうかを示す boolean 値です。デフォルト値である true は、最高の解像度を使用することを意味します。値 false は、最高の解像度を使用しないことを意味します。