編集可能なレイアウトを含むフォームデザインの作成

データ量に応じて調整されるサブフォームを含むフォームデザインの作成には、2 つの基本的な方法があります。

  • 固定レイアウトでフォームデザインを開始する

  • 編集可能なレイアウトでフォームデザインを作成する

どちらの方法でも同じ結果が得られます。ただし、使用するデザインスタイルによって、どちらか一方が他方より適していることがあります。編集可能なレイアウトを含むフォームデザインの作成に慣れてきたら、必要に応じて最適なスタイルを採用できます。

固定レイアウトでの作業開始

固定レイアウトを含むフォームの作成に慣れている場合、固定レイアウトでのデザイン開始は非常に作業しやすくなじみのある方法だと考えられます。ユーザーに表示するオブジェクトや情報など、フォームのレイアウトを計画します。固定レイアウトを使用して、マスターページとデザインページを必要な数だけ使用してフォームデザインを作成します。オブジェクトのレイアウトと形式設定が完了したら、フォームデザイン内のコンテンツをフローする領域に適切なプロパティを設定します。

この方法では、固定レイアウトの既存フォームを柔軟なレイアウトのフォームデザインに変換することも非常に簡単です。

次の手順では、計画段階が完了したという前提で、フォームデザインの作成を固定レイアウトで開始するための一般的なデザインプロセスを示します。

  1. 必要なマスターページを作成します。

  2. ページでフォームのコンテンツを作成します。固定レイアウトのフォームを変換する場合は、フォーム上のオブジェクトをサブフォームに含める作業から開始します。空のフォームから始める場合は、次の操作を行います。

    • オブジェクトをフォームに追加して、適切なサブフォームに含めます。

    • 必要な形式設定をオブジェクトに適用します。

    • サブフォーム内のオブジェクトのレイアウトとページ上のサブフォームのレイアウトを完成させます。

    • 必要に応じてスクリプティングを追加します。

  3. ダイナミックコンセプトを実装します。

    • 各ページでデフォルトのサブフォームの階層化を解除します。サブフォームは、フローコンテンツを含むルートサブフォーム form1 の子になります。ここから先は、編集可能なレイアウトでのデザインとなります。フローの方向は上から下になるので、サブフォームは下に 1 つずつ続いていくように配置されます。

    • サブフォーム連結タイプや境界線などの必要な形式設定をサブフォームに適用します。

    • フローを定義します。オカレンス値、改ページ、リーダーサブフォームおよびトレーラーサブフォームを設定し、これらの要素をまとめるサブフォームを定義します。サブフォームをマスターページに関連付け、余白を設定します。

  4. サンプルデータを使用してフォームをテストします。

    注意: Designer に付属のサンプルフォームを使用する場合は、上記の手順に従います。利便上の理由から、実際のコンテンツが入っているサブフォームは連結タイプが「なし」に設定されているサブフォーム内部に含まれています。このようにサブフォームを設定すると、階層ビューで最初にフォームを表示させたときにフォームの全体的な構造が一目でわかります。

固定レイアウトでの作業開始に関するヒント

フォームデザインの作成を固定レイアウトで開始する場合は、次の点に注意してください。

  • レイアウトに満足できる場合にのみ、フォームのコンテンツを「フロー」に設定します。フォームのコンテンツは「フロー」に設定した後でも位置固定コンテンツに戻せますが、フォームのレイアウトに問題が生じる場合があります。例えば、サブフォームを 1 つの位置固定コンテナ内に含めると、サブフォームはページの元の位置に正確に配置されますが、互いに重なり合うことがあります。重なり合わないようにするには、ページのグループ化を使用してサブフォームを含めます。

  • サブフォームのデフォルトの最小数および最大数は 1 です。編集可能なレイアウトを含むフォームに対しては、この値を調整します。

  • オブジェクトをサブフォーム内に含めると、オブジェクトの外側に定義された余分なスペースは破棄されます。左右の余白を追加してサブフォームを水平方向に再整列します。サブフォームのサイズも変更できます。ただし、その場合、オブジェクトは親を基準に配置されているので、オブジェクトの配置が変更されます。