データをグループ化してテーブル内に表示できます。グループ化によって、国や地域などの関係別にデータを整理して整列させることができます。グループの階層化によって関係や傾向を簡単に示すことができます。また、総数などの概要を効果的に示すこともできます。
例えば、モニター、卓上スタンド、電話のような製品を供給する場合、状況によっては、国や地域別にそれらの製品の販売状況を確認できるテーブルが必要になります。このようなテーブルを作成するには、メインテーブル内にテーブルを階層化し、その階層化テーブル内にさらに別のテーブルを階層化します。
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「Country」はメインテーブルのテーブルヘッダーです。
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「Region」は最初の階層化テーブルのテーブルヘッダーです。
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「Product」と「Profit」は、最初の階層化テーブル内に階層化されたテーブルのテーブルヘッダーです。
例えば、接続するサンプル XML ファイルでは次のような構文を使用できます。
<form1>
<Sales>
<SalesData>
<country>United States</country>
<CountryData>
<RegionRow>
<region>Western</region>
<RegionData>
<Item>
<product>Monitor</product>
<profit>10</profit>
</Item>
<Item>
<product>Desk Lamp</product>
<profit>20</profit>
</Item>
</RegionData>
</RegionRow>
<RegionRow>
<region>Central</region>
<RegionData>
<Item>
<product>Monitor</product>
<profit>30</profit>
</Item>
<Item>
<product>Desk Lamp</product>
<profit>25</profit>
</Item>
<Item>
<product>Telephone</product>
<profit>28</profit>
</Item>
</RegionData>
</RegionRow>
<RegionRow>
<region>Atlantic</region>
<RegionData>
<Item>
<product>Monitor</product>
<profit>31</profit>
</Item>
<Item>
<product>Desk Lamp</product>
<profit>17</profit>
</Item>
<Item>
<product>Telephone</product>
<profit>22</profit>
</Item>
</RegionData>
</RegionRow>
</CountryData>
</SalesData>
</Sales>
</form1>
この作業を行う前に、次の設定を確認する必要があります。
メインテーブルを作成するには
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ファイル/名前を付けて保存を選択し、ファイルの名前を入力して、「Acrobat ダイナミック XML フォーム (*.pdf)」を選択します。「OK」をクリックします。
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テーブル/テーブルの挿入を選択します。
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テーブルの挿入ダイアログボックスで、列数と行数を入力します。例えば、列数に 2 を、行数に 1 を入力します。
最大 20 列、50 行まで入力できます。テーブルを作成した後でも、テーブルメニューの「挿入」コマンドを使用して、さらに列と行を追加できます。
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(オプション)ヘッダー行を含める場合は、「テーブルにヘッダー行を含む」を選択します。
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(オプション)フッター行を含める場合は、「テーブルにフッター行を含む」を選択します。
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「OK」をクリックします。
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ヘッダー行の名前を変更します。例えば、1 列目のヘッダーの名前を
Country
に変更し、2 列目のヘッダーテキストを削除します。
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テーブルのサイズを変更します。
最初の階層化テーブルを作成するには
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テーブル内のセルに、オブジェクトライブラリパレットからテーブルオブジェクトをドラッグします。
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ヘッダー行テキストの名前を変更します。例えば、1 列目のヘッダーの名前を
Region
に変更し、2 列目のヘッダーテキストを削除します。
最初の階層化テーブル内に次の階層化テーブルを作成するには
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テーブル内のセルに、オブジェクトライブラリパレットからテーブルオブジェクトをドラッグして、もう 1 つの階層化テーブルを作成します。例えば、最初の階層化テーブル内のボディ行の 2 番目のセルにテーブルオブジェクトをドラッグします。
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テーブルの挿入ダイアログボックスで、列数と行数を入力します。
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(オプション)ヘッダー行を含める場合は、「テーブルにヘッダー行を含む」を選択します。
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(オプション)フッター行を含める場合は、「テーブルにフッター行を含む」を選択します。
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「OK」をクリックします。
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ヘッダー行の名前を変更します。例えば、1 列目のヘッダーを
Product
に変更し、2 列目のヘッダーを
Profit
に変更します。
フォームは次のようになります。
セル内にデータを表示するには
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データ表示パレットで、1 列目の見出しの下のセルにノードをドラッグします。例えば、「Country」見出しの下のセルに country ノードをドラッグします。
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名前を変更するセルごとに同様の手順を繰り返します。
例えば、「Region」見出しの下のセルに region ノードをドラッグします。「Product」見出しの下のセルに product ノードをドラッグします。「Profit」見出しの下のセルに profit ノードをドラッグします。
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階層パレットで各 Row1 を選択し、オブジェクトパレットの「連結」タブで「各データアイテムについて行を繰り返す」を選択します。
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テーブル、行、フィールドの名前をサンプル XML ファイル内の対応する名前に一致させます。
例えば、階層パレットで「Table1」を選択します。次に、オブジェクトパレットの「連結」タブをクリックし、「データ連結(開く、保存、送信)」ボックスに
$record.Sales
と入力します。
例えば、次の表に示しているように、デフォルトの連結を設定します。
階層パレットでの選択
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対応する文字列へのデータ連結の設定
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Row1
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SalesData
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country
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country
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表 2
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CountryData
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Row1
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RegionRow[*]
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region
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region
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Table3
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RegionData
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Row1
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項目[*]
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product
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product
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profit
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profit
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メインテーブルを挿入するサブフォームを選択し、オブジェクトパレットの「サブフォーム」タブで、コンテンツリストから「フローレイアウト」を選択します。
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テーブルを書式設定します。例えば、境界線と網掛けを追加します。
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「PDF プレビュー」タブでフォームを表示します。
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