テキストオブジェクトにフローティングフィールドを挿入すると、各種タイプの情報を表示することができます。フローティングフィールドは、フォームのレンダリング時にテキストオブジェクト内のテキスト、数値、実行時のプロパティおよびスクリプティングの結合をサポートするオブジェクトです。フローティングフィールドを挿入できるのは、テキストオブジェクトだけです。
デフォルトのフローティングフィールドはテキストフィールドオブジェクトですが、オブジェクトパレットの「フィールド」タブにある種類リストで、オブジェクトの種類を変更することができます。
また、フローティングフィールドをデータソースに連結して特定のテキストまたは数値を表示することもできます。例えば、フローティングフィールドを挿入して、フォームレターの挨拶文に個々の顧客名をレンダリングすることができます。次の例に示しているように、フローティングフィールドは TextField オブジェクトとして表示されます。
(Dear Mr./Ms. {TextField})
-
フローティングテキストフィールドオブジェクトを挿入するテキストオブジェクトの内側をクリックします。
-
Designer で、フローティングテキストフィールドオブジェクトを挿入する行にカーソルを置きます。
-
挿入/フローティングフィールドを選択します。
-
フローティングフィールドのプロパティを設定するには、テキストオブジェクトの内側でフローティングフィールドのマーカーをクリックしてから必要なオプションを選択します。フローティングテキストフィールドオブジェクトの名前を変更して、必要な連結を指定するとよいでしょう。
フローティングフィールドオブジェクトのプロパティは、テキストオブジェクトのプロパティの設定とは別に設定します。デフォルトでは、フローティングフィールドオブジェクトは配置リストで「隠す(レイアウトから除外)」に設定されています。
Adobe Reader 内部で(スクリプティングなどを使用して)フローティングフィールドの値をダイナミックに更新する場合は、Adobe Reader 9.1 以降のバージョンを使用する必要があります。Acrobat および Adobe Reader 9.1 以降を対象のバージョンに設定して、フォームをダイナミック PDF フォーム形式で保存します。フローティングフィールドの境界を超えるような大量のテキストの入力が予想される場合は、「
拡大して合わせる
」オプションをフローティングフィールドとその親テキストのコンテナに設定すると、フィールドとコンテナを拡張できるようになります。
|
|
|