単純型

XML スキーマの要素の宣言では単純型または複合型を使用できます。要素内容も属性も持たない要素は、XML スキーマで単純型で宣言されます。属性の宣言では単純型を使用できます。一般に、単純型の要素と属性は Designer によってフィールドにマップされます。フィールドの種類は、単純型の値に基づいて決まります。

組み込み単純型

XML スキーマでは多数の組み込み単純型を定義します。

以下の型はテキストフィールドオブジェクトにマップされます。このオブジェクトはプレーンテキストコンテンツを持つオブジェクトです。

  • string

  • normalizedString

  • token

  • 名前

  • NCName

  • QName

  • language

以下の型は数値フィールドオブジェクトにマップされます。

  • float

  • double

  • decimal

  • integer

  • long

  • int

  • short

  • byte

  • positiveInteger

  • nonPositiveInteger

  • negativeInteger

  • nonNegativeInteger

  • unsignedLong

  • unsignedInt

  • unsignedShort

  • unsignedByte

次の表は、日付型と時間型のマッピングの一覧を示します。

日時

オブジェクトタイプ

duration

テキスト編集フィールド

dateTime

日付 / 時間フィールド。制御タイプは日付と時間です。

date

日付 / 時間フィールド。制御タイプは日付です。

time

日付 / 時間フィールド。制御タイプは時間です。

gYear

パターン形式文字列付きのテキストフィールド

gYearMonth

パターン形式文字列付きのテキストフィールド

gMonth

パターン形式文字列付きのテキストフィールド

gMonthDay

パターン形式文字列付きのテキストフィールド

gDay

パターン形式文字列付きのテキストフィールド

以下のレガシー型は、テキストフィールドオブジェクトにマップされます。

ID

IDREF

IDREFS

ENTITY

ENTITIES

NMTOKEN

NMTOKENS

NOTATION

その他の型は次の表のようにマップされます。

その他

オブジェクトタイプ

boolean

チェックボックス

hexBinary

スタティック画像

base64Binary

スタティック画像

anyURI

テキストフィールド

制限単純型

XML スキーマの制限を使用して、新しい単純型を別の単純型から生成できます。ここでは、これらの制限をフォームデザインにマップする方法について説明します。

列挙ファセット
列挙値を宣言する、XML スキーマの要素宣言や属性宣言の基本型は、宣言の基本型のデフォルトフィールドではなくコンボボックスオブジェクトを生成します。以下はその例です。
<xsd:element name="Colors"> 
    <xsd:complexType> 
        <xsd:simpleContent> 
            <xsd:extension base="xsd:string"> 
                <xsd:enumeration value="red"/> 
                <xsd:enumeration value="green"/> 
                <xsd:enumeration value="blue"/> 
            </xsd:extension> 
        </xsd:simpleContent> 
    </xsd:complexType> 
<xsd:element>

列挙値のセットは、コンボボックスのアイテムとして保存されます。

範囲、長さおよび精度ファセット
可能な場合はいつでも、範囲(minInclusive、minExclusive、maxInclusive、maxExclusive)、長さ(length、minLength、maxLength)および精度(totalDigits や fractionDigits)を制御する制約ファセットは、生成されたオブジェクトのプロパティにマップされます。または、制約ファセットは検証スクリプトを生成するために使用されます。次に 2 つの例を示します。
  • maxLength ファセットを使用し、テキスト値の maxChars プロパティを設定します。

    <field><value><text maxChars="100"/></value></field>

  • fractionDigits ファセットを使用し、小数値の fracDigits プロパティを設定します。

    <field><value><decimal fracDigits="3"/></value></field>

リスト型とユニオン型

リスト型は、値を空白で区切った 1 行値のリストとして定義できる型です。リスト型を持つ要素と属性は、テキストフィールドオブジェクトにマップされます。

ユニオン型とは、設定可能な値のセットとして、2 つ以上の別の値セットを統合した型のことです。それぞれのセットは同じ基本型でなくても構いません。一般的に、ユニオン型はテキストフィールドオブジェクトにマップされます。例えば、統合したすべてのセットが同じ型の場合、マッピングはこれらのセットのいずれかを使用したものと同じになります(つまり列挙値の 2 つのセットを統合すると、統合したすべての値を示すコンボボックスが生成されます)。