リンクされた FrameMaker 文書と RoboHelp プロジェクトとの同期

ソースの FrameMaker 文書が変更された場合、または、RoboHelp プロジェクトの変換設定が変更された場合には、リンクされた FrameMaker 文書を更新することができます。
注意: リンクを利用すると、更新時に FrameMaker 文書を再取り込みして、トピックを上書きする必要がなくなります。

以下のような場合には、リンクされた FrameMaker 文書から生成されたトピックを更新します。

  • RoboHelp プロジェクトに追加またはリンクした後で、ソース FrameMaker 文書が変更された。

  • RoboHelp プロジェクトのページ割り付けを変更した。

  • RoboHelp プロジェクトのスタイルマッピングを変更した。

  • RoboHelp プロジェクトでCSSを更新した。

  • リンク先文書から生成されたトピックを編集した。

プロジェクトマネージャーポッドの中のプロジェクトファイルのアイコンは、文書が RoboHelp トピックと同期しているかどうかを示しています。

一方、文書がプロジェクトに取り込まれたものである場合、プロジェクトマネージャーポッドは同期ステータスを表示しません。FrameMaker 文書と変換設定のいずれかが変更された場合には、FrameMaker 文書を再度取り込んで、生成済みの RoboHelp トピックを上書きします。 文書を更新すると、RoboHelp は変換された HTMLトピック、目次、索引、用語集を更新します。

FrameMaker ブック同期状態インジケーター

アイコン

説明

FrameMaker ブックが見つかりません。RoboHelp プロジェクトにリンクされたソース FrameMakerブックは、別のフォルダーに移動され、削除されます。ソースブックの場所を特定して、その新しい場所にリンクします。

ソース文書に変更があったので、FrameMaker ブックは同期していません。RoboHelp トピックを更新します。

RoboHelp プロジェクトの取り込み設定が変更されたので、リンクされた FrameMaker ブックから生成されたトピックは同期していません。FrameMaker ブックから生成された RoboHelp トピックを更新してください。

生成されたトピックは、リンクされた FrameMaker ブックと同期しています。

FrameMaker 文書同期状態インジケーター

アイコン

説明

リンクされた FrameMaker 文書が見つかりません。RoboHelp プロジェクトにリンクされたソース FrameMakerブックは、別のフォルダーに移動され、削除されます。ソースブックの場所を特定して、その新しい場所にリンクします。

ソース文書に変更があったので、FrameMaker 文書は同期していません。RoboHelp トピックを更新します。

RoboHelp プロジェクトの取り込み設定が変更されたので、リンクされた FrameMaker 文書から生成されたトピックは同期していません。FrameMaker 文書から生成された RoboHelp トピックを更新してください。

生成されたトピックは、リンクされた FrameMaker 文書と同期しています。

FrameMaker 文書を更新する

 プロジェクトマネージャーポッドの中の FrameMaker ブックを右クリックして「更新」を選択し、以下のいずれかを選択します。
生成
リンクされた FrameMaker 文書から最初の HTML トピックを生成します。トピックの生成が済んだら、オプションを「更新」に変更します。

更新
選択されたブックまたは文書だけから生成されたトピックを更新します。

すべて更新
リンクされたすべての FrameMaker 文書から生成されたトピックをすべて更新します。

強制的に更新
選択された FrameMaker ブックや文書から生成された現在のトピックセットを上書きします。このオプションは、リンクされた FrameMaker ブックや文書から生成されたトピックを強制的に更新する場合に使用します。

すべてを強制的に更新
リンクされた文書をすべて更新して、生成されたトピックをすべて上書きします。

また、リンクされた FrameMaker ブックや文書を選択して、リンクされた FrameMaker ブックや文書から生成された RoboHelp トピックを更新することもできます。

更新時にトピックへの変更を保持する

通常、リンク先文書を更新すると、それから生成されたすべてのトピックも更新され、生成されたトピック内で行った他のすべての変更は上書きされます。ただし、生成されたトピック内で行った変更を選択的に保持して編集を維持できます。
  1. プロジェクトマネージャーポッドで、リンクされた文書を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  2. FrameMaker 文書設定ダイアログボックスの中で、変換設定タブを選択します。

  3. 左の列で、更新時に変更を保持する編集済みのファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    変更を保持するように選択したファイルは、右の列に表示されます。

生成されたトピックを編集するときに警告する

リンク先文書から生成されたトピックを編集しようとしたときに警告を出すように RoboHelp を設定できます。このようなトピックに加えた変更を保存するときに、RoboHelp は、これらの変更はリンク先文書が更新されると失われるという警告を表示します。
  1. ツール/オプションを選択します。

  2. 一般タブで、「リンクされた FrameMaker 文書から HTML トピックを生成する」を選択し、「OK」をクリックします。

保持するトピック編集をマークする

生成されたトピックに加えられた変更を保存するときに警告を表示するようにした場合、トピック編集にマークを付けて更新時に保持するようにできます。更新時に保持するようにマークを付けたトピックは、ファイル更新設定ダイアログボックスの保持トピックのリストに自動的に追加されます。
  1. 生成されたトピックを編集し、変更を保存します。

  2. 表示される警告メッセージで、「このファイルへの変更を維持」を選択し、「OK」をクリックします。

生成されたトピックを削除する

生成されたトピックを削除するときには、2 つのオプションがあります。リンク先の FrameMaker 文書を更新したときに削除トピックを再生成するか、またはプロジェクトから削除トピックを完全に削除することができます。デフォルトでは、FrameMaker 文書を更新したときに RoboHelp は削除トピックを再生成します。
  1. プロジェクトマネージャーポッドで、リンク先 FrameMaker 文書を拡張し、そこから生成されたトピックを表示します。

  2. 削除するトピックを右クリックし、「削除」を選択します。

  3. 次のいずれかの操作を行います。
    • プロジェクトからトピックを永久的に削除するには、「OK」をクリックします。削除されたトピックは、FrameMaker 文書を更新しても再生成されません。

    • 「このファイルを次回更新時に生成」を選択し、「OK」をクリックしてトピックを削除します。FrameMaker 文書を更新すると、削除されたトピックが再び生成されます。

削除トピックを再生成する

リンク先 FrameMaker 文書から生成されたトピックを削除すると、トピックはプロジェクトから削除されます。ただし、リンク先文書から削除したトピックを再生成できます。

  1. プロジェクトマネージャーポッドで、リンクされた FrameMaker 文書を右クリックして、「プロパティ」を選択します。

  2. FrameMaker 文書設定ダイアログボックスの中で、ファイル更新設定タブを選択します。

  3. 右の列で、取り戻したい削除ファイルを選択し、「OK」をクリックします。

  4. FrameMaker 文書を更新します。

リンク先 FrameMaker 文書を編集する

リンク先 FrameMaker 文書を FrameMaker で直接編集できます。

  1. 文書を右クリックし、「編集」を選択します。

  2. FrameMaker 文書を編集します。

  3. 「保存」をクリックします。変更された FrameMaker 文書がプロジェクトマネージャーポッドに表示され、別のアイコンが付きます。このアイコンは、ソースコンテンツが、リンク先 FrameMaker 文書から生成されたトピックと同期されていないことを示しています。
    注意: FrameMaker でソースを編集したら、文書の更新を強制的に行ってください。

リンク先文書を削除する

プロジェクトファイルフォルダーからコピーによってリンクされている文書直接削除したり、参照によってリンクされている文書の参照を削除したりできます。

 文書を右クリックし、「削除」を選択します。

リンク先ファイルを削除すると、その関連文書(CSS、画像、バゲッジファイル、マルチメディアファイルなど)もすべて削除されます。

注意:

  • 参照されているファイルを別の場所に移動すると、そのアイコンが変わります。文書へのリンクは、その新しい場所を指示することで回復できます。

  • 文書をリンクした後で生成されたファイルの名前は変更しないでください。

  • プロジェクトマネージャーポッドで、生成されたトピックをソース文書フォルダーの外側の他の場所にドラッグすることはできません。

所在不明の文書または名称変更された文書へのリンクの回復

リンク先文書が移動された場合またはその名前が変更された場合、RoboHelp はプロジェクトマネージャーポッドにリンク先文書の不明リンクアイコンを表示します。移動または名称変更されたファイルへのリンクを回復し、その文書からすでに生成されているすべてのトピックをプロジェクト内に維持できます。
  1. プロジェクトマネージャーポッドで、リンク切れアイコンを持つ文書を右クリックします。

  2. 「FrameMaker ファイルへのリンクを復元」を選択し、参照して不明ファイルの新しい場所を選択します。