RoboHelp に変換される FrameMaker 文書のコンポーネント

FrameMaker 文書をリンクまたは取り込むと、RoboHelp は FrameMakerコンポーネントのほとんどを変換します。 以下の表は、主な FrameMaker 文書コンポーネントの一覧と、各コンポーネントが RoboHelp でどのように変換されるかを示しています。

FrameMaker ファイル

ブックファイル

ブックの中に含まれる文書(FM、XML、MIF、HTM、HTML ファイル)は、変換されます。FrameMaker ブックに含まれる XHTML ファイルは、有効な XHTML である必要があります。XHTML の検証は、FrameMaker 自体の中で行います。FrameMaker ブック内のそれ以外のファイルは、すべて無視されます。FrameMaker 9 ブックの内の子ブック、フォルダー、グループは変換され、RoboHelp プロジェクトの中のフォルダーとして表示されます。FrameMaker ブックの階層構造を参照してください。

目次

選択した場合には、変換されます。FrameMaker 目次を変換するを参照してください。

テキストインセット

FrameMaker 文書のテキストインセットは、FrameMaker 文書自体の一部と見なされ、RoboHelp トピックの中では統合されます。

索引と用語集

FrameMaker ブック内で生成された索引と用語集は変換されません。代わりに、読み込んだ FrameMaker ドキュメントで索引マーカーと用語集マーカーを選択すると、変換されます。FrameMaker 索引エントリを取り込むおよび用語集定義を取り込むを参照してください。

変数とコンディショナルテキスト

変数

変換されます。FrameMaker のユーザー定義変数は RoboHelp のユーザー定義変数として変換され、再定義可能です。オンラインフォーマットには表示したくない変数の変換を禁止するには、関連するコンディショナルテキストタグを適用します。例えば、FrameMaker 文書の中のページをまたがって存在する表の、表ヘッダーの表の続き変数を禁止したりすることができます。

コンディショナルタグ

RoboHelp コンディショナルビルドタグとして変換されます。

数式

数式は画像に変換され、変換後に、RoboHelp トピックの中に挿入されます。

マーカー

相互参照、ハイパーテキスト、URL

ハイパーテキストリンクに変換されます。相互参照書式を RoboHelp にマッピングでき、オンラインフォーマットでは必要のない巻、章、およびページ参照を削除できます。非決定の相互参照やハイパーテキストエントリは、オンラインヘルプの中ではテキストとして表示されます。URL は、オンラインヘルプ出力ではライブハイパーテキストリンクになります。FrameMaker 相互参照書式を RoboHelp スタイルに変換するを参照してください。

索引マーカーと用語集マーカー

プロジェクト作成時に、索引および用語集に変換されます。FrameMaker 索引エントリを取り込むおよび用語集定義を取り込むを参照してください。

トピック名マーカー

プロジェクト変換設定でこのオプションを選択した場合には、変換されます。トピックタイトルやトピックファイル名をマーカーのテキストから生成するには、トピック名マーカーを使います。ページ割り付け、トピック、名前付け、および状況依存ヘルプを参照してください。

状況依存ヘルプマーカー

プロジェクト変換設定でこのオプションを選択した場合には、変換されます。状況依存ヘルプを生成するには、FrameMaker の状況依存ヘルプマーカーを使って FrameMaker 文書の中のテキストを指定します。 ページ割り付け、トピック、名前付け、および状況依存ヘルプを参照してください。

カスタムマーカー

変換されます。これらのマーカーは、FrameMaker ソースからトピックを抽出したり、RoboHelp に画像や表のための処理命令を渡したりするために利用できます。

フォーマット

段落書式

変換されます。FrameMaker 段落書式を RoboHelp スタイルにマップしたり、ソース書式を取り込んだりすることができます。 FrameMaker 段落書式を RoboHelp スタイルに変換するを参照してください。

文字書式

変換されます。FrameMaker 文字書式を RoboHelp スタイルにマップしたり、ソース書式を取り込んだりすることができます。 FrameMaker 文字書式を RoboHelp スタイルに変換するを参照してください。

表書式

変換されます。FrameMaker 表書式を RoboHelp スタイルにマップしたり、ソース書式を取り込んだりすることができます。 FrameMaker 表書式を RoboHelp 表スタイルに変換するを参照してください。

脚注属性と表脚注

変換されます。FrameMaker では、表のタイトルや脚注は段落書式なので、このような段落書式の変換設定は別に指定します。

リスト

定義した設定に従って変換されます。リストマッピングのシナリオを参照してください。

ページレイアウト

マスターページ

FrameMaker マスターページは無視されます。FrameMaker のマスターページは、レイアウト、境界線、ページ番号に使われるので、オンラインヘルプには適用できません。シングルソースレイアウトの公開時にはブレッドクラム、ミニ目次、ヘッダー、フッターなどを選択可能なので、RoboHelp では、これらに対してはマスターページサポートを提供しています。

リファレンスページ

無視されます。ただし、RoboHelp の高度なスクリプトサポートを利用すると、段落書式に関連付けられたリファレンスページの中に配置された画像やグラフィックスを変換することができます。

ページレイアウト、サイズ、ページ割り付け

無視されます。これらのエレメントは、オンラインヘルプには適用できません。ページ割り付け、トピック、名前付け、および状況依存ヘルプを参照してください。

ヘッダー / フッター

無視されます。FrameMaker のヘッダーやフッターには、通常、章の名前、章の番号、ページ番号などが含まれており、これらはオンラインフォーマットには適用できません。トピックを生成した後に、RoboHelp でヘッダーとフッターを作成できます。

回転テキスト

表のセル内のように、テキストに変換されます(回転テキストは、HTML ではサポートされていません)。

画像とアンカー枠

画像

アンカー枠の中にある場合にのみ、変換されます。画像がアンカー枠の中にない場合、FrameMaker ファイルを取り込んだ後で、画像を挿入し直します。 取り込まれたまたはリンクされた画像は、デフォルトでアンカー枠の中に配置されるので、変換されます。 ただし、グラフィック枠の中に配置された画像は、変換されません。 アンカー枠に含まれた画像が見つからない場合、RoboHelp はファイル名に連番を持つ空白画像を生成します。画像変換設定を参照してください。

描画

アンカー枠の中に作成された描画は、画像に変換されます。画像変換設定を定義することができます。画像変換設定を参照してください。

アンカー枠

画像に変換されます。画像変換設定を参照してください。

画像の ALT テキストとアンカー枠

変換されます。FrameMaker 文書の中で画像に ALT テキストが設定されていない場合、RoboHelp は、変換された画像のファイル名を ALT テキストとして適用します。画像用の代替テキストを作成するを参照してください。

テキスト枠、グラフィック枠およびアンカー枠内の画像

アンカー枠およびその内容は、画像に変換されます。テキスト枠、複数画像、コールアウトなどのアンカー枠の中の内容は、すべて単一の画像に変換されます。アンカー枠に対して ALT テキストが定義されていない場合、RoboHelp は、生成された画像のファイル名を ALT テキストとして挿入します。

数式

数式は、RoboHelp が変換する際に画像に変換するように、アンカー枠に入れます。

構造化 FrameMaker のコンポーネント

DITAMAP ファイル

FrameMaker ブックのように変換されます。

DITA 文書

FrameMaker 文書のように変換されます。

ブック内の XML ファイル

FrameMaker 文書のように変換されます。

ブック内の XHTML ファイル

FrameMaker 文書のように変換されます。

内容参照

FrameMaker 文書に内容参照として挿入されたテキストやファイルは、トピックの一部として表示されます。 これらは、オンラインヘルプ出力では、参照として表示されません。内容参照を参照してください。