FrameMaker 内容の変換

FrameMaker 段落書式を RoboHelp スタイルに変換する

デフォルトでは、RoboHelp は FrameMaker のすべての段落書式を RoboHelp の CSS スタイルに変換します。FrameMaker 書式の表示と動作を RoboHelp プロジェクト内で維持します。オンラインヘルププロジェクトの一貫性を保証するには、FrameMaker 書式を RoboHelp スタイルにマップして、編集します。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. 変換設定パネルで、段落グループから FrameMaker 書式を選択します。

  4. RoboHelp スタイルメニューから、FrameMaker 書式にマップしたい RoboHelp スタイルを選択します。 FrameMaker テキストの外観をオンラインヘルプフォーマットでも維持するには、「ソース」を選択します。

    選択された RoboHelp スタイルを編集するには、「スタイルを編集」をクリックします。

  5. マップされた RoboHelp スタイルの属性を選択します。

    出力から除外
    選択された FrameMaker 段落書式が適用される FrameMaker 文書の内容を破棄することを選択します。

    ページ割り付け
    選択された FrameMaker 段落書式が出現するごとに、ヘルプトピックを生成することを選択します。

    ユーザー定義 HTML タグ
    選択された段落書式用のユーザー定義の HTML タグを選択または入力します。

    選択された FrameMaker 書式に自動番号属性が定義されている場合には、自動番号が変換される方法を指定します。

FrameMaker 文字書式を RoboHelp スタイルに変換する

FrameMaker 文字書式を RoboHelp の文字スタイルにマップすることができます。

また、RoboHelp でスタイルを編集することもできます。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. 変換設定ダイアログボックスの左側のボックスから FrameMaker 文字書式を選択します。

  4. ポップアップメニューから RoboHelp 文字スタイルを選択します。オプションで、以下を行うこともできます。
    • FrameMaker 文字書式を取り込むには、ポップアップメニューから「ソース」を選択します。;

    • 選択された RoboHelp スタイルを編集するには、「スタイルを編集」をクリックします。

    • FrameMaker 文書の中で選択された文字書式が適用されたテキストを省くには「出力から除外」を選択します。

    • 取り込まれたテキストの HTML 出力にユーザー定義の HTML タグを適用するには、「ユーザー定義の HTML タグ」を選択して、ポップアップメニューからタグを選択します。 また、新しい HTML タグを入力することもできます。文字書式用のカスタム HTML タグは、生成された HTML ファイル中の <span> タグを置き換えます。

FrameMaker 段落書式をヘルプトピックから除外する

指定した段落書式を持つ FrameMaker 文書の内容を、変換出力に含めないようにできます。このオプションは、オンライン出力では不要な特別通知のような内容を削除するために使われます。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. プロジェクト設定の左側のペインから、FrameMaker 段落書式を選択します。

  4. 「出力から除外」をクリックします。

カスタム HTML タグ

FrameMaker から取り込んだ書式の HTML 出力の中では、標準の段落スタイル用の <p> タグや文字スタイル用の <span> タグの代わりに、カスタム HTML タグを定義して適用することができます。 FrameMaker 文書中の書式ごとに、別々の HTML タグを定義することもできます。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. 変換設定ダイアログボックスの中で、「ユーザー定義の HTML タグ」オプションを選択します。

  4. デフォルトの HTML タグの代わりに使うタグとして、カスタム HTML タグの名前を入力するか、既存のタグを選択します。

FrameMaker コンディショナルテキストビルド式を適用する

コンディショナルテキスト式作成の表示 / 非表示設定を、RoboHelp プロジェクトに取り込まれた FrameMaker 文書のコンテンツに適用できます。RoboHelp は、表示 / 非表示設定を FrameMaker のコンテンツに適用した後にコンテンツを取り込みます。非表示のテキストは RoboHelp プロジェクトには取り込まれません。
  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. 変換設定ダイアログボックスの「その他の設定」グループで、「FrameMaker コンディショナルテキストビルド式を適用」を選択します。

自動番号書式のマッピング

FrameMaker 文書の自動番号書式をヘルプ書式に変換するための変換設定を選択します。FrameMaker 文書に階層的な番号リストが含まれている場合には、以下のいずれかを選択することができます:

Autonumber を無視
自動番号テキストを必要とするのが印刷形式だけである場合には、このオプションを選択します。変換された段落には、自動番号が含まれなくなります。例えば、FrameMaker の「Section2 Level」という段落書式の自動番号を無視したとします。この場合、ソースの「節 1.1 システム要件」は、生成された RoboHelp トピックの中では「システム要件」として表示されます。

自動番号をテキストに変換
FrameMaker 番号リストの外観を維持するには、このオプションを選択します。自動番号の部分は番号付けの性質を失って、RoboHelp トピックの中では段落テキストの一部として表示されます。

自動番号を HTML リストに変換する
<ol>、<ul>、<li> のような HTML タグを使用して自動番号を HTML リストに変換するには、このオプションを選択します。

自動番号を RoboHelp リストに変換する
RoboHelp の中で生成された HTML トピックを編集したい場合や、RoboHelp スタイルを使って番号付け属性を制御したい場合には、このオプションを選択します。

リストマッピングのシナリオ

RoboHelp は、FrameMaker 段落書式のリスト属性を、複数の方法で変換することができます。以下のシナリオを検討してください。

[ソース] にマッピングされた FrameMaker 自動番号リスト

FrameMaker の段落書式自動番号属性は、その FrameMaker 段落書式に対して定義された自動番号変換設定に従って、リストに変換されます。

Autonumber を無視
FrameMaker 段落書式の自動番号の部分は無視されます。変換後の RoboHelp トピックの中の段落スタイルには、リストの部分が含まれていません。

自動番号をテキストに変換
FrameMaker 段落の自動番号の部分はテキストに変換されて、RoboHelp トピックの中の段落テキストとして表示されます。

自動番号を HTML リストに変換する
自動番号書式は、<ol>、<ul>、<li> のような HTML タグを使用してリスト項目に変換されます。

自動番号を RoboHelp リストに変換する
段落スタイルの自動番号属性は、RoboHelp リストに変換されます。

次に例を示します。

  • FrameMaker の中で「FM_Para1」という段落スタイルを作成し、<a+> という自動番号を定義して、それを段落に適用します。生成された段落には、先頭に「a、b、c、...」のようにアルファベットが付きます。

  • FrameMaker の段落書式「FM_Para1」を、「ソース」にマップします。

生成された RoboHelp トピックの中の段落のリストには、ソース文書の中のリストと同じような属性を持つようなリストスタイルが適用されます。

RoboHelp スタイルにマッピングされた FrameMaker 自動番号リスト

自動番号属性をもつ FrameMaker 段落書式は、いかなるリストスタイルにもリンクされてない RoboHelp 段落スタイルにマップすることができます。この場合、自動番号は段落書式に対して定義された自動番号変換設定にしたがってリストに変換されます。

Autonumber を無視
FrameMaker の段落自動番号は無視され、RoboHelp トピックには表示されません。ただし、段落スタイルはマップされます。

自動番号をテキストに変換
FrameMaker の自動番号の部分はテキストに変換されてRoboHelp トピックの段落テキストの一部として表示されます。段落スタイルはマップされます。

自動番号を HTML リストに変換する
FrameMaker 段落書式は、<ol>、<ul>、<li> のような HTML タグを使用して HTML リスト項目に変換されます。

自動番号を RoboHelp リストに変換する
FrameMaker 段落書式の自動番号属性は無視されます。段落スタイルはマップされます。

RoboHelp 番号スタイルにマッピングされた FrameMaker 非番号書式

この場合、変換された段落は RoboHelp 段落スタイルを持ち、RoboHelp リストスタイルを継承します。自動番号変換オプションは、RoboHelp トピック中の段落の動作には影響を与えません。

以下に例を挙げます。

  • FrameMaker 文書の中で、自動番号属性のない段落書式「FM_Para 1」を作成します。

  • RH スタイルマッピング CSS の中で、RoboHelp リストスタイル「RH_List1」を定義します。

  • 段落スタイル「RH_Para1」を作成して、リストスタイル「RH_List1」の第 1 レベルを段落スタイル「RH_Para1」にリンクします。

  • FrameMaker の段落スタイル「FM_Para1」を、RoboHelp の段落スタイル「RH_Para1」にマップします。

生成された RoboHelp トピック中の段落は、リストスタイル「RH_List1」のプロパティを継承します。

RoboHelp 番号リストにマッピングされた FrameMaker 番号リスト

変換された段落は RoboHelp 段落スタイルを持ち、RoboHelp リストスタイルを継承します。自動番号変換オプションは、RoboHelp トピック中の段落の動作には影響を与えません。

以下に例を挙げます。

  • FrameMaker の中で、段落書式「FM_Para1」を作成して自動番号 <a+> を定義し、段落に適用します。この段落には、「a、b、c、...」のようなリストが設定されます。

  • RoboHelp スタイルマッピング CSS の中で、番号リストスタイル「RH_List1」を定義して、第 1 レベルを <x> と定義します。

  • RoboHelp の中で、段落スタイル「RH_Para1」を作成して、リストスタイル「RH_List1」の第 1 レベルを段落スタイル「RH_Para1」にリンクします。

  • FrameMaker の段落書式「FM_Para1」を、RoboHelp の段落スタイル「RH_Para1」にマップします。

生成された RoboHelp トピックの中の段落は、リストスタイル「RH_List1」のプロパティを継承し、「1、2、3、...」というリストを表示します。

FrameMaker 表書式を RoboHelp 表スタイルに変換する

FrameMaker 表書式は、RoboHelp 表スタイルにマップすることができます。また、FrameMaker 文書から表書式を取り込むこともできます。 また、RoboHelp で表書式を編集することもできます。FrameMaker 文書の連結された(またがった)セルは連結を解除することはできません。連結セルは、RoboHelp トピックの中でも連結されて表示されます。

FrameMaker 表書式に表タイトルや表脚注が含まれている場合には、このような FrameMaker の段落書式は、別々の RoboHelp 段落スタイルに変換されます。表タイトルスタイルの自動番号を維持するかを決めて、自動番号属性をマップされた RoboHelp 段落スタイルに指定します。たとえば、FrameMaker 文書の表タイトル書式に「表 2-3: 四半期の結果」といったような章番号が含まれていた場合、自動番号部分を無視するように選択し、「四半期の結果」のみを表タイトルとして表示させることができます。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択します。

  2. プロジェクト設定ダイアログボックスの「取り込み」設定タブの「FrameMaker 文書」の下にある「編集」をクリックします。

  3. 変換設定ダイアログボックスの左側のペインから FrameMaker 表書式を選択します。

  4. ポップアップメニューから RoboHelp 表スタイルを選択し、「OK」をクリックします。RoboHelp の中で表スタイルを編集する(オプション)には、「スタイルを編集」をクリックします。

画像変換設定

PDF による高品質印刷のために最適化された一部の FrameMaker 文書には、EPS 形式の画像が含まれています。RoboHelp が Adobe Distiller を使用してそのような画像をオンライン形式に変換するようにできます。

変換設定ダイアログボックスで、以下の画像変換設定を指定します。

PDF を使用して画像を生成
このオプションを選択して、FrameMaker 文書にリンクおよび挿入された画像から、Web に適した画像形式を生成します。とくに EPS や AI のようなベクターグラフィック形式、またはテキストコンテンツを持つグラフィックを持っている場合に、このオプションを使用してください。

3D 画像を保持
3D レンディングを PDF ファイル内にそのまま残して 3D グラフィックを PDF ファイルとして変換するためにこのオプションを選択します。3D 画像がレンダリングを保持するようにするには、FrameMaker で埋め込みを有効にします。

推奨サイズ
画像のサイズを指定します。次のいずれかを選択します。
拡大・縮小
既存のサイズに対する割合を指定して画像を拡大縮小します。画像のアスペクト比は、維持されます。

幅と高さ
画像の絶対サイズを高さと幅(ポイント)で指定します。画像を変形させないためには、「アスペクト比を保持する」を選択してください。
注意: FrameMaker 文書の中の画像を、実寸法の画像に変換するには、高さと幅を 0 ポイントに指定します。生成された HTML の中では、そのような画像の <img> タグは、高さや幅の値を持ちません。この変換は、画像を含むアンカー枠のサイズには無関係です。

最大サイズ
画像にオンラインフォーマットでの最大寸法を設定します。指定した最大寸法を越える画像は、指定した最大寸法に合うように、自動的に縮小されます。画像を拡大縮小して、アスペクト比を指定すると、RoboHelp は、指定された最大寸法の範囲で、アスペクト比を維持しながら画像を拡大縮小します。

このオプションは、大きな画像によってブラウザウインドウが縦横にスクロールされるのを避けるために使われます。例えば、ウィンドウサイズを 800×600 ピクセルに指定した場合、最大寸法を 640x480 に指定すれば、画像がウィンドウサイズを越えないようにすることができます。

余白
画像に余白を設定します。
  • 辺の余白をすべて同じにするには、余白を「すべての辺」に設定します。

  • 余白を辺ごとに設定するには、余白を各辺に設定します。

境界線
画像の境界線を設定します。
  • 全辺に一様な境界線を設定するには、境界線ポップアップメニューから「全て」を選択します。また、ポップアップメニューから境界線を表示する辺を指定することもできます。

  • 境界線スタイルを設定するには、スタイルポップアップメニューからスタイルを選択します。

  • 境界線色を設定するには、色ポップアップメニューから色を選択します。

  • 境界線の幅を設定するには、幅メニューから幅をポイントで選択します。

形式
FrameMaker 文書の中の画像から変換される Web 対応の画像に、画像形式、色深度、画質設定を定義します。
そのまま
画像を現在の Web に対応するフォーマットにするには、このオプションを選択します。

JPG
スクリーンショットや写真のような多色画像の場合には、このオプションを選択します。色深度の大きい JPG フォーマットは、最高オンライン画質を提供しますが、ファイルサイズも増えます。

GIF
FrameMaker 文書に含まれるのが概念図のような線画だけである場合には、このオプションを選択します。

BMP
スクリーンショットその他の画像では、このオプションを選択します。BMP ファイルは、高画質を提供しますが、ファイルサイズも増えます。

PNG
スクリーンショットや写真には、このオプションを選択します。

JPEG 画質
JPG 画像の品質パーセンテージを設定します。

色ビット深度
ビットマップ画像の色ビット深度を設定します。JPG や PNG フォーマットに設定できるのは、8 ビットまたは 24 ビットの色深度であるのに対し、BMP 画像には、1、4、8、16、24、32 の色ビット深度を設定することができます。GIF 画像に設定できるのは 8 ビット色深度だけです。

グレースケール
画像をモノクロにしたい場合には、このオプションを選択します。

変換された画像を保持する

RoboHelp は、トピックが更新または生成されるたびに、FrameMaker 文書の画像やアンカー枠を変換します。既に RoboHelp プロジェクト内に対応する画像や対応するアンカー枠の SWF ファイルが存在する場合には、画像の更新を省略することができます。 このオプションは、以下のような場合に使用します。
  • FrameMaker 文書が更新されるたびに、画像が再生成されることを避けたい場合

  • RoboHelp プロジェクトの中の画像が別の画像編集ツールを使って編集されていて、編集済みの画像が上書きされることを防ぎたい場合

  • FrameMaker 文書の中で画像が変更されても、RoboHelp プロジェクトで生成した画像をそのまま保持したい場合

画像が文書中に表示される順序や、画像の名前が変更された場合には、このオプションを消去して、RoboHelp に画像を更新させる必要があります。

 変換設定ダイアログボックスの「画像」タブで、「画像を再生成しない」を選択します。

画像用の代替テキストを作成する

アクセシビリティのあるコンテンツを作成するために、画像には代替テキストを作成して、視力障害をもつユーザーがスクリーンリーダー経由でコンテンツにアクセスできるようにします。完成した FrameMaker ブックを RoboHelp にリンクまたは取り込んで出版する場合には、FrameMaker 文書で使われているグラフィックスに代替テキストを追加します。 このような入力は PDF ファイル上では見えませんが、オンラインコンテンツではマウスが画像の上に移動したときに表示されます。