送信済みフォームの処理

ユーザーがインタラクティブフォームにデータを入力できるようにする Web ベースのアプリケーションでは、データをサーバーに送り返す必要があります。Forms サービスを使用すると、ユーザーがインタラクティブフォームに入力したデータを取得することができます。取得したデータは、ビジネスの要件に応じて処理できます。例えば、次のタスクを実行できます。

  • データをデータベースに保存します。

  • データを別のアプリケーションに送信します。

  • データを別のサービスに送信します。

  • データをフォームデザインにマージします。

  • データを Web ブラウザーで表示します。

    フォームデータは、XML データまたは PDF データとして Forms サービスに送信されます。このオプションは、Designer で設定します。XML としてフォームデータを送信すると、個別のフィールドデータ値を抽出できます。つまり、ユーザーがフォームに入力した値を、各フォームフィールドから抽出できます。PDF データとして送信されるフォームデータは、XML データではなくバイナリデータです。このため、フィールド値を抽出することはできません。ただし、フォームを PDF ファイルとして保存するか、別のサービスに送信することができます。

送信済み XML データの処理

フォームデータが XML として送信された場合、その送信データを表す XML データを取得できます。すべてのフォームフィールドは、XML スキーマのノードとして表現されます。ノードの値は、ユーザーによって入力された値に対応します。例えば、フォーム内の各フィールドを XML データ内のノードとして表現したローンフォームについて考えます。それぞれのノードの値は、ユーザーが入力した値に対応します。データ入力に使用するローンフォームが、次のような形式になっているとします。

次の図は、Forms サービスを使用して取得された、対応する XML データを表しています。

データを XML データとして送信するためには、Designer で、フォームデザインが正しく設定されている必要があります。フォームデザインを適切に設定して、XML データを送信できるようにするには、フォームデザイン上に配置された「送信」ボタンに対し、XML データを送信するために必要な設定を行う必要があります(Designer ヘルプを参照してください)。

また、XML データを処理するには、正しいコンテンツタイプを指定する必要があります。例えば、application/vnd.adobe.xdp+xml を指定します。コンテンツタイプは、送信されるフォームデータと一致していることが必要です。さらに、次のように、コンテンツタイプの値を複数指定することで、様々なフォーム送信に対応できます。

    CONTENT_TYPE=application/pdf&CONTENT_TYPE=application/vnd.adobe.xdp+xml

送信済み PDF データの処理

Forms サービスを呼び出す Web アプリケーションがあるとします。Forms サービスがインタラクティブな PDF フォームをクライアントブラウザーにレンダリングした後、ユーザーは、インタラクティブフォームにデータを入力し、そのフォームを PDF データとして送り返します。Forms サービスは、PDF データを受信したときに、そのデータを他のサービスに送信したり、PDF ファイルとして保存したりすることができます。送信済み PDF フォームを処理するには、コンテンツタイプとして CONTENT_TYPE=application/pdf を指定する必要があります。