様々な状況およびユーザーに対応するセキュリティ設定を使用して、いくつでもポリシーを作成できます。
ポリシー属性新しいポリシーを作成するとき、ポリシー名などの様々なポリシー属性を設定します。LiveCycle SDK または Rights Management Web ページを使用してポリシーを作成する場合は、ポリシーの有効期間も設定できます。「有効期間」は、承認された受信者が、ポリシーで保護されたドキュメントにアクセスできる期間です。この属性を設定しないと、ポリシーは常に有効になります。
有効期間の設定は、次のいずれかから選択できます。
日数。ドキュメントが発行されたときから、この日数の間、ドキュメントにアクセスできます。
終了日。この終了日を過ぎると、ドキュメントにはアクセスできません。
指定した日付範囲。この日付範囲の間、ドキュメントにアクセスできます。
常に有効。
開始日だけを指定することもできます。この場合、指定した開始日からポリシーが有効になります。終了日だけを指定した場合は、指定した終了日までポリシーが有効です。
PDF ドキュメントに動的な透かしを適用するポリシーを作成することもできます。透かしを使用すると、ドキュメントを一意に識別し、著作権の侵害を制御することで、PDF ドキュメントのセキュリティを確保できます。動的な透かしは、Acrobat で PDF ドキュメントに適用できる静的な透かしとは異なります。
動的な透かしを定義する際は、テキストまたは PDF からなる複数の透かし要素を組み合わせて使用できます。透かしに表示できるテキストは、次のいずれかです。
- ユーザー名:
- ドキュメントを開いたユーザーの名前
- ユーザー ID:
- ドキュメントを開いたユーザーの ID
- ポリシー名:
- ドキュメントに割り当てられたポリシーの名前
- 現在の日付:
- ドキュメントが開かれた日付
- カスタムテキスト:
- 任意のテキスト(「社外秘」など)
テキストの外観については、フォント、フォントサイズ、背景色などを定義できます。
PDF ドキュメントを透かし要素として使用すれば、ロゴや特別なグラフィック表示を含めることもできます。テキスト、PDF のいずれの透かし要素についても、拡大・縮小、ドキュメント上での位置、および透かしを適用する動的なページ範囲を指定できます。例えば、ページ番号に関係なくドキュメントのすべてのページに透かしを表示させることができます。
透かしを作成したら、その透かしをポリシーの一部にすることができます。透かしを含むポリシーを PDF ドキュメントに適用すると、その透かしがポリシーで保護されたドキュメントの各ページに表示されます。
ポリシーエントリポリシーエントリは、グループとユーザーであるプリンシパルおよび権限をポリシーに追加します。ポリシーには少なくとも 1 つのポリシーエントリが必要です。例えば、次のタスクを実行するとします。
これらの操作の結果、受信者はドキュメントをオンラインでのみ表示できますが、コピーはできません。ドキュメントからセキュリティを削除するまで、ドキュメントは保護されます。
ポリシーの作成方法Rights Management Web ページは、ユーザーおよび管理者が使用できます(Rights Management ヘルプの「ポリシーの作成および編集」、または LiveCycle 管理ヘルプを参照してください)。
Workbench を使用して、既存のポリシーから新しいポリシーを作成します。Workbench でポリシーを作成する場合、設定できるプロパティは少なくなります(Workbench ヘルプを参照してください)。
Rights Management サービス API を使用します(『Programming with LiveCycle』を参照)。
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