XCI 設定ファイルの使用

XCI 設定ファイルは、Output サービスがドキュメントへのフォントの埋め込みなどのタスクを実行する際に使用されます。このファイル内の設定は編集できますが、通常、値を変更することはありません。default.xci ファイルは svcdata\XMLFormService フォルダーにあります。

例えば、LiveCycle が JBoss 上にインストールされている場合、フルパスは次のようになります。

[Install location]\svcdata\XMLFormService

Output サービス操作の実行中に、変更した XCI ファイルを渡すことができます。これを行う場合は、デフォルトファイルのコピーを作成し、ビジネス要件に合わせて必要な値だけを変更し、変更した XCI ファイルを使用します。

Output サービスは、デフォルトの XCI ファイル(または変更したファイル)から開始します。次に、Workbench プロパティシートで指定された値、または Output サービス API を使用して指定された値を適用します。これらの値は XCI の設定よりも優先されます。例えば、Workbench プロパティシートで指定された値は、XCI の値よりも優先されます。

次の表は、XCI のオプションを示しています。

XCI オプション

説明

config/present/pdf/creator

ドキュメント情報ディクショナリの Creator エントリを使用してドキュメント作成者を識別します。このディクショナリについて詳しくは、『PDF Reference』ガイドを参照してください。

config/present/pdf/producer

ドキュメント情報ディクショナリの Producer エントリを使用してドキュメントプロデューサーを識別します。このディクショナリについて詳しくは、『PDF Reference』ガイドを参照してください。

config/present/layout

出力を単一ページとするか、連続ページとするかを制御します。

config/present/pdf/compression/level

PDF ドキュメントの生成時に使用する圧縮レベルを指定します。

config/present/pdf/fontInfo/embed

出力ドキュメントへのフォントの埋め込みを制御します(フォントの埋め込みを参照してください)。

config/present/pdf/scriptModel

出力 PDF ドキュメントに XFA 固有の情報を含めるかどうかを制御します。

config/present/common/data/adjustData

XFA アプリケーションがマージ後にデータを調整するかどうかを制御します。

config/present/pdf/renderPolicy

ページの内容をサーバー側で生成するか、後でクライアント側で生成するかを制御します。

config/present/common/locale

出力ドキュメントで使用されるデフォルトロケールを指定します。

config/present/destination

present 要素で囲まれていた場合は、出力形式を指定します。openAction 要素で囲まれていた場合は、インタラクティブクライアントでドキュメントを開いたときに実行されるアクションを指定します。

config/present/output/type

ファイルに適用される圧縮の種類または生成される出力の種類を指定します。

config/present/common/temp/uri

フォームの URI を指定します。

config/present/common/template/base

フォームデザインの URI のベースを指定します。この要素が存在しないか空の場合、フォームデザインの場所が、ベースとして使用されます。

config/present/common/log/to

ログデータまたは出力データの書き込み先を制御します。

config/present/output/to

ログデータまたは出力データの書き込み先を制御します。

config/present/script/currentPage

ドキュメントを開いたときの初期ページを指定します。

config/present/script/exclude

どのイベントを無視するかを LiveCycle に指示します。

config/present/pdf/linearized

出力 PDF ドキュメントを線形化するかどうかを制御します。

config/present/script/runScripts

LiveCycle によって実行される一連のスクリプトを制御します。

config/present/pdf/tagged

出力 PDF ドキュメントへのタグの追加を制御します。PDF のコンテキストでのタグは、ドキュメントの論理構造を公開するためにドキュメントに追加される補足的な情報です。タグは、アクセシビリティの支援や書式の再設定といった目的に使用されます。例えば、ページ番号を「装飾」としてタグ付けすることで、スクリーンリーダーがテキストの途中でページ番号を読み上げてしまうのを防ぐことができます。タグによって利便性が高まる反面、ドキュメントのサイズが大きくなり、作成にかかる処理時間も長くなります。

config/present/pdf/fontInfo/alwaysEmbed

出力ドキュメントに埋め込まれるフォントを指定します。

config/present/pdf/fontInfo/neverEmbed

出力ドキュメントへの埋め込みを禁止するフォントを指定します。

config/present/pdf/pdfa/part

ドキュメントが準拠する必要のある PDF/A 仕様のバージョン番号を指定します。

config/present/pdf/pdfa/amd

PDF/A 仕様の修正レベルを指定します。

config/present/pdf/pdfa/conformance

PDF/A 仕様の準拠レベルを指定します。

config/present/pdf/version

生成する PDF ドキュメントのバージョンを指定します。