ECM 用のコネクタサービス

LiveCycle Connector for EMC Documentum、LiveCycle Connector for IBM Content Manager、LiveCycle Connector for IBM FileNet および LiveCycle Connector for Microsoft SharePoint は次のサービスを提供します。

コンテンツリポジトリコネクタサービス:
以下のサービスはそれぞれ独立しており、LiveCycle プロセスで作成したプロセス内で操作として使用できます。
  • Content Repository Connector for EMC Documentum

  • Content Repository Connector for IBM Content Manager

  • Content Repository Connector for IBM FileNet

  • Content Repository Connector for Microsoft SharePoint

    Workbench の開発者は、プロセスでこれらのサービスを使用してコンテンツを保存し、ECM コンテンツリポジトリのカスタムコンテンツモデルからコンテンツを取得することができます。各コネクタサービスでは、コンテンツオブジェクトと、ECM コンテンツリポジトリに保存されているメタデータにアクセスできます。

    Adobe LiveCycle Connector for Microsoft SharePoint がインストールされている場合は、SharePoint リポジトリ内のドキュメントから Adobe PDF 形式への変換、Adobe PDF ドキュメントに対する追加の使用権限の適用、Adobe ポリシーによるドキュメント保護など、各種の LiveCycle プロセスを SharePoint サイトのユーザーが呼び出せるように設定できます。さらに、SharePoint ユーザーは、接続された LiveCycle サーバーで利用可能なサービスを使用するワークフローを作成および開始することができます。

    例えば、ある金融機関で、口座を開設するプロセスを自動化するとします。このプロセスでは、申込者がデジタル処理で申し込みフォームに署名でき、入力済みのフォームが ECM リポジトリにアーカイブされ、申告書とその他の関連ドキュメントが取得され、これらのドキュメントが 1 つの PDF ファイルにまとめられ、その PDF ファイルが申込者に電子メールで送付される必要があります。このプロセスのために金融機関が開発する LiveCycle アプリケーションには、コンテンツリポジトリコネクタサービス操作が含まれます。これらの操作は以下の用途に使用されます。

  • 入力済みのフォームを、顧客が定義したコンテンツオブジェクトタイプで ECM リポジトリに保存します。

  • コンテンツを取得します。他の ECM アプリケーションから作成されたコンテンツも ECM リポジトリから集められたコンテンツも取得できます。

Process Engine Connector for IBM FileNet(IBM FileNet サービス用):
Workbench 開発者は、Process Engine Connector for IBM FileNet サービスを次の目的で使用できます。
  • IBM FileNet ワークフロー手順のパラメーターの取得や設定を行うプロセスの作成。

  • IBM FileNet ワークフロー手順の送出。

    実行時には、ビジネスプロセスの完了の一環として、ECM コンテンツリポジトリからアセットを取得できます。例えば、エンドユーザーは LiveCycle Workspace、EMC Documentum Webtop、IBM Content Manager クライアントまたは IBM FileNet P8 Workplace からフォームにアクセスしたりフォームデータを送信したりできます。また、クライアントアプリケーションは自動化されたビジネスプロセスの一環として、コンテンツの取得と保管を行うことができます。

    各種のコンテンツリポジトリコネクタサービスおよび Process Engine Connector for IBM FileNet について詳しくは、Workbench ヘルプを参照してください。

    注意: LiveCycle の以前のリリースでは、ECM リポジトリにアセットを格納できました。LiveCycle ES2.5 および LiveCycle ES4 では、アセットがネイティブリポジトリに格納されるようになり、リポジトリプロバイダーサービスの使用は推奨されなくなりました。ECM リポジトリから LiveCycle リポジトリへのアセットの移行は、LiveCycle への更新を実行するときに行われます。詳しくは、使用しているアプリケーションサーバー版の LiveCycle アップグレードドキュメントを参照してください。